かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

昨日の奈良市長選挙は近年まれに見る面白さでしたが、残念な点もありました。

2017-07-10 20:11:26 | Weblog
 今朝の最低気温は23.1℃、最高気温は32.1℃でした。隣町の仕事場の方では昼過ぎからガンガン雷が鳴って断続的にすぐ向こうが見えなくなるほど雨が降り注いだと言うのに、仕事を終えて帰宅してみれば家の周りには全く雨が降った様子がなく、蒸し暑いままでした。同じ県内、さほど離れているわけでもないのにかたや熱帯のスコールもかくやと思わせる驟雨、かたややたら高温多湿なだけの熱帯もどきとは、何とも理不尽なものを感じます。今夜はよほど入眠に気をつけないと、また寝られない夜になるやも知れません。

 さて、昨日は我が奈良県の県庁所在地、奈良市において、市長選挙が行われました。大体この辺の地方首長選挙は現職が絶対有利で、滅多に対抗馬が当選することは無いのですが、今回は、色々と名前が売れている元生駒市長が対抗馬だっただけに、激戦が予測されており、なかなか面白い選挙になりました。現職は仲川元庸氏41歳、最有力対抗馬が山下真氏49歳と年齢も比較的若い者同士の対決です。仲川氏は年の割には手堅い手腕で2期8年を過不足無くこなし、職員削減を軸とする行財政改革で市の借金を減らすという一応の成果を上げました。また、任期中に外国人観光客が9倍に増えましたが、これは仲川氏の手腕というよりも、景気に助けられたというところでしょう。まあそういう運の良さはあるように思います。山下氏は生駒市長時代3期9年で氏の借金を4割減らしたのをはじめ、生駒市では結構慕われた市長さんだったようで、2年前には知事選に出馬、無敵の現職にあわや土を付けるか? と期待させたヒトでもあります。その知事選、生駒市では勝利を収めるなど、都市部でそれなりに健闘しましたが、田舎では全然振るわず、現職の厚い壁を乗り越えるまでには至らなかったのが残念でした。そんな二人の対決は、奈良県民としては注目の一戦だったのですが、全国的には他のニュースに埋もれて全くふるわなかったようで、結果を伝える報道情報をネット上で探すのに少し苦労させられました。
 しかし、最終的にその差わずか2千票、開票終盤まで山下氏リードと伝えられる接戦は、十分に楽しめるものだったと思います。
 唯一惜しかったのは、疑問票が4500票も出たことです。主に仲川氏の名字の書き間違えだそうですが、僅差なだけあって、山下氏が選挙管理委員会に疑問票の数え直しを要求しているのが、ちょっと潔くなくて残念な話でした。
 それと、大手の新聞では山下氏のことがあまり無く、ほとんどこっちでは話題にもならない自民党推薦候補が市民候補に負けたといういい加減な記事を書いていたのが残念でした。仲川氏6万2千票、山下氏6万票に対して、自民候補は2万票、共産候補は1万票という結果です。負けたと言えば共産候補も大敗したのですがそれには触れてませんし、そもそもこちらでは最初から仲川VS山下+その他2名と揶揄される選挙戦でしたから、その内容をちゃんと伝えないのは、報道機関としていかがなものかと思いました。

コメント
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