M S Technical Laboratory

趣味の電子回路工作の成果を披露する場として開設しました。他の趣味に関わる画像も掲載します。

変調部の組み込み

2022年07月28日 23時24分39秒 | DIY Electronics
Audio屋なので、低周波部は一点アースにしました。右端にある搬送波の基板が先日実装した平滑用電解コンデンサに接近しています。実際に組み上げていくと、こんな事件があちこちで起きます。
 Heising変調に出力トランスを使いますが、一次側impedanceを振って特性を取りたいので、一部は仮配線です。先日来の6AQ5濡れ衣事件が尾を引いています(本機の出力管は7C5)。

 7月30日追記:
出力管のbias電圧を最適化し、負帰還を掛けたら寄生振動を起こしました。ひずみが測定できなくて異常に気づいたところです。

Z400不調

2022年07月18日 22時38分21秒 | Personal computing
このところ家電品など不調になるものが相次ぎ、対応に追われています。数日前から母艦にしているHP Z400 Workstationがおかしくなりました。
初日は起動に失敗する状態が続き、DMMを疑いました。次の日は稼働中に突然shut downが始まり、沈黙。電源を再投入して復旧し、一時間ほど仕事ができました。
昨日は、稼働中に電源がoffに。勝手に手順を踏まない電源断は許せません。HDDなどを道連れにされてはたまらないので、ThinkPadを引っ張り出して当座の用事をすませています。どうやら電源自体に問題がありそうだと考え、代替品を手配しました。これで治ってくれるといいのですが、2015年から使っているので、そろそろ寿命かもしれません。

遠征先と地元で

2022年07月16日 22時18分12秒 | Music
 二人の演奏を聴きました。先週末は津市へ。一連のtourのうち、Franckが聴けるのはここだけ。
 何十年かぶりの近鉄名古屋駅。乗り込んだ特急(火の鳥に映り込んでいます)は貸し切り状態でした。


Posterの背景が気に入りました。

 昨日は地元で。R. Schumannのソナタ2番が目玉。Fan一同からの花は初めてだと演奏者が語っていました。



予想通りの結末

2022年07月07日 22時51分14秒 | DIY Electronics
 高圧電源の一部が未完成ですが、外部の安定化電源から供給することにして、取り急ぎ実験を進めました。
電源部を省略した回路はこちら。

 6BF5の負荷抵抗はdatasheetでは2.5kΩとなっているので、まずは出力トランスを2.5kΩ:4Ω接続にして、4Ωのdummy loadを負荷。
6AQ5(6V6)は+B電圧が250VあたりでBias -8V近傍が適正なはずです。原回路の-13Vは深すぎますが、結果を示して文句を言うために測定しました。

 結果は歴然。-9Vの方がはるかに低歪です。というか、-13Vは正常な動作点を外れてしまっているので、論外です。
 試しにdummy loadを8Ωにしたdataも取りました。これは、一次側のimpedanceを5kΩにしたのと等価。6AQ5にとっては最適負荷抵抗に近い値で、確かに測定値も改善されています。Bias -13Vでもいくらか救済になるかと考えましたが、大した効果は出ませんでした。
 -9Vが最適と主張するつもりはなく、もう少し低い電圧が望ましいと思います。-9Vを選定したのは、V13 6AK6のbias用にこの電圧が用意されているからです。ここから引っ張ることにすれば、-13Vを分圧するなどの手間が省けます。

逆鱗に触れて

2022年07月03日 22時20分42秒 | DIY Electronics
ヨシザワさんのblogに気楽にcommentしたのがきっかけで脇道の工作を始めました。Collinsの51-S1の低周波出力管を6AQ5に交換したら歪が激増したとの引用が逆鱗に触れました。
 6AQ5は、かの6V6をMT管にしたもので、電蓄の一時代を担った球を貶められてはたまりません。学生時代、初めて組んだstereo ampが6AQ5 singleだったし、Loctal版の7C5 push-pullは2台組んでいます。
球の動作点を最適化しないで歪が増えたと言われるのは心外なので、51-S1の出力段相当の回路を組んで実測してみることにしました。
 持ち出した実験用ampは少々大げさなものですが、当座の役には立ちます。
7pin MT socketの穴を追加し、信号系の配線を始めています。真っ黒なのはSylvaniaの6095(6AQ5W)です。