かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

なぜか、海上自衛隊では艦相手に実弾射撃訓練はやらないものだと思い込んでおりました。

2013-10-05 19:52:12 | Weblog
 今日は雨になる、という予報が倒れる前に出ていたので天気を危惧していたのですが、想定より台風が西にずれたためか、一日、曇りがちでしたが雨にはなりませんでした。今日は遠方から来るお客様をとあるところへ案内する仕事だったので、とにかく天気が崩れなくて幸いでした。体調もようやく戻ってきたことを実感できるようになってきましたし、明日明後日にはほぼ完調しているんじゃないかと期待できそうな感じです。

 さて、海上自衛隊舞鶴基地に配属されていた護衛艦「はまゆき」が、若狭湾北方で標的艦として近々その生涯を閉じるのだそうです。既に武装やレーダーなどの装置類、燃料などが取り除かれ、艦橋や煙突、船体が太く黄色いマーカーのような塗装で縁取られ、船体には白色で多分10mおきに13の区画分けの縦線とその区画の中央に1から13までの番号が描かれ、更に1,4,7、と区画3つおきに黄色く区画が塗りつぶされて、いかにも目立つ標的然とした姿の写真が公開されていました。更に甲板にはヒトの背丈くらいの、同心円が描かれた文字通りの標的が3つ設けられ、護衛艦5隻、哨戒機2機による実弾訓練で、深海に沈められるとのことです。
 
 陸上自衛隊が富士山嶺で実施する総合火力演習のように実弾射撃訓練をするのはよく話題にもなっていましたが、同じようなことを海上自衛隊もまたやるんだ、とちょっと新鮮な驚きを覚えました。まあ練度を高め、それを維持するには当然実弾を使った訓練もまた必要には違いなく、このような標的艦を用いた実弾訓練をやってないはずはないと思いますが、あんまりこれまでニュースになったことがないような気がするので、驚きになったのでしょう。あと、艦砲の砲身は使ったら摩耗していずれ取り替えなきゃいけませんし、何より弾薬だって在庫に限りがあるでしょうし、あんまり予算のない自衛隊はなるべくそういうのは「浪費」として避けているんじゃないか、と勝手な思い込みをしていたこともあるかもしれません。わざわざ艦に的をつけているくらいですから命中精度などもきっと測定するのでしょうし、実際にどれくらいの距離からどの兵器を使ってどれだけ攻撃をかけるのか、その打撃に、老艦とはいえこの間まで現役だった護衛艦がどれだけ耐えうるのか、色々と興味の尽きない話ではあります。でもそれはそれとして、自衛隊の、ひいては我が国の未来の礎として逍遥と的になる護衛艦「はまゆき」最後のお勤めに対し、久しぶりに「海ゆかば」でも口ずさむといたしましょう。
 
コメント
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