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暑すぎてつらい。

第105回全国高校野球選手権大会決勝 慶応高校が107年ぶりの優勝を果たす!

2023年08月23日 | Sports

今月6日から阪神甲子園球場で行われた第105回全国高校野球選手権大会は、23日に決勝戦がありました。今年の決勝の組み合わせは、昨年の優勝校・仙台育英(宮城)と103年ぶりの決勝進出を果たした慶応義塾高校(神奈川)。この両校は今年3月の選抜高校野球大会の1回戦で対戦し、延長10回タイブレークの末、仙台育英が2-1でサヨナラ勝ちを収めました。仙台育英が勝てば史上7校目の夏連覇、慶応が勝てば107年ぶりの優勝となります。



両チームのスタメン
  【慶応】
1番(中)丸田 湊斗
2番(遊)八木 陽
3番(捕)渡辺 憩
4番(一)延末 藍
5番(右)加藤 右悟
6番(左)渡辺 千之亮
7番(三)福井 直睦
8番(二)大村 昊澄
9番(投)鈴木 佳門
 
  【仙台育英】
1番(中)橋本 航河
2番(遊)山田 脩也
3番(三)湯浅 桜翼
4番(右)斎藤 陽
5番(捕)尾形 樹人
6番(左)鈴木 拓斗
7番(一)住石 孝雄
8番(投)湯田 統真
9番(二)登藤 海優史


全国3,486チームの頂点を決める一戦はいきなり動きます。1回、慶応先頭の丸田が、仙台育英先発・湯田の5球目を捉え、ライトへ飛んだ打球はぐんぐん伸びてスタンドへ!丸田の先頭打者ホームランで慶応が先制!この後、2死1,2塁の場面で渡辺千が2球目を打ち上げ、遊撃フライで3アウトかと思いきや、打球が風に流されてセンター前にポトリ。ラッキーなタイムリーヒットで2点目を奪います。
慶応は2回に1死2塁と追加点のチャンスを作り、前の打席でホームランを放った丸田が湯田の初球を叩き、詰まりながらもライト前タイムリーヒット。仙台育英先発・湯田から2回までに3点を奪います。
3点を追う仙台育英は、2回裏に4番・斎藤のヒット、5番・尾形も2塁打。中軸の連打でチャンスを作り、住石の内野ゴロの間に1点を返す。3回には2死2,3塁で4番・斎藤のところで、慶応先発・鈴木が暴投して3-2と1点差に詰め寄る。
4回、仙台育英は先頭の尾形がまたも2塁打で出塁。2死2塁で、8番・湯田→代打・寺田賢生を送り、鈴木の3球目を引っ掛けるが、悪送球でセーフ。2死1,3塁と一打同点のチャンスを迎えたが、登藤が空振り三振に倒れて2者残塁。
5回表、仙台育英は高橋煌稀投手が2番手で登板。同点のピンチを凌いだ慶応は、先頭打者が出塁した後、2死1塁で福井直睦が高橋の3球目を弾き返し、レフト線への2塁打。ボールが転がる間に1塁走者が一気に生還し、4-2と再び2点差。なおも2死1,2塁で鈴木の代打・安達英輝が左中間へのタイムリー安打で5点目を奪うと、続く丸田が外野フライ→仙台育英の左翼手と中堅手が重なり落球→この間にランナー2者生還で7-2。さらに山羊のライト前タイムリーも飛び出し、慶応はこの回育英2番手・高橋から5点を挙げ、8-2と点差を6点に広げました。
慶応は5回裏から2年生エースの小宅雅己が2番手で登板し、育英の上位打線を3者凡退に抑えると、6回も完璧なピッチングで反撃を許しません。なんとか一矢を報いたい育英は、7回に代打・斎藤敏哉が2塁打を放つも、後続が凡退。8回には2死から斎藤陽、緒方の連打で1,3塁と攻め立てるも、得点を挙げられず。
9回表、慶応は清原和博氏の息子・清原勝児が代打で登場。かつて甲子園を沸かせたレジェンドの息子の登場にスタンドから歓声が上がる。その清原は四球で出塁。この後、無死1,2塁のチャンスを得たが、無得点に終わる。
9回裏、慶応2番手・小宅が5イニング目のマウンドへ。先頭打者に内野安打を許すと、自らの悪送球で無死2塁。続く斎藤敏にはファウルで粘られながらも、最後はストレートで見逃し三振を奪う。そして2死を取り、橋本をレフトファウルフライに打ち取りゲームセット!慶応高校が8-2で仙台育英を降しました!


決勝 8/23(水)14:00 甲子園
仙台育英VS慶応
慶|210 050 000|8
仙|011 000 000|2
(慶)鈴木 佳門、小宅 雅己-渡辺 憩
(仙)湯田 統真、高橋 煌稀、田中 優飛-尾形 樹人
<本塁打>丸田 湊斗1号(慶)



春のセンバツの再戦となった決勝戦は、慶応高校が序盤に仙台育英の先発・湯田投手から3得点を挙げると、5回には打者一巡の猛攻で5点を挙げて突き放しました。投げては鈴木投手と小宅投手の2年生コンビの投手リレーで逃げ切り、1916年の第2回大会以来、実に107年ぶり2度目の優勝を果たし、3486チームの頂点に立ちました。
神奈川県勢の夏の甲子園優勝は、2015年の東海大相模以来8年ぶり8度目。関東勢では2017年の花咲徳栄(埼玉)以来となります。
慶応高校が前回優勝した107年前は豊中グラウンドで行われ、出場校は12校。甲子園球場での優勝は悲願と言えるでしょう。2016年に作新学院(栃木)が優勝した時は「54年ぶり」でしたが、その記録を大幅に上回る最長ブランク優勝。全世界のスポーツにおいて「100年以上ぶりの優勝」というのは恐らくないと思います。

決勝戦のヒーローとなった丸田選手は、この試合2安打2打点。初回に放った先制ホームランは、夏の甲子園決勝戦で史上初の先頭打者本塁打!あの一発はチームに大いに勢いを与えましたね。5回には2点タイムリーエラーで出塁し、その次の打者のタイムリーで生還しています。他にも、福井選手も3安打の猛打賞を放てば、八木選手と加藤選手も2安打を記録しています。
投手陣では、先発の鈴木投手が4回まで被安打3・4奪三振・2失点と踏ん張りました。3回には投手ゴロを取った後、自ら1塁ベースを踏んで3アウトにすれば、4回には3つのアウトを全て三振で奪いました。5回から2番手で登板した小宅投手は5イニングを投げて無失点の好投。小宅投手は1回戦の北陸(福井)戦で7回無失点、準決勝の土浦日大(茨城)戦で完封勝利を挙げ、5試合登板して防御率は0.64でした。小宅選手に故障や不調がなければ、来年のドラフトの目玉になると思います。
あと、慶応の応援団の熱気がもの凄かった!三塁側のアルプス席とレフト席が慶応一色でしたなぁ。系列校の生徒とOB、さらには慶大生も来てたと思います。得点を挙げた時の「若き血」が何度流れた事か・・・。仙台育英の選手たちも、応援の圧にやられちゃいましたねぇ。応援の熱気、野球部の強さ、まさに「陸の王者」の名にふさわしい戦いぶりでした。慶応高校野球部の皆さん、優勝おめでとうございました。



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侍JAPANが日米決戦を制し、14年ぶり3度目のWBC優勝!大谷翔平が胴上げ投手&大会MVP!

2023年03月22日 | Sports

野球の世界一決定戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2023」が、日本時間22日午前に決勝戦が行われました。3度目のWBC優勝を目指す日本代表(侍ジャパン)は、前日の準決勝・メキシコ戦で、9回に村上宗隆選手のサヨナラタイムリーヒットで、劇的逆転勝利を飾り、14年ぶりの決勝進出を果たしました。決勝の相手であるアメリカは、前回大会に続いての連覇に挑みます。WBCでは過去3度対戦し、アメリカの2勝1敗。運命の日米対決の結果は!?

