かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

認知症も1/3はその気になれば予防できる時代になってきたみたいです。

2017-07-20 22:12:34 | Weblog
 今朝の最低気温は23.8℃、最高気温は35℃でした。安定した夏空が続きます。流石に梅雨明け後しばらくはこんな真夏の空が毎日広がるのだろうと思っておりましたら、奈良地方気象台の週間予報は、いまだ直近の日曜日の予報でさえC判定のままで、それ以降も全てCになっています。そんなに不確定要素があるのか? と空を見ている限りでは不思議なことこの上ありませんが、夕立でも降ってくれるのなら夕方から夜は涼しくなりますから歓迎できる話ではあります。是非そうあって欲しいですが、東京のようにこぶし大の氷が降ってくるようなのは勘弁願いたいです。

 さて、このほど、イギリスの医学会誌で、認知症の1/3は予防ができる、という中々面白そうな論文が発表されました。世界各地の研究者24名連名の研究で、THE LANSETに発表されたものです。
 主な内容は、人生の過程で頭を使うことで蓄積される「認知的予備力」が、加齢で脳が損傷した際に脳機能を維持するのに役立つかどうかを研究し、認知症の予防には生活スタイルが大きく影響することがわかったというものです。
 問題となる生活スタイルは大きく分けて2つあり、一つは生涯に渡って学習を続け、頭を使うこと、もう一つは、心臓への負担が脳へも影響を及ぼすので、高血圧、糖尿病、肥満、運動不足、喫煙等を制御すること、なのだそうです。
 原著を読んでいないので適当にニュース記事からの推測になりますが、頭は使い続けることで「認知的予備力」がより蓄積され、一方生活習慣病の抑制は、血管の老化を防ぐことや、身体に適度な刺激を与えることなどにつながるということなのでしょう。論文によると、予防可能なリスク要因として、1番は中年期以降の聴力の低下で9%、2番、中等教育が未修了なこと 8%、3番、喫煙 5% 以下、うつ病、運動不足、社会的孤立、高血圧、肥満、2型糖尿病となっていますが、様々な感覚器官の中で特に聴力を重視しているのが面白く感じます。それだけ「耳」は老いやすい器官なのでしょうか? そう言えば確かに年をとると高音が聞こえにくくなるようですが、視覚の衰えはもっと顕著な気がします。一方味覚や嗅覚は案外年をとっても変わらなかったりするのかも知れません。

 いずれにしても、ものを考えたり本を読んだり新しいことを学んだり、と頭を鍛えるというのは年老いてからも続ける必要があり、一方で耳も衰えないよう注意を払うべきなのでしょう。カラオケで歌を覚えたりするのは、案外「認知症」抑制には有効だったりするのかもしれませんね。

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