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脆い経済理論

2008年07月15日 21時20分14秒 | 経済関連
日本の住宅金融公庫は「市場原理が働かない」とか何とか文句を散々並べられて、独法化され切り離されたわけです。公的融資があるから日本人は銀行から金を借りないんだ、競争が働かなくなる、だからダメなんだ、とか言われてませんでしたか?

過ぎたことですから別にいいんですけれど、市場原理の大義名分はどこへ行ったのか、とは思いますね(笑)。もう形振り構わず、ということなんでしょう。経済理論を説く連中に言っておくことがあります。こういう時こそ、「市場の淘汰」を最優先するべきだ、と主張するべきでしょう。日本に散々文句を言ってきていた連中は、一体どこに雲隠れしているのだろう。今こそ出てきて、はっきりと言ったらいい。政府介入こそが「害悪だ」、余計な手出しをするべきではない、と。
たとえファニーメイやフレディマックが破綻しようと、株式発行会社なのであれば市場原理に従うべし、というのが筋なのではないか?(笑)
あれー?公的債務保証はダメだったんじゃなかったでしたか?
市場原理が働かなくなるから、いけないことでしたよね?


つまるところ、自己都合でいくらでも論理や主張を変えられる、ということに過ぎないんだよ。
ベア・スターンズ救済もそうだ。彼らの言う「市場」なんてものは、妄想に過ぎない。彼らが自分たちで作り出し運営している賭場みたいなもんだ。自分たちが儲けられるようにルールを決めている、ラスベガスのギャンブルと同じということ。そういう「クソ理論」で出来上がっているのが、今の世界経済ということだ(笑)。二言目には「市場原理」とか言っていても、この有様だ。


彼らは、世界中に毒をばら撒いた。そうやって集めた他人の金で大きく相場を張り、誰かの金をむしり取り、自分たちの懐に入れていった。本来損失をかぶるべきは米国と儲けを企んだ金融機関だけでいいはずなのだが、他人の金を大量に集めて張り込んでいやがったので、あまりに損失がデカいんだよ。だから潰せない。潰せば世界経済が飛ぶからだ。

自分でルールを決めて自分の図体を好き勝手にデカくした。デカくしておけば、潰されずに済むのさ。究極の脅しのテクニックなんだよ。
「ウチを潰せばどうなるか判っているのか?おたく等もみんな倒産するよ?それでもいいの?いいなら潰せばいいよ。やれるもんなんらやってみな」
ということだな。
しかも損失は彼ら自身だけがかぶるのではなく、世界中にかぶれ、ということだからね。オレの財布からも確実に金を抜き取っていかれた(笑)。将来の年金受取額も減ってしまうだろう。超ムカつく。


自由化せよ、取引させろ、もっと買えるようにしろ、と再三要求し、彼らの手に渡った分はまさに持ち逃げされているのと同じだ。外国人投資家が買うから値上がりするんじゃない。彼らが買いにやってきてから、大きく下がった。確実に「下がってしまった」んだよ。散々儲けたヤツラは金を持ち逃げして、損失は全世界で分担しろ、だと。それが彼らのいう「市場原理」なのだそうだ。結局騙されただけなんだよ。日本人は騙されただけ。彼らにお金を差し出しただけ。


図体がでかいから、という理由だけで責任を逃れられるというのも、ウマイ話だわな。ひたすら札をジャンジャン刷れば、いくらでも穴埋め可能だからね(笑)。損失は海外にかぶらせる、ということさ。うまい商売はこれだから止められないんだね。




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (まさくに)
2008-07-21 18:50:10
記事に書いてみました。
ご参考になるかどうか…
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ほぼ合意ですが (とおりすがり子)
2008-07-20 01:23:17
「ひたすら札をジャンジャン刷れば、いくらでも穴埋め可能」という部分だけ賛成できません。

可能ならジンバブエはとっくに回復してます。
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