両チームのスタメン
   【日本】       【アメリカ】
1(中)ヌートバー   (右)ベッツ
2(右)近藤健介    (中)トラウト
3(指)大谷翔平    (一)ゴールドシュミット
4(左)吉田正尚    (三)アレナド
5(三)村上宗隆    (指)シュワバー
6(一)岡本和真    (遊)ターナー
7(二)山田哲人    (捕)リアルミュート
8(遊)源田壮亮    (左)ムリンス
9(捕)中村悠平    (二)アンダーソン
 (投)今永昇太    (投)ケリー

決勝戦の先発投手は、日本・今永VSアメリカ・ケリー。日本の先発メンバーはメキシコ戦と同じ。アメリカは主将のトラウトが2番、4本塁打のターナーが6番に入っています。


決勝戦の先発を任された今永は、初回にトラウトにライトへの2塁打を許すが、ゴールドシュミットを3球三振、アレナドを1塁ゴロに打ち取り得点を与えず。しかし2回、1死走者なしでターナーに4球目を狙われ、レフトスタンドへのソロ本塁打を浴びて1点を失う。この後、2本のヒットを許して1,2塁のピンチを背負ったが、ベッツをレフトフライに打ち取り、追加点は許さず。
先制された日本は2回裏、この回の先頭・村上が、ケリーの初球をジャストミート!右中間に飛んだ打球は、スタンド上段席に突き刺さる特大ソロホームラン!村上に待望の一発が生まれ、1-1の同点!村上の一発で勢いづいた打線は、岡本と源田がヒットでつなぎ、中村が四球を選んで1死満塁と攻め立て、ヌートバーの1塁ゴロの間に3塁走者が生還し、2-1と勝ち越しに成功します。
3回から戸郷翔征が2番手のマウンドに上がり、3回はトラウトをフォークで空振り三振を奪うと、2死1,2塁からターナーを内角低めのフォークで空振り三振に仕留める。4回は下位打線を3者凡退に抑え、2イニング無失点。
追加点が欲しい日本は4回裏、岡本がアメリカ3番手・フリーランドの2球目を捉え、左中間スタンドへのソロ本塁打!日本に3点目が入ります。
日本は5回に3番手・高橋宏人が2本のヒットを許しながらも0点に抑え、6回は4番手・伊藤大海が3者凡退に封じる。7回、5番手の大勢が四球とヒットで無死1,2塁のピンチを招く。アメリカは反撃のチャンスでトラウトを迎えたが、2塁ライナーに倒れて1アウト。続くゴールドシュミットは遊撃ゴロ併殺打で3アウト。反撃のチャンスをモノにできず。
2点リードのまま迎えた8回、日本の投手陣を支え続けたダルビッシュ有が5番手で登板。アレナドをセンターフライに打ち取って1死を取るも、シュワバーにファウルで粘られ、最後はスプリットをライトスタンドへ運ばれるソロ本塁打を被弾。これで3-2と1点差に詰められる。
日本がリードしたまま迎えた9回表、二刀流・大谷翔平が最後のマウンドに上がる。先頭のマクニール(途中出場)に対して、フルカウントから真ん中低めのストレートを投じたが、僅かに外れて四球。いきなり同点のランナーを背負ってしまう。続く1番・ベッツにはストレートを打たせて2塁ゴロ。1塁走者を2塁アウト→源田が1塁に送球してダブルプレー!一気に2アウトを取り、世界一まであと1アウト。そして、主将・トラウトとの「エンゼルス対決」。初球ボールの後、ストレートで2度も空振り。フルカウントからの6球目、最後はスライダーで空振り三振に仕留めてガッツポーズ!侍JAPANが3-2でアメリカに勝利しました。


WBC 決勝 2023.03.22
日本-アメリカ ローンデポ・パーク
米 010 000 010 2
日 020 100 00x 3
勝: 【日】 今永 (1勝)
敗: 【米】 ケリー (1敗)
S: 【日】 大谷 (2勝1S)
本塁打:【米】ターナー 5号 シュワバー 2号
    【日】村上1号 岡本2号



侍JAPAN、14年ぶり3度目のWBC制覇!アメリカとの決勝戦は、村上選手と岡本選手のアベックホームランが実現すれば、7人の投手リレーでアメリカ打線を2点に抑えました。今永投手から始まり、8回はダルビッシュ、最後に大谷投手が締めました。準決勝のメキシコ戦も苦しかったけど、決勝戦も厳しい戦いとなりました。アメリカの攻撃の時は、ランナーがいたら失点されるんじゃないかと怖くて見てられなかったんで・・・。でも、苦難の末に世界一を勝ち取ることができました!
これで日本代表は、2019年プレミア12、東京五輪、2023年WBCと主要国際大会で3大会連続優勝。WBCでは1次ラウンドから7戦全勝。2013年第3回大会のドミニカ共和国以来、史上2度目の全勝優勝を果たしました。間違いなく日本の野球は世界一です!

2回に今大会初ホームランを放った村上選手、初球を叩いてすぐにホームランを確信してましたね。1次ラウンドは調子が上がりませんでしたが、準々決勝のイタリア戦で初タイムリー、メキシコ戦でのサヨナラヒット、アメリカ戦での値千金の一発。徐々に調子を上げ、決勝の大舞台で「村神様」が舞い降りました。そんな村上選手、東京五輪の決勝のアメリカ戦でも先制ホームランを打ってましたね。
岡本選手は4回の第2打席で貴重なソロ本塁打を放ち、チーム唯一の2安打を記録。最初の打席で単打を放つと、ヌートバー選手の1塁ゴロの間に勝ち越しのホームを踏みました。その前に巨人の同僚・戸郷投手が無失点の好投を見せたから、自らのバットでそれに応えてみせました。

投手陣は、先発の今永投手が4安打浴びながらも、2回のターナー選手のホームランの1失点のみ。2回でマウンドを降りた後、味方が勝ち越したので、勝利投手となりました。8回に登板したダルビッシュ投手ですが、3試合続けて本塁打を浴びてしまいました。
そして、最後に登場した大谷選手は、トラウト選手から三振を奪って雄叫びを上げました。今大会は3試合登板して2勝1セーブ、打撃ではチームトップの.435、本塁打1本の成績。二刀流の活躍で優勝に大きく貢献したとして、大会最優秀選手(MVP)に選出。今回の侍JAPANは正しく「大谷で始まり、大谷で終わる」WBCでした。

「WBC優勝監督」となった栗山英樹監督は、試合後に侍ジャパンの退任を表明すると同時に、監督業の引退を表明。最高の形で有終の美を飾ったんじゃないかと思います。栗山氏の後を継ぐ次期監督には、福岡ソフトバンクホークスで5度の日本一に導いた工藤公康氏や、WBC2連覇に貢献したイチロー氏、古田敦也氏などが候補に挙がっています。2026年のWBCでは誰が日本代表のユニフォームを着ているのだろうか。

毎試合ハラハラしまくりでしたが今回のWBCは、大谷選手の二刀流の活躍、ヌートバー選手の「ペッパーミルフィーバー」、吉田正尚選手の勝負強い打撃、村上選手の復活劇といろんな名場面がありました。無傷の7戦全勝は確かに凄かったけど、7試合中4試合が逆転勝ちでした。韓国戦では3点先行されながらも直後のイニングで4点返したり、メキシコ戦では2度もリードを許しながらも、逆転サヨナラ勝ち。決勝も2回に先制されながらも、その裏に逆転しました。「やられたらやり返す」という意識が強いチームでした。
WBCが終わり、侍ジャパンも解散。3月31日から2023年の日本プロ野球のペナントレースと、アメリカ・メジャーリーグが開幕します。WBC優勝メンバーが、所属先のチームでどんな活躍をするのか非常に楽しみです。侍ジャパンの選手の皆さん、WBC優勝おめでとうございます!あなた達は最高の侍です!



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村神様が決めた!侍JAPAN、メキシコに大逆転サヨナラ勝利で14年ぶりの決勝進出!

2023年03月21日 | Sports

野球世界一決定戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2023」の準決勝「日本VSメキシコ」戦が、日本時間21日にアメリカ・マイアミの「ローンデポ・パーク」で行われました。ここまで5戦全勝で勝ち進んで来た侍JAPAN、14年ぶりのWBC決勝進出をかけた一戦は、劇的な結末となりました!


