日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

日本競馬界の至宝・ディープインパクトが急死。

2019年07月30日 | 競馬

現役時代にGⅠ競走を7勝を挙げ、種牡馬としても活躍されていたディープインパクトが、30日早朝に頸椎骨折のため、繋養先の社台スタリオンステーションで亡くなりました。17歳でした。



社台スタリオンステーションのHPによると、今月28日に頸部の手術を受け、術後は安定していましたが、29日に突然起立不能。30日にレントゲン検査を行ったところ、頸椎に骨折が見つかり、回復の見込みが立たないことから安楽死の処置が取られたとのことです。

突然の訃報を受け、ディープインパクトに携わった関係者たちから悲しみのコメントが相次ぎました。
ディープを管理していた池江泰郎元調教師は「約2年の現役生活では最高の成績を挙げてくれました。今は心よりご冥福をお祈りするのみです」
デビューからずっと主戦騎手を務めた武豊騎手は、「体調が良くないと聞いていたので心配していたのですが残念です。私の人生において本当に特別な馬でした。彼にはただただ感謝しかありません」


ディープインパクトは2002年3月25日に、父・サンデーサイレンス、母・ウインドインハーヘアの間に生まれ、2004年12月にデビュー。2005年には皐月賞、日本ダービー、菊花賞の3歳牡馬クラシック競走で優勝。シンボリルドルフ以来史上2頭目の無敗での3冠馬に輝き、その年のJRA賞年度代表馬に選出されました。
4歳時の2006年は、春の天皇賞では3分13秒4のJRAレコード(当時)を叩き出してGⅠ4勝目。道悪の中で行われた宝塚記念でも4馬身差の圧勝。
国内GⅠ5勝の実績を引っ提げ、世界最高峰レース・凱旋門賞に満を持して参戦。直線で一旦は先頭に立つも3位入線。その後、禁止薬物が見つかり失格となりました。
失意の凱旋門賞の後、復帰戦のジャパンカップを勝つと、引退レースの有馬記念も3馬身差をつけて勝利。GⅠ年間4勝を挙げ、2年連続で年度代表馬となりました。通算成績14戦12勝、GⅠ競走通算7勝は歴代最多タイ記録です。

種牡馬としても2012年から2018年まで7年連続でリーディングサイアーを受賞。ジェンティルドンナが牝馬三冠を達成すれば、キズナ、ワグネリアン、ロジャーバローズなどがダービー馬になりました。他にもヴィルシーナ、サトノダイヤモンド、ラヴズオンリーユー、ダノンプレミアム、フィエールマンなど、現在まで国内GⅠ競走50勝をマーク。
また、ディープ産駒は海外でも活躍し、エイシンヒカリとリアルスティールが海外GⅠを勝ったり、アイルランド調教馬のサクソンウォリアーが英国2000ギニーを優勝しております。



ディープインパクトといったら、競馬ファンじゃなくても名前は知ってるという位の本当に凄い名馬でした。飛ぶような末脚でライバルを捻じ伏せ、豪快な勝ち方でみんなを魅了してくれました。菊花賞を達成した時はテレビの前で泣きそうになったし、有馬記念でハーツクライに負けた時は大ショックでした。それだけ私の中で記憶に残る名馬でもありました。
今年3月に首を痛めて種付けを中止したニュースでは「いつか復帰するだろう」と思っていたけど、まさか骨折で安楽死するなんて…。もっと長生きしてほしかったし、日本の競馬界に貢献してほしかったです…。
今年に入ってからは、ウオッカが蹄葉炎で亡くなり、キングカメハメハが種牡馬を引退、そしてディープが急死と歴代ダービー馬の悲しいニュースが続いています。キンカメも体調が優れていないので正直心配ですが、ディープの分まで長生きできれば…。キンカメまで死んじゃったら、金子真人オーナーがさらに落ち込みそうな気がする。あと、ディープインパクトの後継種牡馬が早く出てこないかな。
競走馬として、種牡馬として、偉大な功績を残したディープインパクト。あなたは正しく日本競馬界の結晶であり、至宝でした。今まで本当にありがとう!






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ミッキーチャーム北海道で負けなし!ライオンボス新潟直千で3連勝!

2019年07月28日 | 競馬

令和最初の夏競馬は、今週から新潟、札幌、小倉に舞台が移りました。新潟競馬場では直線1000mの重賞競走・アイビスサマーダッシュ、札幌競馬場は北の女王決定戦・クイーンステークスが行われました。


第67回北海道新聞杯クイーンステークス(GⅢ・芝1800m 14頭立て)は、秋華賞2着⑬ミッキーチャーム、昨年このレースで2着だった③フロンテアクイーン、2連勝中①サトノガーネット、中山牝馬ステークス2着の⑫ウラヌスチャーム、⑥スカーレットカラー、④ダノングレース、唯一の3歳馬⑤メイショウショウブなどが参戦しました。
スタートで②リリックドラマが好ダッシュを決めるが、外から⑩ウインファビラスが並びかける。メイショウショウブが3番手、ミッキーチャームは4番手につける。フロンテアクイーンは内側7番手あたり、ダノングレース中団追走、サトノガーネット、ウラヌスチャームは後方で1コーナーを回る。
2コーナーから向正面に差し掛かり、リリックドラマが先頭、2番手ウインファビラス、3番手メイショウショウブ、4番手にミッキーチャーム。5番手に上がったフロンテアクイーンは、チャームをマークする格好。外側6番手⑨リンディ―ホップ、7,8番手の位置に⑭カリビアンゴールドとダノングレースが並ぶ。9番手⑪エイシンティンクル、10番手にスカーレットカラー、11番手⑧フィニフティ、12番手からウラヌスチャーム、13番手サトノガーネット、最後方に⑦シャンティローザ。
3コーナー残り600mを切り、リリックが先頭だが、外からファビラスが接近。ショウブとチャームがじわじわと進出開始し、4コーナー手前でリリックとファビラスに並びかける。フロンテアは5番手、6番手からカリビアンも追い出す。後方ではウラヌスとティンクルが大外に持ち出し、ガーネットがしんがりまで下がる。
4コーナーを回って直線コースに入り、ミッキーチャームが大外から抜け出して先頭に躍り出る。メイショウショウブが2番手で追いかけ、後続からカリビアンゴールド、フロンテアクイーン、スカーレットカラーが追い込み、ゴール前でカリビアンとスカカラがチャームとの差を詰めるが、ミッキーチャームが先頭でゴールイン!ミッキーチャームがGⅠ2着の実力を見せつけました。

