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吉川洋本の記事についての山形浩生氏からのコメント

2013年04月12日 09時58分15秒 | 経済関連
別館の方にコメントが来ていたのですが、気づいていませんでした。
大変失礼しました。

昨日まで放置になっておりました。

はてなにログインした状態で一つはコメントが書けたのですが、もう一つの記事の方がどういうわけだか書いても反映されず、画像の数字を入れろという指令が繰り返されてしまい、なおかつ画像というのが読めない状態、ということで、コメント書けず。理由は全くの不明。


で、コメントへの回答というのは、とりあえず後回しとしまして、フェアが期待できないブログであるというような印象のようですので、山形氏側の反論を明示しておきたいと思います。
コメントが書かれたのは、3/30だったようで、放置期間が長かったのは、お詫び致します。



>http://d.hatena.ne.jp/trapds/20130330/1364618248


たぶんつまらない例え話にあまり頼るべきではないと思いますよ。貨幣数量説が厳密に常に100%成立しない、というのはお説の通り。しかし、だからといって吉川が述べるようにそれがまったく成立しない、それを使った理論はまったくダメ、ということにはなりません。それはぼくのあの書評でも明記してあります。さらに、クルーグマンの理論は、いま現在の金融緩和は効かないということを認めており、だからこそ期待が大事だ、という理屈になっています。したがって、吉川の主張は単に出発点の話で、クルーグマンやその他リフレ説の基本論点にはまったく触れていません。そしてそれ以外の主張――賃金がデフレ原因だとか「需要創造型」イノベーションとか――は、かなりトンデモなものです。






>http://d.hatena.ne.jp/trapds/20130325/1364210253


極端に書きますと、
>金融政策さえ実行すれば、
>「郵政民営化はいらない」
>「労働政策もいらない」
>「若年者対策もいらない」
>「家族政策もいらない」
>みたいに何でも解決するかのように言うわけです。

景気が回復すればこうした問題への対応も楽になっている、と言っているだけで、
ぼくの知る限りそれで解決するなんて言っている人はいませんが? いるにしても、一部の極論をあげつらってそれがすべてのような物言いをするのはフェアでは
ないでしょう。このブログにあまりフェアを期待するわけにもいかないようですが。






シリーズは、このコメントの後も追加しておりますので、拙ブログの主張しようとしている点について、読んでいただければと思います。


当方は、最初に宣言したように、「賃金」要因というものについて、これが最も重要である、という立場をこれまでにもとってきましたので、そう考えている理由というものについても、シリーズ中の記事で明らかにしてゆきたいと思います。



あと、「りふれは」の人々がどういう行動をしてきたか、というのは、他の記事中でも3月30日以降の記事で書いているので、そちらも参考にして下さい。