んー、まことに惜しかった。
恐らく、一番悔やんでも悔やみきれないと思っているのは、石川選手だろう。
運命の第3ゲーム。
王者相手に、あと一歩のところまで追いつめたのだから。
かつては、中国選手相手に手も足も出なかった。
パワーもスピードも全然追い付けなくて、何をやっても通用する感じがしなかったのではないかな。
だが、今回は違っていた。成長の痕がくっきりと出たというくらいの、手応えがあったはず。だからこその、勝利目前での悔しい思いがあった。
佳純ちゃんの意識が、「勝てるかもしれない」という、無心とは違う状態となったことが、勝利目前で、勝ちがこぼれ落ちてしまったのではないかな。
勝ちが見えてしまったことで、逆に固くなってしまったんだ。
それまでとは、プレーが別人のようになってしまった。中国選手も開き直って攻めてきたということもあるけど、むしろ、佳純ちゃん自身がほんの僅かに動きも悪くなり、正確さを欠くようになってしまった。相手は世界一流選手なので、自分が凡人に戻ってしまっては、打撃投手を相手に打つかのような状況に陥ってしまう。
気持ちのたて直しができぬまま、第4ゲームを取られてしまった。
最終ゲームの立ちあがりは、きっとできると自身を鼓舞して、競った試合に戻したものの、中盤で追い付かれると、また固さのある状態に戻ってしまったようだった。最初の頃の、積極性も、伸びやかさも、影を潜めてしまって、メンタル面での変化が体の動きに直結してしまったようだった。さっきまで出来てたことが、微妙に狂ってしまい出来なくなるのは、多分、そのせいなんだろうと思う。ミスをすると、これを恐れてしまう。すると気持ちが縮こまってしまうから、腕の振りも縮こまるの悪循環に陥る。気持ちのコントロールは難しいけど、これを乗り越えられたら、よい時のプレーを持続できるようになると思う。あと、ほんの半歩、くらいの所まで来ていると思う。能力的には、勝てる所にかなり近づいている証だ。積極性を失わなければ、次はきっと勝てる。
伊藤選手、よくもまあこんな大舞台で、丁寧相手に、ゲームを奪取したもんだ。凄いことだよ。
が、相手もギアを上げてきた。気持ちを高めて、ギリギリのショットに反応して返球してくるようになった。
伊藤選手は、「普通の日本人」なら殆どが返球できないであろう、バックハンドのクロスとかのナイスボールを打ち込んでいて、確かに最初のゲームでは丁寧も打ち返せなかったくらいの球だった。しかし、相手は強い。腕と足の伸びが、普通の人とは違うんだ。だから、決まったかのように見えるボールを打ち込んだ後に、まさかの好返球が返ってきたから、ほんの僅かに準備が遅れていて、ミスショットをしてしまった。速い球が返される、と心積もりをしている時と、そう予測してない時では、多分反応の速さとかで遅れの有無があるんじゃないかと思うがどうだろうか。なので、常に相手はナイスボールを普通の打ち返してくるんだ、と思っていた方がいい。惜しい攻めが何本かあったけど、あれが逆にポイントを取れていれば、2・3ゲーム目もどうなるか分からなかったと思うよ。
最後は、集中力が切れてしまい、打つ手に窮して大差がついてしまったけど、仕方ないよ。ゲーム途中で、一流選手は戦いを調整してくるし、良さを消してくるからね。あれほど気迫を全面に出してきた、ということは、伊藤選手の力を決して甘くみたり侮っていたりはしていなかった、ということさ。恐れの裏返しだ。反撃する気力を失わせる為に、全力で来てたということだ。
弱い小学生相手に、吠える一流選手などいない。
それくらいに、伊藤選手の実力を認めていた、と考えてよいのではないかな。恐らく、「危なかった、ヤバかった」と内心で冷や汗ものだったショットが何本かあったはず。それが逆に転んでいた(伊藤のポイントになっていた)ら…、と分析してても不思議ではない。だから、自信を持っていい。
愛ちゃんは、ベテランだし自分で考えてるはずだから、何も言わずとも大丈夫でしょう。五輪での精神的支柱としても、期待しています。
