日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

天は私を味方にした!道悪巧者・クロノジェネシスが6馬身差の圧勝でGⅠ2勝目!

2020年06月28日 | 競馬

2020年の中央競馬の上半期ラストGⅠ・第61回宝塚記念(GⅠ・芝2200m 18頭立て)が28日、阪神競馬場で行われました。大阪杯でワンツーを決めた⑪ラッキーライラックと⑯クロノジェネシスの牝馬2頭、昨年の皐月賞馬⑤サートゥルナーリア、昨年の香港ヴァーズ覇者③グローリーヴェイズ、2018年有馬記念覇者⑱ブラストワンピース、惜敗が続くダービー馬⑦ワグネリアン、昨年の宝塚で2着⑭キセキ、マイルGⅠ馬②ペルシアンナイトとGⅠ馬8頭が参戦。さらには大阪杯4着⑰カデナ、春の天皇賞ではあと一歩だった⑮スティッフェリオ、日経新春杯優勝⑫モズベッロなども出走しました。


単勝のオッズは、1番人気がサートゥルナーリア(2.4倍)、2番人気クロノジェネシス(4.4倍)、3番人気ラッキーライラック(4.9倍)、4番人気ブラストワンピース(9.9倍)までが10倍以下で、その後はグローリーヴェイズ、キセキ、ワグネリアン、スティッフェリオ、カデナと続きました。

正面スタンド前のスタートで、グローリーヴェイズとキセキが少しタイミングが遅れ気味。サートゥルナーリア、クロノジェネシス、ラッキーライラックは好スタート。最初の先行争いで、⑥トーセンスーリヤ、ワグネリアン、ラッキーライラック、⑬ダンビュライトの4頭の競り合いから、トーセンスーリヤが先頭、ワグネリアンが2番手、ラッキーライラックは4番手から。クロノジェネシスとブラストワンピースも前に位置付けた。サートゥルナーリアは中団に控え、グローリーヴェイズとキセキは後方でゴール板を通過。
1、2コーナーを回って向正面に入り、トーセンスーリヤ先頭、2番手ワグネリアン、ペルシアンナイトとダンビュライトが3,4番手で並び、ラッキーライラックは5番手。外側6番手ブラストワンピース、内側7番手④アフリカンゴールド、8番手スティッフェリオ、外側9番手にクロノジェネシス。中団グループにサートゥルナーリア・モズベッロ・⑧レッドジェニアルの3頭が固まるが。外からキセキが捲るように上昇。14番手グローリーヴェイズ、後方勢は①トーセンカンビーナ、⑨アドマイヤアルバ、⑩メイショウテンゲンの3頭が並び、カデナが最後方。
内回り3コーナー残り600mのところで、先頭集団に変化。ライラックとクロジェネが逃げるスーリアをかわすと、キセキも先頭集団に加わり、ワグネリも含めて5頭が先頭集団を形成する。中団より前のグループではヴェイズも外から追い上げ、ベッロも控えている。サートゥルとブラワンは中団馬群の外側。
4コーナーを回って最後の直線に差し掛かったところで、先頭争いはラッキーライラック・クロノジェネシス・キセキの3頭に絞られるが、クロジェネが一気に抜け出し単独先頭。キセキが2番手に上がるが、残り200mでクロジェネが突き放す。ライラックが3番手に下がり、サートゥルナーリアは大外から追い込むが苦しい走りだ。残り100mでクロジェネが独走態勢を築き、後続に大差を拡げて堂々先頭ゴール!キセキが2着、モズベッロが3着に入り、サートゥルは4着に沈みました。





【宝塚記念 全着順】
1着⑯クロノジェネシス   2分13秒5
2着⑭キセキ        6馬身
3着⑫モズベッロ       5馬身
4着⑤サートゥルナーリア  1馬身3/4
5着⑩メイショウテンゲン   クビ差
6着⑪ラッキーライラック
7着⑤トーセンスーリヤ
8着①トーセンカンビーナ
9着⑬ダンビュライト
10着⑧レッドジェニアル
11着⑮スティッフェリオ
12着⑰カデナ
13着⑦ワグネリアン
14着⑨アドマイヤアルバ
15着②ペルシアンナイト
16着⑱ブラストワンピース
17着③グローリーヴェイズ
18着④アフリカンゴールド

【払戻金】
単勝 ⑯ 410円
複勝 ⑯ 180円  ⑭ 370円  ⑫ 1,280円
枠連 7⃣-8⃣ 1,180円
馬連 ⑭-⑯ 3,410円
馬単 ⑯-⑭ 5,350円
ワイド ⑭-⑯ 790円  ⑫-⑯ 3,910円  ⑫-⑭ 12,070円
3連複 ⑫-⑭-⑯  51,240円
3連単 ⑯-⑭-⑫ 183,870円


2020年の上半期のグランプリレースは、単勝2番人気のクロノジェネシスが直線早めに抜け出すと、一気に後続を突き放し、最後は2着のキセキに6馬身差をつけての圧勝を飾りました。昨年に続いての2着だったキセキは後方で上手く折り合いをつけられたのが良かったのか?キセキから5馬身差の3着争いは、単勝12番人気のモズベッロが入りました。
1番人気のサートゥルナーリアは直線伸びきれず4着。ルメール騎手も「2200mは重い馬場だと長すぎる」とコメント。道悪の馬場が初めてだったからねぇ。3番人気のラッキーライラックも6着に沈みました。4番人気のブラストワンピースは16着。グローリーヴェイズも長期休養とスタートの出遅れが響きブービーの17着惨敗。
クロノジェネシスは昨年の秋華賞以来となるGⅠ2勝目。デビューからコンビを組んでいる鞍上の北村友一騎手と、クロジェネを管理している斉藤崇史調教師は宝塚記念初勝利。ちなみに、斉藤厩舎はラウダシオンがNHKマイルカップで優勝し、この春のGⅠで2勝を挙げています。
クロジェネはこの勝利で通算6勝目となりましたが、道悪だと4戦4勝と負け知らず。新馬戦の時は稍重、初めてGⅠを勝った秋華賞も稍重、重馬場の京都記念の時は2馬身半の完勝でした。今回の宝塚記念では、レース直前に雨が降り出し、馬場コンディションも「良」から「稍重」に変更。道悪巧者のクロジェネにとっては恵みの雨でした。ゴール前でのぶっちぎりは、昨年の有馬記念のリスグラシューを思い出しますね。
過去には1994年にビワハヤヒデが5馬身差をつけて勝ちましたが、今回クロノジェネシスが6馬身差で勝ったので、宝塚記念史上最大着差を更新しました。
この秋の予定は現時点で未定ですが、「7冠牝馬」アーモンドアイ、「無敗2冠牝馬」デアリングタクトとの対決が見てみたいなって思います。


2020年上半期のGⅠシリーズも終わり、3歳路線はコントレイルとデアリングタクトが共に無敗での2冠を達成。古馬路線では、高松宮記念でモズスーパーフレア、大阪杯でラッキーライラック、安田記念のグランアレグリア、宝塚でのクロノジェネシスと牝馬勢が勝ちまくり。アーモンドアイもヴィクトリアマイルで芝GⅠ7勝目を手にしました。
新型コロナウイルス感染拡大防止による無観客開催が3か月以上続いているから、さすがに慣れているところもある半面、歓声が恋しいという部分もあります。無観客開催は7月19日まで継続し、秋競馬が開幕するまでには客入れを再開する予定だそうです。一日でも早くファンの歓声が戻ってきますように。

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帝王賞2020!クリソベリル国内無敗をキープ!

2020年06月25日 | 競馬

2020年の上半期のダート界の頂点を決める第43回帝王賞(GⅠ・ダート2000m 14頭立て)が24日、東京・大井競馬場で行われました。JRA勢からは、昨年の帝王賞を勝った「大井巧者」⑪オメガパフューム、中東遠征帰り⑧クリソベリル、長期休養からの完全復活を目指す②ルヴァンスレーヴ、かしわ記念でGⅠ初制覇④ワイドファラオ、長岡禎仁とのコンビでGⅠ2戦連続2着⑭ケイティブレイヴ、川崎記念覇者⑥チュウワウィザード、③ミツバの7頭がエントリー。対する南関東勢は、東京大賞典2着⑨ノンコノユメ(大井)、同レース3着①モジアナフレイバー(大井)、大井記念を勝った⑤ストライクイーグル(大井)、昨年の東京ダービー馬⑫ヒカリオーソ(川崎)などが参戦しました。



単勝オッズは、1番人気オメガパフューム(2.0倍)、2番人気クリソベリル(3.1倍)、3番人気チュウワウィザード(5.2倍)、4番人気ルヴァンスレーヴ(8.6倍)まで10倍以下。その後はケイティブレイヴ、ワイドファラオ、ノンコノユメ、モジアナフレイバーという順で続きました。
14頭綺麗なスタートで始まったこのレース、スタンド前の先行争いでワイドファラオが先頭に立ち、ストライクイーグル2番手、クリソベリルが3番手につけ、ルヴァンスレーヴ5番手、チュウワウィザードは6番手から。オメガパフュームは中団から、ケイティブレイヴは後方2番手でスタンド前を通過した。
1,2コーナーを通過して向正面に差し掛かり、ワイドファラオがマイペースで先行し、2番手ストライクイーグル、外側3番手にクリソベリル、内側4番手にモジアナフレイバー。5番手ルヴァンスレーヴ、6番手チュウワウィザード、7番手にミツバと続き、オメガパフュームは中団8番手。9番手ノンコノユメ、10番手⑦サブノクロヒョウ(大井)、11番手ケイティブレイブ、後方勢はヒカリオーソ、⑬キャッスルクラウン(船橋)、⑩フレアリングダイヤ(大井)という展開。
外回り3コーナーを回り、ワイドがまだ先頭、ストライク2番手、ベリル3番手、オメパが4番手に浮上。中団グループにはルヴァンス、モジアナ、ウィザード、ケイブレと固まっていて、ノンコは中団より後ろの位置。
ラストの直線コースのところで、クリソベリルがワイドファラオをかわして先頭に躍り出る。外からオメガパフュームも追い込みを見せる。後続からノンコノユメ、チュウワウィザード、ケイティブレイブも脚を伸ばす。しかし残り200mでベリルが完全に抜け出し、オメパが残り100mで2番手に上がるも、クリソベリルが先頭でゴールイン!クリソベリルが再起戦で完勝しました!


【帝王賞 全着順】
1着⑧クリソベリル      2分05秒3
2着⑪オメガパフューム     2馬身
3着⑥チュウワウィザード    1馬身1/4
4着③ワイドファラオ      クビ差
5着⑨ノンコノユメ      1馬身3/4
6着⑭ケイティブレイブ
7着③ミツバ
8着⑤ストライクイーグル
9着⑦サブノクロヒョウ
10着②ルヴァンスレーヴ
11着⑫ヒカリオーソ
12着⑬キャッスルクラウン
13着①モジアナフレイバー
14着⑩フレアリングダイヤ

【払戻金】
単勝 ⑧ 310円
複勝 ⑧ 120円  ⑪ 100円  ⑥ 130円
枠複 5⃣-7⃣ 310円
枠単 5⃣-7⃣ 670円
馬複 ⑧ー⑪ 320円
馬単 ⑧ー⑪ 660円
ワイド  ⑧ー⑪ 160円  ⑥-⑧ 280円  ⑥-⑪ 170円
三連複 ⑥-⑧-⑪  400円
三連単 ⑧-⑪-⑥ 1,870円


ダートGⅠ馬が8頭も集結した「ダート国内最強馬決定戦」は、直線で抜け出した単勝2番人気のクリソベリルが優勝。1番人気のオメガパフュームに2馬身差をつけての快勝でした。クリソベリルはこれで3度目のダートGⅠ制覇、国内では7戦7勝となりました。鞍上の川田将雅騎手は帝王賞2勝目です。オメガパフュームは2着が精一杯で史上初の帝王賞連覇はならず。3着にはチュウワウィザードが入り、人気上位3頭の決着となりました。
スタートから先頭を走ったワイドファラオは4着、ノンコノユメが地方馬最高の5着に入りました。4番人気のルヴァンスレーヴは見せ場なく10着。1年5か月ぶりの復帰戦だったかしわ記念では長期休養が影響して5着、叩き2走目の今回は好走も期待されてたんですが、地方馬にも先着を許す結果に・・・。復活はまだ遠いのか?

クリソベリルは年明けに中東遠征を行い、2月のサウジカップでは7着、3月にはドバイワールドカップに参戦予定でしたが、新型コロナの影響で中止となり帰国。国内での復帰戦となる今回の帝王賞は、3番手追走から直線でワイドファラオを捕まえ、最後は突き放しました。中東遠征帰り、4か月の休み明けだったけど、日本国内では無敵だということを改めて証明しましたね。この秋はJBCクラシックからチャンピオンズカップに向かう予定。国内での連勝はどこまで伸びるのか?





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ダート界に新たな怪物現る!?カフェファラオがユニコーンステークス圧勝。

2020年06月21日 | 競馬

新型コロナウイルスによる移動自粛の解除、プロ野球も3か月遅れでシーズン開幕を迎え、日常が徐々に戻りつつあるあります。6月19日は、東京競馬場で3歳のダート重賞・ユニコーンステークス、函館競馬場はサマースプリントシリーズの開幕戦・函館スプリントステークスが行われました。



第27回函館スプリントステークス(GⅢ・芝1200m 16頭立て)は、高松宮記念で3着⑥ダイアトニック、阪急杯2着⑨フィアーノロマーノ、宮記念5着⑧シヴァージ、昨年11月の京阪杯を勝った⑦ライトオンキュー、先週のUHB杯からの連闘で臨む⑩ジョーマンデリン、③エイティーンガール、②マリアズハート、④スイープセレリタスなどが参戦しました。
スタートでダイアトニックと⑯ダイメイフジが絶好のスタートを決めたが、ダイメイフジが先手を奪い、ダイアトニックは2番手。3番手⑫グランドボヌール、4番手⑮メイショウショウブ、5番手にライトオンキュー、6番手ジョーマンデリン。中団グループは①スリーケープマンボ、フィアーノロマーノ、⑬リュウノユキナ、⑭ミキノドラマーと固まっていて、⑫アリンナは11番手。12番手にエイティーンガール、13番手シヴァージ、14番手⑤ティーハーフ、15番手マリアズハート、最後方にスイープセレリタス。
3,4コーナー中間を過ぎて、ダイフジが単騎の逃げ、ダイアは2番手、グランボ3番手、マンデリン・ライトオン・ショウブが4番手集団を形成。フィアーノは外に回し、エイティーンとシヴァージは中団より後ろの位置。
最後の直線コースに入ってもダイメイフジが先頭を走るが、残り200mを切ったところでダイアトニックがダイフジをかわして先頭に浮上すると、残り100mで突き放す。後続からフィアーノロマーノとジョーマンデリンとシヴァージが追い込んで来たが、ダイアトニックが先頭でゴールイン!逃げたダイメイフジが2着を確保、ジョーマンデリンが3番手で入線しました。

北海道シリーズ最初の重賞レース・函館スプリントステークスは、ダイアトニックが1番人気に応えて快勝。このレースは2011年のカレンチャン以降、昨年まで1番人気が8連敗中でしたが、ダイアトニックがその連敗をストップさせました。先手を取って2着と粘ったダイメイフジは、単勝オッズで10番人気。3着争いは3番人気のジョーマンデリンが制し、4番人気のフィアーノロマーノは4着。2番人気のライトオンキューは、休み明けが響いたのか6着でした。
勝ったダイアトニックは、昨年11月のスワンステークス以来となる重賞2勝目。阪急杯では2位入線も3着降着、前走の高松宮記念ではゴール前で不利を受けたことが影響して3着(4位入線)。この日は武豊騎手と初めてコンビを組み、道中2番手追走から、直線でダイメイフジを捕まえ、最後は2馬身差をつけてのゴール。58キロを背負っても強かった。
余談ですけど、ダイアの父のロードカナロアは、現役時代に函館SSに参戦したけど、1番人気で2着に敗れました。あと、武豊騎手は前日の函館メイン・STV杯でも勝っております。
安田隆行厩舎には同じロードカナロア産駒のダノンスマッシュがいるけど、ダノスマより先にダイアがスプリントGⅠを勝ちそうな気がする・・・。



第25回ユニコーンステークス(GⅢ・ダート1600m 16頭立て)は、ダート3戦3勝①デュードヴァン、2戦連続圧勝⑤レッチェバロック、ヒヤシンスステークスを勝った⑯カフェファラオのダート無敗馬3頭に加え、サウジアラビア重賞「サンバサウジダービーカップ」を制した⑭フルフラット、朝日杯FS4着⑬タガノビューティー、端午ステークスを制した⑩サトノラファールなどが参戦しました。
芝コースのスタートは、16頭綺麗に出揃い、カフェファラオも好スタート。ダートコースに入ったところでレッチェバロックが先頭に立ち、2番手に⑦サンライズホープ、カフェファラオが3番手につける。4番手カフェファラオ、5番手に⑨メイショウベンガル、6番手⑧オーロラテソーロ、7番手⑪サンダーブリッツ、8番手⑮キタノオクトパスと続く。中団勢は②マカオンブラン、④アポロアベリア、⑩サトノラファールと固まり、12番手に⑥ケンシンコウ、タガノビューティー13番手。後方はデュードヴァン14番手、15番手⑫キッズアガチャ―、③ラブリーエンジェルがしんがり追走。
縦長の状態で3,4コーナー中間を通過し、レッチェが先頭、ファラオが2番手に上がり、フルフラが3番手。サンホーは4番手に下がり、ベンガル5番手。6番手のサンブリが外に持ち出し、ラファールは中団の外側、タガビューとデュードはまだ後方。
ラストの直線コースで、先頭争いはレッチェバロック、カフェファラオ、フルフラットと3頭が並ぶ。残り400mを切ったところで、ファラオが前に出るが、レッチェも食い下がる。しかし、残り300mでファラオが抜け出すと、残り200mで一気に突き放す。2番手争いではデュードヴァンが大外からグイグイと追い込み、サンダーブリッツ、キタノオクトパス、レッチェを捕らえて2番手に上がってきた。それでもファラオは2番手との差を拡げて先頭でゴール。カフェファラオ圧勝で重賞初制覇!

ダート界にまた新たな怪物誕生の予感です。単勝1番人気だったカフェファラオが、2番手追走から直線で突き抜け、5馬身差の圧勝。新馬戦、ヒヤシンスステークスに続き、デビューから無傷の3連勝で重賞初勝利を飾りました。鞍上のダミアン・レーン騎手は今年の重賞2勝目です。
2着のデュードヴァンも大外一気の追撃を見せ、上がり3Fはメンバー最速の35.5秒を計測。3着には11番人気のケンシンコウが入りました。2番人気のレッチェバロックは、スタートから先行したものの、残り200mで脚が無くなり9着。ルメール騎手が「この馬は1400mまでの馬」と語った通り、距離が長かったようだ。
カフェファラオはアメリカ生まれで、父がアメリカンファラオ、母がメアリーズフォリーズ。アメリカンファラオは2015年に米国クラシック三冠(ケンタッキーダービー、プリークネスステークス、ベルモントステークス)を完全制覇、さらにはブリーダーズカップクラシックを制し、生涯成績11戦9勝、GⅠも8勝を挙げています。
そんな米国3冠馬の遺伝子を受け継いだカフェファラオも、新馬戦で10馬身差の圧勝劇を見せると、2戦目のヒヤシンスステークスではスタートで出遅れるも差し切り勝ち。今回は課題のスタートをバッチリ決め、1分34秒9のレースレコードで優勝しました。
ゴールドドリーム、ルヴァンスレーヴ、ワイドファラオと近年のユニコーンステークスの勝ち馬はGⅠ馬へと出世しているから、カフェファラオも間違いなくGⅠウィナーになるでしょう。ジャパンダートダービーにも登録しており、もし出るとなればまたぶっちぎっちゃうかもしれない。今年の3歳世代は、牡馬のコントレイル、牝馬のデアリングタクト、ダート界のカフェファラオと無敗の怪物揃いだ。





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アーモンドアイの芝GⅠ8勝目は秋に持ち越し。安田記念はグランアレグリアが快勝。

2020年06月07日 | 競馬

無観客で続いた東京競馬場の春のGⅠ5連戦も今週でファイナル。6月7日は春のマイル王決定戦・第70回安田記念(GⅠ・芝1600m 14頭立て)が行われました。ヴィクトリアマイルでGⅠ7勝目を挙げた⑤アーモンドアイが中2週でこのレースに参戦。ここで芝GⅠ8勝の新記録を打ち立てられるか注目が集まりました。アーモンドの他にも、マイルGⅠ春秋連覇⑥インディチャンプ、香港マイルを制した⑨アドマイヤマーズ、2019年桜花賞馬⑪グランアレグリア、東京マイルレコードホルダー③ノームコア、豪州遠征帰り①ダノンプレミアム、悲願のGⅠ初制覇を目指す②ダノンキングリーなどが出走しました。


単勝のオッズは、アーモンドアイが1.3倍の圧倒的1番人気。2番人気はインディチャンプ(7.0倍)。3番人気以降は、グランアレグリア、ダノンプレミアム、ダノンキングリー、アドマイヤマーズ、ノームコア、⑭ダノンスマッシュと続きました。

注目のスタートで、アーモンドアイがやや出遅れてしまう。④クルーガーも出負けした。最初のポジション争いで、ダノンスマッシュが注文通りハナを奪う。2番手に⑩ミスターメロディ、3番手グループにはダノンプレミアム、アドマイヤマーズ、⑫セイウンコウセイが並ぶ。6,7番手のところにダノンキングリーと⑬ヴァンドギャルドが並走し、中団8番手にグランアレグリア、9番手にインディチャンプ、10番手⑦ペルシアンナイト、11番手の位置にアーモンドアイが控える。アーモンドはインディをマークするような恰好。後方勢は12番手ノームコア、13番手⑧ケイアイノーテック、クルーガーがしんがり。
3,4コーナー中間点で、先頭のダノスマは前半800mを45.7秒で通過。ミスメロ2番手、マーズ3番手、ダノプレ4番手、ダノキンは6番手に控える。グラアレは中団8番手、インディとアーモンドのシルク勢2頭は中団より後ろのところ。ノーテックが大外から捲るように上昇してきた。
14頭が一団の状態で4コーナーからラストの直線コースに入り、ダノンスマッシュが残り400mを切っても先頭で逃げるが、馬場の真ん中からグランアレグリアが捕らえに掛かる。後続からインディチャンプ、アーモンドアイは外に持ち出して末脚に懸ける。残り200mでグラアレが先頭、インディが2番手、アーモンドはまだ3番手。残り100mでグラアレが突き放し、アーモンドはインディと2番手争い、大外からノームコアも突っ込んできたが、グランアレグリアが先頭ゴールイン!アーモンドアイはゴール前でようやく2番手に上がった・・・。


【安田記念 全着順】
1着⑪グランアレグリア  1分31秒6
2着⑤アーモンドアイ   2馬身1/2
3着⑥インディチャンプ   1/2馬身
4着③ノームコア      クビ差
5着 ⑧ケイアイノーテック  1馬身1/4
6着 ⑨アドマイヤマーズ
7着 ②ダノンキングリー
8着 ⑭ダノンスマッシュ
9着⑦ペルシアンナイト
10着⑬ヴァンドギャルド
11着⑩ミスターメロディ
12着⑫セイウンコウセイ
13着①ダノンプレミアム
14着③ クルーガー

単勝 ⑪ 1,200円
複勝 ⑪ 180円  ⑤ 110円 ⑥ 130円 
枠連 4⃣-7⃣  590円
馬連 ⑤-⑪  650円
馬単 ⑪-⑤ 2,840円
ワイド ⑤-⑪ 260円  ⑥-⑪ 590円  ⑤-⑥ 170円
3連複 ⑤-⑥-⑪  840円
3連単 ⑪-⑤-⑥ 11,240円 


GⅠ馬10頭が参戦し、アーモンドアイの芝GⅠ最多勝記録の更新が期待された今年の安田記念でしたが、勝ったのは単勝3番人気のグランアレグリアでした。直線残り400mを切ったところで先頭に立つと、残り200mから後続勢を突き放し、アーモンドアイとインディチャンプらを完全に封じました。
圧倒的1番人気のアーモンドアイは、ゴール前でインディチャンプをかわして2着。2番人気のインディチャンプは国内マイルGⅠ3連勝とはならず。香港マイルから半年ぶりの実戦だったアドマイヤマーズは6着。GⅠ初制覇を目指したダノンキングリーは7着に終わり、初めて掲示板を外す結果に。ダノキンの他にもダノスマが8着、ダノプレは13着。本当にダノンの馬はGⅠレースで勝てませんなぁ。
勝ったグランアレグリアは、昨年4月の桜花賞以来となるGⅠ2勝目で、重賞競走は通算3勝目。鞍上の池添謙一騎手は、このレース初勝利で、昨年のマイルチャンピオンシップ以来のJRA・GⅠ勝利。レース後、右目に痣ができた状態でインタビュー会場に現れ、「3コーナーで芝生の塊が当たって、脳しんとうを起こしかけた」と説明。大ダメージを受けながらも気迫でグラアレを勝利に導いたけど、右眼下の腫れ具合からして眼窩底骨折してないか心配です。
アーモンドアイは今年も安田記念で勝てませんでした。中2週が短かった、稍重の馬場の影響もあるけど、やはりスタートでの出遅れが一番の敗因でしょう。道中も中団より後ろの位置を走り、直線でも先を行くグランアレグリアを捕まえきれず。グラアレに2馬身半差もつけられ、上がり3ハロンも0.2秒遅れの完敗でした。芝GⅠ8勝目の新記録は今回は達成できませんでしたが、秋こそ「8冠の壁」を越えてほしいです。


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