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平ちゃんのボヤキ

2006年05月12日 21時58分52秒 | 政治って?
麻生親分なき後の諮問会議で恒例の対決となったのは、「平ちゃんvs与謝野さん」だね、やっぱり。

河北新報ニュース 「中央集権」過去のこと 竹中氏が与謝野氏に不快感

記事より以下に


竹中平蔵総務相は12日午前の記者会見で、10日の経済財政諮問会議で小泉純一郎首相が総務省を「中央集権省」と批判したことに関し「首相が言ったのは『三位一体でも地方に任せればいいのにあれもこれもやる。(旧)自治省も自治と言いながら中央集権的なことをやってきた』と(の趣旨だ)」と述べ、過去の議論をめぐる指摘だったと説明した。

その上で「いつも首相の発言がバイアスを持って報道されているように思う」と、諮問会議の内容を説明する与謝野馨経済財政担当相に不快感を示した。10日の諮問会議後に与謝野氏は、首相が総務省について「どうして権限が好きなのか。もともと自治省なのだから。中央集権省と勘違いしている」と述べたことを明らかにした。




平ちゃんはどうしても何かは言いたいんだね(笑)。まあ、これはこれで面白いんだけど。「神の啓示」発言もあったからね。気持ちは判らないでもないけど、ちょっと微妙だね。平ちゃんは、国民にこれを見てもらいたい、という風には考えていないのかもしれない。多くの人々に、「こういう仕事をやったから、成果を見てくれ」って出せるなら、別に、細かい皮肉などを返さなくてもいいようにも思うけど。例えば、「NHK」に大ナタ、とか。国民からは拍手喝采だろうね、きっと。放送分野の敷居をもっとなくしていく、とか。まあ、何でもいいんですけど、要はそういう仕事の結果を出せば、評価はそれなりに上がると思うが。与謝野さんにあれこれ言い返さなくても。


諮問会議の会議レポートでは次のように発表されている。

平成18年会議結果 第11回会議 会議レポート:内閣府 経済財政諮問会議

どうして権限が好きなのか。もともと「自治」省なのに、「中央集権」省と勘違いしている。国は権限を離そうとしないが、どうしてそんなに仕事が好きなのか。財政を含め、地域の特色が出るのは当たり前。




まだ議事要旨が出てないから、正確には判らないけれども、小泉さんの元々の趣旨は、「国家公務員は人員削減するんだから、仕事も一緒に削減して、権限も委譲するところはした方がいい」という意図でしょう。そして、地方の問題に必ず「旧自治省」が絡んでくるので、それではいつまで経っても地方が自立なんてできないでしょ、ということだろう。財政(予算)面でも権限の面でも、ある程度自由度を持たせて(=中央で持ってる権限を離して)、それぞれの地方に「任せる」という風にしないと、「自治」じゃないよ、と。恐らくそういう意味合いだろうと思います。


で、平ちゃんは「(私が仕切ってる)総務省のことを非難した訳じゃない」と、少し言い訳したかったんだろうと思いますけれども、現実に「今は総務省」になっているのであり、「旧自治省」管轄の領分では実態としてやっぱり「中央集権省」になっちゃってる(実際にどれ程の権限委譲が行われるかは不明)のであれば、それは総務大臣・総務省に責任があるでしょう。まあ、議事要旨が出てみないと判らんけど。




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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2006-05-13 11:37:07
総務省と竹中君の擁護をするわけじゃないですが、基本的に小泉さんの主張というのは財務省のそれと大きく違わないと思います。小さな政府論と、地方分権・民営化推進論、あるいは自己責任論が中核にあります。



今後の権限委譲のあり方の如何を問わず、たまった債務のストックは減らないわけです。地方の人間が受益者であった以上、自己責任として増税や歳出・サービスの削減を持って国債の償還に協力をすべきだ、というスタンスです。



総務省の自治関連部局は、自己責任論や地方分権の重要性と、地方経済の実態の間でジレンマに陥っていると言うべきでしょう。ある地域の自治体の社会的弱者は自治体の中で面倒を見る余力はある程度あるけど、他の地域はそうではない。その場合に、もうどうしようも無い地域だけに交付税を集中させると、余力のある自治体も住民の福利厚生を削って社会的弱者に資源を廻すので不公平だ、という主張が出てきます。



ある意味で総務省の権限はその配分を通じた自治体間の調整機能にあるわけですが、地方経済のバッファーとしての役割もあることは否めません。



財務省はこのバッファーが財政状況を見ると過剰だから削れ、身の丈にあった生活・サービスを受益しろ、と言っているに等しいわけですから、そうなると当然総務省側も抵抗せざるを得ません。



どこの省庁も同じようなことを抱えているので、中央集権省と言われれば皆そういう側面はありますよ。
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竹中大臣のことはそれなりに評価しています (まさくに)
2006-05-13 18:10:21
コメント有難うございます。

竹中大臣が生き延びる戦略としては、あまり目立たず騒がず、紛争を避けておくといいのでは、と思っていたので、記事のような書き方になってしまいました。



総務省の立場というのは、一部は理解できます。地方側が「受け入れられない」ということを総務省の方に言ってくるし、財政再建関連では「交付税」の法定税率引下げを「財政審」から焚きつけられた財務省と財政再建派は引下げるべき、と言ってくるし、民間議員も「国と地方のPB比率を適正に」とか言ってるのですから・・・不交付団体50%というのもハードルは高いですし。



地方はかなりの犠牲を払って国よりも先に支出を大幅にカットしましたので、収支改善が進んでいるというのは確かです。首長の力が大きいということもあるし、霞ヶ関のような抵抗は少ないから、ということなのかもしれないですし(笑、これはどうなのか判りませんけど)。



一方では、中央の権限を残そうという部分もあって、地方側の自由度は狭いということはあると思います。これは確かに総務省だけの話ではなくて、あちこちでしょう。それでも、業務を切り離して地方に委ねる、ということをある程度やっていかないと、いつまで経っても地方は窮屈なままです。



地方分権も、集権的なのとどちらが良いのか・正しいのか、というのは、一概に言えない面もありますけど・・・特に私は地方在住なので、分権と簡単に言われても現実には厳しい印象はあります。しかし、ある程度自立しないと、いつまでも「親が面倒を見てくれ」ではダメかな、とも思ったりします。
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