シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

ワタクシと英語B面~短大編

2005-12-27 | ワタクシと英語

短大時代のホームステイのこぼれ話を少し。

1ヶ月のホームステイの中で楽しかったのは、やはり学校よりも週末のおでかけだった。マイナーリーグ、パウトケットレッドソックス(ボストン郊外なのでレッドソックスの3Aのチームのホームグランドが近くだった)の観戦に行ったり、ボストンに出かけたり、映画に行ったり、湖に泳ぎに行ったりした。

英語学習の上では"should have"をマスターしたことを強く覚えています。本当に他愛もない話をアリーたちとする中で「~しとけば良かった」っていうセリフってよく使うんですよね。そういえば日本語でも友だちとかと喋ってるときによく使うなーって再認識したフレーズでした。

それから文化的には、アメリカは銃社会というイメージがあるけど一般家庭に銃がごろごろと存在しているわけではないということ。ワタクシが行ったような田舎町ではそういう都会から押し寄せてくる子供たちへの悪影響の波をPTAが必死で食い止めようと頑張っていることなどを肌で感じた。

日本語をあまり話したくなかったワタクシは日本人の子達とあまり群れなかったので、クラスでは少し浮いていた。けどワタクシはそれでも良かった。日本人の友だちを作るために行ったわけじゃなかったから。それでも何人かは仲良くなった子もいた。

帰ってきてから1~2年はホストファミリーとも日本人の子達とも連絡を取り合っていたのだけど、もともと不精なワタクシの性格と今みたいにメールとかが一切なかったこととアメリカ人の筆不精(自分たちで言っていた)などなど色々重なって、結局いまはもう連絡を取っていない状態になってしまった。帰るとき、「また来るよ」と約束してホストファミリーの家の鍵をプレゼントしてくれたことをたまに思い出してはちょびっと心が痛むけど、もう引越ししてるだろうし、毎年短期留学生を受け入れていたから、向こうにとっては大勢のうちの一人に過ぎないだろうなーとか考えたりもする。

それでも今になってもボストンと聞くと何か懐かしいような気分になったりもするなぁ。。。ちゃんとマメにやり取りしていれば良かったなぁとポツリと思ったりすることもありますねぇ。。。


ファインディングニモ

2005-12-27 | シネマ は行
やってくれんじゃん、この人面魚っ!
というとファンの方には怒られちゃいそうですが、、、ワタクシも立派なディズニーファンなので許してね。

ワタクシ、ディズニーファンとか言っておきながらこの作品は見てなかったんですよ。それで、ついこの間、いとこの子供(4歳)に借りて見ました。彼はニモよりもバズらしいので…

かなり子供向けなんかなーと思ってあんまり期待してなかっただけにか面白かったなぁ。

ニモアレクサンダーグールドが主役かと思ったらそりゃよく考えたら「ファインディングニモ」だもんね。探すのはニモじゃないわな。ニモのお父さんのマーリンアルバートブルックスがダイバーにさらわれたニモを探すわけですね。

このお父さんも結構おもろいんですけど、このお父さんとニモを一緒に探すことになるドリーエレンデジェネレスがおもろい。このドリー、ナンヨウハギっていう魚らしいんやけど、なぜか異常に記憶力がない。マーリンと一緒にニモを探していてもその「ニモ」って名前も覚えられないし、それどころか、一緒に行動してるマーリンにも「あなた誰?」っちゅう状態になっちゃう。これには何か“ナンヨウハギ”っていう魚と関係あるんかな?このドリーがマーリンをいらいらさせながらも観客を笑わせてくれるんですけど、マーリンが海がめの子供たちに自分が辿ってきた冒険を話して聞かせるとき、一緒に冒険してきたくせにそんなこと忘れて誰よりも熱心にマーリンの話を聞いているドリーが一番笑えました。

それ以外のキャラも面白いのがそろっててダイバーの水槽に入れられたニモの先輩たちである、ヒトデやギルウィレムデフォーもいい人(?いい魚か)で、マーリンとドリーが途中で出会う海がめのクラッシュアンドリュースタントンもいいカメで楽しいし、この海がめたちに出会うくだりでは、海がめの子供たちがとても可愛らしい。

一番傑作なのは、「魚を食べない宣言」をしているサメたちですね。彼らは、サメの悪いイメージを払拭しようと魚を食べないように努力しているんだけど、3頭のサメが集まってアメリカあたりで流行りのアルコール中毒から抜けるための集団セラピーみたいなのを開いてるんですよね。あのシーン、この集団セラピーの様子を知らない人は全然面白くないかもしれませんが、他の映画でそんなシーンを見たことがある人も多いかもしれませんね。

ニモが片方のヒレが小さく他の魚よりも泳ぎがうまくないためにただでさえ過保護なマーリンが余計に過保護になってしまっているという設定もうまいし、全体的な流れもマーリンの冒険話が人から人へ(?カメから魚へ、魚からペリカンへか)伝わっていくところとか、こういう初めから無理がある設定なお話にしては無理が少なくスムーズに進んでいたし、最後のハッピーエンドも当然の結果ながら、ちょっぴり涙しそうにまでなっちゃうもんね。

オマケ1マーリンがやたらと他の魚に「お前、カクレクマノミだろ?面白い連中なんだろ?」と言われていますが、それはカクレクマノミが英語でclownfish(ピエロ魚)だから?なんでしょうねぇ。クマノミはイソギンチャクと共生している魚でそのイソギンチャクと戯れながら泳いでいるように見えるのでピエロ魚と呼ばれるようになったそうな。

オマケ2そのイソギンチャクですが、実はあの触手に触れると刺胞に他の魚は刺されてしまいます。クマノミは体の表面にその刺胞と同じ成分を分泌することによってイソギンチャクと共生できるわけです。なので、この作品の中でもマーリンはくらげに刺されても大丈夫だったのに、ドリーは怪我をしちゃうんですね。
昔、「わくわく動物ランド」という番組でクマノミの特集をしたとき、このクマノミの分泌液をふき取ってイソギンチャクのところに行かせました。そうすると、やはり始めはピクッピクッとして、イソギンチャクの刺胞に刺されたみたいでした。そして、しばらくするとまた液が分泌されていつも通りに泳げるようになっていました。魚には痛点がないと言いますが、コクなことするよなー。これが、哺乳類なら動物虐待とか言われるのにね。