日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

今年の3歳世代は強い!エフフォーリアが秋天で2度目のGⅠ制覇!横山武史は2週連続V!

2021年10月31日 | 競馬

秋の中距離王者決定戦「第164回天皇賞・秋(GⅠ・芝2000m 16頭立て)」が31日、東京競馬場で行われました。今年の秋天は、復活に懸ける昨年の三冠馬①コントレイル、「3階級制覇」を狙うマイル女王⑨グランアレグリア、今年の皐月賞馬⑤エフフォーリアと、3歳・4歳・5歳世代のトップホースが激突。他にも春の天皇賞馬⑦ワールドプレミア、シルバーコレクター⑭カレンブーケドール、全レース3着以内④ポタジェ、中山記念から8カ月の休養明け⑮ヒシイグアス、札幌記念で激走⑬ペルシアンナイト、サマー2000シリーズ王者⑥トーセンスーリヤなどが参戦しました。


単勝の人気は、1番人気がコントレイル(2.5倍)、2番人気グランアレグリア(2.8倍)、3番人気エフフォーリア(3.4倍)と「3強」が10倍以下。その後はカレンブーケドール、ポタジェ、ワールドプレミア、ヒシイグアス、トーセンスーリヤと続きました。



1コーナー奥ポケットのスタートで、コントレイル、グランアレグリアが好スタートを決める。先行争いで、トーセンスーリヤが前に出るも、2コーナー手前で⑩カイザーミノルが先頭に躍り出る。グランアレグリアが向正面のところで2番手に浮上。トーセンスーリヤ3番手、4番手カレンブーケドール、5番手ポタジェ、6番手エフフォーリア、外側7番手にヒシイグアス、コントレイルは中団の8番手を追走し、9番手⑫ラストドラフト、10番手⑧サンレイポケットが内側から進出する。11番手⑪ムイトオブリガード、12番手③モズベッロ、13,14番手の位置にワールドプレミアと⑯ユーキャンスマイル、15番手ペルシアンナイト、最後方に②カデナ。
3コーナーを回り、先頭のカイザーは前半1000mを60秒5で通過。3,4コーナー中間のところで2番手のグラアレがカイザーに並びかける。ブーケドール3番手、ポタジェ4番手、エフフォーは6番手ガッチリキープ、コントレはエフフォーと前の集団の動向を見ている。
ラストの直線コースに差し掛かり、グランアレグリアが先頭に浮上。トーセンスーリヤが最内に入り、後続からエフフォーリアとポタジェが上昇し、大外からコントレイルが末脚を伸ばしてやって来た!残り200mを切り、先頭争いはグラアレ・エフフォー・コントレの3強に絞られ、残り100mでエフフォーがグラアレをかわして先頭。コントレが2番手に上がったが、エフフォーリア先頭でゴールイン!コントレイルは2着、グランアレグリアは3着!



【天皇賞(秋)全着順】
1着 ⑤エフフォーリア   1分57秒9
2着 ①コントレイル     1馬身
3着 ⑨グランアレグリア   クビ差
4着 ⑧サンレイポケット   1馬身3/4
5着 ⑮ヒシイグアス     1馬身3/4
6着 ④ポタジェ 
7着 ⑬ペルシアンナイト
8着 ⑫ラストドラフト 
9着 ⑯ユーキャンスマイル
10着 ⑪ムイトオブリガード
11着 ⑦ワールドプレミア 
12着 ⑭カレンブーケドール
13着 ③モズベッロ 
14着 ⑩カイザーミノル
15着 ⑥トーセンスーリヤ
16着 ②カデナ

【払戻金】
単勝 ⑤ 340円
複勝 ⑤ 120円  ① 110円  ⑨ 110円 
枠連 1⃣-3⃣ 400円
馬連 ①-⑤ 390円
馬単 ⑤-① 850円
ワイド ①-⑤ 170円  ⑤-⑨ 200円  ①-⑨ 170円
3連複 ①-⑤-⑨ 350円
3連単 ⑤-①-⑨ 2,040円


