Pro house keeper

アメリカのローカルフードを中心に、世界各国の料理レシピを自宅で気軽につくる料理日誌。

サワークリームコーヒーケーキ。

2008-06-23 09:03:40 | 料理
久しぶりに大型ケーキ制作。
友人が数名自宅に来るのでそのおもてなし用お菓子です。こちらに引越してから初めてのお客様。よってちょっと気合いをいれてコーヒーケーキを作ってみることに。
コーヒーケーキは、アメリカでのお茶菓子の定番。"コーヒー味のケーキ"ではなく、"コーヒーに合うケーキ"の略です。朝ご飯用にマフィンと同様の扱いになることも多く、アメリカのスタバなどのコーヒーショップでもさまざまな味のコーヒーケーキが売られています。こんなマフィンやスコーンなどと同じくらい定番お菓子なのですが、なぜか日本ではほとんど市販されておらず意外に食べられないお菓子の一つです。

作るのは簡単なお菓子なので、今回はせっかくなのでその中でもコーヒーケーキの王様と言われる"サワークリームコーヒーケーキ"を作ることに。
このケーキは名前の通り、サワークリームをたっぷり使ったコーヒーケーキの中で最もリッチでヘビーなコーヒーケーキの一つです。

まずこのケーキのネックがサワークリーム。日本ではサワークリームはまだ汎用性が狭いのかやたらと高い。100mL弱で200円位はしていますね。カップ単位で使うとかなり材料費が高くついてしまうので、今回自作してみることに。

作り方はヨーグルトと同じ。ヨーグルトの場合は牛乳にヨーグルト一さじ加えて暖かい場所で半日放置でできるのですが、サワークリームの場合は生クリームが媒体です。

生クリームは脂肪分の多いもの(45%とか)がよいとされていますが、植物性でも低脂肪ものでも大丈夫です。今回は初自家製ということで、低脂肪の植物性をつかいました。ヨーグルトは安いものは菌の濃度が薄いせいか、自家製ヨーグルト製作でも時間がかかるので、自家製の豆乳ヨーグルトを種にしました。

もちろん発酵は光電話にやってもらいました。
自家製の方が発酵も早いので半日で市販のものに近い硬さのサワークリームができました。これでコストは半分以下になります。あとはお好みでヨーグルトを追加して酸味のレベルと堅さを調整して使えます。アメリカの市販のサワークリームに比べると少々堅いのでヨーグルトと半々に割って増量しつつ調整しました。コストはこれで1/4レベルまで下がりました。カロリー的にもこれくらいの方がいいでしょう。

まずはストロイゼル作りから。コーヒーケーキとは基本的にはストロイゼルをトッピングしたイエローケーキのこと。ストロイぜルはバターとナッツとブラウンシュガーでできたホロホロ、サクサクした甘いそぼろです。今回はそれをケーキの内部にも層状にいれました。しかも二層。渦を巻いたような断面で素朴な外観のコーヒケーキの中では見た目もはなやかです。

フードプロセッサーに小麦粉、グラニュー糖、黒砂糖、シナモンを混ぜ合わせ、一部を別ボウルに移しておき、黒砂糖を追加して混ぜ合わせて取り出します。

取り出した粉類をフープロに戻し、にバターと荒みじん切りにしたナッツを加えてもう一度切り混ぜて小石粒のそぼろにします。こちらは上掛け用のストロイゼルになり、別ボウルに移したものはケーキ内ストロイゼルになります。2種のストロイゼルを作り分けるのがこのレシピのポイントの一つ。上掛け用はナッツを加えてケーキとの食感のコントラストを作り、内部用はバターを加えてペイストリー風に。ストロイゼルに小麦粉を混ぜることで、生地に散らして焼いたときに溶け込んでしまわないため。またカチカチに固まってしまうことを防ぐ役割もあるようです。

