日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

泥だらけの菊花賞!上がり馬・キセキが重賞初制覇!

2017年10月22日 | 競馬

衆議院議員総選挙が行われた21日は、京都競馬場で3歳牡馬クラシックの最終戦・第78回菊花賞(GⅠ・芝3000m 18頭立て)が行われました。日本ダービーの上位3頭が不在という今年は、皐月賞馬⑯アルアイン、セントライト記念でアルアインを破った⑫ミッキースワロー、⑬キセキ・⑧サトノアーサー・⑮ダンビュライトの神戸新聞杯組、セントライト3着⑪サトノクロニクル、青葉賞2着⑩ベストアプローチ、ダービー4着⑱マイスタイル、②ウインガナドル、⑤トリコロールブルー、②ブレスジャーニーなどが出走しました。


単勝の人気は、1番人気キセキ(4.5倍)、2番人気アルアイン(4.9倍)、3番人気ミッキースワロー(5.2倍)。4番人気のダンビュライト(8.3倍)までが10倍以下で、5番人気以降はサトノアーサー、ウインガナドル、サトノクロニクル、トリコロールブルー、ベストアプローチ、④クリンチャーと続きました。

スタートは大きくばらつき、⑰プラチナヴォイスが出遅れ、キセキとサトノアーサー、ブレスジャーニーも後方から。1周目外回り3コーナーに向かっての先行争いで、ウインガナドルが先手を奪い、2番手⑦アダムバローズ、ベストアプローチ3番手、4番手に③スティッフェリオ。マイスタイルが5番手から押し上げにかかる。6~8番手のところにサトノクロニクル・ダンビュライト・トリコロールブルーの3頭が並ぶ。アルアインは9番手、10番手⑭ポポカテペトル、11番手⑨クリノヤマトノオー、12番手ミッキースワロー。13番手クリンチャーのすぐ後ろの14番手にキセキがいる。その後は15番手⑥マイネルヴンシュ、16番手サトノアーサー、17番手ブレスジャーニー、プラチナヴォイスがぽつんと最後方。
正面スタンド前に差し掛かり、マイスタイルが先頭に立ち、最初の1000mを64秒1で通過。ウインガナドルが2番手につけ、ベストアプローチ5番手、ダンビュライト・トリコロールブルー・サトノクロニクル・アルアイン・ミッキースワローは中団のポジション。キセキは13番手、クリンチャーが外から上がる。そしてサトノアーサーは15番手あたりでスタンド前を通過していった。
1,2コーナーを回り、2度目の向正面に入ったところで順位が大きく変動。アダムとガナドルが先頭のマイスタをかわし、4番手アプローチ、トリコロール5番手、6番手スティッフェリオ。ポポカテとダンビュラが7,8番手で並走し、その後ろにサトクロとアルアインが並んでいる。11番手ヤマトノオー、12番手クリンチャー、スワローが13番手、キセキ14番手。15番手アーサー、16番手ヴンシュ、17番手ブレジャニ、プラヴォイがしんがりだが、マイスタがズルズル後退していく。
2度目の外回り3コーナーに差し掛かり、アダムが下り坂のところで先頭に立つが、ダンビュラが早くも先頭集団に加わる。さらにはクリンチャー・アルアイン・ポポカテも好位に進出。スワローとキセキは中団グループ、サトクロとアーサーも馬場の良い外側に行っている。みんな内側に行きたくない中で、トリコロールが最内を走る。
4コーナー手前でダンビュライトが先頭に上がり、クリンチャー2番手。しかし、直線コースに入ったところで今度はクリンチャーが先頭。ダンビュライトも食らいつき、ポポカテペトルが内を突きにかかる。外からはアルアイン、ミッキースワロー、キセキもやって来た。ゴール残り200mを切って、一番外に持ち出したキセキが、ポポカテ・クリンチャー・ダンビュラ・スワローの4頭をまとめてかわして先頭に躍り出る!クリンチャーとポポカテペトルが2番手を争い、ダンビュライトとミッキースワローとアルアインは後退。完全に抜け出したキセキは、2馬身の差をつけて1着ゴール!上がり馬が雨の中の菊花賞を制しました!


