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アメリカの国民的お菓子を言うとキャンディーとクッキーとパイ。日本で言うお饅頭や大福、おかきといった感じでしょうか。キャンディーは祝祭日の贈答用に使われることも多いようですが、アメリカ滞在中は私的にはあまり口にする機会が少なかったお菓子でした。
パイは食事の最後に食べることの多かったもので、おやつというよりデザート的要素が強いように思います。
一方、クッキーはどこのスーパーに行ってもデリの一角で焼いたパンとともに必ず並んでいるほど庶民的なお菓子。1枚から量り売りで買えるようになっていて、その1枚がかなり大きい。日本のように1つずつ包装されていることもなく、子供がつくったお菓子のような超手作り感で売られています。買っても箱に入れることもなく、紙袋にコロッケのように入れてシンプルに渡され、その場でかぶりつくような感覚。
おやつというよりランチ一食分になるくらい大きく、分厚いものが主流で日本の"カントリークッキー"といわれるジャンルになるクッキーが主流ですが、味もかなりひつこく甘いので食べ応え120%。さらに日本のクッキーは"サクサク感"が売り物ですが、アメリカの場合意外なことに"Chewy"なものが好まれる傾向があり、ソフトクッキーの方が受けるようです。
昨日は来週分のダンナさんランチ菓子の製作。今回もアメリカのレシピを参考にしてアメリカの"Chewy"なクッキーを作ることにしました。
アメリカではこの時期、寒くなることもあってかクッキーやパイなどはスパイスを多用した味のものが多く出回ります。クリスマスクッキーの代表はジンジャーブレッド。パイはサンクスギビングのパンプキンパイでいずれもかなりスパイスの効いた日本ではあまりなじみのない味のものです。
前回に続くスパイシースィーツ第二段ということで今回は"モラセススパイスクッキー"を作ることにしました。
クッキーは今まででもあまり作らなかったのでアメリカ式で作るのはもちろん初めてです。
基本的な作り方は日本のものと同じ。モラセスとスパイスを入れるところが今回のクッキーの特徴でまずはモラセスもどき作りから。
アメリカのモラセスはとうもろこしやサトウキビの廃蜜で日本では使われない食材です。これを使ってベーグルやケーキ、惣菜などにあちらではよく使います。日本では黒蜜や水あめみたいな感覚のようで、これで代用することができるようです。
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今回は手元にある白下糖で即席モラセスもどきを作ってこれを代用しました。白下糖は和三盆の精製前の砂糖でいわゆる黒砂糖みたいなもの。味は砂糖ほど甘くはないものの、少し苦味があり、コクがあってコーヒーや煮物などに入れるとなかなか絶妙な味わいになります。
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白下糖と水を皿に入れて電子レンジにかけ、すこし暖めてスプーンで黒砂糖の塊をつぶしながら溶かし、即席黒蜜の出来上がり。濃度はおこのみですが、トロッと蜂蜜状になる粘度くらいがいいかも。
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別ボウルにバターを室温にもどしてクリーム状に練り、砂糖とともに泡だて器でよくホイップします。
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そこへ、黒蜜と卵黄を加えて混ぜ、小麦粉と重曹、スパイスを加えます。スパイスは今回もオールスパイスとしょうがのすりおろし、シナモンパウダー、黒こしょうにしました。シナモンは多め、黒こしょうは少なめの配合にしています。
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全体をよく混ぜ合わせて生地完成。成形に入ります。
アメリカ式ではここでアイスクリーム用スクープですくって天板にのせるだけのやり方が一般的ですが、今回はちゃんと丸めるレシピ。それでも日本式の型抜きクッキほどの手間はなく、ただ丸めてフロストシュガーをかけるだけです。
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丸める前にフロストシュガーの準備。とはいってもみかんの皮をすりおろしてグラニュー糖と混ぜるだけ。本来はオレンジゼストなのですが、外国モノのオレンジは防腐剤があるため日本のみかんで代用。アメリカ菓子にはゼストは必需品なのか頻繁にこのオレンジゼストやレモンゼストを使いますね。まあ、香料好きなのでしょう。