次はケーキ生地作り。ボウルに卵、サワークリームの2/3量を加えて混ぜ合わせて卵液を作っておきます。

別ボウルに小麦粉、砂糖、ベーキングパウダー、ベーキングソーダ、塩を加えて混ぜ合わせ、バターと残りのサワークリームを加えてゴムべらでざっくり混ぜますが、水分が少ないのでちょっと混ぜにくかったです。

サワークリームが固すぎるとここで混ぜにくくなるので、少し水分(乳清など)を足して混ぜやすくしました。粉全体が少ししっとりとするまで大きく混ぜ、卵液を3回に分けて加えてその都度よく混ぜました。
最後は泡だて器で激しくかき混ぜて空気を混ぜ込んで、生地完成です。

型はオリジナルでは底の外れないシフォン型がお勧めのようでしたが、今回バンド型を使いました。

型に油を塗っておき、生地1カップ弱を入れて表面をゴムべらで均します。ケーキ内用ストロイぜルの半量をその上に平均に散らして、再度生地を1cup分加えて層にしていきます。

また表面をならして、内部用のストロイゼルの残りを散らし、残りの生地を流し込み、最後に上掛け用ストロイゼルをたっぷりのせて170度の予熱したオーブンにいれて35~40分焼きました。

焼き始めて10分弱で上掛けのストロイゼルのナッツが焦げてくるので、この時点でアルミホイルをかぶせて焼きました。かなり生地が膨れるので、型に7分目程度の生地をいれて焼くことをお勧めします。目一杯入れてしまうと表面がかなり膨れ上がって表面のストロイゼルが割れてしまうかも。今回もちょっと割れてしまいましたが。。。竹串を刺して焼き上がりを確認してオーブンから取り出し、そのまま30分冷却。

ケーキを休ませたあと、型に皿を載せてひっくり返して型を外し、またひっくり返してストロイゼルが表面になるように盛り付け皿に乗せて完成。

このまま2時間休ませて食べることができますが、完全に冷ましてアルミホイルをかぶせて1晩ほど室温でエージングするとさらにおいしいようです。
アメリカのケーキ類は当日食べるより翌日の方がおいしいものが多く、チーズケーキでさえ、一晩寝かせるのが常識。このケーキもおもてなし1日前に作り、一晩寝かせました。

ホールの外観はちょっとごつごつして見栄えが良いものとは言えませんが、切ってみると、オリジナルの写真と同じようにストロイゼルの層ができていて、上出来。
クラムもしっとりと柔らかいですが、ふわふわという感じではなくしっかりとしています。マフィン的という感じでしょうか。
今回砂糖は完全規定量、規定のものを使ったのですが、甘さはちょうど良い感じ。唯一ブラウンシュガーが黒砂糖になっただけですが、甘すぎることはなく驚きです。内部のストロイゼルが甘さの基本になっていて、ケーキ自身はサワークリームの影響か砂糖を入れているほど甘さが感じませんね。かといって酸味を感じることもありません。ストロイゼルが味のポイントで、多めに内部ストロイゼルを入れ方がいいと思いました。

市販のサワークリーム100%だともっとリッチでヘビーなのかもしれませんが、今回のケーキはヘビーさもリッチさも予想したほどでなく、軽い。見た目は地味ですが、味はかなりよいケーキになり、自家製ケーキとして好評でした。このケーキは買って食べるものではなく、作って食べるケーキですね。まあ、日本では市販で手に入れることは難しいですが。。。

サーブするときは、サワークリームをさらに添えて食べると美味。冷やさずに室温で食べる方がBest。エージングも翌日が一番おいしいように思いました。2日目はちょっとぱさつきがでてくるかも。オリジナルはこの倍量で作っていたので、このケーキはエージングも考えると大きな型でどっかり作るのがいいようです。

手土産としても使えそうなので、今後も活躍してくれそうです。今度は朝食用にアメリカンクラシックなクラムコーヒーケーキを作って比較してみようと思います。

作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
レシピ サワークリーム・コーヒーケーキ。 by PCWP




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