かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

食虫植物の「食虫」に関して共通する遺伝子が見つかったのだとか。

2020-06-07 21:47:35 | Weblog
 今朝の奈良市アメダスの最低気温は17.6℃、昼の最高気温は30.3℃、五條市アメダスの最低気温は15.6℃、最高気温は29.3℃でした。今日は朝からよく晴れました。夕方まで快晴の青空で、明日も朝からよく晴れた一日になるようです。朝はこの時期にしたら少し冷え込むかもしれませんね。

 さて、食虫植物の「食虫」に関わる能力が、少なくとも1億年前には既に獲得されていた可能性があることを、大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 基礎生物学研究所の長谷部光泰教授(57)ら研究員の成果として発表されました。教授らは、コモウセンゴケ、ハエトリソウ、ムジナモといった食虫植物の遺伝子を調査、この3種の植物で、虫を捕らえて栄養にする能力をうみ出す遺伝子が共通していることがわかったとのことです。それぞれの食虫植物で虫を捕らえる方法が異なるのは、その後の進化で別の遺伝子が変異し、分化していったとみられるそう。1億年前というのは、化石試料などからの推察とのことですが、ツボに落として蓋をして溶かしたり、トラバサミのように挟み込んだり、ネバネバしたもので絡め取ったりした上で、消化して食べてしまうという、植物とは思えない実に複雑怪奇で活動的なその姿も、ちゃんと遺伝子に規定されたもので、進化の一形態であることが明らかになるというのは興味深い話です。一体どういう経緯でそんな進化が生まれたのか、また多彩な虫の捉え方の違いが何によって生じたのか、実に興味は尽きませんが、なにより、まず「虫を食べる」という能力の獲得から始まったというのが面白いです。まず食欲ありき、食べ方はその後色々工夫して、というのはわかりやすくてなんとなく親しみが持てるところがあります。

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