日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

2022年春のGⅠシリーズは波乱の幕開け!16年目・丸田恭介が涙のGⅠ初制覇!

2022年03月28日 | 競馬

26日夜に行われた「ドバイワールドカップデー」では、日本馬が1日に5勝を挙げる歴史的な一日となりました。27日は中京競馬場で春のスプリント王決定戦・第52回高松宮記念(GI・芝1200m 18頭立て)が行われました。負傷離脱中のピクシーナイト不在の今年は、スプリントGⅠ3戦連続2着⑦レシステンシア、同じ中京1200mのシルクロードステークスを勝った⑰メイケイエール、2歳マイル王⑱グレナディアガーズ、スプリント初挑戦①サリオス、阪急杯を制した⑭ダイアトニック、オーシャンステークスを勝った⑧ジャンダルム、重賞2勝⑨ロータスランドなどが参戦しました。


単勝のオッズは、レスステンシアが1番人気(2.2倍)、メイケイエール2番人気(5.2倍)、グレナディアガーズが3番人気(5.6倍)。その後にサリオス、ロータスランド、ダイアトニック、⑭トラヴェスーラ、②ナランフレグと続きました。

スタートでサリオス、レシステンシア、⑩キルロードが好ダッシュを決めたのに対し、グレナディアガーズとメイケイエールはまずまずのスタート。レシステンシアが迷わず先手を奪い、ジャンダルムが2番手、ライトオンキューとキルロードが3,4番手、⑤レイハリア5番手、6番手ロータスランド、外側7番手⑮ファストフォース。中団勢にはサリオス・⑪クリノガウディー・メイケイエールと固まり、11番手③シャインガーネット、⑯ダイメイフジとトラヴェスーラが12,13番手で並走。14番手のところにグレナディアガーズ、15番手⑥サンライズオネスト、16番手ナランフレグ、17番手⑫エイティーンガール、最後方にダイアトニック。
3,4コーナー中間のところで、先頭のレシスは前半600mを33.4秒で通過。2番手のダルムが外から接近し、キルロードとオンキューが3,4番手、サリオスとロータスとエールは中団に控え、ガウディーも後ろの位置。ディアガーズは大外に持ち出した。
4コーナーを過ぎて最後の直線の攻防へ。レシステンシアがまだ先頭をキープし、ジャンダルムが並びかける。3番手からキルロード、内側からトラヴェスーラも上昇。残り200mでダルムとキルがレシスをかわし、トラヴェが間を割ろうとする。メイケイエールとグレナディアガーズは外から追い込みを狙うが、届くかどうかは難しい。残り100mで、レシス・ナラフレ・トラヴェ・ダルム・キルロードの5頭が横並び、外からロータスランドが差を詰める。ゴール前でエールとロータスが突っ込んできたが、ナランフレグが内からスッと抜けて先頭でゴールイン!2着争いはロータスランドとキルロードの5枠勢、トラヴェスーラ4着、メイケイエールは5番手まで・・・。




【高松宮記念 全着順】
1着②ナランフレグ     1分08秒3
2着⑨ロータスランド     クビ差
3着⑩キルロード       ハナ差
4着⑭トゥラヴェスーラ    クビ差
5着⑰メイケイエール     クビ差
6着⑦レシステンシア 
7着③シャインガーネット
8着⑫エイティーンガール
9着⑥サンライズオネスト
同着⑮ファストフォース
11着⑧ジャンダルム
12着⑱グレナディアガーズ
13着④ライトオンキュー 
14着⑭ダイアトニック
15着①サリオス 
16着⑪クリノガウディー
17着⑤レイハリア 
18着⑯ダイメイフジ

【払戻金】
単勝 ② 2,780円
複勝 ② 660円  ⑨ 420円  ⑩ 4,500円
枠連 1⃣-5⃣ 4,150円
馬連 ②-⑨ 13,560円
馬単 ②-⑨ 34,720円
3連複 ②-⑨-⑩ 525,080円
3連単 ②-⑨-⑩ 2,784,560円
ワイド ②-⑨ 3,490円  ②-⑩ 40,170円  ⑨-⑩ 28,390円


