シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

がんばれ!ベアーズ~ニューシーズン

2005-12-07 | シネマ か行
フィジーから帰る飛行機の中で見た。

「がんばれ、ベアーズ」と聞いて「なつかしい」と思われる方となんとも思わない方とで世代が分かってしまうのではないだろうか?ワタクシは元のほうは小さすぎてタイムリーには知らないけど、その後の続編やテレビで見た記憶がおぼろげにあり、ストーリーまでは覚えていないものの「がんばれ、ベアーズ」という響きには非常になつかしいものを感じる。

今回、あのビリーボブソーントンがどうしてまたこの「がんばれ、ベアーズ」のリメイクに出演しようと思ったのかは知らないけど、彼は(ワタクシが勝手に想像するに)義理堅い人そうなので、リチャードリンクレーター監督の友達だったりするのかなぁと勝手に想像したりしている。「アンジェリーナジョリーと別れてから酔っ払いの役しか来なくなった」などど、映画のえの字も、ビリーボブのビの字もボの字も知らないようなコメントを書いているフリーペーパーを見かけたが、このおっさんのただならぬ才能を知っている者としてはそんなフリーペーパーは犬のトイレ用にでも使ってやりたいものだ。ただだからっていい加減なことを書くな。

前置きが長くなったが、物語は元のものを踏襲しているらしい。まぁ、みなさまのご想像通り、だめな大人がだめなチームを率いて初めはやる気がないがそのうちやる気になり勝利と友情を得るという単純な物語。

昔と違うところといえば、そのだめなチームの選手たち。この子供たちが国際色豊かなこと。アルメニアからの移民。ユダヤ人、メキシコ人(彼らはスペイン語しか話せない)インド系っぽい子もいたし、車椅子の子までいる。この辺りは今の時代を反映していると言えるだろう。

話は単純なのであまり大きな期待はかけないほうがいいが、ビリーボブ演じるこの酔いどれ監督がまさかまさか子供の手本になるような人物なわけもなく、、、彼が子供に言うアドバイスやら何やらがふざけすぎてて笑えます。この子供たちとのやりとりが一番の見せ所。彼が探してきたベアーズのスポンサーはピンクパブですからね。もう最高でしょ。そのおかげでパブのおねえちゃんたちがベアーズの私設応援団です。

敵チームの監督がグレッグキニアなんだけど、彼がまたうまい。子供よりも必死になってしまう熱血体育会系アメリカンで、思わずチームのエースである自分の息子を罵倒してしまい、その子を勢いあまって押し倒し、それを見た母親がその子を連れて帰るところなど、いかにもアメリカ的だった。

全体的にもいかにもなアメリカ映画なんだけど、軽い気持ちで見る程度ならばいいんじゃないでしょうか。

オマケベアーズのチームカラーは黄色なんですが、これはあまった色です。「かっこいい色は全部もう取られたよ」とリーグの人が言います。わが阪神タイガースのチームカラーも黄色ですが、やっぱり黄色ってそういう扱いよね。ワタクシもタイガースが好きだから黄色が好きだけど、世間様から見ればあんましいい色じゃないってことは分かります