3世代のトップが競い合った秋の天皇賞は、3歳世代のエフフォーリアが、コントレイルとグランアレグリアら古馬勢を撃破。3歳馬が秋の天皇賞を制したのは、2002年のシンボリクリスエス以来となります。1番人気のコントレイルは大外から追い込むも、エフフォーリアを捕えきれず2着。グランアレグリアは直線で一旦は先頭に立ちましたが3着に終わりました。先行勝負に出たのは予想外でしたが、上位2頭と引けを取らない走りをしました。春の天皇賞馬・ワールドプレミアは11着、4番人気のカレンブーケドールは12着。ワープレは距離が短すぎた、ブーケドールは目立たなかったです。
優勝したエフフォーリアはGⅠ2勝目で、重賞では3勝目。鞍上の横山武史騎手は、先週の菊花賞のタイトルホルダーに続き、2週連続でのGⅠ制覇。レース後にはファンからの大歓声を受け、感極まる場面もありました。このレースは祖父の富雄さん、父・典弘騎手も勝っており、今回武史騎手が勝ったことで史上初となる「父子3代制覇」を果たしました。武史騎手は今年だけでGⅠを3勝。「横山武史の時代」が来ましたね~。

前走の日本ダービーでは、シャフリヤールの強襲に遭い2着惜敗。それ以来となる一戦は古馬との初対戦。道中は6番手を走り、直線では外から追い上げ、残り200mを切って先行するグランアレグリアに並ぶと、ゴール前で抜け出しました。ほかの馬に比べて斤量2キロ軽いですが、その差を感じない勝ちっぷり。負けられない一戦で3歳世代最強の意地を示したエフフォーリア、年間GⅠ2勝、尚且つ古馬のGⅠを勝ったから、年度代表馬&最優秀3歳牡馬争いで一歩リードしました。
スプリンターズステークスでのピクシーナイト、秋天でのエフフォーリアとこの秋のGⅠシリーズは3歳世代が大活躍中。この後のエリザベス女王杯には秋華賞馬のアカイトリノムスメ、マイルCSでシュネルマイスターとソングライン、ジャパンカップでシャフリヤールが参戦予定。競馬界に旋風を巻き起こしている3歳世代の快進撃は何処まで続くのか!?





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天国の父もびっくり!タイトルホルダー圧巻の逃げ切り!

2021年10月24日 | 競馬

3歳牡馬クラシックの最終戦・第82回菊花賞(GI・芝3000m 18頭立て)が24日、阪神競馬場で行われました。皐月賞馬・エフフォーリア、ダービー馬・シャフリヤールが不在の今年は、皐月&ダービー3着の⑭ステラヴェローチェ、皐月2着③タイトルホルダー、セントライト記念の勝ち馬②アサマノイタズラ、ホープフルステークス2着⑱オーソクレース、⑤レッドジェネシスと⑩モンテディオの神戸新聞杯組、ラジオNIKKEI賞覇者⑮ヴァイスメテオール、スプリングステークス優勝⑰ヴィクティファルス、京成杯を制した⑯グラティアス、夏の上がり馬⑪ディヴァインラヴ&⑧エアサージュ、⑦ディープモンスターなどが参戦しました。


単勝の人気は、1番人気がレッドジェネシス(3.9倍)、2番人気ステラヴェローチェ(4.1倍)、3番人気オーソクレース(5.9倍)、4番人気のタイトルホルダー(8.0倍)まで10倍以下。その後はアサマノイタズラ、ディヴァインラヴ、ディープモンスター、ヴィクティファルス、ヴァイスメテオールと続きました。