春のGⅠシリーズの開幕戦は、ゴール前大混戦となりましたが、単勝8番人気のナランフレグが最後に抜け出して優勝しました。2着には5番人気のロータスランド、3着は17番人気のロードキルが入り、3連単で278万超の高配当。ナランフレグとロードキルが来た時は「ってか誰やねん!」って思いましたなぁ。
2番人気のメイケイエールは追い上げ届かず5着、1番人気のレシステンシアはスタートから先行勝負に出ましたが、残り100mを切って後退し、6着に沈みました。レシスは前走から18キロも増え、ハイペースで飛ばして最後ばてましたね。GⅠで2着が続いていて、今度こそ勝つだろうと期待されただけに残念な結果となりました。3番人気のグレナディアガーズも見せ場なく12着、サリオスも14着に終わっております。伏兵勢が上位を占め、上位人気の馬達が総崩れという大波乱のレースでした。
勝ったナランフレグは、2走前のシルクロードステークスで3着、前走のオーシャンステークスで2着と好走し、今回のレースで悲願の重賞初制覇を果たしました。鞍上の丸田恭介騎手はデビュー16年目でGⅠ初制覇。ゴール後にガッツポーズを出すと、優勝インタビューで男泣きを見せました。ナラフレを管理する宗像義忠調教師は開業30年目でようやく初めてのGⅠ勝利。馬主の村木克成氏は、馬主になってわずか1年弱でGⅠ勝利。また、ナラフレの父・ゴールドアリュール産駒は、芝のGⅠ初勝利であります。
前半は後方3番手で控えていたんですが、ラストの直線で最内からグイグイと追い上げ、残り100mを切って先頭に躍り出ました。外側ではなく内側を選択したのは丸田騎手の好プレーといえるでしょう。それに重馬場だったから、ゴールドアリュールの血が生かされたんじゃないかと。ナラフレ自身もダートのレースで勝ったこともあるんで。16年目の苦労人ジョッキーが勝ったり、岩田望来や菊沢一樹といtった若手騎手たちが波乱を演出するのもまたGⅠレースの面白い部分だと思いました。


来週は阪神競馬場で大阪杯が行われます。昨年の年度代表馬・エフフォーリアが今年の初戦を迎えます。エフフォー以外にも、5連勝で金鯱賞を勝ったジャックドール、前回覇者のレイパパレ、エリザベス女王杯を勝ったアカイイト、香港カップ2着・ヒシイグアス、京都記念覇者・アフリカンゴールド、ポタジェ、アリーヴォなどが参戦予定。現役最強のエフフォーリアが、積極果敢に逃げを打つジャックドールを捕まえきれるのか非常に楽しみだ。昨年は大雨で道悪になったけど、今年は良馬場で実施することを願ってます。



  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドバイワールドカップデー2022 シャフリヤールがシーマクラシック制覇!パンサラッサも逃げ粘った!

2022年03月27日 | 競馬

年に一度の競馬の祭典「ドバイワールドカップデー2022」が、日本時間26日深夜にドバイ・メイダン競馬場で行われました。今年は日本馬が多数参戦し、GⅠ勝利が期待されました。そんな中、ドバイターフでパンサラッサが1着同着V、ドバイシーマクラシックでシャフリヤールが見事に優勝しました!



第26回ドバイターフ(GⅠ・芝1800m)は、16頭立てのところ、④ファイネストサウンドと⑦ロードグリッターズが出走取消のため、14頭立てで争われました。日本からは、昨年のNHKマイルカップ覇者⑫シュネルマイスター、昨年2着⑮ヴァンドギャルド、海外初挑戦⑪パンサラッサの3頭が出走。海外勢は前回覇者⑧ロードノース(アイルランド)、ペガサスワールドカップターフを制した②カーネルリアム(米国)、前哨戦のジェベルハッタを勝った①アルファリーク(アイルランド)、2連勝中⑯サフロンビーチ(アイルランド)などが参戦。
スタートしてすぐにパンサラッサがハナに立ち、カーネルリアム2番手、③デザートファイアが3番手、サフロンビーチと⑩マイオベロンが4,5番手につけ、シュネルマイスターは6,7番手に控え、ヴァンドギャルドは後方3番手を追走。
3,4コーナー中間を過ぎて、パンサとカーネルの2頭が後続を引き離すと、サフロンが3番手に浮上。ロードノースも外に持ち出し、前を追いかける。シュネルはまだ中団馬群、ヴァンギャルは後方4番手あたり。
最後の直線に差し掛かり、パンサラッサが突き放しにかかるが、大外からロードノースが2番手に上がる。シュネルマイスターとヴァンドギャルドも追うが、ヴァンギャルが伸びてきている。シュネマイは伸びあぐねているか。残り100mを切ってもパンサがまだ粘るが、ゴール前でノースとヴァンギャルが接近し、最後は3頭並んでゴールイン!パンサラッサ粘ったか?ロードノース連覇か?ヴァンドギャルドのリベンジか?