スタメンはこちら
   【日本】
1(中)ヌートバー
2(右)近藤健介
3(指)大谷翔平
4(左)吉田正尚
5(三)村上宗隆
6(一)岡本和真
7(二)山田哲人
8(遊)源田壮亮
9(捕)中村悠平
 (投)佐々木朗希

   【メキシコ】
1(左)アロザレーナ
2(右)ベルドゥーゴ
3(一)メネセス
4(指)テレス
5(三)パレデス
6(二)L・ウリアス
7(遊)トレホ
8(中)トーマス
9(捕)バーンズ
 (投)サンドバル



準決勝の先発投手を託された佐々木は、初回にメキシコの先頭打者・アロザレーナを163キロのストレートで空振り三振を奪うなど、3者凡退の好投を見せる。2回にはウリアスにピッチャー返しを受けるなど、2本のヒットで1死1,2塁のピンチを迎えたが、トレホを遊撃ゴロ併殺打に打ち取り無失点に抑えます。
先制点が欲しい日本打線ですが、メキシコ先発・サンドバルの前に苦戦。初回は3者連続三振、2回は吉田がヒットで出塁するも、村上三線、岡本も併殺打に倒れる。3回も3者凡退に終わります。
0-0で迎えた4回、佐々木が2死からテレスとパレデスに連打を浴びて1,2塁のピンチを背負うと、ウリアスに2球目のフォークを狙われ、レフトスタンドへの本塁打を被弾。3連打で3点を失った。
反撃したい日本は、4回裏に近藤と吉田のヒットで2死1,3塁のチャンスを作るが、村上が見逃し三振に倒れて2者残塁。5回、先頭の岡本がサンドバルの2球目を捉え、レフトへ大きな打球を放ってホームランかと思いきや、フェンス手前でメキシコ左翼手・アロザレーナのジャンピングキャッチに阻まれる。この後、山田のヒットと2つの四球で2死満塁。近藤が初球をレフトへ打ち返すもまたもアロザレーナに阻まれて3アウト。6回も2死満塁のチャンスだったが、源田が倒れてまたも3者残塁。2イニング続けて満塁で得点を挙げられません。
3点ビハインドの7回表、5回から2番手で登板している山本由伸が1死から四球の走者を出した後、トーマスを空振り三振→キャッチャー・甲斐拓也が2塁に投げるが、メキシコの1塁走者が遊撃手・源田のタッチをかわして盗塁成功かと思われたが、日本側がチャレンジを要求。リプレー検証の結果、判定はアウトに。三振ゲッツーで0点。
7回裏、日本は近藤のヒット、大谷の四球で2死1,2塁の場面で、吉田がメキシコ3番手・ロメロの5球目を振り抜く。ライトポール際へ高く舞い上がった打球は、ポールに当たってホームラン!4番の起死回生の3ラン本塁打が生まれ、3-3の同点に!
流れは日本に傾くかと思われた8回表、山本が1死2塁からベルトゥーゴに初球を左中間へ弾き返され、タイムリー2塁打で勝ち越し点を献上。さらに2死2,3塁で3番手・湯浅京己がパレデスにレフト前タイムリーを打たれて追加点を与えてしまう。
3-5と2点差とされた日本は、8回裏に1死2,3塁で甲斐の代打・ 山川穂高がレフトへの犠牲フライを放ち1点を返す。ヌートバー四球で2死1,2塁と同点または逆転のチャンスだったが、近藤は三球三振に倒れて2者残塁・・・。
1点差で迎えた9回裏、先頭の大谷がメキシコの6番手・ガイエゴスの初球を叩き、右中間を破る2塁打で出塁!ヒットが出れば同点、ホームランならサヨナラの場面で、前の打席で3ラン本塁打を放った吉田は四球を選ぶ。ここで日本は、1塁走者・吉田→代走に周東佑京。長打が出れば、俊足の周東でも生還できる。無死1,2塁となり、ここまで当たりのない村上が3球目を狙い撃ち!センター方向に上がった打球は、中堅手の頭上を越えてフェンス直撃!2塁走者・大谷、さらに1塁から周東がホームイン!村上のタイムリー2塁打で、日本が6-5とメキシコに逆転サヨナラ勝利を挙げました!



WBC 準決勝 2023年3月21日
日本ーメキシコ ローンデポ・パーク
MEX|000 300 020 |5
JPN|000 000 312x|6
勝:[日] 大勢  1勝
敗;[メ]ガイエゴス(1敗2S)
【本】ウリアス1号、吉田 2号


侍ジャパン、14年ぶりのWBC決勝進出!先発の佐々木投手が3ラン本塁打を浴び、打線も再三得点圏に走者を置きながらも、6回まで無得点に抑えられましたが、7回に吉田選手の一発で一旦は同点。再びリードを許した後、9回に村上選手の2点タイムリー2塁打で大逆転!8回裏に1点差に詰め寄った後、近藤選手が三振に倒れた時は「これで終わりかも」と思いましたが、凄い幕切れとなりましたねぇ。
メキシコはサンドバル投手が素晴らしいピッチングをしたし、アロザレーナ選手の守備も凄かった。ウリアス選手の一発といい、メジャーリーガーの実力を見せつけてきました。さすがは1次ラウンドで優勝候補のアメリカに勝っただけに、手ごわいチームでした。

この日の投手陣は、佐々木投手は4回まで投げて被安打5・3奪三振・3失点。アメリカでの初登板で、いきなり160キロ台を連発し、3回までの投球は悪くなかったんですが、4回のウリアス選手に高めのフォークを痛打されました。切り抜ければ5回以降も続投できただけに、あの一発は悔やまれる。
5回から2番手で登板した山本投手は、3イニング目までノーヒットに抑えていましたが、4イニング目の8回に3本のヒットを浴びて2失点。9回に4番手で登板した大勢投手は、12球でメキシコ打線を0点に抑え、その裏に日本が逆転したので勝ち投手になりました。決勝でも登板可能なので、胴上げ投手になれる可能性があるでしょう。

打線の方は、4番の吉田選手が3安打の猛打賞。メキシコ先発のサンドバル投手から2安打を打つと、7回には低めの球を片手一本でライトへ持って行き、準々決勝のイタリア戦から2試合連続となる3ラン本塁打を放ちました。吉田選手は今大会13打点目をマークし、大会最多打点の記録を更新しました。もし日本が優勝すれば、MVPに選ばれるんじゃないかと思います。
サヨナラタイムリーを放った村上選手は、第3打席まで全て三振を喫し、7回の4打席目は3塁フライと全く良い所なし。それでも最後の打席で「村神様」が降臨しました。あの場面で勝負を決める精神力は凄いし、栗山監督もよく我慢して使い続けたなって思いました。そんな村上選手は、チェコ戦から4試合連続ヒットです。

日本代表は22日の決勝戦でアメリカと対戦します。アメリカは準々決勝でベネズエラに7-5と競り勝ち、準決勝はキューバに14-2と圧勝しています。準決勝はメキシコの応援団が多かったけど、決勝は完全アウェーの中で戦わなければなりません。決勝の先発ピッチャーは、左腕の今永昇太投手が務めます。今永投手がしっかり抑えた後は、細かい継投を行い、展開次第ではダルビッシュ投手も登板か?まさか「大谷投手」もある?
いよいよ泣いても笑ってもあと1試合。メキシコ戦のサヨナラ勝ちの勢いをそのままに、強敵・アメリカも倒して世界一を勝ち取ってほしい!



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侍JAPANが5大会連続ベスト4進出!準々決勝でイタリアに快勝しアメリカ行きを決める!

2023年03月16日 | Sports

野球の世界一決定戦「2023 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」も決勝トーナメントに突入。15日の準々決勝第1試合は、A組首位のキューバが、B組2位のオーストラリアを破って準決勝一番乗りを果たしました。16日は準々決勝第2試合が行われ、B組の1次ラウンドを4戦全勝で1位通過を決めた日本代表(侍ジャパン)が、B組2位のイタリア代表と対戦。難敵・イタリアを倒して、アメリカ行きの切符を手にできたのか!?

両チームのスタメン
   【日本】
1(中)ヌートバー
2(右)近藤健介
3(指)大谷翔平
4(左)吉田正尚
5(三)村上宗隆
6(一)岡本和真
7(二)牧秀悟
8(遊)源田壮亮
9(捕)甲斐拓也
 (投)大谷翔平

  【イタリア】
1(左)フレリク
2(遊)ロペス
3(右)ドミニク・フレッチャー
4(捕)サリバン
5(一)パスクアンティノ
6(二)マストロボニ
7(指)フリシア
8(中)デルジオ
9(三)デビッド・フレッチャー
 (投)カステラニ


日本は初戦から4番を務めながらも不振が続いた村上に代えて、吉田を起用。韓国戦で右手小指を骨折した源田がスタメン復帰。1次ラウンドのB組のMVPに選ばれた大谷が3番DH兼投手の「二刀流」で出場します。


1回、日本の先発・大谷が先頭打者をスライダーで空振り三振。2死後にドミニクにヒットを許すも、サリバンを内野ゴロに打ち取り無失点。
その裏の日本の攻撃では、ヌートバーがレフト前ヒットで出塁すると、近藤が四球を選ぶ。一打先制のチャンスに大谷を迎え、カステラニの2球目を打ち返し、センター前に抜けるかと思いきや、ショートライナー。イタリア内野陣の大谷シフトに阻まれた。その後、吉田と村上も倒れて2者残塁。
2回、大谷がパスクアンティノにファウルで粘られるが、最後は164キロのストレートで空振り三振。3回も打たせて取るピッチングで3者凡退に抑えます。
なんとか先制点が欲しい日本は3回裏、1死から近藤が四球を選ぶと、大谷が意表を突くセーフティバント!大谷は1塁セーフ、相手投手の悪送球の間に近藤は3塁へ。無死1,3塁となり、4番・吉田がイタリア2番手・ラソーラの2球目を打ち返し、センター前かと思ったら、ここも遊撃手・ロペスの好守に阻まれショートゴロ。しかし、3塁走者が生還して日本に先制点が入る。村上四球で1死1,2塁の場面で、岡本がラソーラの6球目のスライダーを捉える。レフトに上がった打球はぐんぐん伸びてスタンドイン!岡本の値千金の3ラン本塁打が飛び出し、この回4得点!
4点の援護をもらった大谷は、4回にヒットと四球で2死1,2塁のピンチを背負うと、マストロボニに高めの球をレフトへ打ち返されたが、左翼手・吉田がフェンスにぶつかりながらもキャッチし、無失点で切り抜ける。しかし5回、ヒットと2つの死球で2死満塁のピンチを背負い、ドミニクにライト前タイムリーヒットを浴びて2点を失う。なおも2死1,3塁のところで大谷は降板。2番手で登板した伊藤大海がサリバンを遊撃フライに退け、イタリアの反撃を断ち切りました。
4-2と2点差とされた日本は、5回裏に大谷の四球、吉田の死球で無死1,2塁。追加点のチャンスに村上がイタリア4番手・ニットリの初球を捉え、センターの頭上を越えるタイムリー2塁打で1点追加!悩める主砲に初タイムリーが生まれた!無死2,3塁とチャンスは続き、岡本がライトフェンス直撃の2点タイムリー2塁打を放ち、7-2と突き放します。
7回表、日本は韓国戦で先発したダルビッシュ有が4番手のマウンドに上がる。最初の打者を三振に切って取ると、後続を3塁ゴロ、遊撃ゴロに打ち取り3者凡退。
その裏、先頭の吉田がイタリア5番手・マルシアーノのスライダーをフルスイング。ライトスタンドに飛び込むソロ本塁打で8点目。続く村上が2塁打を放つと、牧のライトファウルフライ→タッチアップで3塁進塁。1死1,3塁で源田がレフト前にタイムリーヒットを放ち9点目。
試合はこの後、8回にダルビッシュがドミニクにレフトスタンドへのソロ本塁打を浴びて1点を返されたが、9回は5番手・大勢が締めてゲームセット。日本が9-3でイタリアに勝利しました。



ワールド・ベースボール・クラシック 準々決勝
2023.03.16 19:00 東京ドーム
日本 - イタリア  [入場数]41,723人
ITA 000 020 010|3
JPN 004 030 20X|9
【勝】大谷  2勝
【負】J.ラソーラ 1敗
【本】岡本(1号) 吉田(1号) Do.フレッチャー(1号) 


勝てばアメリカ行き、負ければ終わりの一戦は、2回まで無得点に抑えられながらも、3回に岡本選手の3ランなどで4点を奪い、さらには村上選手のタイムリー、4番・吉田選手の一発でイタリアから9得点。投げては大谷選手が164キロのストレートで三振を奪えば、終盤にはダルビッシュ投手がリリーフ登板もありました。
東京ドームでの戦いを全勝で終えた日本は、WBCで5大会連続のベスト4進出が決定。準決勝ではメキシコVSプエルトリコ戦の勝者と戦うことになります。

この日の大谷選手は、投手としては5回途中(4回2/3)まで71球を投げて被安打4・5奪三振・3四死球・2失点。序盤の3イニングは安定したピッチング。4回から苦しい内容となり、4回のピンチは吉田選手のファインプレーに助けられ、5回には制球乱れて満塁から2点タイムリーを浴びたところで降板。それでも今大会2勝目を挙げました。バッティングの方は、3回の第2打席でセーフティバントで内野安打。このバントヒットで日本が勢いづいたと思います。
中継ぎ陣では2番手の伊藤投手が大谷投手の作ったピンチを凌ぎ切ると、6回に登板した今永昇太投手が3者凡退。7回に4番手で登板したダルビッシュ投手は、8回に一発を浴びましたが、2イニングを投げ切りました。ダルビッシュ投手が日本で登板するのは、最後になっちゃうのでしょうか。9回の大勢投手は連打を浴びながらも、最後の打者をストレートで見逃し三振に仕留めました。点差があるとはいえ、クローザーとしては危ない気がする。

打線の方はチーム全体で8安打。この試合のヒーローとなった岡本選手は、第2打席で外角の球を振り抜き、レフトへの3ラン本塁打。5回の打席ではライトへの2点タイムリー2塁打を放ち、1試合5打点を挙げました。村上選手も2本の2塁打を放ち、1次ラウンドのチェコ戦から3試合連続ヒット。4番からの重圧から解放され、調子も上がってきたかも。1次ラウンドは不振だった岡本選手と村上選手が、この試合で結果を出したのは大きいですね。
4番に座った吉田選手は、2打席目に内野ゴロで日本に先制点をもたらすと、7回の第4打席で今大会初ホームランを放ち、4番としての役目を果たしました。準決勝以降も4番吉田、5番村上で固定すべきでしょう。


侍JAPANの今後のスケジュールは、日本時間21日午前に準決勝を戦い、そこで勝てば22日の決勝に駒を進めます。メキシコはアメリカに11-5で勝っているし、プエルトリコは2大会連続で決勝に進んでいるので、どちらも厳しい相手だと思う。プエルトリコ戦なら10年前のリベンジを果たしてほしいところだが。決勝ではアメリカとの戦いも見たいし、NPB経験者が多く在籍するキューバ代表との試合も見たい。
昨年のサッカーW杯では、日本代表がドイツとスペインに逆転勝ちして「ドーハの歓喜」を起こしました。次は野球日本代表が「マイアミの歓喜」を起こしてくれるでしょう。全勝優勝でプレミア12、東京五輪に続く「三冠制覇」を成し遂げてほしい。


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大谷翔平に待望のWBC初アーチ!侍JAPAN、1次ラウンド4戦全勝でB組首位通過!

2023年03月12日 | Sports

東京ドームで開催中の「カーネクスト 2023ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンド 東京プール」は12日、日本代表VSオーストラリア代表の試合が行われました。ここまで3連勝中の日本代表(侍ジャパン)、1次ラウンド最終戦の豪州戦の前に準々決勝進出が決定。豪州戦で勝てば1位通過、負ければ2位で終えることになります。


両チームのスタメン
  【日本】
1(中)ヌートバー
2(右)近藤健介
3(指)大谷翔平
4(三)村上宗隆
5(左)吉田正尚 
6(一)岡本和真
7(二)山田哲人
8(遊)中野拓夢
9(捕)中村悠平
 (投)山本由伸

  【オーストラリア】
1(右)ケネリー 
2(指)ホール
3(二)グレンディニング 
4(三)ジョージ
5(中)ホワイトフィールド
6(一)ウィングローブ
7(遊)ウェード 
8(捕)パーキンス 
9(左)ボジャルスキ
 (投)シェリフ


1回、日本はヌートバーが四球で出塁した後、近藤がライト前ヒットで無死1,2塁。一打先制のチャンスで大谷が豪州先発・シェリフの2球目を狙い撃ち!打った瞬間にホームランの打球は、ライトスタンドの看板に当たった!4試合目で大谷翔平のWBC第1号本塁打が生まれ、日本が幸先良く3点先制。
2回には先頭の中野がヒットで出塁すると、盗塁と犠打で3塁まで進む。1死3塁でヌートバーが豪州2番手・ウィルキンスのツーシームをセンター前に弾き返すタイムリーヒットで1点を追加。続く近藤の場面でヌートバーが盗塁を決め、1死2塁で近藤が右中間を破るタイムリー2塁打を放ちもう1点追加し、5-0とリードを拡げますま。
日本の先発・山本は、初回に2つの三振を奪うと、2回も中軸を3者凡退に抑える好投。3回にヒットの走者を背負うも、後続を抑えて無失点。序盤3イニングを投げて豪州打線に得点を与えません。
さらなる追加点が欲しい日本は、中村のヒット、ヌートバーと近藤の連続四球で無死満塁のところで、大谷が登場。大谷にもう1本出るか期待されましたが、結果は四球。押し出しで6点目。5回には1死1,2塁から中村がライト線へのタイムリー2塁打を放ち7点目を挙げました。
山本が4回を投げ切った後、5回以降は継投に突入。5回は2番手の高橋奎二が登板し、2イニングを 投げて無失点。7回は3番手の大勢が先頭打者を出しながらも次の打者を併殺打に仕留める。8回は4番手の湯浅京己が走者2人背負いながらも相手の反撃を許さず。8回までオーストラリア打線を無失点に抑え、9回は5番手・高橋宏斗で完封リレー完成かと思ったら、先頭打者にソロ本塁打を浴びてしまい1点を返された。高橋はその後に2つの三振を奪いゲームセット。日本が7-1でオーストラリアに快勝しました。



2023.03.11 19:00 東京ドーム
オーストラリア - 日本 (41,664人)
日|320 110 000|7
豪|000 000 001|1
勝:[日] 山本 1勝
敗:[豪] シェリフ 1敗
本塁打:[日] 大谷 1号 [豪]ホール 1号


侍ジャパン、WBC1次ラウンド4戦全勝!この日のオーストラリア戦は、大谷選手の特大3ラン本塁打で先制すると、ヌートバー選手と近藤選手の1,2番コンビのタイムリーヒットも生まれました。投げては山本由伸投手が4回まで8奪三振・無失点の好投。初回から4回まで毎回、三振2個奪いました。投打で相手を圧倒した日本が豪州を降し、1次ラウンドのプールBを1位通過決定です。
いやぁ~、大谷選手に待望の一発が出ました。シェリフ投手の高めに浮いたボールを完璧に捉え、自身がCMで出演している会社の看板に当ててみせました。中国戦、韓国戦、チェコ戦とタイムリーを打ち、この試合の先制ホームランで4試合連続打点を挙げました。準々決勝では「二刀流」で出場するであろう大谷選手、中国戦に続いての好投と、チームを勝利に導くバッティングを見せてくれるでしょう!

1次ラウンド4試合は、チャンスで点が取れなかったり、劣勢になる時もありましたが、4試合で38得点を挙げました。1番・ヌートバー選手、2番・近藤選手、3番・大谷選手の上位トリオが大活躍。吉田選手も韓国戦で5打点、チェコ戦で3打点と大当たり。牧秀悟選手も2本のホームランを放っております。
心配なのは、4番に座る村上選手が4試合でわずかヒット2本しか打てていません。SNS上では「生き返れ村上」と村上選手の復調を願う声が上がっています。日本代表の4番だと荷が重いのか・・・。準々決勝以降、打順を6番か7番に下げれば、村上選手も少しは楽になると思いますが・・・。

日本は次戦、16日の準々決勝でA組2位のイタリア代表と対戦します。台湾で行われていた「プールA」は、台湾・オランダ・キューバ・イタリア・パナマの5チームが2勝2敗で並びましたが、得失点差でキューバが1位、イタリアが2位、3位オランダ、4位パナマ、地元の台湾が最下位という結果でした。イタリアには余裕で勝てるだろうと思っていても、慢心と油断とは禁物。しっかり勝ってアメリカに向かってほしい。





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2試合連続2ケタ得点で1次ラウンド3連勝!WBC初登板の佐々木朗希は4回途中まで8奪三振!

2023年03月11日 | Sports

「カーネクスト 2023ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンド 東京プール」の日本代表VSチェコ代表の試合が11日、東京ドームで行われました。中国、韓国と連勝している侍ジャパン、大会初出場のチェコにもしっかり勝ち切って無傷の3連勝を果たし、準々決勝に大きく近づくことができたのでしょうか?



両チームのスタメン
   【日本】
1(中)ヌートバー
2(右)近藤健介
3(指)大谷翔平
4(三)村上宗隆
5(左)吉田正尚
6(二)山田哲人
7(一)山川穂高
8(遊)中野拓夢
9(捕)甲斐拓也
 (投)佐々木朗希

  【チェコ】
1(遊)V・メンシク
2(指)ソガード
3(中)フルプ
4(捕)チェルベンカ
5(右)M・メンシク
6(一)ムジーク
7(左)エスカラ
8(三)スモラ
9(二)ハイトマル
 (投)サトリア

日本はこの試合、山田と山川をスタメンで起用。ショートには韓国戦で負傷した源田友亮に代わり、中野がスタメン入り。先発投手は、岩手県大船渡市出身の佐々木朗希。「東日本大震災」が起きた日にWBC初登板に挑みます。

1回、佐々木は先頭打者を外野フライで打ち取った後、ソガードをフォークで空振り三振。3番・フルプにレフトへの2塁打を浴び、チェルベンカを遊撃ゴロに打ち取ったかと思いきや、中野が1塁悪送球。この間にランナーが生還し、先制点を許します。
先制された日本は、チェコ先発・サトリアに苦戦。ヌートバーと近藤が三振に倒れると、大谷も1塁ゴロに倒れて3者凡退。2回には2本のヒットと四球で1死満塁と攻め立てますが、後続が倒れて3者残塁。
3回裏、1死から近藤が2塁打を放つと、一打同点の場面で大谷を迎えますが、まさかの三球三振。2死後、村上が四球を選び、走者2人置いて吉田が初球を打ち、レフト線に落ちるタイムリー2塁打!2塁走者の近藤、1塁走者の村上も生還し、2-1と逆転。なおも2死2塁で山田もレフト前ヒットを放ち1点追加。2者連続タイムリーで3点を挙げました。
4回、佐々木はムジークにファウルで粘られながらもフォークで空振り三振。続くエスカラに死球を与えるも、スモラを三振に退けた。佐々木は1次ラウンドの球数上限の65球を超えたためここで降板となったが、チェコを相手に8つの三振を奪いました。
4回裏、中野の四球、甲斐の犠打で1死2塁の場面で、ヌートバーがチェコ2番手・フラウチからセンター前タイムリーを放ち4点目。続く近藤は6球目のストレートを引っ張り、ライト線へのタイムリー2塁打で5点目。さらに大谷は高めの球を叩き、ライトフェンス直撃のタイムリー2塁打。ヌートバー、近藤、大谷の3連続タイムリーで6-1と点差を拡げる。この後、大谷の三盗、村上の四球で1,3塁とチャンスは続き、吉田の犠牲フライでこの回4点目。7-1と6点リード。
5回、3番手で登板した宮城大弥が連続ヒットを浴びて1,3塁のピンチを背負うが、内野ゴロの1点に抑える。その裏に2死2塁で途中出場・牧原大成のレフト前タイムリーが飛び出し8点目。
後半に入り、宮城が6回から3イニング連続3者凡退の好投を見せると、打線は8回に大谷の代打・牧秀悟がチェコ5番手・カプカの4球目を振り抜き、レフトスタンドへのソロ本塁打で9点目。さらに4番・村上に今大会初ヒットが生まれると、無死満塁で山川がしっかりと犠牲フライを放ち10点目。あと2点取れば10点差でコールド成立でしたが、中野と甲斐が凡退して3アウト。試合は日本が10-2で チェコを降しました。


2023.03.11 19:00 東京ドーム
日本 - チェコ  [入場数]41,637人
チ|100 010 000|2
日|003 410 02X|10
勝:[日] 佐々木  1勝
敗:[チ] サトリア 1敗
S:[日] 宮城 1セーブ
本塁打:[日] 牧 2号


侍ジャパンの3戦目のチェコ戦も先制され、チェコ先発・サトリア投手の遅い球に苦しみましたが、3回に吉田選手がサトリア投手を攻略。その後も順調に追加点を挙げ、前日の韓国戦に続いての2ケタ得点を挙げました。これで1次ラウンドは無傷の3連勝を達成。次の豪州戦で勝てば1位通過で決勝トーナメント進出となります。
先発の佐々木投手は、4回途中(3回2/3)まで66球を投げ、被安打2・8奪三振・2四死球・1失点。初回から160キロ台を連発し、フルプ投手に対してMAX164キロを計測。この回にはワンバウンドしたボールが甲斐捕手のマスクに当たるシーンがありましたが、あれは見ていて痛そうでしたねぇ。WBCデビュー戦で堂々のピッチングを見せて勝ち投手となった佐々木投手、震災の津波で亡くなったお父さんも天国で喜んでいると思います。
5回から3番手で登板した宮城投手は、9回までの5イニングを投げ切りました。68球投げて7奪三振・1失点。いきなり連続ヒットを浴びた後に1点を取られましたが、6回から9回まで4イニング連続3者凡退、特に9回は3連続三振で締めました。宮城投手が頑張ったおかげで、リリーフ陣を温存できたのは良かったと思います。もし日本がB組1位で通過したら、準々決勝でまた宮城投手が見られるかもしれません。

打線の方はチーム全体で11安打10得点を記録。4回に痛烈なフェンス直撃2塁打を放った大谷選手は、初戦から3試合連続タイムリーと絶好調。吉田選手もこの試合3打点を挙げ、韓国戦とチェコ戦の2試合で8打点。大谷選手とヌートバー選手が苦戦したサトリア投手から2打数2安打のマルチ安打をマークしております。
8回に大谷選手の代打で登場した牧選手は、レフトスタンドへの今大会2号ソロ本塁打。高めのスライダーを合わせると、滞空時間も長く、スタンドへ吸い込まれました。大谷選手と村上選手を差し置いて、チームトップの数字を残してるのは凄いですね。
この日はスタメンに名を連ねた選手が活躍し、山田哲人選手は3回にタイムリー安打を放てば、山川選手も犠牲フライで1打点挙げました。途中出場の牧原選手も5回にタイムリーヒット。わき腹痛で辞退した鈴木誠也の代役として選出され、WBC初打席で初安打・初打点を記録し、いきなり結果を残しました。

日本代表の4試合目となる12日は、オーストラリア代表と激突。豪州は韓国との乱打戦を制すると、中国にはコールド価値の圧勝。山本由伸投手が豪州の強力打線を抑えられるか注目だ。もし日本が勝てば4戦無敗で1次ラウンド突破。B組1位になれば、16日の準々決勝ではA組2位の国と対戦予定。決勝トーナメント&B組1位通過を懸けた豪州戦はタフな試合になりそうだけど、絶対に勝ってくれると信じるしかない。






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侍JAPAN2ケタ得点の猛攻で韓国を圧倒!1次ラウンド2連勝で準々決勝進出にほぼ王手!

2023年03月10日 | Sports

東京ドームで開催中の「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 1次ラウンド 東京プール」、2日目の10日は日本VS韓国が行われました。幾多の名勝負を生んだ宿命の日韓戦、両国が対戦するのは2009年の第2回大会の決勝戦以来14年ぶりです。初戦で中国を降した侍ジャパン、韓国戦に勝てば準々決勝進出に大きく前進。韓国はオーストラリア戦に続いて日本に敗れると厳しくなります。両国のプライドをかけた一戦の結果は!?


両チームのスタメン
 【日本代表】
1(中)ヌートバー
2(右)近藤健介
3(指)大谷翔平
4(三)村上宗隆
5(左)吉田正尚
6(一)岡本和真
7(二)牧秀悟
8(遊)源田壮亮
9(捕)中村悠平
 (投)ダルビッシュ有

 【韓国代表】
1(二)T.エドマン
2(遊)キム・ハソン
3(中)イ・ジョンフ
4(一)パク・ピョンホ
5(左)キム・ヒョンス
6(右)パク・コンウ
7(指)カン・ベクホ
8(捕)ヤン・ウィジ
9(三)チェ・ジョン
 (投)キム・グァンヒョン

第2戦の先発投手は、日本は「チーム最年長」ダルビッシュ有、韓国は「日本キラー」キム・グァンヒョンのエース対決。日本は中村がスタメンマスクをかぶりました。


序盤はダルビッシュとキムグァンヒョンの両先発が共に2回まで無失点の好投。
3回、ダルビッシュが先頭のカンベクホに左中間への2塁打を許すと、ヤンウィジに6球目のスライダーを狙われ、レフトスタンド上段への先制2ラン本塁打を浴びる。2死後、キムハソンの3塁ゴロ→三塁手・村上が悪送球、2死2塁でイジョンフにライト前ヒット。右翼手・近藤のバックホームが逸れて2塁走者ホームイン。ダルビッシュはこの回3失点を喫した。
しかしその裏、日本も反撃。連続四球で無死1,2塁とし、1番・ヌートバーがキムグァンヒョンの6球目を弾き返し、センター前タイムリーヒットで1点返す。なおも1,3塁で近藤がセンターフェンス直撃のタイムリー2塁打で2-3と1点差に詰め寄る。ここで韓国はキムグァンヒョンがマウンドを降り、ウォン・テインが2番手で登板。無死2,3塁と一打同点または逆転のところで大谷に打席が回るが、申告敬遠で歩かされた。村上倒れて1死満塁の場面で、吉田がセンター前ヒット!ヌートバーと近藤が生還し、日本が4-3と逆転します!
日本1点リードの5回、近藤がウォンテインの7球目を打ち上げると、ライトスタンドに飛び込むソロ本塁打で1点追加!続く大谷がライト線への2塁打を放つと、1死3塁で吉田が犠牲フライを放って6点目。
6回、2番手の今永昇太がパクコンウに一発を浴びて6-4と2点差とされるが、その裏に途中出場の中野拓夢がライト線への3塁打で出塁した後、3連続四死球で7点目。なおも満塁の場面で、大谷が韓国6番手キム・ウォンジュン の初球を叩いてライト前へのタイムリーヒット。その後、村上の犠牲フライ、吉田のライト前タイムリー、岡本のレフト前タイムリーで3点を加え、この回5得点の猛攻。11-4と大きくリードします。
日本の勢いは止まりません。7回には相手の暴投と押し出して2点を挙げ、13-4。あと1点取れば10点差でコールドゲームが成立でしたが、村上と岡本が倒れてコールドならず。結局試合は13-4で日本が完勝し、今大会2連勝を果たしました。



2023.03.10 19:00 東京ドーム
日本 - 韓国  [入場数]41,629人
韓|003 001 000|4
日|004 025 20X|13
勝:[日] ダルビッシュ 1勝
敗:[韓] キム グァンヒョン 1敗
本塁打:[韓] ヤン ウィジ2号、パクコンウ1号 [日]近藤 1号


WBCでは14年ぶりとなる日韓戦は、3回表に3点を先取されながらも、日本がその裏に4点を奪い返して韓国のエース・キムグァンヒョン投手を攻略。中盤には近藤選手のホームラン、大谷選手のタイムリーなどで韓国を突き放しました。侍ジャパンは初戦の中国戦に続いての2連勝。WBCのVS韓国戦の対戦成績も5勝4敗と白星が先行しました。
対する韓国は2連敗で1次ラウンド突破が厳しい状況に。豪州戦で8失点、日本戦では10人の投手を使って13失点、2試合で21失点の大惨事。残り2試合で連勝しても2勝2敗。このままだと3大会連続予選敗退で終わりそうな予感がします。

この日の先発を務めたダルビッシュ投手は、3回まで48球を投げて、被安打3・1奪三振・1死球・3失点の内容。2回まではパーフェクトに抑え、日本のエースの貫禄を示すかと思ったんですが、3回に先制2ランを被弾すれば、味方のエラーもあって3点目を献上。味方打線が助けられて勝ち投手になりましたけど、次戦こそはエースの意地を見せてほしいです。
中継ぎ陣では、4回から2番手で上がった今永投手は3イニング1失点、終盤に登場した宇田川優希、松井裕樹、高橋宏斗の3投手がそれぞれ走者を一人も出さない完璧なリリーフを見せました。
打線の方はチーム全体で13安打13得点。吉田正尚選手が3安打の猛打賞を記録。最初の打席で内野安打、2打席目の4回に逆転2点タイムリーヒット、その次は犠牲フライ、ライト前タイムリー、押し出し四球と1試合で5打点を荒稼ぎ。近藤選手も反撃のタイムリー、5回裏にライトへの一発を放つなど3打点。ヌートバー選手はこの日も大ハッスルを見せ、守備ではセンターに落ちそうな当たりをダイビングキャッチ、打っても2安打1打点。7回の打席ではライト前ヒットを打って、送球の間に2塁に陥れる好走塁。今や侍ジャパンに欠かせない選手になりつつあります。

日本は11日の3戦目に、世界ランキング15位のチェコ代表と対戦。WBC初出場のチェコは、初戦となった中国戦で9回に大逆転して見事白星を手にしました。3戦目の先発投手を務めるのは、「令和の怪物」佐々木朗希投手。登板日が東日本大震災から12年目を迎える日。被災地・岩手に勇気を与える好投を期待しています。

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大谷翔平が投打で大活躍!侍JAPAN、3度目のWBC制覇へ白星発進!

2023年03月09日 | Sports

野球世界一決定戦「2023 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」がついに開幕。3月9日は東京ドームで1次ラウンドの「プールB」の初日が行われました。5大会連続出場で14年ぶりの優勝を目指す日本代表(侍ジャパン)は今大会、エンゼルス所属の大谷翔平選手、日系アメリカ人のラーズ・ヌートバー選手(カージナルス)、吉田正尚選手(レッドソックス)、ダルビッシュ有投手(パドレス)のメジャー4選手が出場。さらには、令和初の3冠王・村上宗隆選手(ヤクルト)、完全試合男・佐々木朗希投手(ロッテ)と日本プロ野球を沸かせている選手も選出されています。
9日のプールBの初戦は、中国代表と対戦。3度目の世界一に向け、好スタートを切りたいところでした。



スタメンはこちら
   【日本】
1(中)ヌートバー(カージナルス)
2(右)近藤健介(ソフトバンク)
3(指)大谷翔平(エンゼルス)
4(三)村上宗隆(ヤクルト)
5(左)吉田正尚(レッドソックス)
6(一)岡本和真(巨人)
7(二)牧秀悟(DeNA)
8(遊)源田壮亮(西武)
9(捕)甲斐拓也(ソフトバンク)
 (投)大谷翔平(エンゼルス)

  【中国】
1(右)梁培
2(遊)楊晋
3(中)真砂勇介
4(三)陳晨
5(指)R.チャン
6(一)曹傑
7(左)寇永康
8(二)羅綿駿
9(捕)李寧
 (投)王翔

日本は開幕投手を務める大谷が3番DH&投手の「二刀流」で出場。ヌートバーが1番に座り、4番には村上を起用しました。対する中国は、昨年まで福岡ソフトバンクホークスに在籍していた真砂が3番に入りました。真砂選手は両親が中国出身だそうです。


1回、日本の先発・大谷がマウンドに上がり、先頭打者をスライダーで空振り三振に仕留めると、2,3番を続けて内野ゴロに打ち取り、3者凡退の好スタート。
その裏の日本の攻撃では、先頭のヌートバーが中国先発・王翔の初球を叩いてセンター前ヒット。続く近藤と大谷が四球を選んで無死満塁のチャンスで、4番・村上が四球。押し出しでヌートバーが生還し、日本が1点を先取。王翔は12球連続でストライクが入らず。なおも満塁のチャンスが続いたが、1死後に岡本ライトフライ→3塁走者・近藤がタッチアップするも本塁憤死。ダブルプレーで1点止まり。
1点の援護をもらった大谷は、2回と3回も中国打線を3者凡退に抑える好投。追加点が欲しい日本打線は、2回も満塁のチャンスを作るも大谷遊撃ゴロ。3回も得点圏に走者を置くも得点を奪えません。
4回、ここまでパーフェクトに抑えていた大谷が、楊晋にストレートを打ち返されて初安打を許しますが、真砂と陳晨を空振り三振に退けて無失点。その裏、1死からヌートバーの内野安打、近藤のライト前ヒットで1,3塁と攻め立てる。追加点が欲しい場面で、大谷が中国2番手・王唯一の3球目を捉え、左中間フェンス直撃のタイムリー2塁打。ヌートバーと近藤が生還し、日本が2点を追加します!
日本は5回から戸郷翔征(巨人)が 2番手で登板し、大谷はDH専念。その戸郷は5回に3者連続三振を奪いますが、6回に2死を取った後に梁培にストレートを狙われ、レフトスタンドへのソロ本塁打を浴びて1点を失います。7回には2塁打と四球で1死1,2塁のピンチを背負いますが、曹傑をフォークで空振り三振、寇永康にもフォークで三振に抑えてピンチを脱します。
7回裏、日本は先頭の牧が中国4番手・蘇長竜の5球目を捉え、ライトへ飛んだ打球はぐんぐん伸びてスタンドイン!牧のソロ本塁打が飛び出し、日本4点目!
日本は8回、先頭の大谷がヒットで出塁すると、連続四球で1死満塁。途中出場・山田哲人(ヤクルト)が、中国5番手・伊建からレフト前タイムリーヒットを放って5点目。さらには源田の押し出し四球で1点を追加すると、甲斐のレフト線への2点タイムリー2塁打が生まれ、この回4得点。終盤に中国を突き放した日本代表が、8-1で勝利しました。



2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 1次ラウンド・プールB 
日本 - 中国 <3月9日 東京ドーム 観客数:41616人>
中|000 001 000|1
日|100 200 14X|8
勝: [日] 大谷 1勝
敗: [中] 王翔 1敗
本塁打
【中】梁培 1号
【日】牧 1号



日本代表のWBC1次ラウンド初戦は、「二刀流」大谷投手が投げては4回無失点、打っては2安打2打点の活躍で勝利に貢献すれば、牧選手の本塁打も生まれました。序盤のチャンスで得点が入らず、終盤になってようやく追加点が次々入ったときは、「こういうのを早めにやってほしかった」って思いました。最終的にはヒット9本、16個の四死球を選んだにも関わらず、16残塁の山。今後の課題は残ったけど、まずは初戦を白星で飾れてよかったです。
この日の大谷選手は、投手としては4回まで49球を投げ、被安打1・5奪三振・無四球・無失点。決め球のスライダーが冴え渡り、中国打線を寄せ付けませんでした。バッティングでは4回の第3打席でWBC初安打・初打点となる2点タイムリー2塁打、8回の第5打席ではヒットで出塁して5点目のホームを踏みました。2死満塁で再び打席が回りましたが、結果は外野フライでした。初戦からマルチヒットを放った大谷選手、この大会で豪快なホームランが見られるでしょうか。

大谷選手以外では、2番手で登板した戸郷投手が3イニング投げて7奪三振の快投で「第2先発」としての役割を果たすと、8回に登板した湯浅京己投手(阪神)、9回の伊藤大海投手(日本ハム)も無失点ピッチング。
打撃陣では、ヌートバー選手が4打数2安打、6打席で5度出塁。守備でも3回にスライディングキャッチのファインプレーを見せ、大谷投手を助けました。最後の打席では足がつりながらも四球を選んで出塁。全力疾走と足の攣りにも耐えたヌートバー選手に「侍魂」を感じました。
日本代表の今大会第1号ホームランを放った牧選手、7回の第4打席で外角高めの球に反応しライトスタンド一直線。生還後には山川穂高選手と一緒に、ホームランパフォーマンスの「デスターシャ!」を行いました。1打席目にはレフトへの大ファールがありましたなぁ。あと山田選手の国際大会での勝負強さが健在だったことも良かった。強化試合では絶不調でしたが、1本のヒットで生き返りました。

侍JAPANは10日の2戦目に韓国代表と戦います。予告先発では、日本はエースのダルビッシュ有投手、韓国はキム・グァンヒョン投手が登板します。WBCで韓国と戦うのは、2009年大会の決勝以来14年ぶり。過去の対戦成績は4勝4敗の五分です。準々決勝進出&世界一を奪還するには、韓国戦は絶対に落とせません!総力戦で1次ラウンドの山場を乗り越えてくれ!






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公営競技史上初の3億円レーサー誕生!競輪グランプリで脇本雄太が優勝!

2022年12月30日 | Sports

競輪界の実力日本一決定戦「KEIRINグランプリ2022」が30日、平塚競輪場で行われました。個人的にはこのレースがあると、一年が終わるんだなって思ってます。競輪グランプリは1着賞金が1億円オーバーで、優勝した選手はその年の賞金王となっています。今年の優勝賞金は史上最高額の1億2380万円。大金を獲得したのは誰だ!


出走メンバー 
①古性優作(大阪)
②郡司浩平(神奈川)
③新山響平(青森)
④守澤太志(秋田)
⑤松浦悠士(広島)
⑥平原康多(埼玉)
⑦佐藤慎太郎(福島)
⑧新田祐大(福島)
⑨脇本雄太(福井)


最初の周回で、新山ー佐藤ー守澤ー新田の4人が「東北ライン」を形成し、5番手郡司、6番手平原、7番手松浦と単騎が続き、脇本と古性の「近畿ライン」が後方待機。3周目で松浦が動き、新山と佐藤の間に割って入り、「東北ライン」を分断させた。
4周目以降は新山ー松浦ー佐藤―守澤―新田ー郡司ー平原ー脇本ー古性の順で進む。
残り2周で誘導員が離れたところで9選手がスピードアップ。佐藤が松浦を叩いて2番手を奪い返すが、残り1周半の打鐘が鳴って新山が引き離すと、後方に控えていた脇本&古性の近畿勢が勝負に出る!1,2コーナーで一気に捲って、バックストレートで脇本が佐藤を抜き去って先頭に浮上すると、古性も2番手に上がる。地元の郡司も3番手に上がり、平原も4番手。4コーナーから最後の直線で、郡司が外に持ち出し、平原がインに潜り込み、古性がゴール前で脇本を差そうとしたが、脇本が押し切ってゴールイン!その後に古性2番手、郡司3番手でゴール。

【競輪グランプリ 全着順】
1着⑨脇本雄太
2着①古性優作
3着②郡司浩平
4着⑥平原康多
5着⑤松浦悠士
6着⑧新田祐大
7着⑦佐藤慎太郎
8着③新山響平
失格④守澤太志

【払戻金】
枠複 1⃣-6⃣ 810円
枠単 6⃣-1⃣ 1,260円
2車複 ①-⑨ 830円
2車単 ⑨-① 1,260円
3連複 ①-②-⑨ 1,510円
3連単 ⑨-①-② 4,760円
ワイド ①-⑨ 440円  ②-⑨ 330円  ①-② 600円




競輪界の1年を締めくくる一戦は、脇本雄太選手が「まくり」を鮮やかに決め、後続勢を寄せ付けず1着。通算4度目の出場でグランプリ初制覇を果たしました。前回覇者の古性選手が2着に入り、近畿勢のワンツー決着。地元の郡司選手は最後の直線で外に出すも3着まで。13度目のGP出場となった平原選手は4着に終わり、悲願の初優勝は来年以降にお預けです。なお、守澤選手が最終周回1コーナー付近で松浦選手を過度に押圧したとして失格となりました。
優勝した脇本選手は、GP前の獲得賞金額が1億8199万1300円でしたが、GPの1着賞金1億2380万円を獲得して、年間獲得賞金額がなんと3億584万2300円!公営競技史上初の3億円レーサー誕生となりました。今年は日本選手権競輪で2度目の優勝、オールスター競輪では全レース1着の完全優勝。5月23日から9月16日までの間にS級連勝新記録「21連勝」を樹立。まさに脇本無双の一年でした。
また、競輪GP前日に行われた女子競輪選手の頂点を決める「ガールズグランプリ」で、脇本選手と同じ福井出身の柳原真緒選手が優勝。男女ともに福井支部の選手がGP覇者となりました。

競輪界の従来の年間獲得賞金額は、2018年の三谷竜生選手の2億5531万3,00円が歴代最多でしたが、脇本選手が5千万円以上も上回ってみせました。ボートレースでも2020年の賞金王・峰竜太選手の2億5302万7000円が最高です。競艇界から3億円レーサーが誕生するのはまだまだ先どころがか、難しいと思います。
脇本選手はすでに日本選手権、オールスター、寛仁親王牌、KEIRINグランプリで優勝済み。あとは全日本選抜競輪、高松宮記念杯、競輪祭を勝てば「グランドスラム」達成となります。競輪界は今後も脇本選手の時代が続きそうな気がします。



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第104回全国高校野球選手権決勝 仙台育英が東北勢初優勝!深紅の優勝旗がやっと白河の関を越えた!

2022年08月22日 | Sports

第104回全国高校野球選手権大会の決勝戦が22日、阪神甲子園球場で行われました。今大会の決勝に勝ち進んだのは、仙台育英高校(宮城)と下関国際高校(山口)の2チーム。3度目の決勝選出となる仙台育英は、準決勝で聖光学院(福島)に18得点を奪い圧勝。下関国際は準々決勝で春の選抜王者・大阪桐蔭、準決勝で準優勝校・近江高校(滋賀)を撃破しました。全国3547チームの頂点を懸けた戦いを制したのは一体どちらか?


両チームのスタメン
【下関国際】
1番(中)赤瀬健心(3年)
2番(二)松本竜之介(3年)
3番(遊)仲井慎(3年)
4番(一)賀谷勇斗(3年)
5番(右)水安勇(3年)
6番(左)奥山晃大(3年)
7番(三)森凜琥(りく)(3年)
8番(投)古賀康誠(3年)
9番(捕)橋爪成(3年)

【仙台育英】
1番(中)橋本航河(2年)
2番(遊)山田脩也(2年)
3番(三)森蔵人(3年)
4番(右)斎藤陽(ひなた)(2年)
5番(一)岩崎生弥(3年)
6番(左)遠藤太胡(だいご)(3年)
7番(二)秋元響(3年)
8番(投)斎藤蓉(よう)(3年)
9番(捕)尾形樹人(2年)


注目の決勝戦、先行の下関国際は2回に2死から森凜琥がヒットで出塁するも得点なし。後攻の仙台育英は3回に2死から尾形がヒットを放つも後続が凡退。仙台育英・斎藤蓉、下関国際・古賀、両先発ともに3回まで1安打無失点。
4回、仙台育英は斎藤蓉がわずか4球で3者凡退に抑えると、その裏に先頭の山田がレフト線を破る2塁打を放つと、森蔵人の犠打で1死3塁のチャンスを作り、4番・斎藤陽が下関先発・古賀の初球を叩いてライト前へのタイムリーヒット。仙台育英がまず1点を先行。
5回表、1点を追いかける下関国際は、奥山の四球と森凜琥のヒットで無死1,2塁。8番・古賀が送りバントを試みるも、斎藤蓉が3塁送球→2塁走者が3塁封殺。続く橋爪は2塁ゴロ併殺打。無死1,2塁のチャンスを活かすことができません。
ピンチを凌いだ仙台育英は、5回裏に2死3塁から橋本がセンター前タイムリーを放って2点目を奪う。続く山田の場面で橋本が2塁への盗塁を成功させると、山田が低めの変化球を合わせてセンター前に落ちるタイムリーヒットでもう1点追加。1,2番コンビの連続タイムリーで3-0とリードを拡げた。
6回、下関国際は先頭の赤瀬が斎藤蓉の初球を捉え、右中間への3塁打を放つ。1死の後、仲井の内野ゴロの間に1点を返し、3-1と2点差に縮めます。
仙台育英2点リードで終盤を迎えた7回、仙台育英は先頭打者が死球で出塁すると、橋本が下関2番手・仲井の3球目を右中間へ弾き返すタイムリー3塁打で4点目。この後2つの四死球で満塁となり、1死満塁の場面で岩崎が仲井の5球目のストレートを強振!レフトへ舞い上がった打球は浜風に乗ってスタンドイン!岩崎の値千金の満塁ホームランが飛び出し、8-1と下関を突き放します!
仙台育英は8回から高橋煌稀(2年)がマウンドに上がり、下関打線を寄せ付けず。下関国際は9回に2本のヒットで2死1,3塁と攻め立てだが最後の打者が3塁ゴロに倒れて試合終了。仙台育英が8-1で下関国際を下し、初優勝を飾りました。


【試合結果】第14日 決勝 仙台育英VS下関国際/甲子園
下|000 001 000|1
仙|000 120 50X|8
バッテリー
(下)古賀、仲井-橋爪
(仙)斎藤蓉、高橋-尾形
本塁打
(仙)岩崎1号満塁(7回、仲井)



1915年の第1回大会から108年目の2022年、深紅の優勝旗が遂に「白河の関」を越えました!仙台育英高校が東北勢として初優勝の快挙を成し遂げました。4回に先制し、5回に2点、7回には岩崎選手の満塁本塁打など5点を追加しました。投げては斎藤投手が7回1失点、高橋投手は2イニング無失点。仙台育英は準決勝まで本塁打がなく、決勝の結果次第では「完投なし&本塁打なしでの優勝」という大会史上初の珍記録が生まれるかと思われましたが、何とか免れました。
敗れた下関国際は、5回の無死1,2塁のチャンスをモノにできなかったのが痛かったし、快進撃の立役者だった仲井選手が7回に5失点。優勝候補と言われていた大阪桐蔭と近江の2校を破った勢いそのままに決勝も勝っちゃうんかと思ったんですが、山口県勢64年ぶりの優勝は成りませんでした。点差を拡げられても最後まで諦めずに戦ったのは良かった。

仙台育英は今大会、初戦となった2回戦で鳥取商業を10-0で下すと、3回戦の明秀日立(茨城)戦では6回までリードされながらも7回に3点を奪い、5-4の逆転勝ち。準々決勝の愛工大名電(愛知)戦は3回までに5点を奪い、6-2で快勝。準決勝の聖光学院との東北勢対決は、2回に11得点を奪う猛攻。その後も追加点を重ねて18ー4で勝利。決勝戦も中盤以降に得点を重ねました。
今大会は斎藤蓉投手、高橋投手の他にも、エースの古川翼投手、2年生の湯田統真投手と仁田陽翔投手も登板。投手陣の層が厚いから、全ての試合で継投を行いました。かつての高校野球は絶対的エースが完投する印象がありましたが、最近は継投が当たり前みたいになりましたね。選手の体を守るためにもいい事だと思う。
打線の方は、1番の橋本選手が2本のタイムリーヒットを放つなど3安打2打点。2番の山田選手も3安打をマーク。7回に貴重なグランドスラムを放った岩崎選手は、スタンドイン直後にガッツポーズ。打った球は高めに浮いたボール球で、見逃せば押し出し四球だったと思います。岩崎選手は前年に「逆流性食道炎」や「食道裂孔ヘルニア」を患いましたが、病気を克服して甲子園でメンバー入り。代打で結果を残し続けると、準々決勝以降はスタメンに定着し、決勝で満塁弾。この勝負強さは恐ろしいほどだ。

昨年の夏の甲子園は無観客試合と雨での順延が相次ぎましたが、今年は1日も順延がなく無事に閉幕。新型コロナの感染者が見つかったチームもありましたが、出場辞退はありませんでした。近江高校の山田陽翔投手の力投、今大会3本塁打を放った高松商業の浅野翔吾選手の活躍もあれば、下関国際の快進撃、白河の関越えと見どころいっぱいでした。選手の皆さん、本当にお疲れ様でした。


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