Donと私は親子ほど齢が離れていますが、21年前にLondonで会って意気投合し、しばらくは出張のたびに夕方から逃亡して一緒に飲みながら馬鹿話に興じる仲でした。その後は冗談を満載した手紙の交換をしたり、彼が突然出張で日本に現れて、仕事そっちのけでお好み焼きのレシピを調査して帰ったりするのにつきあいました。彼が引退した頃、たまたま両方がほぼ同時に引越しをした関係で住所がわからなくなり、心配しつつも連絡のとりようがない状態で時間だけが過ぎていました。
今年の春、Scotlandから訪ねてきた元同僚に話をしたところ、数カ月かけて独自に調査をし、消息を知らせてくれました。早速手紙を出しておきましたが、返事がなく、気をもんでいるところに今日になって返事が到着。詳細は省きますが、身体に力が入りにくい難病にかかっている以外は奥さんともども無事に暮らしているとのこと。相変わらずの口調(冗談成分>信号成分)で近況が綴ってありました。あいにく、彼の今の住まいは私の出張での行動範囲からは大きく外れていますが、そのうちご機嫌伺いに行く機会を作りたいと思っています。何しろ液体燃料のpint glassを何個も並べ(もちろん二個以外は空)、Peanutsの登場人物(犬を含む)の性格批評を何時間も飽きずに語り合う相手は、そうそう他には見つかりませんから。