ドバイターフは3頭が並ぶ大接戦となり、長い写真判定の結果、ロードノースとパンサラッサが1着同着という結末となりました!GⅠでの同着といえば、2010年のオークスを思い出しますねぇ。ロードノースはこのレース2連覇を達成。ヴァンドギャルドはハナ差の3着。後方待機から一気の追い上げもあと少しでした。もう1頭の日本馬のシュネルマイスターは伸びを欠いて8着に終わりました。
パンサラッサは前走の中山記念に続いての連勝を果たし、3度目のGⅠ挑戦で初制覇。鞍上の吉田豊騎手は海外GⅠ初制覇で、自身も2008年のマイルチャンピオンシップ以来13年4か月ぶりとなります。吉田騎手も久しぶりの海外騎乗で大きなことを成し遂げました。
前走の中山記念は序盤からハイペースで逃げ、3コーナーで一気に差を拡げ、直線も勢い止まらず、最後は2着に2馬身半の差をつけての圧勝でした。今回は大逃げを見せず、直線も前を抜かせず粘り切りました。パンサラッサはこれで昨年10月のオクトーバーステークスから5戦4勝。同世代で同じ矢作芳人厩舎のコントレイルが輝きを放つ中、地道に努力し続けてようやく覚醒を迎えました。ドバイの後は、国内だと安田記念、海外だとイスパーン賞かプリンスオブウェールズステークスくらいか?パンサと同じタイプのジャックドールとの「逃げ馬対決」も一度見てみたいものです。




第24回ドバイシーマクラシック(GⅠ・芝2400m 15頭立て)は、昨年のダービー馬⑫シャフリヤール、オークス馬⑮ユーバーレーベン、香港ヴァーズ2勝④グローリーヴェイズ、前走サウジアラビアで快勝①オーソリティ、ドバイで善戦マン返上⑬ステラヴェローチェの日本馬5頭が参戦。対する海外勢は、ブリーダーズカップターフを制した⑭ユビアー(UAE)、⑨アレンカー(英国)、⑪ドバイオナー(英国)などがエントリー。
スタートでシャフリヤールとオーソリティが上手く飛び出したのに対し、グローリーヴェイズとステラヴェローチェは少し遅れ気味。1コーナーを回るところでオーソリティが押される形で先頭に立ち、③フォーザトップが2番手(UAE)3番手シャフリヤール、アレンカー4番手、パイルドライヴァー(英国)5番手。中団勢にはグローリーヴェイズとドバイオナーがいて、②ドバイフューチャー(UAE)9番手、後方4番手にステラヴェローチェ、ユーバーレーベン12番手、ユビアーは向正面で最後方を追走。
3コーナーを回り、オーソリティが逃げ、シャフリは内ラチ沿いを走る。⑩バーガス(トルコ)が4番手に上がり、アレンカーは5番手。ヴェイズ中団馬群、ユーバーが大外に持ち出し、ステヴェロは後方あたり。
4コーナーから直線コースに差し掛かって、オーソリティが依然として先頭をひた走るが、シャフリヤールとパイルドライヴァーが接近。後続からアレンカー、ドバイフューチャー、外からユーバーレーベンとユビアーが追い込む。残り200mでオーソリティとシャフリが並ぶと、残り100mでシャフリが前に出る。一番外からユビアーが襲い掛かり、さらにはパイルやユーバーも突っ込んできたが、シャフリヤールが先頭でゴールイン!シャフリヤールが日本ダービー馬の意地を見せつけ、ドバイSCを制しました!


