続・アメリカのインチキ経済はどうすんの?
これまでにも散々指摘してきましたが、アメリカ経済はただの倒産寸前の多重債務者みたいな状態との違いが判りませんね。
2000年9月~2012年9月末ないし13年9月末の変化について、以下に示す。
①政府債務が「11兆ドル」増加
②経常収支赤字が累計で「7兆ドル」
③世界の外貨準備高は推計で「9兆ドル」増加
④名目GDPは約6兆ドル増加
以下、個別に思いつくまま書くことにする。
①政府債務が「11兆ドル」増加
この11兆ドルのうち、正味いくら使われたのかは不明である。借換を繰り返すと元本が減らずに利払が増加してしまうこともあるからだ。01年9月末までは債務残高が5.67兆ドルでしかなかったが、それが約3倍にまで急速に膨らんだ。13年9月末時点での残高は正確には判明していないが、上限とされる16.7兆ドルくらいであることはほぼ確実だ。11兆ドル増加という根拠は、そういうことだ。
アメリカ全体で見れば、この11兆ドルという資金を用いて経済活動なりを行った結果が、経済成長ということになったはずだろう。その効果とは?
何に使われたのだろうか?
これぞまさしく「バラマキ」公共事業と何が違うと?(笑)
②経常収支赤字が累計で「7兆ドル」
国際収支で見れば、アメリカ自体の資金需要が国内では賄えないので、海外からの資金流入があった、ということだ。それが7兆ドル分。政府債務が11兆ドル増加した下で、尚且つ海外からの資金が7兆ドル。
ということは、家計+企業の資金超過分4兆ドルで政府債務11兆ドルの一部が相殺されたが、残り7兆ドル分は海外資金だった、と。つまり、11兆ドルは国外に7兆円支払われ、国内には4兆ドル分しかない、というのとほぼ同じ。「カネに色はついてない」のだろう?
③世界の外貨準備高は推計で「9兆ドル」増加
世界全体では外貨準備9兆ドル増加分があったわけだが、このうちドル資産が7兆ドル分増加を支えたのではないか、ということだな。これは上で見た数字の意味を考えると、多分そうなるだろう、という話である。
アメリカの借金で需要増→世界経済にプラス→各国の外貨準備増加
というようなことだな。
結果、アメリカの借金が膨らんだ。増加分の大半はドル供給によるものだ、ということ。ざっとの水準で、7/9=約78%はアメリカの借金のお陰ということになるわけだ。それだけアメリカで消費したからこその、好調時期があったということだろうね。中国経済の成長もしかり。
④名目GDPは約6兆ドル増加
さて、アメリカがこれほどまでに借金してまでカネをばら撒いてくれたわけだが、アメリカ自身の経済成長にはそれほど顕著な効果を見せていないように思えるわけだ。それは何故かと言えば、一部の大金持ちとか、グローバル企業なんかへの所得移転効果はあったのだろうが、多くは国外への支払いとして使われてしまっただけだからだろう。
だから、思ったより低い水準で留まったということだろうね。
勿論、リーマンショックでマイナス成長があったから、ということもあるだろうけれどもね。
歴史的に見て、5~6%がザラだった米国債の指標金利が異様に低い水準が今世紀に続いてきたわけだが、それは恐らく大量の通貨供給によるものであり、ドル価値の下落が必然ということになる。
また、インフレ率の推移と実質GDP及び名目GDPの関係を見ると、名目=実質+インフレ率という関係になっていない。10年債の指標金利が名目GDP成長率より小さい期間が90年以降の傾向のように思われる。特に今世紀では米国債金利が低いのだが、日本のようなデフレでもなく通貨の増価ということでもないなら、その理由というものがよく判らない。80年代だと名目GDP成長率と米国債指標金利には、ほぼ近い水準であったように思われる。それが崩れていったことの理由というものが何なのか、ということが気になるわけである。
市場の値付け、すなわち(債券)価格なり金利水準というものが乖離しているということなら、その理由として市場が情報を正確に知らないから、ということくらいしか思い浮かばない。何故市場が情報を知らないかと言えば、明らかにされていない秘密が存在するから、ということであろうか。
もしも、それが公表されたりしてしまえば、これまでの市場という幻想が崩壊するかもしれない、というくらいに、信頼性を揺るがす事態なのかもしれない。
で、アメリカがいつまで借金を増大させると、借入が困難になるのだろうか?(笑)
ああ、多重債務者だって、直ぐに倒れるわけじゃない、という理屈を言ってたACCJの連中も大勢いたな。それから「破産リスクが高いのは高収入の人だ」というのもあったはずだな。それは、世界一の高収入=GDPを持つアメリカさま自身が真に合致している条件である、ということですな。
アメリカのグリード連中は、過去に言ってたはずだ。
破綻処理せよ、とな。
ゾンビに追い貸しするからダメなんだ、とな。
今こそ、アメリカ自身を破綻処理してみてはいかがか?