18頭綺麗に揃ったスタートした直後、タイトルホルダーが先手を奪い、①ワールドリバイバル・モンテディオ・エアサージュが2番手集団を形成。5番手グラティアス、6番手ディヴァインラヴ、7番手ディープモンスター、8番手⑬アリーヴォ、9番手ヴィクティファルス、10番手④ロードトゥフェイム、11番手⑨ヴェローチェオロ。中団より後ろの12番手オーソクレース、その直後にステラヴェローチェが追走し、内側14番手⑫ノースザワールド。15番手ヴァイスメテオール、16番手レッドジェネシス、17番手アサマノイタズラ、最後方に⑥セファーラジエル。
1周目の4コーナーを通過して正面スタンド前に差し掛かり、先頭のタイトルホルダーは最初の1000mを60秒ちょうどで通過。モンテディオ2番手、エアサージュ3番手、グラティアス4番手、ワールドリバイバル5番手。ディヴァインラヴ6番手、大外からセファーラジエルが一気に上昇し、最後方から前の位置まで押し上げた。オーソクレースは中団馬群、ステラヴェローチェは後方4番手、レッドジェネシス後方2番手、アサマノイタズラが最後方でゴール板を通過。
1,2コーナーをカーブして、2周目の向正面に入るところで、タイトルの先頭は変わらず。ラジエルが2番手まで上がり、ディオ3番手。グラティ4番手、5番手サージュ、ディヴァラヴ6番手、リバイバル7番手、ヴィクティ8番手、9番手アリーヴォ、10番手ディーモン、オーソクは11番手。12番手ヴェロオロ、13番手フェイム、14番手メテオール。後方は15番手ノースザ、16番手ステヴェロ、17番手レッジェネ、イタズラがしんがり追走。
内回りの2周目3コーナー。先頭のタイトルはまだ余力あり。2番手のラジエルがタイトルとの差を詰める。3番手グループはディオ・グラティ・サージュ、6番手のディヴァラヴは外に持ち出す。ステヴェロが中団まで押し上げると、オーソクも同時にゴーサイン。レッジェネはとディーモンとイタズラまだ後方のポジション。
4コーナーから最後の直線に差し掛かり、逃げるタイトルホルダーが後続を引き離そうとする。2番手争いでは牝馬のディヴァインラヴが追い上げ、外からステラヴェローチェ、さらにはオーソクレースやアリーヴォも追い込んで来た。しかし、タイトルがまだまだ逃げ続け、さらに残り100mでさらに突き放し、そのまま1着でゴールイン!そして2着争いはオーソク・ディヴァラヴ・ステヴェロの3頭が並んだ。

【菊花賞 全着順】
1着 ③タイトルホルダー   3分04秒6
2着 ⑱オーソクレース     5馬身
3着 ⑪ディヴァインラヴ    アタマ差
4着 ⑭ステラヴェローチェ   ハナ差
5着 ⑦ディープモンスター   1馬身1/2
6着 ⑨ヴェローチェオロ
7着 ⑬アリーヴォ
8着 ⑧エアサージュ
9着 ②アサマノイタズラ
10着 ⑰ヴィクティファルス
11着 ⑥セファーラジエル
12着 ④ロードトゥフェイム
13着 ⑤レッドジェネシス
14着 ⑩モンテディオ
15着 ⑯グラティアス
16着 ⑮ヴァイスメテオール
17着 ⑫ノースザワールド
18着 ①ワールドリバイバル

【払戻金】
単勝 ③ 800円
複勝 ③ 290円 ⑱ 210円 ⑪ 480円
枠連 2⃣-8⃣ 1,600円
馬連 ③-⑱ 2,420円
馬単 ③-⑱ 5,220円
ワイド ③-⑱ 1,050円 ③-⑪ 2,590円 ⑪-⑱ 1,410円
三連複 ③-⑪-⑱ 14,610円
三連単 ③-⑱-⑪ 79,560円


42年ぶりの阪神開催となった菊花賞は、4番人気のタイトルホルダーが逃げ切り勝ち。スタート直後から先頭をひた走り、直線で後続勢を突き放し、最後は5馬身差の圧勝を飾りました。混戦の2着争いは、オーソクレースが2着。オーソク鞍上のルメール騎手は、この秋のGⅠで3戦連続の2着。牝馬三冠でも全て違う馬で2着の珍記録。3着にはメンバー唯一の牝馬・ディヴァインラヴが入りました。菊花賞で牝馬が3着以内に入ったのは、1965年のハードイット以来だそうです。
2番人気のステラヴェローチェは4着。皐月とダービーで3着と好走し、神戸新聞杯を勝ったから、菊花賞は大チャンスだと思ったんですが・・・。前走から-12キロ減が影響したのかなぁ。1番人気のレッドジェネシスは13着と大敗。なぜこの馬が最終的に1番人気になったのか正直わかりません。