日本馬5頭が参戦したドバイシーマクラシックは、シャフリヤールが激戦を制して優勝。日本馬がこのレースを制したのは、2014年のジェンティルドンナ以来8年ぶり。ここ数年は2着や3着と惜敗が続いていましたが、久しぶりに日本馬の勝利が見れました。最後方から猛追してきたユビアーはクビ差の2着、レースを引っ張ったオーソリティが3着。その他の日本勢は、ユーバーレーベン5着、グローリーヴェイズ8着、ステラヴェローチェ9着という結果でした。
シャフリヤールは昨年の日本ダービー以来の勝利を挙げ、GⅠ2勝目をマーク。鞍上のクリスチャン・デムーロ騎手はドバイGⅠ初勝利だそうです。また、日本ダービー馬の海外GⅠ勝利も史上初。オルフェーヴルやキズナは凱旋門賞の前哨戦で勝利しても本番では惜敗。ドゥラメンテやレイデオロもダメでした。
昨年のダービーではエフフォーリアを破りましたが、その後の神戸新聞杯では重馬場に泣き4着、ジャパンカップでも3着。エフフォーが天皇賞と有馬記念を勝ったのに対し、シャフリは2連敗。背水の陣で挑んだ今回は、序盤から前に位置付けて、ラストの直線で先行するオーソリティを捕らえると、ユビアーの追撃を振り切りました。勝ちタイム2分26秒88は、ドバイSCのレコードタイムです。シャフリの走りを見て、さすがはエフフォーに土をつけた馬だなぁって思いました。宝塚記念か秋の天皇賞あたりで、エフフォーリアとの再戦が実現できるだろうか?


今年のドバイWCデーは、日本馬の活躍が相次ぎました。
まず「ゴドルフィンマイル」でバスラットレオンが快勝。NHKマイルカップでスタート直後に落馬してからは低迷が続きましたが、ドバイのダートで復活を果たしました。鞍上の坂井瑠星騎手も海外重賞初勝利。
3200mの長距離戦「ドバイゴールドカップ」では、ステイフーリッシュがゴール前での叩き合いを制して優勝。前走のサウジ重賞「レッドシーターフハンデキャップ」に続いての海外重賞制覇です。
3歳馬のダート重賞「UAEダービー」はクラウンプライドが勝利。
ダート短距離重賞「ドバイゴールデンシャヒーン」は、レッドルゼルが昨年に続いての2着。チェーンオブラブも4着と健闘。
メインの「ドバイワールドカップ」は、昨年2着のチュウワウィザードが参戦し、最後方から追い上げて3着入線。優勝したのはアメリカのカントリーグラマー。世界ランク1位のライフイズグッドは4着でした。日本馬が世界ランク1位の馬に先着するとは!

今年は8レース中5レースで日本馬が勝利し、うち矢作厩舎の馬が3勝を挙げました。矢作軍団は海外の大舞台に強いなぁ。アメリカ、香港、オーストラリア、中東も制圧し、あとは欧州のGⅠを勝つだけですね。



  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

公営競技界の歴史が動いた!女子競艇選手で初のSG優勝が生まれる!

2022年03月21日 | Sports

ボートレースで歴史的快挙が生まれました!大村競艇場で行われたSG競走「第57回ボートレースクラシック(総理大臣杯)」で、遠藤エミ選手が優勝。女子選手で初めてのSGウィナーとなりました。


遠藤選手は4日間の予選で6走中3勝を挙げ、全て3着以内に入る好成績を残し、得点率8.33で全体トップ。準優勝戦でもイン逃げで1着になり、優勝戦で1号艇を手にしました。

<優勝戦メンバー>
①遠藤エミ(滋賀)
②秦 英悟(大阪)
③毒島 誠(群馬)
④上條暢嵩(大阪)
⑤中島孝平(福井)
⑥前田将太(福岡)

優勝戦には遠藤選手の他にも、SG優勝7回の毒島選手、2010年賞金王の中島選手といった男子の強豪が出場。

スタート前のコース取りで、遠藤が1コースをがっちり確保。秦も2コース、毒島も3コース。ダッシュ勢は上條が4カド(ダッシュスタートで最も内枠)、中島、前田も枠番通りのコース。
スロー勢3艇VSダッシュ勢3艇の枠なり進入でのスタートは、6選手横一線。1周目の第1ターンマークを遠藤が先に回り、秦と毒島が迫ると、内側から中島と上條が襲い掛かるが、遠藤が先頭でバックストレッチへ。中島と上條が2,3番手で争い、後続は前田、秦、毒島の順番。遠藤は第2ターンマークも先頭でクリアし、後続を突き放して2周目に突入。上條が単独2番手、中島3番手、その後に秦・毒島・前田の3人が並ぶ。
完全に抜け出した遠藤は2周目もクリアして、最終3周目もミスなく走り切り、そのまま1着でゴールイン!上條が2番手、中島が3番手、4着に秦、5着毒島、前田が最後方でゴールしました。


【優勝戦結果】
1着①遠藤エミ  1分46秒7 決まり手:逃げ
2着④上條暢嵩  1分48秒4
3着⑤中島孝平  1分49秒8
4着②秦 英悟  1分50秒9
5着③毒島 誠  1分51秒2
6着⑥前田将太  1分52秒0

