かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

赤ワインが体に良いというのは本当なんでしょうか?

2005-12-22 21:15:39 | Weblog
 運良くこれまで冬将軍の到来を免れてきた我が大和の国も、とうとうその冷たい刃に斬りつけられてしまいました。昨日の夜はまだ雨だったのですが、それがかえってよくなかったのか、今日は朝から見事に氷の道状態。その上吹雪くように降る雪が一日中引きも切らず、凍てついたアスファルトに積み上がっていきます。融雪剤も巻いてすぐは効いているみたいですが、程なく溶けて流れるとかえって道を凍り付かせる始末。気温も氷点下を下回ったままの帰り道、チェーンを巻いたはずのリアタイヤが、ちょっと急目の下り坂で軽く左右にダンスのステップを踏んだときは、さすがに肝を冷やしました。何とか無事帰り着きましたが、ああいう経験はあんまりしたくないものです。
 
 ネットニュースに、ポリフェノール量3倍のワイン醸造に成功した、という山梨大学とメーカーの共同研究成果が報道されていました。ポリフェノールは高い抗酸化活性を持ち、巷ではやりの健康機能性成分の一つです。そもそもポリフェノールに注目が集まったのは、大酒呑みのフランス人が他の人種に比べて有意に心臓疾患などの病気が少なく、その原因がポリフェノールを多量に含む赤ワインを飲んでいるせいだ、といういわゆる「フレンチパラドックス」から始まったもの。もう随分昔の話ですが、以来ブルーベリーのアントシアニン、大豆のイソフラボン、お茶のカテキン、等々と、様々なポリフェノールがマスコミで報道され、健康食品として認知されて今に至っております。実際の所、本当に人間の体で言われているような機能が有効に働くのか、副作用はないのかなどはまだ研究途上なのですが、もともと食品に含まれる成分として日常的に摂取されていることもあり、食品業界では割とラフに取り扱われている節があります。このポリフェノール3倍増ワインにしても、わざわざブドウの実に紫外線を当て(紫外線を当てると、その強力な活性酸素生成に対抗するためか、ポリフェノール含量が増えるみたいです)、黒紫な果皮からポリフェノールの抽出を促すため、高温で発酵させる(ポリフェノールは水溶性の物質で、温度が高い方が溶けてきやすいのでしょう)など色々工夫されたみたいですが、はたしてお味はどんな物なのでしょう。
 私は赤ワインは渋いので好きではないのですが、あの渋味こそがポリフェノール。この高機能性ワインが渋味も3倍増だったらちょっとイヤだな、と思ってしまいました。それにしても、幾らフレンチパラドックスと言っても、お酒を飲むだけのことに健康機能性を気にする人がいるんでしょうか? 寧ろそれを口実に飲み過ぎる人が増えて、かえって体をこわしたりしないか、と言う方が、どちらかというと私には心配です。


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