M S Technical Laboratory

趣味の電子回路工作の成果を披露する場として開設しました。他の趣味に関わる画像も掲載します。

Thereminに曙光

2009年03月29日 22時26分43秒 | DIY Electronics
 道に迷いそうになっていたThereminは、大事なparameterがようやく測定に掛かるようになってきて、完成までの手順が見えてきました。

 音量調整回路の発振周波数追い込みには、写真の左側にあるFET source followerを作りつけにして、そこから同軸cableで測定器に引き出すことで、測りに行くと値が変わる現象を克服。
 これで先に測定していたfilterの肩特性にはまるように追い込んだ結果、正常に動作するようになりました。残念ながら、次段の球のbias電圧を振るには振幅が足りません。数倍gainが必要になり、右に移っているNE5532を追加して解決の方向に。基板の左半分は、ICに供給する±電圧を作る回路で、今どき珍しいcan packageはCMOSの7660です。+側は+Bから作っていますが、売物にするには危ないので、ここは小さな電源トランスを増設するつもりです。

SFU-455Bの通過特性

2009年03月24日 21時54分33秒 | DIY Electronics
 126型Thereminでは、音量調整を455kHz用BPFに高周波信号を通し、周波数変化に対応して出力振幅が変化する特性を利用しています。Filterのslope特性を利用しているわけです。手順が逆ですが、いったいどのくらいの可変範囲を確保すれば、音量調整に使えるのか、検証しました。使っているセラロックの通過特性を見たわけです。
 SSGから信号を出しているところは立派(?)ですが、高周波電圧計が当技研にはありません。しかたがないので、Ge diodeを使ったRF probeを組み上げ、DVMで読み取りました。調子に乗って測定点を増やしたので、みっともないgraphですが、通過損失をdB換算したものと、生の数値を併記しました。これで見ると、5kHz以上は可変範囲が必要で、もう少し急峻なfilterを探す方がいいかもしれません。

The Poetを読破

2009年03月23日 21時42分03秒 | Books
 強風で徐行している電車の中で、読み終えました。ドキドキわくわくというところ。Nelson DeMilleのゆっくりした文調とは大違いの緊張感の漂うもので、最初はかなり戸惑いました。100 pageを超えたあたりから調子が出てきて、後は一挙に。
 作品のつながりを無視してBoold workに移るよりも、Gold Coastを先に読もうかと思案中です。Blood workは昔翻訳を読んだことがあるし。


 強風と言えば、DC-10やMD-11はあおむけになる事故が他の機種より多い気がします。最初から事故の多い機体ですが。

Mosquito追加情報

2009年03月16日 23時27分19秒 | Aircrafts
 東京の反対側の端っこに行っていたので、すっかり遅くなりました。
その後の調査で、乗員搭乗口などふんだんに写真を紹介したsiteを発見しました。
http://www.mossie.org/Phil_Broad/Phil_Broad_Collection.htm
ここの上から二つめにPersonal hatchがあります。

ついでに、操縦manualも見つかりました。
http://www.zenoswarbirdvideos.com/DeHavilland_Mosquito_Pilot's_Manual.html

追加情報に追加。手許の資料を眺めていて、RAFとBrusselsの軍事歴史博物館のpagesの情報をupdateしました。

Thereminの調整

2009年03月15日 19時58分46秒 | DIY Electronics
 午前中に旅立ちがあり、午後は時間がたっぷり取れました。早速測定器を並べてThereminを調整。音量調整部の発振器は動作しているものの周波数がフィルタとかみ合わず、合わせ込みに手間取りました。周波数カウンタをつなぐと発振周波数が変化してしまい、FET probeが欲しくなったりするのです。それでも、丹念に追い込んでいき、手をアンテナに近づけるとオシロ画面で振幅が面白いように変化するようになりました。
 音階部分は、どちらの発振器の周波数を歩み寄らせるか迷っただけで、簡単に調整が終わりました。音量用のように絶対周波数に合わせなくていいので、カウンタをつないで誤差が出ても、お互いさまですから。
 回路図を改版して、今日はここまで。試運転にはアンプをつなぐ必要があり、すぐに再生系に入れる余裕がなかったのです。

An Ordinary Diva

2009年03月09日 20時52分55秒 | Music
 このDVDの存在をつい最近まで知りませんでした。フェリアさん没後50年にBBCが作ったもの。昔、G-landの局に彼女の話をしたら、"音楽の教科書で習った"と返事をされたことがあります。忘れていないなんて、さすがBBCです。
 彼女の映像はほとんど入っていませんが、直筆の手紙や知人・共演者の証言はどれも興味深いものでした。最後は、癌の転移の説明まで...。