M S Technical Laboratory

趣味の電子回路工作の成果を披露する場として開設しました。他の趣味に関わる画像も掲載します。

交代要員の調査

2022年08月28日 22時07分08秒 | DIY Electronics
 Tracking電源の修理には時間がかかるので、交代要員を調達しました。±25V 1A, 6V 5Aが取り出せます。6V側は最大6.2±0.1Vに設定されているようだし、最大値の微調整が可能なので、heater電源として6.3Vが期待できます。
 早速開封して制御transistor群を調査。2SA1740が6個、2SC5197が2個、強制空冷の放熱板に取りついていました。それぞれの出力端子のどこにつながっているかはcableが錯綜していて調査できていません。
 HP製品なら、詳細な"Theory of operation"の章がありますが、国産品では望んでも無理。取扱説明書がdownloadできただけでもありがたいです。

電源が片肺に

2022年08月21日 22時47分51秒 | DIY Electronics
±5Vを供給する回路の動作が思うようにいかず、数日悩んでいました。考えられる要因のうちで最後に浮上したのが電源の異常。実験用電源の出力を測定したところ、+5Vは正常、-5Vは0という結果に。Tracking電源の片側が不良という珍しい現象です。
 +5Vは出ていたので、回路が不思議なふるまいをしたのもうなづけます。いっそ、両方壊れていてくれたほうが悩まずにすんだのに。
 写真のような4出力品(正負trackingが二組)で、左から2個目の-12V出力だけが不良でした。

 内部はけっこう整然とした造りで、基板や部品の間を複雑に配線がつながっています。一部を解体しただけでは測定したいところに手が入らないようで、全部を筐体から取り出して空中配線で調べるしかなさそうです。
 不思議なのは、±2回路構成なのに、制御transistorが一つだけPNP型ということ。素直に考えれば+側はNPNで-側はPNPだと思うので、設計思想が謎です。

鏝の交代

2022年08月15日 23時08分29秒 | DIY Electronics
何年使ったか思い出せない即熱はんだ鏝TQ-80。最近鏝先の傷みが目立ってきて、作業効率に影響が出始めました。鏝先を交換しようと思ったら、すでに製造中止。後継機のTQ-95を調達して、交代させました。15Wと90Wの切換式で、熱容量が大きいので15Wでもトランスの端子などに対応できます。断面が円形だった柄が扁平な形になって握りやすい気がします。

 初仕事はNE592のRFamp。この石を仕事で使ったのは40年以上前のこと。

バラックで確認

2022年08月11日 23時02分32秒 | DIY Electronics
変調器の負荷抵抗について、実験をすると書いたまま他の用件にかまけていました。
51-S1騒動で実験用シャーシに組んでいた6095(95=Q5なのが楽しい)を利用して、駆動段部を12AU7に組み換え。出力トランスの一次側を5kΩと10kΩとで歪を比較しました。    
 当然の結果ですが、6AQ5の最適負荷は5kΩなので、歪が少なく最大出力も大きくなっています。変調器としてはInductanceが大きいほうがいいので、10kΩで進めます。この条件でどの程度特性が劣化するか確認しておいた次第です。

 母艦がまだ不調のため、MS Officeが使えません。この図はOpen Officeで作成しました。Text boxを塗りつぶす方法にたどり着けず、断念しています。

「精密への果てなき道」を読了

2022年08月10日 22時23分40秒 | Books
楽しく読み終えました。誤植を一か所だけ発見。本の内容からは外れますが、個人的に思い出すことが多かったので、列挙しておきます。

P14, Ghent: Bosch巡礼で訪れた街。天候に恵まれず短期滞在でしたが、街の雰囲気はつかめました。

P20, Clearwater, FL: 標準化会合で滞在。同行は清水さんで、見事な符合でした。
 週末はKey WestでOverseas highwayなどと勝手なことを企んでいたら、季節外れの嵐が来て飛行機も飛ばない事態に。町の古本屋で買い物をしてhotelにこもりました。

P33と412, メートル基準: 子午線に沿って計測した話をBarcelonaで知りました。

P152, Ipswich, UK: 電気屋がこの街で訪ねる先はほぼ一つ。ここでも雨にたたられて湿っぽい日になりました。

P155, Manchester, UK: 重要顧客対応で何度も通った街。中華料理屋で接待していたら、五輪真弓の曲が英語で流れてきて驚きました。数か月後、CDが発売されて落着。

P161, BSWねじ規格: QUAD303を修理する際に必要になったビスがこの規格でした。困っていたら、親切なUKの方が送ってくれて解決。

P206, Ford Museum: 1982年初め極寒のDetroitに一週間ほど滞在。日曜日に郊外にあるMuseumを訪問。自動車にさしたる興味はありませんでしたが、航空機の展示もあって楽しめました。

P218, Poughkeepsie, NY: ここも電気屋が行くとしたら目的地は一つ。UKのShort製プロペラ機に何度も乗りました。

P331, Naval Research Laboratory: たまたまWashington D.C.にいたので、私の担当ではない製品のclaimを聞いて来いと頼まれて訪問。門のところで厳密なcheckを受けました。

 他にも、単身赴任中に転職先として検討したことのある会社が出てきて驚きましたが、差しさわりがあるので省略します。

入力端子を移設

2022年08月01日 22時49分39秒 | DIY Electronics
 出力管のgridに抵抗を追加し、寄生振動はおさまったのですが、まだなんとなく出力波形がザワザワしています。入力端子が出力管のgridに近いからだろうと考え、少し強引な工作をして離れたところに移設。これで歪測定も可能になり、先に進めそうです。

完成した姿を想定して、高周波部の真空管を実装してみました。

 元のblogが閉鎖になったので、link先から外しました。当時の記事は現行のblogに吸い上げているので、特に支障はないと思います。