秋の牝馬戦線へと繋がる一戦は、単勝1番人気のミッキーチャームが優勝。道中は4番手を追走し、最後の直線コースに入ったところで先頭に立つと、後続の追い上げを抑えました。2着のスカーレットカラーは、ゴール手前で2番手に上がり、チャームにクビ差まで迫りました。3着のカリビアンゴールドは9番人気。4番人気のウラヌスチャームは4着、3番人気のサトノガーネットは6着。2番人気のフロンテアクイーンは7着という結果でした。
勝ったミッキーチャームは、栗東・中内田充正厩舎所属。父・ディープインパクト、母・リップルスメイド。昨年の秋華賞ではアーモンドアイに次ぐ2着、今年4月の阪神牝馬ステークスで重賞初制覇を飾り、今回が重賞2勝目。この馬は昨年の北海道シリーズで未勝利戦から3連勝を挙げており、北海道では未だ負けがありません。函館と札幌の洋芝が合ってるんでしょうねえ。







第19回アイビスサマーダッシュ(GⅢ 芝・直線 1000m 18頭立て)は、②ダイメイプリンセス、①ラブカンプー、⑥ナインテイルズ、⑩レジーナフォルテ、⑫ラインスピリットと昨年のこのレースの1~5着馬が揃って出走。さらには⑪ライオンボス、③カッパツハッチ、⑨ミキノドラマー、⑱アルマエルナトの「韋駄天ステークス組」、函館スプリントステークスを制した⑦カイザーメランジェ、藤田菜七子騎手とのコンビで挑む⑧レッドラウダ、④ビップライブリーなどが参戦しました。
スタートは18頭綺麗に揃い、カッパツハッチとラブカンプーが好スタートを切る。ライオンボスは外ラチ沿いに進路を取る。前のグループはカッパツハッチ,レジーナフォルテ,ライオンボスの3頭が並び、4番手に⑯オールポッシブル、5番手グループにはラブカンプー,ビップライブリー,ラインスピリット,⑭ブロワ,アルマエルナト。10番手集団には⑤アンフィトリテ,ナインテイルズ,レッドラウダ,⑰フェルトベルクの4頭。後方集団はダイメイプリンセス,トウショウピスト,⑮シベリアンスパーブ,ミキノドラマー,カイザーメランジェ。
残り半分を切り、ライオンがわずかに先頭だが、内からカッパツが並びかけ、レジーナも競っている。4番手争いはテイルズとポッシブルが追い上げ、後続のダイプリ、メランジェ、ラウダの3頭がイン突きを狙う。残り100mでライオンが抜け出し、カッパツ2番手、ポッシブルが3番手、ピストが4番手に上がるが、ライオンボスが先頭でゴールイン!カッパツハッチに競り勝って重賞初制覇です。


新潟が誇る直線1000mの高速バトルは、ライオンボスが1番人気に応えて優勝しました。走破タイムは55秒1でした。2着には3番人気のカッパツハッチ。前走の韋駄天ステークスのときも、ライオンが1着、カッパツが2着でした。3着にはオールポッシブルが入り、4着のトウショウピストは単勝16番人気。
連覇を狙った2番人気のダイメイプリンセスは6着、函館SS覇者のカイザーメランジェが7着、藤田騎手のレッドラウダは9着。昨年2着だったラブカンプーは最下位の18着という結果でした。
勝ったライオンボスは、美浦・和田正一郎厩舎に所属。父・バトルプラン、母・ウーマンインレッド、母の父がステイゴールド。デビュー当初はダートばかりでしたが、今年5月の邁進特別で初めて直線1000mのレースに参戦。単勝で15番人気とかなりの人気薄だったけど、2着に5馬身の大差をつけて勝利。ド派手な勝ち方が評価されたのか、次の韋駄天ステークスでは1番人気に推され、見事に1着。この日のアイビスSDも勝ち、新潟1000mで3連勝を果たしました。
鞍上の田辺裕信騎手と、和田調教師はこのレース初勝利。当初は鮫島克駿騎手が乗る予定だったけど、前日の小倉1レースで落馬負傷してしまいました。鮫島騎手にとって重賞初勝利の大チャンスだったのに…。もったいないし、かわいそうだわ。









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2歳世代最初の重賞ウィナーはキズナ産駒のビアンフェ!中京記念は3歳馬のワンツー決着。

2019年07月21日 | 競馬

7月21日は夏の福島、中京、函館開催の最終日。函館競馬場では今年最初の2歳馬の重賞競走・函館2歳ステークス、中京競馬場はサマーマイルシリーズの開幕戦・中京記念が行われました。