優勝したタイトルホルダーは、弥生賞ディープインパクト記念に次いでの重賞2勝目。ドゥラメンテ産駒としてはGⅠ初制覇で、祖父・キングカメハメハからの父子三代クラシック制覇を達成。さらには、ダイナカールからの親子5代中央GⅠ制覇も果たしております。ドゥラメンテは先日亡くなってしまいましたが、その父に捧げる勝利だといえるでしょう。
鞍上の横山武史騎手はGⅠ2勝目。皐月賞とのクラシック2冠ですが、日本ダービーの2着が非常に悔やまれます。父・典弘騎手は1998年のセイウンスカイでこのレースを勝っていて、親子制覇となりました。ちなみに、セイウンスカイの時も逃げ切り勝ちでした。
タイトルホルダーは前走のセントライト記念で1番人気に支持されながらもブービーの13着。馬群に入れて控えた競馬をしたら、前が詰まって失速する形でした。この日は先行策を取って3000mを一人旅。武史騎手も会心の騎乗でゴール直後にガッツポーズ。前走2桁着順から巻き返すのは難しいと思いましたが、すごい走りをしましたなぁ。年末の有馬記念でも先行勝負すれば、面白いことになりそう。

来週は東京競馬場で秋の中距離王者決定戦・天皇賞(秋)が行われます。今年の皐月賞馬・エフフォーリア、三冠馬・コントレイル、マイル女王・グランアレグリアの3強に加え、春の天皇賞馬・ワールドプレミア、GⅠで善戦続きのカレンブーケドール、全レース3着以内・ポタジェなどが登録。最近の古馬重賞は3歳世代が大活躍中。エフフォーリアもそれに続くのか、あるいはコントレイルとグランアレグリアが古馬の意地を見せるのか?秋天当日は良馬場になってほしい。






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アカイトリノムスメが母娘2代で秋華賞制覇!ソダシはアクシデントに泣く。

2021年10月17日 | 競馬

3歳牝馬三冠の最終戦・第26回秋華賞(GⅠ・芝2000m 16頭立て)が17日、阪神競馬場で行われました。京都競馬場の改修工事により、初めての阪神開催となる今年は、白毛の桜花賞馬④ソダシ、オークス馬⑪ユーバーレーベン、アパパネとの母娘制覇に挑む⑫アカイトリノムスメ、ローズステークスを勝った⑨アンドヴァラナウト、紫苑ステークス快勝⑭ファインルージュ、阪神2000mの忘れな草賞を勝った②ステラリア、⑩アールドヴィーヴルなどが参戦しました。



単勝の人気は、1番人気がソダシ(1.9倍)、2番人気ファインルージュ(5.6倍)、3番人気アンドヴァラナウト(7.3倍)、4番人気のアカイトリノムスメ(8.9倍)までが10倍以下。その後はユーバーレーベン、アールドヴィーヴル、①スルーセブンシーズ、⑮アナザーリリック、②ステラリアと続きました。

スタートでソダシが良い飛び出しを見せた一方、⑬ホウオウイクセルが出遅れてしまう。ユーバーレーベンもやや遅れ気味。正面スタンド前の先行争いで、⑩エイシンヒテンがスッと前に出て、ソダシは2番手につける。その後にスルーセブンシーズ、アールドヴィーヴル、アンドヴァラナウト、アカイトリノムスメなどが前方に位置付け、ファインルージュは中団、ユーバーレーベンは後方2番手で1コーナーを回る。
2コーナーから向正面に差し掛かり、エイシンヒテンが単騎で逃げ、ソダシ2番手を追走。3番手アールドヴィーヴル、4番手にスルーセブンシーズ、5番手アンドヴァラナウト、アカイトリノムスメがその後ろの6番手。中団勢は、7番手③クールキャット、8番手⑦サルファーコスモス、9番手アナザーリリック、10番手⑥スライリー、11番手のところにファインルージュがいる。12番手ステラリア、13番手⑯ミスフィガロ、14番手⑧エンスージアズム、ユーバーレーベンは15番手、最後方にホウオウイクセル。
内回り3コーナーを回り、残り600mのところでソダシが先頭のヒテンに接近。アールド3番手、アカイトリが外側4番手、アンドヴァ6番手、ルージュが外に持ち出し、ユーバーはまだ後方。
4コーナーを通過して最後の直線に入っても、エイシンヒテンがまだ先頭。ソダシが2番手で追うもヒテンを捕まえきれない。後続からアカイトリノムスメ、アンドヴァラナウト、アールドヴィーヴルが追い込み、さらに一番外からファインルージュも脚を伸ばす。残り200mでアカイトリとアンドヴァがソダシをかわすと、残り100mでアカイトリがヒテンを抜いて先頭。ソダシは馬群に飲み込まれてしまった。ゴール前でアカイトリが抜け出し、内でアンドヴァが食い下がり、ルージュが外から突っ込んてきたが、アカイトリノムスメが先頭でゴール!ファインルージュは2番手、アンドヴァラナウトは3番手。