菊花賞 全着順&払戻金
1着⑬キセキ      3分18秒9
2着④クリンチャー    2馬身
3着⑭ポポカテペトル    ハナ
4着⑥マイネルヴンシュ  1馬身1/2
5着⑮ダンビュライト   1馬身
6着⑫ミッキースワロー
7着⑮アルアイン
8着⑨クリノヤマトノオー
9着⑰プラチナヴォイス
10着⑪サトノクロニクル
11着⑧サトノアーサー
12着①ブレスジャーニー
13着⑩ペストアプローチ
14着③スティッフェリオ
15着⑤トリコロールブルー
16着②ウインガナドル
17着⑦アダムバローズ
18着⑱マイスタイル

単勝 ⑬ 450円
複勝 ⑬ 210円 ④ 770円 ⑭ 1,110円
枠連 2⃣-7⃣ 3,070円
馬連 ④-⑬ 10,660円
馬単 ⑬-④ 15,890円
ワイド ④-⑬ 3,730円 ⑬-⑭ 4,940円 ④-⑭ 12,360円
3連複 ④-⑬-⑭ 136,350円
3連単 ⑬-④-⑭ 559,700円


台風21号が接近する中で行われた今年の菊花賞は、1番人気のキセキが優勝。勝ちタイム3分18秒9は、グレード制が導入されて以降最も遅い記録となりました。超不良馬場だったから仕方ないですね。2着には10番人気のクリンチャー、3着のポポカテペトルは13番人気。2ケタ人気の2頭が馬券圏内に入ったことで、3連単で55万円台の高配当がつきました。1番人気の馬が勝ったけど、波乱と言えば波乱の結果となりました。4番人気のダンビュライトは4コーナーで一度は先頭に立ったけど、最後は5着。3番人気のミッキースワローは6着、2番人気のアルアインは7着に終わりました。
優勝したキセキは、重賞初勝利と同時にGⅠ初制覇。鞍上のミルコ・デムーロ騎手は今年のGⅠ4勝目で、同レース初勝利。これで牡馬クラシック完全制覇も達成です。キセキを管理する角居勝彦調教師は、2013年のエピファネイアに次ぐ、2度目の菊制覇を果たしております。
キセキの血統をチェックすると、父・ルーラーシップ、母・ブリッツフィナーレ、母の父がディープインパクト、父の父がキングカメハメハ、父の母がエアグルーヴ、母の母がロンドンブリッジと、まさに超良血。ルーラーシップ産駒はJRA重賞初勝利です。初年度産駒からGⅠ馬が出たことで、種牡馬としての評価が上がることは間違いありません。
昨年12月の新馬戦で勝利したものの、2戦目以降は勝ちきれないレースが続き、春のクラシック競走の出走が叶わず。7月の3歳以上500万下(7月25日@中京)で2勝目を挙げると、信濃川特別でも1着、前走の神戸新聞杯ではレイデオロの2着でした。今回の菊花賞を含め、7月以降は4戦3勝・2着1回。先週のディアドラと同様、夏に力をつけた馬がGⅠを勝ちました。泥んこの馬場で激走したから、体力の消耗は激しいと思いますが、状態が良くなったら年末の有馬記念でレイデオロとの世代最強対決が見てみたい。



来週10月29日は、東京競馬場で秋の中距離王決定戦・第156回天皇賞(秋)が行われます。今年限りでの引退を発表したキタサンブラックをはじめ、3歳牝馬・ソウルスターリング、毎日王冠を制したリアルスティール、香港GⅠ馬・ネオリアリズム、宝塚記念馬・サトノクラウン、2016年ダービー馬・マカヒキ、安田記念を勝ったサトノアラジン、さらには札幌記念を勝ったサクラアンプルール、ヤマカツエース、シャケトラ、ステファノス、グレーターロンドンが登録しています。この秋最大のビッグレースは激戦必至だ!



パリーグCSファイナル第4戦 ホークスが2連敗からの2連勝!あと1勝で日本シリーズ進出だ!

2017年10月22日 | HAWKS

18日に始まったパリーグのクライマックスシリーズ・ファイナルステージ「福岡ソフトバンクホークスVS東北楽天ゴールデンイーグルス」は、第1戦と第2戦は楽天が勝利しましたが、20日の第3戦はホークスが初勝利を挙げました。3試合終了して2勝2敗の五分(ホークスに1勝のアドバンテージ)。迎える21日の第4戦、パリーグ王者・ホークスが先に王手をかけることができるのか?


両チームのスタメン
  ソフトバンク       東北楽天
1(中)城所龍磨     (遊)茂木栄五郎
2(遊)今宮健太     (二)藤田一也
3(指)デスパイネ    (一)銀次
4(一)内川聖一     (三)ウィーラー
5(右)中村晃      (中)島内宏明
6(三)松田宣浩     (指)アマダー
7(左)長谷川勇也    (左)聖澤諒
8(二)明石健志     (右)岡島豪郎
9(捕)髙谷裕亮     (捕)嶋基宏
 (投)バンデンハーク  (投)岸孝之

第4戦の先発投手は、ソフトバンク・バンデンハークVS楽天・岸孝之。ホークスはこの日も1番に城所が入り、デスパイネが3番、中村を5番に起用。7番に長谷川、8番に明石が入りました。