これまでにも散々指摘してきましたが、アメリカ経済はただの倒産寸前の多重債務者みたいな状態との違いが判りませんね。
2000年9月~2012年9月末ないし13年9月末の変化について、以下に示す。
①政府債務が「11兆ドル」増加
②経常収支赤字が累計で「7兆ドル」
③世界の外貨準備高は推計で「9兆ドル」増加
④名目GDPは約6兆ドル増加
以下、個別に思いつくまま書くことにする。
①政府債務が「11兆ドル」増加
この11兆ドルのうち、正味いくら使われたのかは不明である。借換を繰り返すと元本が減らずに利払が増加してしまうこともあるからだ。01年9月末までは債務残高が5.67兆ドルでしかなかったが、それが約3倍にまで急速に膨らんだ。13年9月末時点での残高は正確には判明していないが、上限とされる16.7兆ドルくらいであることはほぼ確実だ。11兆ドル増加という根拠は、そういうことだ。
アメリカ全体で見れば、この11兆ドルという資金を用いて経済活動なりを行った結果が、経済成長ということになったはずだろう。その効果とは?
何に使われたのだろうか?
これぞまさしく「バラマキ」公共事業と何が違うと?(笑)
②経常収支赤字が累計で「7兆ドル」
国際収支で見れば、アメリカ自体の資金需要が国内では賄えないので、海外からの資金流入があった、ということだ。それが7兆ドル分。政府債務が11兆ドル増加した下で、尚且つ海外からの資金が7兆ドル。
ということは、家計+企業の資金超過分4兆ドルで政府債務11兆ドルの一部が相殺されたが、残り7兆ドル分は海外資金だった、と。つまり、11兆ドルは国外に7兆円支払われ、国内には4兆ドル分しかない、というのとほぼ同じ。「カネに色はついてない」のだろう?
③世界の外貨準備高は推計で「9兆ドル」増加
世界全体では外貨準備9兆ドル増加分があったわけだが、このうちドル資産が7兆ドル分増加を支えたのではないか、ということだな。これは上で見た数字の意味を考えると、多分そうなるだろう、という話である。
アメリカの借金で需要増→世界経済にプラス→各国の外貨準備増加
というようなことだな。
結果、アメリカの借金が膨らんだ。増加分の大半はドル供給によるものだ、ということ。ざっとの水準で、7/9=約78%はアメリカの借金のお陰ということになるわけだ。それだけアメリカで消費したからこその、好調時期があったということだろうね。中国経済の成長もしかり。
④名目GDPは約6兆ドル増加
さて、アメリカがこれほどまでに借金してまでカネをばら撒いてくれたわけだが、アメリカ自身の経済成長にはそれほど顕著な効果を見せていないように思えるわけだ。それは何故かと言えば、一部の大金持ちとか、グローバル企業なんかへの所得移転効果はあったのだろうが、多くは国外への支払いとして使われてしまっただけだからだろう。
だから、思ったより低い水準で留まったということだろうね。
勿論、リーマンショックでマイナス成長があったから、ということもあるだろうけれどもね。
歴史的に見て、5~6%がザラだった米国債の指標金利が異様に低い水準が今世紀に続いてきたわけだが、それは恐らく大量の通貨供給によるものであり、ドル価値の下落が必然ということになる。
また、インフレ率の推移と実質GDP及び名目GDPの関係を見ると、名目=実質+インフレ率という関係になっていない。10年債の指標金利が名目GDP成長率より小さい期間が90年以降の傾向のように思われる。特に今世紀では米国債金利が低いのだが、日本のようなデフレでもなく通貨の増価ということでもないなら、その理由というものがよく判らない。80年代だと名目GDP成長率と米国債指標金利には、ほぼ近い水準であったように思われる。それが崩れていったことの理由というものが何なのか、ということが気になるわけである。
市場の値付け、すなわち(債券)価格なり金利水準というものが乖離しているということなら、その理由として市場が情報を正確に知らないから、ということくらいしか思い浮かばない。何故市場が情報を知らないかと言えば、明らかにされていない秘密が存在するから、ということであろうか。
もしも、それが公表されたりしてしまえば、これまでの市場という幻想が崩壊するかもしれない、というくらいに、信頼性を揺るがす事態なのかもしれない。
で、アメリカがいつまで借金を増大させると、借入が困難になるのだろうか?(笑)
ああ、多重債務者だって、直ぐに倒れるわけじゃない、という理屈を言ってたACCJの連中も大勢いたな。それから「破産リスクが高いのは高収入の人だ」というのもあったはずだな。それは、世界一の高収入=GDPを持つアメリカさま自身が真に合致している条件である、ということですな。
アメリカのグリード連中は、過去に言ってたはずだ。
破綻処理せよ、とな。
ゾンビに追い貸しするからダメなんだ、とな。
今こそ、アメリカ自身を破綻処理してみてはいかがか?