【秋華賞 全着順】 
1着 アカイトリノムスメ   2分01秒2
2着 ファインルージュ     1/2馬身
3着 アンドヴァラナウト    1/2馬身
4着 エイシンヒテン      1馬身1/2
5着 スライリー        クビ差
6着 ステラリア
7着 アールドヴィーヴル
8着 アナザーリリック
9着 ミスフィガロ
10着 ソダシ
11着 スルーセブンシーズ
12着 サルファーコスモス
13着 ユーバーレーベン
14着 エンスージアズム
15着 クールキャット
16着 ホウオウイクセル

【払戻金】
単勝 ⑫ 890円
複勝 ⑫ 260円  ⑭ 190円  ⑨ 240円
枠連 6⃣-7⃣ 1,330円
馬連 ⑫-⑭ 2,250円
馬単 ⑫-⑭ 4,890円
ワイド ⑫-⑭ 800円 ⑨-⑫ 1,030円 ⑨-⑭ 710円
3連複 ⑨-⑫-⑭ 4,190円
3連単 ⑫-⑭-⑨ 26,410円


牝馬三冠の最後の一冠を手にしたのは、ディープインパクト×アパパネの超良血馬・アカイトリノムスメでした。道中6番手追走から、最後の直線で外から抜け出して優勝しました。2番人気のファインルージュは大外強襲も届かず2着、アンドヴァラナウトはインを突いて3着。秋華賞トライアルの勝ち馬が本番で上位に入ったのは久しぶりですね。スローペースで逃げ続けたエイシンヒテンも4着と粘りました。
桜花賞との2冠を狙ったソダシは10着と大敗。スタートも悪くなかったし、札幌記念のときと同じく2番手につけたけど、3コーナーで吉田隼人騎手の手が動き、直線では伸びを欠いて馬群に沈みました。レース後のコメントで「ゲートにぶつけて歯が折れた」とのこと。思えばブチコもゲート難だったなぁ。同じ距離の札幌記念を勝ち、阪神コースの相性抜群だから勝利は堅いと思われましたが、思わぬアクシデントに泣かされました。
もう一頭のGⅠ馬のユーバーレーベンは13着。オークス後に左前脚の屈腱周囲炎を発症、その影響もあったのでしょうか。一部情報ではレース中に外傷性鼻出血を発症したらしいですが、真偽不明。

勝ったアカイトリノムスメは、クイーンカップ以来となる重賞2勝目で、通算4勝目をマーク。秋華賞初勝利の戸崎圭太騎手は、昨年のチャンピオンズカップ以来のGⅠ勝利。国枝栄調教師はアパパネ、アーモンドアイに次いで同レース3勝目。同レースの母娘制覇は史上初です。
アカイトリは両親ともに三冠馬と話題性があって、しかも実力あるんですが、同じ馬主のソダシに注目が集まっていました。桜花賞で4着、オークスで2着と惜しいレースが続き、今回の秋華賞で念願のGⅠ制覇を果たしました。良血開花で今後の快進撃が非常に楽しみです。
牝馬三冠も終わり、桜花賞はソダシ、オークスはユーバーレーベン、秋華賞はアカイトリノムスメが優勝。「最優秀3歳牝馬」争いは、札幌記念で古馬を撃破したソダシが現時点で優勢かと思っています。アカイトリは古馬GⅠでの勝利が必要でしょう。


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シュネルマイスターがダノンキングリーにリベンジ!元ダービー馬・マカヒキ5年ぶりの勝利!

2021年10月10日 | 競馬

10月になり、今週から東京と阪神の秋開催が開幕。10月10日は阪神競馬場は京都大賞典、東京競馬場は毎日王冠が行われました。秋のGⅠ戦線を占う一戦を制し、大舞台に名乗り挙げたのは!?



阪神メイン・第56回京都大賞典(GⅡ・芝2400m 14頭立て)は、昨年の菊花賞2着⑨アリストテレス、2017年菊花賞馬⑪キセキ、大阪杯2着④モズベッロ、③ステイフーリッシュの他に、⑭ヒートオンビートと①アイアンバローズ、⑤ヒュミドールなどが参戦しました。
スタートは14頭綺麗に出揃い、好スタートを決めた②ベレヌスが先手を奪い、⑦ダンビュライトとステイフーリッシュが2,3番手で並走。キセキは4番手、アリストテレス5番手、ヒートオンビートとアイアンバローズは中団、モズベッロは最後方でスタンド前を通過。
1,2コーナーを回って向正面に入るところで、ベレヌス先頭、ダンビュライト2番手、キセキが3番手に上がり、ステイフーリッシュ4番手、外側5番手にアリストテレスが控える。6番手ヒートオンビート、7番手ヒュミドール、8番手⑧マカヒキ。中団より後ろの集団には、アイアンバローズ・⑫オセアグレイト・⑬ロードマイウェイの3頭が並走。12番手⑤ムイトオブリガード、13番手⑩ディアマンミノル、最後方にモズベッロ。
外回り3コーナーを過ぎて、ベレヌスがゆったりと逃げ、ダンビュラ2番手、キセキ3番手は変わらず。アリストとヒートが5,6番手で並び、その後ろでマカヒキがヒュミに並びかける。さらにはマイウェイが早めに動きだし、アイアンは11番手に後退。しんがりのベッロはさらに前と離れてしまったか。残り600mでダンビュラがベレヌスをかわすと、外に持ち出したキセキも先頭争いに加わる。アリスト4番手、フーリッシュ内側5番手、ヒート外側6番手。
4コーナーを回って直線に入ったところでダンビュライトが単独先頭。2番手のキセキがダンビュライトに迫り、後続からアリストテレス、ロードマイウェイ、ヒートオンビート、マカヒキなどが追い込んでくる。残り200mで今度はキセキが前に出るが、アリストがキセキをかわそうとするが、キセキも必死に抵抗する。3番手からマカヒキも前を追う。ゴール前でアリストテレスがようやく抜け出したかと思ったら、外からマカヒキが脚を伸ばし、最後は2頭並んでゴール!大接戦となったが、ゴール手前でマカヒキがアリストを捕らえました。


27年ぶりの阪神開催となった京都大賞典は、単勝9番人気のマカヒキが勝利。2016年の日本ダービー馬が8歳になって復活勝利を果たしました。1番人気のアリストテレスはハナ差の2着と惜敗。3着のキセキも見せ場は作りましたが、4年ぶりの勝利とはならず。2番人気のヒートオンビートは8着、3番人気の12着でした。
勝ったマカヒキは2016年のフランス重賞・ニエル賞以来、実に5年1カ月ぶりの勝利。日本での勝利はダービー以来5年5カ月ぶりとなります。凱旋門賞で大敗の後、4歳に骨折も経験。復帰しても勝ちきれないレースが続き、2けた着順の時もあり、落ちぶれすぎて可哀相な気持ちにもなったし、「名誉のためにも引退すればいいのに」と思いました。
今回のレースも期待薄でしたが、ラストの直線で馬群を突き割り、残り100mで3番手に浮上し、ゴール前でアリストテレスとキセキを捕らえて優勝。藤岡康太騎手も必死にムチを連発し、ゴール後にはマカヒキを撫でてました。まさかマカヒキが勝つとは思わなかったし、この年齢で復活するなんて信じられません。「あきらめなければ夢はかなう」という言葉を改めて実感させたレースでした。






東京メイン・第72回毎日王冠(GⅡ・芝1800m 13頭立て)は、今年のNHKマイルカップ覇者①シュネルマイスター、安田記念を制した⑦ダノンキングリー、ドバイターフで2着と健闘した⑫ヴァンドギャルド、デビューからずっと3着以内の堅実派④ポタジェ、府中巧者⑧ダイワキャグニー、今年重賞2勝⑩ケイデンスコール、おととしダービー3着⑨ヴェロックスなどが参戦しました。
スタートで⑥カデナが出遅れると、ダノンキングリーもやや遅れ気味。シュネルマイスターもイマイチの飛び出し。ダイワキャグニーがポンと出たが、トーラスジェミニがキャグニーをかわして先頭に躍り出る。3番手⑪カイザーミノル、4番手ポタジェ、5番手にケイデンスコール、6番手ヴァンドギャルド、7番手③ラストドラフト。中団の8番手にヴェロックスがつけるが、外からダノンキングリーが急上昇し、5番手まで押し上げた。10番手④マイネルファンロン、11番手②サンレイポケット、シュネルマイスターは後方2番手に控え、カデナが最後方。
縦長の状態で3,4コーナー中間を迎え、ジェミニが軽快に飛ばし、キャグニー2番手、カイザー3番手、ポタジェ4番手、ダノキン5番手。ケイデンス6番手、ヴァンギャル7番手。シュネルはまだ後方2番手あたりで4コーナーを回った。
ラストの直線に入り、残り400mで先頭を行くトーラスジェミニにダイワキャグニーが接近。外からポタジェとダノンキングリーが追い上げると、残り200mでダノキンが先頭に躍り出る。キャグニーも内で粘り、カイザーミノルも頑張るが、一番外からシュネルマイスターが猛追。残り100mでダノキン抜け出すが、シュネルが徐々に差を詰め、ダノキンとシュネルがまったく並んでゴールイン!最後はGⅠ馬2頭の決着となり、ポタジェは3番手。

関東のスーパーGⅡ・毎日王冠は、ダノンキングリーが先に抜け出しましたが、後方から追い込んで来たシュネルマイスターが、ゴール前でダノキンを差し切り1着。ダノンキングリー、サリオスに次いで、3年連続で3歳馬がこのレースを制しました。ダノンキングリーはアタマ差で敗れましたが、負けてなお強い印象を受けました。4番人気のポタジェは3着に入り、デビューから全て3着以内は継続。3番人気だったヴァンドギャルドは8着。前走から約半年の休養明けが影響したのでしょうか。
シュネルマイスターはNHKマイルカップ以来の重賞2勝目で、通算でも4勝目。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、前日のサウジアラビアロイヤルカップに続いての重賞勝ちを収めました。この日は向正面で後方2番手で追走しましたが、ラストの直線で豪快な末脚で他馬をごぼう抜き。上がり3ハロン33.0秒をマーク。1着馬に与えられる天皇賞・秋の優先出走権を獲得したけど、そこをパスしてマイルCSに向かう予定。ダノンキングリーとはこれで1勝1敗、仁川のマイル決戦で完全決着となるか?














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3歳馬のピクシーナイトが秋のスプリント王者!モーリス産駒GⅠ初勝利!

2021年10月03日 | 競馬

2021年秋のGⅠシリーズの開幕戦・第55回スプリンターズステークス(GⅠ・芝1200m 16頭立て)が3日、中山競馬場で行われました。今年3月の高松宮記念を制した⑭ダノンスマッシュ、セントウルステークスを勝った⑫レシステンシア、2年前このレースで2着⑯モズスーパーフレア、中山1200mで勝ったことがある⑪ジャンダルム、④ピクシーナイト&⑥メイケイエールの3歳世代、サマースプリントシリーズ王者⑤ファストフォース、最近好調⑨クリノガウディーなどが参戦しました。


単勝の人気は、1番人気ダノンスマッシュ(2.6倍)、2番人気レシステンシア(3.4倍)、3番人気ピクシーナイト(5.3倍)。その後はジャンダルム、モズスーパーフレア、クリノガウディー、メイケイエール、ファストフォース、⑧ビアンフェという順で続きました。

スタートでレシステンシアとダノンスマッシュが好スタートを決めるが、モズスーパーフレアが先手を奪い取る。ビアンフェが2番手につけ、3番手ピクシーナイト、レシステンシアは4番手、外側5番手にダノンスマッシュが追走。6番手①シヴァージ、中団勢にはクリノガウディー、ファストフォース、②ミッキーブリランテ、ジャンダルム、メイケイエールと固まる。12,13番手には⑮ロードアクアと③ラヴィングダンサー、14番手⑬アウィルアウェイ、15番手⑩エイティーンガール、最後方に⑦タイセイビジョン。
3,4コーナー中間を過ぎ、先頭のモズフレがマイペースで逃げ、ビアンフェ2番手、ピクシー3番手で抑えたまま、レシスは4番手追走。ダノスマは5番手グループにいるが、ジョッキーの手が動いてる。ジャンダルム外に持ち出し、ガウディーも馬群の中。
4コーナーを回って最後の直線に差し掛かってもモズスーパーフレアが先頭だが、2番手からピクシーナイト、さらにビアンフェとレシステンシアも追いかける。ダノンスマッシュは中団あたりでもがいている。残り200mを切って、ピクシーがモズフレを捕らえると、上り坂で先頭に浮上。残り100mで外からレシスが追い込み、さらにシヴァージも上がってきたが、突き抜けたピクシーナイトが1着FINISH!3歳世代のピクシーナイトが短距離界の世代交代を起こしました!




【スプリンターズステークス 全着順】
1着④ピクシーナイト   1分07秒1
2着⑫レシステンシア    2馬身
3着①シヴァージ      アタマ差
4着⑥メイケイエール   2馬身1/2
5着⑯モズスーパーフレア  ハナ差
6着⑭ダノンスマッシュ
7着⑧ビアンフェ
8着⑨クリノガウディー
9着②ミッキーブリランテ
10着③ラヴィングアンサー
11着⑪ジャンダルム
12着⑦タイセイビジョン
13着⑩エイティーンガール
14着⑬アウィルアウェイ
15着⑤ファストフォース
16着⑮ロードアクア

【払戻金】
単勝 ④ 530円
複勝 ④ 200円  ⑫ 160円  ① 770円
枠連  2⃣-6⃣ 700円
馬連 ④-⑫ 890円
馬単 ④-⑫ 1,910円
ワイド ①-④ 2,760円  ①-⑫ 2,030円  ④-⑫ 460円
3連複 ①-④-⑫ 9,050円
3連単 ④-⑫-① 38,610円




スプリント戦線にニューヒーローが誕生しました。3歳世代のピクシーナイトが、直線で逃げるモズスーパーフレアをかわすと、そのまま突き放し、2着に2馬身差をつけて優勝。GⅠ2度目の挑戦で初制覇を果たしました。3歳馬のスプリンターズステークス優勝は、2007年のアストンマーチャン以来14年ぶり、3歳牡馬としては1998年のマイネルラヴ以来となります。マイネルラヴが勝った時はタイキシャトルを破る大金星でした。
2着争いは接戦となりましたが、1番人気のレシステンシアが2着、3着には10番人気のシヴァージが入りました。レシステンシアはこれでGⅠでの2着が4回目。なかなか2個目のGⅠタイトルが遠いですねぇ。レシスに騎乗したクリストフ・ルメール騎手は同一GⅠ3連覇とはならず。1番人気だったダノンスマッシュは伸びを欠いて6着。前走のチェアマンズスプリント(香港GⅠ)から約5カ月ぶりの実戦で、休み明けの影響が大きかったかもしれない。

ピクシーナイトは今年1月のシンザン記念に次ぐ重賞2勝目で、通算3勝目をマーク。モーリス産駒はこれがGⅠ初勝利となりました。グラスワンダー系の馬は中山の重賞で活躍しますね。鞍上の福永祐一騎手と音無秀孝調教師、馬主のシルクレーシングはこのレース初勝利です。
NHKマイルカップで12着大敗の後にスプリント戦線に参入し、CBC賞で2着、セントウルステークスでも2着と好走。3戦目となった今回、スプリンターとしての素質が開花しました。古馬を相手に2馬身差の完勝。ピクシーの明るい未来を予感させる勝ちっぷりでした。
ここ最近の短距離重賞は3歳世代が活躍していて、アイビスサマーダッシュでオールアットワンス、北九州記念でヨカヨカ、キーンランドカップでレイハリアが勝利しました。ただ、ヨカヨカがケガで引退したのは悔やまれる。来年の高松宮記念ではピクシーナイトとレイハリアの対決が見られるかもね。


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