【払戻金】
2連複 ①-④ 580円
2連単 ①-④ 710円
3連単 ①-④-⑤ 2,920円
3連複 ①-④-⑤ 1,530円

 
1952年に競艇が誕生してから約70年、ついに女子レーサーが競艇界のビッグレースを制する時代が来ました!2000年グランドチャンピオン決定戦で寺田千恵さんが女子初のSG優出を果たし、横西奏恵さんもSGに2度も優出。優勝戦に駒を進めた時点で凄いと思っていたんですが、女子3人目のSGファイナリストとなった遠藤エミ選手が、競艇界どころか公営競技界の歴史を変える大偉業をやってのけました。優勝戦1号艇と女子初優勝の重圧を乗り越え、男子選手を寄せ付けない快勝で優勝賞金3900万円を獲得です。競艇発祥の地である大村で女性SGウィナー誕生って、競艇の神様もにくい演出してくれるなぁ。
遠藤選手は2008年にデビューし、2012年に初優勝を飾り、2017年の賞金女王決定戦(クイーンズクライマックス)でGⅠ初優勝。この時は予選から全て1着の完全優勝でした。昨年は女子レーサー最強を決める「レディースチャンピオンシップ(女子王座決定戦)」を制覇。他にも「レディースチャレンジカップ」で通算4度優勝の実績を持ちます。
遠藤選手のSG制覇は全ての女子選手に勇気と感動、大きな刺激を与えたに違いありません。将来的には女子初の年間獲得賞金1億円突破、さらには賞金王決定戦優勝もあり得ると思います。最近はロシア軍のウクライナ侵攻、福島県沖の震度6強の地震といった暗いニュースばかりだったけど、久々に明るい話題が出て来たなぁ。翌日の情報番組かワイドショーで遠藤選手の優勝を取り上げる番組があるといいな。遠藤エミ選手、SG初優勝本当におめでとうございます!


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エフフォーリアのライバルが出現!?ジャックドールがレコードVで5連勝!

2022年03月13日 | 競馬

全国的に春の陽気となった13日は、中京競馬場で大阪杯のステップレース・金鯱賞、阪神競馬場では桜花賞トライアル・フィリーズレビューが行われました。



中京メイン・第58回金鯱賞(GⅡ・芝2000m 13頭立て)は、昨年の大阪杯覇者⑩レイパパレ、エリザベス女王杯を制した⑥アカイイトのGⅠ馬2頭に加え、目下4連勝中の新星③ジャックドール、昨年のこのレースでデアリングタクトを破る大金星を挙げた②ギベオン、昨年は3着⑤ポタジェ、エリ女2着⑪ステラリア、⑧アラタ、⑬サンレイポケットなどが参戦しました。
スタートは13頭綺麗に揃い、スタンド前の先行争いでジャックドールと⑨シフルマンの2頭が競り合うが、ジャックドールが先頭に立つ。ギベオン3番手、レイパパレ4番手、サンレイポケットは中団、アカイイトとポタジェは中団より後ろのポジションでゴール板を通過した。
1,2コーナーから向正面に入るところで、ジャックドールがレースを引っ張り、シフルマン2番手、3番手ギベオン、4番手レイパパレ。少し離れた5番手に⑦シャドウディーヴァ、6番手ステラリア、アカイイトは7番手を追走し、サンレイポケット8番手。9,10番手のところにアラタと①ショウナンバルディが並び、11番手に⑫ランブリングアレー、ポタジェは後方2番手、最後方に④ソフトフルートという展開。
3コーナーに差し掛かり、先頭のドールは前半1000mを59秒3で通過。平均より速いペースか?シフルとギベオンが2,3番手で並び、パパレ4番手は変わらず。アカイイトは内側に入り、サンポケとアラタとステラリアは中団馬群。ポタジェはまだ後方2番手を進んでいる。
4コーナーを回り、最後の直線に入ってもジャックドールがまだ先頭。2番手の内からギベオンが差を詰め、外からレイパパレが追い上げてくる。しかし、残り200mでドールがもう一度盛り返し、後続を引き離す。アカイイトが3番手、ポタジェも上がってきたが、ジャックドールが先頭でゴールイン!ジャックドール重賞初挑戦で逃げ切り勝ち!