函館のメイン競走・第51回函館2歳ステークス(GⅢ・芝1200m)は、16頭立てのところ⑨マンバーが競走除外となり、15頭立てで争われました。エピファネイア産駒⑪スマートカーリー、キズナ産駒①ビアンフェ、トゥザワールド産駒⑦トゥザワールド、③レッドヴェイパー、⑤タイセイビジョン、⑥パフェムリ、さらにはホッカイドウ競馬から⑩バブルガムダンサー、⑫アザワク、⑬プリモジョーカーの3頭(全て角川秀樹厩舎)が参戦しました。
スタートでビアンフェとレッドヴェイパーの2頭が遅れ気味。アザワクと⑮ブルーパピヨンが前に出るが、内からビアンフェが馬なりで押し上げ、先頭に躍り出る。④リュウノゲキリンが2番手に上がり、アザワク3番手、ブルーパピヨン4番手。5番手グループには⑧プリンスリターン、スマートカーリー、7番手②ヤマメ、8番手⑯ゴッドスター。9番手パフェムリ、10番手プリモジョーカー、11番手⑭イーサンティラノ、12番手にレッドヴェイパー。13番手にタイセイビジョン、14番手メイショウナパワン、最後方にバブルガムダンサーという展開。
3,4コーナー中間を過ぎ、先頭争いはビアンフェ・ゲキリン・パピヨンの3頭が固まっている。ヤマメ4番手、プリリタ5番手に浮上。カフェムリは中団馬群、ヴェイパーとタイビジョは後方グループ。
4コーナーから直線コースに差し掛かったところで、ビアンフェが後続を突き放して単独先頭。2番手争いでは内からカフェムリ、リュウノゲキリン、ブルーパピヨン、プリンスリターンの2頭が競り合う。さらに後続からレッドヴェイパーとタイセイビジョンも追い上げる。ゴール前でタイビジョが2番手に浮上し、独走するビアンフェに迫るも、ビアンフェそのまま1着でゴール。ビアンフェ快勝で函館2歳王者に輝きました!

函館開催のフィナーレを飾る一戦は、単勝4番人気のビアンフェが制し、今年の2歳世代最初の重賞ウィナーとなりました。ゲート入りに時間を要し、スタートでやや遅れましたが、すぐに先頭を奪い、最後の直線で後続との差を拡げました。
2着には2番人気のタイセイビジョン、3着には11番人気の伏兵・プリンスリターンが入りました。3番人気のパフェムリは4着、1番人気のレッドヴァイパーは5着。ヴェイパーはスタートで後手を踏んだのが響いたのか?
勝ったビアンフェは、生産者がノースヒルズで、馬主が前田幸貴さん。栗東・中竹和也厩舎に所属し、父・キズナ、母・ルシュクル。姉のブランボヌールは4年前の函館2歳ステークスで優勝しており、姉弟で同一重賞を制覇を果たしました。2013年ダービー馬・キズナ産駒から、いきなり重賞勝ち馬が誕生。今後GⅠも獲って「ディープインパクトの後継種牡馬」として確立できるか期待したいですね。
中竹調教師はこのレース3勝目を挙げ、昨年のアスターペガサスに続いての連覇達成。鞍上の藤岡佑介騎手は、この夏の函館開催で15勝を挙げ、初めての函館リーディングを獲得しております。






中京メイン・第67回トヨタ賞中京記念(GⅢ・芝1600m 16頭立て)は、ヴィクトリアマイル2着⑦プリモシーンをはじめ、NHKマイルカップ3着⑭カテドラル、朝日杯フューチュリティステークス2着⑥クリノガウディー、ファルコンステークス2着⑤グルーヴィット、⑮ミエノサクシード、⑪ロードクエスト、②エントシャイデン、④ジャンダルムなどが出走しました。
スタートでキャンベルジュニアと①グランドボヌールが好スタートを決めたのに対し、⑫レインボーフラッグが出遅れる。先行争いで、⑧ツーエムマイスターが押しながら先手を奪い、2番手にグランドボヌール、3番手キャンベルジュニア、4番手⑩コスモイグナーツ。5番手集団にはグルーヴィット、クリノガウディー、プリモシーン、③ヴェネト、ジャンダルムの5頭が一団を形成。中団の10番手にカテドラル、11番手エントシャイデン、12番手⑨ロワアブソリュー。13番手に⑮ミエノサクシード、その後ろの14番手にロードクエスト、15番手レインボーフラッグ、最後方⑬ヒーズインラブ。
3コーナーを回り、先頭のツーエムは前半800mを46.7秒で通過。グランボがピッタリと2番手につけ、キャンジュニ3番手は変わらず。プリモシは5番手に浮上し、ヴィットとガウディーとカテドラルは中団待機。ミエサクは内側11番手のポジションで4コーナーを回る。
直線残り400mを切ったところで、グランドボヌールがツーエムマイスターを抜いて先頭に躍り出る。3番手からキャンベルジュニア、4番手からプリモシーンが追い上げ、内を突いてジャンダルム、外からグルーヴィットも脚を伸ばしてやって来た。残り200mでグランボが抜け出すが、ラスト100mでプリモシがグランボを捕らえるが、外からグルーヴィットとクリノガウディーが襲い掛かり、ゴール前でヴィットとガウディが殆ど並んでゴールしたが、わずかにグルーヴィット優勢か?プリモシーンは3番手まで…。


