厳寒の元旦を迎えた2010年ですが、何故かなんとなくあんまり「お正月」という気がいたしません。ひょっとして、新聞を取るのを止め、テレビもあまり見なくなったからでしょうか? まあ唯一年賀状だけはお正月らしい雰囲気を醸し出して居りましたが、それも一通り見てしまえばそれまでで、以後は通常の休日と変わらない1日を過ごしていたような気がします。とりあえず新刊の製本を少し手がけ、本を読んで、その合間に朝昼晩の三食をとる、という一日です。せめて歩いたら30分弱の橿原神宮にでも初詣に行っていればずっとお正月らしかったのでしょうけれど、あまりに寒いので出かける気にもならず、明日枚方の実家に帰って地元の神社にお参りすればよかろう、と、結局一日家に閉じこもっておりました。
本は、今、山崎豊子の「沈まぬ太陽」を読んでおります。今日で「アフリカ編上下」を読み終えたところです。感想は、いずれ全巻読み終えてからまとめようと思いますが、ここまで読んだ中で一つ感じたのは、これって出版して問題なかったのだろうか? という点です。映画化では、舞台のモデルになっている日航からやいのやいの言われていたと聞きますが、2巻読んだ段階でも、日航がとやかく言ってくるのも判らないでも無いか、というような感じがしました。いくら名前を変えていても、出てくる事件や事故はかつて日航で実際にあった話ですし、それと取り混ぜて話を進行されると、主人公はじめ様々なキャラが現実の人物と一対一で符合するんじゃないか、という気にされるのです。しかも話の流れでそのポジションの善悪がはっきり描かれておりますし、善の立場で描かれたヒトはともかく、悪党側にされたヒトにとってはかなり疎ましい話なんじゃないか、と感じたのです。まあ既に退職された方が大半なのでしょうし、中には鬼籍に入られた方も多いのでしょうが、こうも善悪はっきり決めつけられると、本当にそれで大丈夫なのかな? という不安めいたものを覚えます。まあまだ全体の半分も到達していない地点ですから、その印象が今後どう変わるか判りませんけれど、とにかく新年早々から読むのが楽しい本に出会えたことは間違いなく、続きを早く手に入れなければ、とそわそわしております。3巻以降は明日実家近辺の書店で買い求められたらいいんですけどね。
本は、今、山崎豊子の「沈まぬ太陽」を読んでおります。今日で「アフリカ編上下」を読み終えたところです。感想は、いずれ全巻読み終えてからまとめようと思いますが、ここまで読んだ中で一つ感じたのは、これって出版して問題なかったのだろうか? という点です。映画化では、舞台のモデルになっている日航からやいのやいの言われていたと聞きますが、2巻読んだ段階でも、日航がとやかく言ってくるのも判らないでも無いか、というような感じがしました。いくら名前を変えていても、出てくる事件や事故はかつて日航で実際にあった話ですし、それと取り混ぜて話を進行されると、主人公はじめ様々なキャラが現実の人物と一対一で符合するんじゃないか、という気にされるのです。しかも話の流れでそのポジションの善悪がはっきり描かれておりますし、善の立場で描かれたヒトはともかく、悪党側にされたヒトにとってはかなり疎ましい話なんじゃないか、と感じたのです。まあ既に退職された方が大半なのでしょうし、中には鬼籍に入られた方も多いのでしょうが、こうも善悪はっきり決めつけられると、本当にそれで大丈夫なのかな? という不安めいたものを覚えます。まあまだ全体の半分も到達していない地点ですから、その印象が今後どう変わるか判りませんけれど、とにかく新年早々から読むのが楽しい本に出会えたことは間違いなく、続きを早く手に入れなければ、とそわそわしております。3巻以降は明日実家近辺の書店で買い求められたらいいんですけどね。