かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

心も化学反応なのか?

2005-06-02 20:52:11 | Weblog
6月1日から書き始めました夏コミ新刊。現在ざっと400字原稿用紙換算で15枚くらい書いています。寝るまでにあともう少し書いておきたいと思っています。一日8枚ペース。元来スロースターターなんで、もう10日もすればピッチが上がってくると思いますが、それでも6月一杯でなんとか脱稿できるかどうかですね。もっと早く始めればいいんですけど、どうも何時もぎりぎりになっちゃうんです。なかなか因果な性格です。
 さて、今日の夕刊を読んでいましたら、スイスの研究者が、脳内で作られるホルモンの一種でオキシトシンと言う名前の化学物質に人に対する信頼感を高める作用があると、ネイチャーに発表したと書いてありました。合成したオキシシトシンを鼻から吸入させ、あるゲームで、人を信頼しているかどうかを統計的にチェックすると言う実験をして、判ったそうです。政治家や宗教家、詐欺師に至るまで、およそ人を騙して成立する職業にとっては福音と言うべき成果ではありませんか。この物質をうまく使えば、無条件で一定の信頼を得ることが出来そうですから。研究者自身も悪用を懸念するコメントを寄せているそうですから、妙にリアルで恐ろしげではありませんか。
 私には幽霊とか霊魂とか、人の脳を離れて記憶や人格を維持できる存在があるかどうか、確信を持って言うことが出来ません。どちらかというと理性では否定的なんですが、それでもあって欲しいと願う自分がどこかにいます。でも、そう考える思考も脳内の様々な化学反応の集合で構成されているとしたら、そして多分それは正しいんだと思うのですが、そうなると、こうしてキーボードを叩いてご託を並べている私とは何か、ということが、また気にかかってきたりするのです。
 21世紀中にはかなりの部分まで神秘のヴェールが剥がされ、心が一体何なのかが理解される世の中になるような気がしますが、この「私」という感覚、感情、思考、記憶なども、そうやって解き明かされたりするのでしょうか? 是非とも研究者には宗教など余分なモノに制約されること無く、ひたすら真実に向かって突っ走って欲しいと思うのですが、半面怖いモノ見たさに近い、そんな感想を抱きました。
コメント
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