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生地を大さじ1杯スプーンですくって、手水をつけて簡単に丸め、フロストシュガーの中に落として砂糖をまぶし、天板に並べます。
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このとき重要なのが間隔をとって並べること。アメリカクッキーが大判なのは、成形をせずにすくった生地を山形の天板に盛り付けて焼き、バターが溶けて自然と山が崩れて広がるから。日本のように最初から型で成形するのとは違い、焼く前とオーブンから出したときの大きさや形がかなり異なるのが作り方の特徴です。最初にこの作り方をとあるお家で見たときはびっくりしましたが、形にこだわらなければ作るのは楽。それでもたいていのおうちは冷凍クッキー生地をオーブンにいれてハーフハンドメイドで作るやり方が多いようですが。。。
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レシピでは5cm間隔で並べるように書いてありましたが、焼いてみると思ったより生地がひろがりました。隣同士がくっついて綺麗な円になったのは数枚。170度15分程度焼きますが、ポイントは半焼き状態で取り出すこと。オーブンで完全に焼かないことです。この手のクッキーでありがちなのが、焼きすぎてカチカチ。
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Chewyに仕上げるには淵が固まって、中央が柔らかい程度でオーブンから取り出し、天板の上で冷まして余熱で仕上げること。オーブンから出したてはまだ柔らかいので触らずに天板のまま荒熱を5分ほどとり、その後ケーキラックや網の上において完全に冷まします。
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予定ではフロストが白く表面に残り、割れ目もできるはずですが、丸めがまだ小さかったのか割れ目があまり深くなく、フロストもほとんど白く残りませんでした。もっとゼストを入れる必要があったようですね。成形ももっと大きく丸めた方が良いみたいです。
焼加減はちょうど良く、冷めても固くならずに"Chewy"に仕上がりました。甘みはフロストをもっとつけるとすればもっと生地分は控えめでもよい感じです。アメリカクッキーもあと何度か焼いてみてコツを掴んでおきたいですね。私的には前回作ったビスコッティの方が食感、味ともに好みですが。。。
パイは食事の最後に食べることの多かったもので、おやつというよりデザート的要素が強いように思います。
一方、クッキーはどこのスーパーに行ってもデリの一角で焼いたパンとともに必ず並んでいるほど庶民的なお菓子。1枚から量り売りで買えるようになっていて、その1枚がかなり大きい。日本のように1つずつ包装されていることもなく、子供がつくったお菓子のような超手作り感で売られています。買っても箱に入れることもなく、紙袋にコロッケのように入れてシンプルに渡され、その場でかぶりつくような感覚。
おやつというよりランチ一食分になるくらい大きく、分厚いものが主流で日本の"カントリークッキー"といわれるジャンルになるクッキーが主流ですが、味もかなりひつこく甘いので食べ応え120%。さらに日本のクッキーは"サクサク感"が売り物ですが、アメリカの場合意外なことに"Chewy"なものが好まれる傾向があり、ソフトクッキーの方が受けるようです。
昨日は来週分のダンナさんランチ菓子の製作。今回もアメリカのレシピを参考にしてアメリカの"Chewy"なクッキーを作ることにしました。
アメリカではこの時期、寒くなることもあってかクッキーやパイなどはスパイスを多用した味のものが多く出回ります。クリスマスクッキーの代表はジンジャーブレッド。パイはサンクスギビングのパンプキンパイでいずれもかなりスパイスの効いた日本ではあまりなじみのない味のものです。
前回に続くスパイシースィーツ第二段ということで今回は"モラセススパイスクッキー"を作ることにしました。
クッキーは今まででもあまり作らなかったのでアメリカ式で作るのはもちろん初めてです。
基本的な作り方は日本のものと同じ。モラセスとスパイスを入れるところが今回のクッキーの特徴でまずはモラセスもどき作りから。
アメリカのモラセスはとうもろこしやサトウキビの廃蜜で日本では使われない食材です。これを使ってベーグルやケーキ、惣菜などにあちらではよく使います。日本では黒蜜や水あめみたいな感覚のようで、これで代用することができるようです。
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今回は手元にある白下糖で即席モラセスもどきを作ってこれを代用しました。白下糖は和三盆の精製前の砂糖でいわゆる黒砂糖みたいなもの。味は砂糖ほど甘くはないものの、少し苦味があり、コクがあってコーヒーや煮物などに入れるとなかなか絶妙な味わいになります。
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白下糖と水を皿に入れて電子レンジにかけ、すこし暖めてスプーンで黒砂糖の塊をつぶしながら溶かし、即席黒蜜の出来上がり。濃度はおこのみですが、トロッと蜂蜜状になる粘度くらいがいいかも。
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別ボウルにバターを室温にもどしてクリーム状に練り、砂糖とともに泡だて器でよくホイップします。
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そこへ、黒蜜と卵黄を加えて混ぜ、小麦粉と重曹、スパイスを加えます。スパイスは今回もオールスパイスとしょうがのすりおろし、シナモンパウダー、黒こしょうにしました。シナモンは多め、黒こしょうは少なめの配合にしています。
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全体をよく混ぜ合わせて生地完成。成形に入ります。
アメリカ式ではここでアイスクリーム用スクープですくって天板にのせるだけのやり方が一般的ですが、今回はちゃんと丸めるレシピ。それでも日本式の型抜きクッキほどの手間はなく、ただ丸めてフロストシュガーをかけるだけです。
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丸める前にフロストシュガーの準備。とはいってもみかんの皮をすりおろしてグラニュー糖と混ぜるだけ。本来はオレンジゼストなのですが、外国モノのオレンジは防腐剤があるため日本のみかんで代用。アメリカ菓子にはゼストは必需品なのか頻繁にこのオレンジゼストやレモンゼストを使いますね。まあ、香料好きなのでしょう。
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生地を大さじ1杯スプーンですくって、手水をつけて簡単に丸め、フロストシュガーの中に落として砂糖をまぶし、天板に並べます。
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このとき重要なのが間隔をとって並べること。アメリカクッキーが大判なのは、成形をせずにすくった生地を山形の天板に盛り付けて焼き、バターが溶けて自然と山が崩れて広がるから。日本のように最初から型で成形するのとは違い、焼く前とオーブンから出したときの大きさや形がかなり異なるのが作り方の特徴です。最初にこの作り方をとあるお家で見たときはびっくりしましたが、形にこだわらなければ作るのは楽。それでもたいていのおうちは冷凍クッキー生地をオーブンにいれてハーフハンドメイドで作るやり方が多いようですが。。。
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レシピでは5cm間隔で並べるように書いてありましたが、焼いてみると思ったより生地がひろがりました。隣同士がくっついて綺麗な円になったのは数枚。170度15分程度焼きますが、ポイントは半焼き状態で取り出すこと。オーブンで完全に焼かないことです。この手のクッキーでありがちなのが、焼きすぎてカチカチ。
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Chewyに仕上げるには淵が固まって、中央が柔らかい程度でオーブンから取り出し、天板の上で冷まして余熱で仕上げること。オーブンから出したてはまだ柔らかいので触らずに天板のまま荒熱を5分ほどとり、その後ケーキラックや網の上において完全に冷まします。
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予定ではフロストが白く表面に残り、割れ目もできるはずですが、丸めがまだ小さかったのか割れ目があまり深くなく、フロストもほとんど白く残りませんでした。もっとゼストを入れる必要があったようですね。成形ももっと大きく丸めた方が良いみたいです。
焼加減はちょうど良く、冷めても固くならずに"Chewy"に仕上がりました。甘みはフロストをもっとつけるとすればもっと生地分は控えめでもよい感じです。アメリカクッキーもあと何度か焼いてみてコツを掴んでおきたいですね。私的には前回作ったビスコッティの方が食感、味ともに好みですが。。。