強力4歳世代に新星が現れました!モーリス産駒のジャックドールが快勝。スタートから先頭で走り続け、最後の直線で2番手以下を引き離して逃げ切りました。勝ちタイム1分57秒2は、従来の中京芝2000mのレコードタイムを1秒以上も更新!しかも、旧コース時代のコースレコードホルダーであるサイレンススズカの1分57秒8(1998年金鯱賞)を上回っております。
2番人気のレイパパレは、ドールから2馬身1/2差の2着。もう1頭のGⅠ馬・アカイイトも3着。前回3着のポタジェは4着、前回覇者のギベオン5着。3番人気のサンレイポケットは7着でした。
勝ったジャックドールは、昨年9月の3歳以上1勝クラスから5連勝。この勝利で通算6勝目となりますが、うち5勝は左回りで挙げ、中京では3戦3勝と負け知らず。鞍上の藤岡佑介騎手は、2007年のローゼンクロイツ以来15年ぶりの金鯱賞制覇。藤岡健一調教師は同レース初勝利です。
2走前のウェルカムステークスでは3馬身差の圧勝、前走の白富士ステークスも影をも踏ませぬ逃走劇で4連勝。この日は重賞ウィナーがたくさんいましたが、連勝中の勢いを大いに見せつけ、5連勝で大阪杯の優先出走権を獲得。もし大阪杯に参戦すれば、同世代のエフフォーリアの最大のライバルになるでしょう。エフフォーが逃げるドールを捕まえられるか楽しみだ。安田記念だったら、かなり期待が持てると思います。





阪神メイン・第56回報知杯フィリーズレビュー(GⅡ・芝1400m 15頭立て)は、小倉2歳チャンピオン②ナムラクレア、ロードカナロア産駒④サブライムアンセム、距離短縮③マイシンフォニー、⑥アネゴハダ、1400mで2勝⑩キミワクイーン、⑧テイエムスパーダなどが桜花賞の優先出走権獲得に挑みました。
スタートで⑤ラブリネスオーバーと⑬サウンドクレアが遅れ気味。⑦コンクパールがハナに立ち、テイエムスパーダ2番手、①アドヴァイス3番手、⑫スリーパーダ4番手、アネゴハダ5番手。6番手集団には⑭ウィリン・キミワクイーン・⑨ブッシュガーデンの3頭が並び、9番手⑮モティベーション、その後ろの10番手にナムラクレアが控え、11,12番手のところにマイシンフォニーとサブライムアンセムがいる。後方勢はラブリネスオーバー・⑪ゼロドラゴン・サウンドクレアがかたまっている。
内回り3,4コーナー中間のところで、テイスパが先頭のコンクパに接近し、3番手からスリーパーが迫る。アネゴハダ5番手、キミワ7番手、ナムクレとマイシンは中団馬群、サウクレは一番外に持ち出して、サブライムは後方3番手。
最後の直線で、アネゴハダがコンクパールとテイエムスパーダの2頭をかわして先頭に躍り出るが、外からナムラクレアが追い込んでくる。さらに真ん中からサブライムアンセムとキミワクイーンが先頭争いに加わる。残り100mでナムクレが前に出たがと思ったら、内からサブライムが食い下がる。ゴール前でサブライムが抜け出し、ナムクレが並びかけるが、サブライムアンセムがわずかに先着しました。


桜花賞トライアルのフィリーズレビューは、2番人気のサブライムアンセムが、1番人気・ナムラクレアとのマッチレースを制しました。ナムラクレアは一旦先頭に立ったけど、最後はアタマ差届かず。3着には4番人気のアネゴハダが入り、この上位3頭に桜花賞の優先出走権が与えられました。3番人気マイシンフォニーは4着、キミワクイーンは7着でした。
勝ったサブライムアンセムは、重賞初挑戦で重賞初制覇。3戦目の未勝利戦から3戦連続で2着、前走で未勝利から脱出したけど、1位入線の馬の降着による繰り上がりでの1着でした。この日は池添謙一騎手との初コンビで結果を残したのと共に、初めて先頭でゴールしました。未勝利からの連勝で桜花賞に向かうことになりましたね。
桜花賞のトライアルレースは全て終了し、チューリップ賞からはナミュール・ピンハイ・サークルオブライフの3頭、FRからサブライムアンセム・ナムラクレア・アネゴハダ、中山のアネモネステークスからはクロスマジェスティとラズベリームースが桜花賞の切符を手にしました。
混戦ムードになりそうな今年は、ここまで4戦3勝のナミュール、2歳女王のサークルオブライフ、デビュー2連勝でクイーンカップを制したプレサージュリフトの「3強」が有力候補といえるでしょう。











  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする