2018年のプロ野球のペナントレースが30日に開幕しました。2年連続日本一を目指す福岡ソフトバンクホークスは、福岡ヤフオクドームでオリックス・バファローズと対戦。昨季の対戦成績はホークスが18勝7敗と大きく勝ち越しています。オープン戦では5勝10敗1分けと低迷したホークス。かなりの不安を抱えた中で開幕を迎えることになりましたが、開幕戦を勝利で飾れたのでしょうか?
両チームのスタメン
ソフトバンク オリックス
1(遊)今宮健太 (中)宗佑磨
2(二)本多雄一 (二)山足達也
3(中)柳田悠岐 (左)吉田正尚
4(一)内川聖一 (右)ロメロ
5(指)デスパイネ (一)小谷野栄一
6(左)中村晃 (指)マレーロ
7(三)松田宣浩 (三)大城滉二
8(右)上林誠知 (捕)伊藤光
9(捕)甲斐拓也 (遊)安達了一
(投)千賀滉大 (投)西勇輝
開幕戦の先発ピッチャー、ソフトバンクは育成出身者で初めての開幕投手に抜擢された千賀滉大、オリックスは西勇輝が登板しました。
ホークス先発の千賀は、1回にオリックス先頭の宗を内野ゴロに2塁ゴロに打ち取りますが、続く山足にセンター前ヒットを許す。しかし、続く吉田を併殺打に仕留め、初回を3人で抑えます。2回も四球の走者を出したものの、次の打者を併殺打に打ち取り、得点を許さず。3回は大城を得意のフォークで三球三振を奪うなど、この日初めての3者凡退。序盤3イニングを終えて、無失点ピッチングの好投。
千賀を援護したいホークス打線は、2回に2死から中村が内野安打で出塁するも松田が凡退。3回は甲斐が相手のエラーで出塁すると、今宮がヒットでつなぎ、1死1,2塁のチャンス。しかし、本多が遊撃フライ→飛び出した2塁走者・甲斐が塁に戻れずダブルプレー。甲斐の走塁ミスでチャンスが潰れました。
3回まで無失点の千賀は、4回以降も圧巻の投球内容。4回にオリックス上位打線を3者凡退に抑えると、5回はマレーロから三振を奪ってこの回も3人で終える。6回は下位打線から2つの三振を奪い、これで4イニング連続3者凡退。
口頭を続ける千賀に白星をプレゼントしたいホークス打線ですが、オリックス先発・西の前に5回まで無得点。6回に今宮がライト前ヒットで出塁すると、2塁への盗塁も成功。2死2塁と得点圏に走者を置いて、柳田のバットに期待がかかりましたが、西のストレートに手が出ず見逃し三振…。今宮残塁に終わり、0-0のまま終盤へ。
7回、ここまで無失点の千賀は、1番・宗を3球三振、2番・山足をフォークで空振り三振に仕留めて2アウト。続く吉田に高めに浮いたフォークボールを打ち返される。打球はレフトへ高く上がり、ホームランかと思われたが、フェンス手前で左翼手・中村がジャンピングキャッチ!味方の好プレーに助けられた千賀、7回も3者凡退に封じたところで降板しました。
8回、2番手の岩嵜翔が3者凡退の好リリーフを見せると、その裏に先頭の上林がヒットで出塁すると、甲斐が送りバントを決め1死2塁。さらに今宮が敬遠気味の四球、本多のライト前ヒットで満塁となる。何としてでも1点が欲しい場面で、柳田が西の初球を狙い撃ち!左中間を破るタイムリー2塁打!ランナー2人が還り、ホークスが試合の均衡を破ります!打たれた西はここで降板。なおも追加点が欲しいホークスは、デスパイネが申告敬遠で歩かされ、2死ながら再び満塁となりますが、途中出場・福田秀平が空振り三振に倒れて3者凡退。それでも、ホークスが2-0とリードを奪いました。
9回は満を持して守護神・サファテが登場。先頭打者を外野フライに打ち取ると、西野真弘と中島裕之の代打陣を連続三振に仕留めてゲームセット。ホークスが投手戦を制し、開幕戦を勝利で飾りました。
パリーグ 2018年3月30日(金)
ソフトバンクVSオリックス 1回戦 ヤフオク
(ソフトバンク1勝、観衆:38,530人)
オ|000 000 000|0
ソ|000 000 02X|2
[勝]岩嵜 1勝
[S]サファテ 1S
[敗]西 1敗
ホークスの2018年シーズン開幕戦は、千賀投手と西投手の投手戦が続きましたが、8回に柳田選手のタイムリー2塁打でホークスが2点先行。7回まで西投手の前に抑えられていたけど、8回にようやく攻略。最後はサファテ投手が締め、2-0でホークスが勝利しました。開幕戦から厳しい試合だったけど、接戦をモノにしたのは良かったと思います。2年連続日本一に向けて、まずは白星発進です。それに、始球式で登板した小平奈緒さん(スピードスケート金メダリスト)が、ホークスを勝利に導いてくれたのでとても嬉しいです(笑)。
この日のホークス投手陣は、千賀→岩嵜→サファテの投手リレーで27人締め。先発の千賀投手は、7回まで84球を投げ、被安打1・7奪三振・1四球・無失点。初球でいきなり自己最速の157キロを記録し、3回から7回まで5イニング連続3者凡退に抑えるナイスピッチング。味方の援護がないまま降板したので白星はつきませんでしたが、開幕投手としての役目は十分果たしたと思います。今年も力強い速球と「お化けフォーク」で勝ち星を量産してほしい!
8回に2番手で登板し、勝ち投手となった岩嵜投手は、2死後にマレーロ選手を3球三振に仕留め、打者3人を9球で片付けました。最後に出てきたサファテ投手は、さすがのピッチング。開幕戦からセーブを挙げ、250セーブまで20個となりました。今年も岩嵜&サファテの勝利の方程式は盤石かな?
打線の方はチーム全体で7安打。1番に座った今宮選手と、中村選手が共に2安打。中村選手は7回にフェンス手前でジャンピングキャッチを披露し、千賀投手のピンチを救いました。8回に決勝打を放った柳田選手は、その前の打席でストレートに反応できず見逃し三振に倒れましたが、8回の打席では初球ストレートをしっかり捉えました。前の打席の汚名を返上する見事な一打でした。
開幕第2戦・31日の予告先発は、ソフトバンク・武田翔太VSオリックス・田嶋大樹となっています。武田投手は昨シーズン、右肩違和感の影響で6勝4敗と不本意なシーズンでした。今季は背番号18を背負い、復活の年となるでしょうか。