稍重の馬場で行われた中京記念は、3歳馬のグルーヴィットが差し切って優勝。2着も同じ3歳馬のクリノガウディー。3着には1番人気のプリモシーン。プリモシが先頭に立ったときは勝ったかと思いましたがねえ…。斤量もプリモシが55.5キロだったに対し、ヴィットとガウディーは52キロ。軽い斤量が生きた形となりましたね。2番人気のカテドラルは、不完全燃焼の8着に終わりました。
グルーヴィットはキャリア5戦目で重賞初制覇。ダートで2連勝したあと、3戦目のファルコンステークスで2着、前走のNHKマイルカップは10着と惨敗しました。この日は序盤から中団でレースを進め、直線で馬場の中央から末脚を伸ばしました。ダートで2勝しているから、道悪も苦にならなかったようで。今後は芝の短距離路線に進むと思いますが、ダート重賞でも勝てるでしょう。








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函館巧者・マイスタイル逃げ粘った!田中勝春は重賞50勝目。

2019年07月14日 | 競馬

7月3連休の中日だった14日は、函館競馬場でサマー2000シリーズの第2戦・第55回函館記念(GⅢ・芝2000m 16頭立て)が行われました。⑫スズカデヴィアス,⑭ナイトオブナイツ,⑤ドレッドノータス,⑬アーバンキッド,②アメリカズカップ,④マイスタイルら巴賞組の他に、昨年の京都新聞杯覇者⑩ステイフーリッシュ、8か月ぶりの復帰となる⑯エアスピネル、福島民報杯を勝った①レッドローゼス、⑧メートルダール、⑨ポポカテペトル、③ブラックバゴ、⑮ゴールドギアなどが参戦しました。



スタートで⑪マイネルサージュがダッシュつかず。それ以外は揃ったスタート。スタンド前の先行争いで、マイスタイルが先手を奪い、マイネルファンロンが2番手、ドレッドノータスが3番手、ステイフーリッシュ4番手。レッドローゼスは5番手、エアスピネルは7番手につけ、ポポカテペトル中団追走。ナイトオブナイツは中団より後ろ、スズカデヴィアス後方3番手、ブラックバゴが最後方で1コーナーを回る。
1コーナーのところで縦長の展開になり、向正面でマイスタイルが2番手以降を引き離して単独先頭。2番手にマイネルファンロン、3番手にドレッドノータス、4番手ステイフーリッシュ。5番手にレッドローゼス、6番手エアスピネル、7番手アメリカズカップ、ゴールドギアが8番手から早仕掛け。9番手アーバンキッド、10番手ポポカテペトル。ナイトオブナイツ11番手、12番手メートルダール、13番手⑦カルヴァリオ。後方はブラックバゴとスズカデヴィアスが14,15番手で並び、マイネルサージュが最後方。
3,4コーナー中間を過ぎ、マイスタが先頭だが、2番手のファンロンとの差が縮まる。フーリッシュがドレッドをかわして3番手、さらにはローゼス・エアスピ・ゴルギアも好位追走。ナイツとポポカテは中団、ブラバゴとデヴィアスはまだ後方の位置。
4コーナーから直線に入り、先頭争いはマイネルファンロンがわずかに先頭。だが、マイスタイルも必死の抵抗を見せる。3番手からステイフーリッシュが追い込んできている。残り100mでファンロンとマイスタが並び、ゴール前でマイスタが二の足を使って先頭を奪い返した!マイスタイルがマイネルファンロンとの叩き合いを制しました!




【函館記念 全着順】
1着④マイスタイル     1分59秒6
2着⑥マイネルファンロン   クビ差
3着⑩ステイフーリッシュ  1馬身3/4
4着⑤ドレッドノータス   1馬身1/2
5着②アメリカズカップ   1馬身1/4
6着①レッドローゼス
7着⑧メートルダール
8着⑭ナイトオブナイツ
9着⑬アーバンキッド
10着⑨ポポカテペトル
11着⑮ゴールドギア
12着⑦カルヴァリオ
13着⑯エアスピネル
14着③ブラックバゴ
15着⑪マイネルサージュ
16着⑫スズカデヴィアス

【払戻金】
単勝 ④ 500円
複勝 ④ 200円  ⑥ 440円  ⑩ 230円
枠連 ⑵-⑶ 1,550円
馬連 ④-⑥ 3,870円
馬単 ④-⑥ 6,480円
ワイド ④-⑥ 1,250円  ④-⑩ 820円  ⑥-⑩ 2,040円
3連複 ④-⑥-⑩ 10,240円
3連単 ④-⑥-⑩ 52,140円


函館の名物重賞・函館記念は、単勝1番人気のマイスタイルが粘りの走りで1着。スタート直後に先頭に立つと、前半1000mを59秒8で走り、直線でマイネルファンロンにかわされましたが、ゴール前で抜き返しました。2着のマイネルファンロンは道中は2番手を追走し、直線で一旦は先頭に立ったけれど、最後に競り負けました。前走の巴賞ではマイスタが9着、ファンロンも12着。そこから巻き返しに成功しました。逆に巴賞の勝ち馬だったスズカデヴィアスが最下位の16着、2着馬のナイトオブナイツも8着に沈みました。
ちなみに、このレースは2006年のエリモハリアーが勝って以降、1番人気の馬は12連敗中でしたが、マイスタがその連敗記録を止めました。エリモハリアーといったら、函館記念3連覇の偉業を成し遂げた名馬でしたね。
3番人気のステイフーリッシュは3着。2番人気レッドローゼスは6着。4番人気のエアスピネルは、トップハンデ58キロが影響して13着と大敗しました。福永祐一騎手とのコンビでは結果が出ないですね…。
マイスタイルは2017年のダービーで4着、重賞でも弥生賞など2着が3回。今回14度目の重賞挑戦で念願の重賞制覇を果たしました。鞍上の田中勝春騎手は、2015年福島牝馬ステークス以来4年ぶりの重賞勝利。また、この勝利でJRA重賞通算50勝目をマークしました。今年はまだ7勝しか挙げておらず、この日は函館記念が唯一の騎乗でしたが、マイスタを重賞初勝利に導きました。騎乗機会が減りつつありますが、もう一花咲かせてほしいなって思います。






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ジャパンダートダービー2019 クリソベリルが4連勝で3歳ダート日本一!

2019年07月10日 | 競馬

3歳世代のダート日本一決定戦・第21回ジャパンダートダービー(GⅠ・ダート2000m 14頭立て)が10日、大井競馬場で行われました。JRA勢からは、兵庫チャンピオンシップを圧勝した⑫クリソベリル、UAEダービー4着⑤デルマルーヴル、ダート2戦目③ロードグラディオ、ユニコーンステークス7着からの巻き返しを狙う⑩デアフルーグ、⑥トイガー、⑨メスキータ、⑪ドウドウキリシマの7頭が参戦。南関東勢は、東京ダービー馬②ヒカリオーソ(川崎)、羽田盃を勝った④ミューチャリー(船橋)、羽田盃2着⑬ウィンターフェル(船橋)、①グリードパルフェ(船橋)、さらに牝馬で高知優駿を制した⑭ナンヨーオボロヅキが出走しました。




単勝の人気は、クリソベリルが単勝1.2倍の断然1番人気を集め、デアフルーグが2番人気(6.6倍)、3番人気がロードグラディオ(7.9倍)。その後は、デルマルーヴル、ミューチャリー、ヒカリオーソ、ウィンターフェル、トイガーと続きました。
スタートでトイガーが少し躓きかけたが立て直す。正面スタンド前の先行争いで、ヒカリオーソ、ロードグラディオ、デルマルーヴル、⑧サクセッサー(船橋)の4頭が競り合い、大外からナンヨーオボロヅキも加わる。クリソベリルは6番手につけ、ウィンターフェルとデアフルーグは中団追走、ミューチャリーは後方で1コーナーを回る。
2コーナーから向正面に入り、ヒカリオーソが単独先頭、サクセッサーが2番手に上がり、ロードグラディオが3番手、4番手にデルマルーヴル、内側5番手にトイガー、6番手ナンヨーオボロヅキ。中団の7,8番手の位置にドウドウキリシマとクリソベリルの2頭が並ぶ。9番手デアフルーグ、10番手ウィンターフェル、11番手グリードパルフェ、12番手メスキータ、13番手ミューチャリー、最後方に⑦ホワイトヘッド(船橋)。
外回り3コーナーで、ヒカリがレースを引っ張り、サクセッサーも2番手で頑張っている。少し離れた3番手争いでは、デルマルがグラディオをかわして3番手に浮上。ベリルとフルーグも押し上げてきた。
最後の直線に差し掛かり、デルマルーヴルが逃げるヒカリオーソを捕らえて先頭。3番手からクリソベリルが迫り、大外からはウィンターフェルが脚を伸ばす。さらに後続からはデアフルーグとミューチャリーとトイガーが追い上げてきた。残り200mでベリルがデルマルとヒカリをまとめて抜き去って先頭に立ち、残り100mで突き放しにかかる。ゴール前でフェルとチャリーがデルマルに2番手のデルマルに接近するが、クリソベリル先頭でゴールイン!4連勝で3歳ダート界の頂点に立ちました!



【ジャパンダートダービー全着順】
1着⑫クリソベリル   2分06秒1
2着⑤デルマルーヴル   3馬身
3着④ミューチャリー   アタマ差
4着⑬ウィンターフェル  アタマ差
5着②ヒカリオーソ    2馬身1/2
6着⑥トイガー
7着①グリードパルフェ
8着⑩デアフルーグ
9着⑦ホワイトヘッド
10着③ロードグラディオ
11着⑪ドウドウキリシマ
12着⑨メスキータ
13着⑧サクセッサー
14着⑭ナンヨーオボロヅキ

【払戻金】 
単勝  ⑫ 120円
複勝  ⑫ 100円 ⑤ 160円 ④ 190円
枠複  ⑷-⑺ 440円
枠単  ⑺-⑷ 540円
馬複  ⑤-⑫ 470円
馬単  ⑫-⑤ 540円
ワイド ⑤-⑫ 220円  ④-⑫ 300円  ④-⑤ 830円
三連複 ④-⑤-⑫ 1,370円
三連単 ⑫-⑤-④ 2,760円



今年の3歳ダート王決定戦は、クリソベリルが1番人気の期待に応えて快勝。デビューから負けなしの4連勝で、3歳ダート王者に輝きました。道中は7,8番手に控え、3コーナーから徐々にポジションを押し上げ、直線残り200mで先頭に立つと、最後は3馬身差の快勝を飾りました。無敗でのジャパンダートダービー制覇は、「無敗の南関東四冠馬」と言われたトーシンブリザード以来史上2頭目です。
2着争いは混戦でしたが、デルマルーヴルが2着を確保。後方から追い込んだミューチャリーが3着に入り、ウィンターフェルが4着。スタートから先行を続けたヒカリオーソが5着。東京ダービーの上位3頭がJDDで掲示板圏内に入ったのは素晴らしいですね。
2番人気だったデアフルーグは8着、3番人気のロードグラディオは10着と惨敗しました。そのほかの中央勢は、トイガー6着、ドウドウキリシマ11着、メスキータ12着に終わっています。
クリソベリルは栗東・音無秀孝厩舎に所属。父のゴールドアリュールは2002年のJDDで優勝、兄のクリソライトも2013年の同レースを制しております。鞍上の川田将雅騎手と、管理する音無秀孝調教師は、このレース初勝利です。
クリソベリルはデビューから圧勝続きで、新馬戦で7馬身差、2戦目も7馬身差。前走の兵庫チャンピオンシップでも5馬身差をつけ、この日は3馬身差だったけど、着差以上の内容でした。まだキャリア4戦目ですから、今後もGⅠ勝利数を増やすと思います。秋のダートGⅠでは、ルヴァンスレーヴ、オメガパフューム、ゴールドドリームら古馬勢が待ち構えていますが、その壁を越えて行けるでしょうか?