恐らく、一番悔やんでも悔やみきれないと思っているのは、石川選手だろう。
運命の第3ゲーム。
王者相手に、あと一歩のところまで追いつめたのだから。
かつては、中国選手相手に手も足も出なかった。
パワーもスピードも全然追い付けなくて、何をやっても通用する感じがしなかったのではないかな。
だが、今回は違っていた。成長の痕がくっきりと出たというくらいの、手応えがあったはず。だからこその、勝利目前での悔しい思いがあった。
佳純ちゃんの意識が、「勝てるかもしれない」という、無心とは違う状態となったことが、勝利目前で、勝ちがこぼれ落ちてしまったのではないかな。
勝ちが見えてしまったことで、逆に固くなってしまったんだ。
それまでとは、プレーが別人のようになってしまった。中国選手も開き直って攻めてきたということもあるけど、むしろ、佳純ちゃん自身がほんの僅かに動きも悪くなり、正確さを欠くようになってしまった。相手は世界一流選手なので、自分が凡人に戻ってしまっては、打撃投手を相手に打つかのような状況に陥ってしまう。
気持ちのたて直しができぬまま、第4ゲームを取られてしまった。
最終ゲームの立ちあがりは、きっとできると自身を鼓舞して、競った試合に戻したものの、中盤で追い付かれると、また固さのある状態に戻ってしまったようだった。最初の頃の、積極性も、伸びやかさも、影を潜めてしまって、メンタル面での変化が体の動きに直結してしまったようだった。さっきまで出来てたことが、微妙に狂ってしまい出来なくなるのは、多分、そのせいなんだろうと思う。ミスをすると、これを恐れてしまう。すると気持ちが縮こまってしまうから、腕の振りも縮こまるの悪循環に陥る。気持ちのコントロールは難しいけど、これを乗り越えられたら、よい時のプレーを持続できるようになると思う。あと、ほんの半歩、くらいの所まで来ていると思う。能力的には、勝てる所にかなり近づいている証だ。積極性を失わなければ、次はきっと勝てる。
伊藤選手、よくもまあこんな大舞台で、丁寧相手に、ゲームを奪取したもんだ。凄いことだよ。
が、相手もギアを上げてきた。気持ちを高めて、ギリギリのショットに反応して返球してくるようになった。
伊藤選手は、「普通の日本人」なら殆どが返球できないであろう、バックハンドのクロスとかのナイスボールを打ち込んでいて、確かに最初のゲームでは丁寧も打ち返せなかったくらいの球だった。しかし、相手は強い。腕と足の伸びが、普通の人とは違うんだ。だから、決まったかのように見えるボールを打ち込んだ後に、まさかの好返球が返ってきたから、ほんの僅かに準備が遅れていて、ミスショットをしてしまった。速い球が返される、と心積もりをしている時と、そう予測してない時では、多分反応の速さとかで遅れの有無があるんじゃないかと思うがどうだろうか。なので、常に相手はナイスボールを普通の打ち返してくるんだ、と思っていた方がいい。惜しい攻めが何本かあったけど、あれが逆にポイントを取れていれば、2・3ゲーム目もどうなるか分からなかったと思うよ。
最後は、集中力が切れてしまい、打つ手に窮して大差がついてしまったけど、仕方ないよ。ゲーム途中で、一流選手は戦いを調整してくるし、良さを消してくるからね。あれほど気迫を全面に出してきた、ということは、伊藤選手の力を決して甘くみたり侮っていたりはしていなかった、ということさ。恐れの裏返しだ。反撃する気力を失わせる為に、全力で来てたということだ。
弱い小学生相手に、吠える一流選手などいない。
それくらいに、伊藤選手の実力を認めていた、と考えてよいのではないかな。恐らく、「危なかった、ヤバかった」と内心で冷や汗ものだったショットが何本かあったはず。それが逆に転んでいた(伊藤のポイントになっていた)ら…、と分析してても不思議ではない。だから、自信を持っていい。
愛ちゃんは、ベテランだし自分で考えてるはずだから、何も言わずとも大丈夫でしょう。五輪での精神的支柱としても、期待しています。