ホークス先発のバンデンハークは、初回に楽天上位打線をしっかりと抑える上々の立ち上がりを見せる。2回はウィーラーと島内を連続三振で2死を取った後、アマダーと聖澤に連打を浴びますが、岡島をセンターフライに退けてピンチを脱します。
バンデンハークを援護したいホークスは、2回裏に4番・内川が楽天先発・岸からヒットを打つと、中村が送りバントを決める。2死2塁で、長谷川がフルカウントからの6球目の直球を逆方向へ弾き返し、レフト線へのタイムリー2塁打を放ち1点を先制。
さらに3回、2死走者無しの場面で、デスパイネが岸のカーブを捉え、レフトスタンドへのソロ本塁打!ホークスが2-0とリードを拡げます。
しかし4回、3回まで無失点に抑えていたバンデンハークが、先頭の銀次にライトへのソロ本塁打を浴びて1点を失う。続くウィーラーに四球を与えた後、2死3塁で聖澤の場面でパスボールを犯してしまい、2-2の同点とされる。5回には2死から連続四球でピンチを作り、ウィーラーにライトへのタイムリー2塁打を浴びる。3点を失ったバンデンハークは5回で降板となりました…。
2-3とホークス1点ビハインドで迎えた6回裏、この回先頭の内川が楽天2番手・宋家豪の3球目のストレートをジャストミート!レフトへ高く舞い上がった打球は、スタンド中段に着弾!4番・内川の一発で3-3の振り出しに戻します。その直後、中村が初球を叩く。ライトへ上がった打球は、勢いよくスタンド最前列へ!内川に続き、中村にもソロホームラン!2連発で4-3と試合をひっくり返しました!
終盤に入り、7回から登板した4番手のモイネロが無失点に抑えると、8回もウィーラーと島内を打ち取ります。2アウトの後、ホークスは守護神・サファテを投入。そのサファテはアマダーを三振に斬って取ります。9回もマウンドに上がり、聖澤と岡島から三振を奪い、四球と盗塁で2死2塁と一打同点のピンチがありましたが、茂木を三振に仕留めて試合終了。ホークスが4-3で競り勝ち、楽天に連勝です!



パリーグCS ファイナルステージ 2017年10月21日(土)
ソフトバンクVS楽天 第4戦 ヤフオク
<ソフトバンク3勝2敗 観衆:37,455人>
楽|000 210 000|3
ソ|011 002 00X|4
[勝] 石川(1勝)
[負] 宋家豪(1勝1敗)
[S] サファテ(2セーブ)
[本] デスパイネ(ソ/1号)、内川(ソ/4号)、中村晃(ソ/2号)
   銀次(楽/1号)


勝った方が日本シリーズ出場に王手となる第4戦は、ホークスが2回と3回に1点ずつ加えましたが、バンデンハーク投手が4回に2点、5回に1点を失い、一旦は3-4と勝ち越されました。しかし、6回に内川選手と中村選手の2者連続アーチで逆転。その後はモイネロ&サファテの外国人リレーで1点差を守り切りました。ホークスは2連敗のあとに2連勝を挙げ、3勝2敗と白星先行。2年ぶりの日本シリーズ進出に王手をかけました!則本昂大&岸孝之の楽天Wエースに打ち勝ったのは大きいなあ。
この日の先発だったバンデンハーク投手は、5回途中(4回2/3)まで投げて、被安打4・5奪三振・4四球・3失点。3回まで4つの三振を奪って無失点に抑えていましたが、4回に一発を浴びてから一変…。5回は連続四球から勝ち越し点を献上。序盤の出来が良かっただけに、正直悔やまれます。
中継ぎ陣では、勝ち越された直後に登板した2番手の嘉弥真新也投手が島内投手から3球三振を奪い、6回は3番手の石川柊太投手が3者凡退の好投。その後に味方が逆転したため、勝ち投手となりした。2試合連続セーブのサファテ投手は、4つの三振を奪う好救援を披露しました。
打線の方はチーム全体で8安打。この日はデスパイネ、内川、中村のクリーンナップトリオが揃い踏み。3回にソロ本塁打を放ったデスパイネ選手は、ど真ん中のカーブをしっかり叩いてレフトスタンドへ。内川選手は内角高めのストレートを上手く捌き、打った瞬間にホームランとわかる同点アーチ。中村選手は弾丸ライナーの逆転ソロ本塁打。内川選手はファイナル初戦から4戦連発。2試合連続アーチの中村選手は、第3戦の8回に決勝2ラン本塁打、この日も試合を決める一発を放ちました。

ホークス王手で迎える第5戦の予告先発は、ソフトバンク・武田翔太VS楽天・美馬学となっています。今季は苦しいシーズンだった武田投手は、VS楽天戦は3試合投げて1勝1敗。10月8日の試合では、5回2失点で負け投手となりました。対する美馬投手は、ホークス戦で4試合登板して2勝2敗です。
あと1勝で日本シリーズ行きが決まるけど、毎試合厳しい戦いが続きますなあ。日曜日の試合は、楽天が必死になって戦ってくるかもしれない。第5戦も勝って、3連勝で突破できたらいいな…。