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アルクトスが3連勝でプロキオンステークス制覇!七夕賞はミッキースワローが久々の勝利。

2019年07月08日 | 競馬

7月7日は七夕。この日は福島競馬場で伝統のハンデ重賞・七夕賞、中京競馬場はダート重賞のプロキオンステークスが行われました。七夕の願いを叶えた馬はどの馬か?



中京メイン・第24回プロキオンステークス(GⅢ・ダート1400m 15頭立て)は、ドバイゴールデンシャヒーンで2着と健闘した⑨マテラスカイが、プロキオンS連覇を目指して参戦。他にも現在連勝中の⑩アルクトス&⑫ミッキーワイルドの4歳世代コンビ、⑧ウインムート・①サクセスエナジー・⑤サンライズノヴァの「さきたま杯組」、1400mで連勝中の④ヴェンジェンス、⑭キングズガードなどが出走しました。
芝コースでのスタートで、マテラスカイが早々と先手を奪う。2番手争いではサクセスエナジー・ウインムート・ヴェンジェンスの3頭が並びかける。5番手アルクトス、6番手⑪オールドベイリー、7番手アディラート、内側8番手に⑥ワンダーサジェス、ミッキーワイルドは9番手。中団より後ろのグループには、⑮プロトコルと②ダノングッドが10,11番手で並び、キングズガード12番手、13番手③ドンフォルティス、サンライズノヴァ14番手、最後方にアードラーが追走。
3,4コーナー中間を過ぎ、マテラが軽快に飛ばし、サクエナが単独2番手、ヴェンジェンス3番手。アルク内側4番手、ムートが5番手、ワイルド6番手。ノヴァはまだ後方の位置。
4コーナーから最後の直線に入り、マテラスカイが先頭をキープ、2番手からサクセスエナジー、内からアルクトス、外からヴェンジェンスとミッキーワイルドが追い込む。残り200mを切って、ワイルドが馬群を突くと、アルクも脚を伸ばし、マテラに接近する。残り100mでワイルドとアルクの2頭が叩き合い、ゴール前でアルクトスが抜け出してフィニッシュ!アルクトスがミッキーワイルドに競り勝ちました!


下半期のダートのスプリント&マイル戦線を占う一戦は、単勝2番人気のアルクトスが優勝。直線残り200mでミッキーワイルドと競り合い、ゴール前で内から脚を伸ばしました。3番人気のミッキーワイルドは1/2馬身差の2着。3着には4番人気のヴェンジェンスが入りました。1番人気のマテラスカイは、スタートから先行を続けたものの、最後に失速して5着。プロキオンステークス連覇はなりませんでした。
勝ったアルクトスは、オアシスステークス、欅ステークスに続いての3連勝で重賞初制覇。通算でもこれで7勝目を挙げました。左回りのワンターンのレースでは6勝、2着1回とかなりの好成績。10月のマイルチャンピオンシップ南部杯、11月のJBCスプリントで上位に入ってきそうな予感がします。
鞍上の田辺裕信騎手は、先週のラジオNIKKEI賞に続いての重賞制覇。しかし、最後の直線でアルクトスが外側に斜行し、サクセスエナジーの進路が狭くなった事により、9日間の騎乗停止処分を受けました。開催4日分も騎乗できないのはさすがに痛い。



福島メイン・第55回七夕賞(GⅢ・芝2000m 16頭立て)は、「新潟大賞典組」から③ロシュフォール,⑫ミッキースワロー,⑭ブラックスピネル,⑯クリノヤマトノオーの4頭、さらには福島民報杯2着⑮クレッシェンドラブ、目黒記念3着④ソールインパクト、ウオッカの子⑧タニノフランケル、ウィメンズワールドカップ総合優勝・藤田菜七子騎手が乗る⑪ゴールドサーベラス、⑤ストロングタイタン、⑥マルターズアポジーなどが参戦しました。
スタート後の先行争いで、マルターズアポジーがハナを奪い、タニノフランケルが2番手、⑨ロードヴァンドールが3番手につける。ストロングタイタンは4番手グループの一角、クリノヤマトノオー9番手、ロシュフォール10番手あたり、ミッキースワロー11番手、クレッシェンドラブ14番手でスタンド前を通過。
1,2コーナーを回って向正面に差し掛かり、マルターズアポジーが果敢に逃げ、タニノフランケル2番手、3番手ロードヴァンドール、4,5番手の位置にブラックスピネルとストロングタイタンが並び、6番手に⑦カフェブリッツ。中団の7,8番手に①エンジニアとクリノヤマトノオーが並走している。少し離れた9番手にミッキースワロー、10番手グループは⑩ベルキャニオン,クレッシェンドラブ,ロシュフォール,⑬ウインテンダネス,②アウトライアーズの5頭が固まっている。15番手にゴールドサーベラス、ソールインパクトが最後方という展開。
前半1000mで58秒0のハイペースで3コーナーを過ぎ、アポジーの差が徐々になくなり、タニフラとヴァンドールの2頭が迫る。ブラスピとブリッツも好位追走。大外からはミキスワも上がってきて、クレッシェンドも中団まで押し上げる。ロシュフォールは中団より後ろの位置に下がる。
4コーナーを回ったところで、今度はミッキースワローが先頭に浮上。2番手争いでは内側にタニノフランケル、ロードヴァンドールも粘っている。外からクレッシェンドラブも猛追する。残り200mでミキスワが完全に抜け出し、ラスト100mでクレッシェンドが2番手に上がったが、ミッキースワローがそのまま先頭でゴール!トップハンデ57.5キロを背負いながらも快勝しました!


夏の福島の名物重賞・七夕賞は、単勝3番人気のミッキースワローが1着。3コーナーで一気に上昇し、直線早めに抜け出すと、後続の追い上げを振り切りました。2着には2番人気だったクレッシェンドラブ、3着には12番人気のロードヴァンドールが入りました。
藤田菜七子騎手鞍上のゴールドサーベラスは、大外から末脚を伸ばし4着。菜七子騎手にとっては、JRA重賞で最高着順を更新。タニノフランケルに騎乗した福永祐一騎手は全場重賞制覇がかかっていましたが、結果は6着に終わりました。1番人気のロシュフォールは、見せ場なく11着。
勝ったミッキースワローは、2017年のセントライト記念以来、約1年10か月ぶりの勝利。重賞も2勝目をマーク。鞍上の菊沢一樹騎手は、デビュー4年目で重賞初勝利。1着でゴールした瞬間、左手でガッツポーズを上げました。菊沢隆徳調教師も七夕賞初勝利。父親が管理する馬で重賞を勝つのは格別だと思います。



来週は函館競馬場でサマー2000シリーズの第2戦・函館記念が行われます。約7カ月ぶりの実戦となるエアスピネル、福島民報杯を勝ったレッドローゼス、前走の鳴尾記念3着だったステイフーリッシュ、巴賞で大波乱を起こしたスズカデヴィアスなどが登録しています。




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藤田菜七子が海外初勝利!しかも「世界一の女性ジョッキー」に!

2019年07月02日 | Weblog

現地時間6月30日にスウェーデン・ブローパーク競馬場で開催された「ウィメンジョッキーズワールドカップ」で、日本から出場した藤田菜七子騎手が総合優勝を果たしました。


この大会は5レースのポイント制で争われ、今年は藤田騎手を含む8か国10人の騎手が出場しました。
第1戦(芝1200m、8頭立て)は、オベヤに騎乗するも6着。(2ポイント)
続く第2戦(芝1400m、10頭立て)では、⑩フランシスクスに騎乗。道中は7,8番手を追走すると、直線コースで一度馬群の中に入れ、ゴール残り200mで外側に持ち出し、前の3頭をまとめて差し切り見事1着。海外での初勝利を飾り、15ポイント獲得。
第3戦(芝1600m)ではヤマトとのコンビで10頭中5着(4ポイント)、第4戦(1750m)は①フィラデルフィアに騎乗し、直線で先頭争いを繰り広げるも、ゴール前で③ナステンカにかわされて惜しくも2着。それでも12ポイントを獲得し、4戦合計で33ポイント。
迎えた最終戦(芝2100m)、暫定3位の菜七子騎手は⑨チルターンズに騎乗。好スタートを決めた直後に⑩ミスアイムと先手を争い、向正面で2番手を追走します。3コーナーに入っても2番手をキープし、最後の直線でミスアイムをかわして先頭に浮上。2番手から⑧リーガンバジェットが追い上げるが、チルターンズがそのまま先頭でゴール。最終戦で2勝目を挙げ、15点を獲得。
全5戦を終え、藤田菜七子騎手は48ポイントを獲得し、今大会の総合優勝を決めました。


菜七子騎手がスウェーデン遠征で大きな結果を残しました。5レース騎乗して、1着2回、2着1回の好成績。出発前は「参加するからには“1”を目指す」と意気込んでましたが、初めて海外のレースで1着を取り、しかもシリーズ総合優勝で「世界一」のタイトルを獲得。歴史に残る快挙といえるでしょう。
W杯優勝の勢いに乗って、JRA女性騎手の年間最多勝利の更新、さらには重賞制覇を期待したくなります。8月のクラスターカップで、コパノキッキングとのコンビで勝てるといいですねぇ。

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ローカルの季節がやって来た。ラジオNIKKEI賞&CBC賞

2019年07月01日 | 競馬

上半期のGⅠシリーズも終わり、今週から夏の福島&中京開催がスタート。6月30日は中京競馬場でサマースプリントシリーズ第2戦のCBC賞、福島では3歳馬の重賞レース・ラジオNIKKEI賞が行われました。ラジオNIKKEI賞といえば、昨年は後にGⅠ2勝を挙げるフィエールマンが参戦し、そのフィエールマンをメイショウテッコンが破りました。今年もGⅠ戦線で活躍しそうな馬が現れるのか?



中京メイン・第55回CBC賞(GⅢ・芝1200m 13頭立て)は、今年3月の高松宮記念で波乱を演出した③セイウンコウセイと②ショウナンアンセムの2頭が揃って参戦。昨年覇者④アレスバローズ、中京コース3勝の①グランドボヌール、3歳牝馬⑬アウィルアウェイ、彦根ステークスを勝った⑨レッドアンシェル、⑦ビップライブリー、ルーキー・岩田望来騎手が騎乗する⑩ラベンダーヴァレイなどが出走しました。
スタートでビップライブリーがポンと飛び出したが、すぐさまセイウンコウセイが先手を奪う。⑤ラインスピリットが2番手につけ、3番手グランドボヌール、外側4番手にビップライブリー、ショウナンアンセムは5番手追走するが、⑪メイショウケイメイが外から押し上げる。7番手にレッドアンシェル、8番手⑥コパノディール、9番手アレスバローズ。10番手⑧キョウワゼノビア、11番手からラヴェンダーヴァレイ、12番手⑫タマモブリリアン、最後方にアウィルアウェイ。
3,4コーナー中間、残り600mのところで、コウセイが先頭だが、ライスピとビップが接近し、大外からラヴェンダーも上がっている。アンシェルとアンセムは中団馬群。アウィルは後方の位置。
最後の直線に入ってもセイウンコウセイが先頭をひた走る。最内を突いてアレスバローズ、外からレッドアンシェルとビップライブリーが追い上げる。残り200mでコウセイとアレスバが並ぶところを、アンシェルが外からかわしにかかる。ゴール前でアンシェルとアレスバが前に出て、最後はレッドアンシェルが抜け出して先頭ゴール!レッドアンシェルが差し切り勝ちで重賞初制覇!

不良馬場の中で行われたCBC賞は、単勝1番人気のレッドアンシェルが大外から差し切って優勝しました。アレスバローズはインをすくってセイウンコウセイに並びかけましたが、クビ差の2着に敗れて連覇ならず。スタートから逃げ続けたセイウンコウセイは、ゴール前で力尽きて3着。コウセイは中京コースではよく走るな。3番人気のアウィルアウェイは8着、4番人気のショウナンアンセムはブービーの12着に終わりました。
レッドアンシェルは7度目の重賞挑戦で嬉しい初勝利。彦根ステークスに続いての連勝で、通算5勝目を挙げました。この馬は1400m~1600mのレースでは2着か3着と惜敗ばかりでしたが、1200mで連勝して素質開花です。鞍上の福永祐一騎手は、6月だけで重賞3勝をマーク。2日続けて中京のメイン競走で勝ち、土日で合わせて6勝の大活躍です。




福島メイン・第68回ラジオNIKKEI賞(GⅢ・芝1800m 16頭立て)は、毎日杯を制した⑮ランスオブプラーナ、スプリングステークス3着⑤ディキシーナイト、同レース5着⑨ヒシイグアス、3戦2勝⑥ブレイブメジャー、白百合ステークスを勝った⑩レッドアネモス、⑪ヒルノダカール、⑭ブレイキングドーン、⑬ゴータイミング、②マイネルサーパス、③ダディーズマインドなどが参戦。
正面スタンド前の先行争いで、ダディーズマインド、ディキシーナイト、ブレイブメジャー、ランスオブプラーナの4頭が先手を主張し、ダディーズマインドがハナに立った。ヒシイグアスは6番手、ヒルノダカール8番手、ブレイキングドーンは中団あたり、ゴータイミングが最後方で1コーナーを回った。
2コーナーから向正面に入り、ダディーズマインドが先頭、2番手にディキシーナイト、マイネルサーパスとブレイブメジャーが3,4番手で並ぶ。5番手①ギルマ、6番手ランスオブプラーナ、7番手レッドアネモス、8番手⑦インテンスライト、内側9番手にアドマイヤスコール。中団より後ろの10番手集団には、ヒシイグアス・ヒルノダカール・⑫ウインゼノビア・ブレイキングドーンの4頭が横並び。14番手③ポルーニン、15番手⑧サヴォワールエメ、ゴータイミングがしんがり追走。
3コーナーを通過し、ディキシーが先頭のダディーズに接近。3番手からブレメジャも迫る。さらにはドーンが外から捲るように押し上げ、ポルーニンも後方から中団まで浮上。プラーナは5番手あたり。ダカールは中団、ゴータイも最後方から徐々に進出開始。イグアスは気づけば最後方まで後退。
16頭一団の状態で最後の直線に差し掛かり、ダディーズマインドが内で粘ろうとするが、残り200mでブレイキングドーンが大外から脚を伸ばす。内からはマイネルサーパスとアドマイヤスコールが追い上げ、さらにゴータイミングが大外から追い込んで来るが、ブレイキングドーンが先頭でゴールイン!マイネルサーパス2着、ゴータイミングが3番手でフィニッシュ。

こちらも不良馬場でのレースとなったラジオNIKKEI賞は、3番人気のブレイキングドーンが大外から突き抜けて勝利。内側から突っ込んで来たマイネルサーパスが2着、最後方から追い上げたゴータイミングが3着に入りました。1番人気のヒシイグアスは9着、2番人気のディキシーナイトは11着。ランスオブプラーナは15着大敗。
勝ったブレイキングドーンは、昨年6月の新馬戦以来、1年ぶりの通算2勝目。重賞での実績は、京都2歳ステークスで2着、弥生賞で3着。今回が7度目の重賞挑戦でしたが、念願の重賞制覇を果たしました。向正面では中団より後ろの位置につけ、3コーナーで外から捲って先頭集団に迫り、残り200mあたりでダディーズマインドを捕まえました。
鞍上の田辺裕信騎手は、このレース初勝利で、福島での重賞勝ちは約5年ぶり。管理する中竹和也調教師はJRA全10競馬場の重賞競走を完全制覇。全場制覇は史上6人目の快挙だそうです。



来週は福島で「サマー2000シリーズ」の開幕戦・七夕賞、中京ではダート重賞のプロキオンステークスが行われます。
プロキオンステークスには、ドバイゴールデンシャヒーンで2着のマテラスカイ、左回りが得意のサンライズノヴァ、ウインムートとサクセスエナジーの「さきたま杯1,2着コンビ」、アルクトス、ヴェンジェンス、ミッキーワイルドなどが登録。
七夕賞は、重賞2着2回のミッキースワロー、ウオッカの子・タニノフランケル、新潟大賞典3着・ロシュフォール、ブラックスピネル、ストロングタイタン、マルターズアポジー、ロードヴァンドール、クレッシェンドラヴなどが登録しております。











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