シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

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シュガーラッシュ

2014-08-28 | シネマ さ行

今年「アナと雪の女王」で大ヒットを飛ばしたディズニーの1作前の作品です。このブログに何度も書いているようにワタクシはディズニーファンなのですが、この作品は見に行きませんでした。ちまたの評判が良いのは知っていたのですが、ぱっと見のキャラクターにあまり魅かれなかったのです。それで、今回遅ればせながらレンタルで見ました。

やっぱり見に行けば良かったーーーー。やはりさすがディズニー!な作品でした。

舞台はゲームセンター。「フィックス・イット・フェリックス」という昭和のゲームの中の悪役ラルフジョンC.ライリーは30年間も悪役であることにうんざりしていた。ゲーム30周年のパーティーにも自分は呼ばれず主役のフェリックスジャックマクブレイヤーと他の登場人物だけで盛り上がっているところへ乗り込んでいき、自分だってヒーローのメダルを手にできる!と宣言。それができたら仲間に入れてやると他の登場人物と賭けをすることになってしまう。

最新ゲーム「ヒーローズデューティ」に入り込んだラルフは、そこでヒーローのメダルを手にするが、敵キャラであるサイバグの卵を孵化させてしまい幼虫と一緒に脱出ポッドで「シュガーラッシュ」というゲームの中に入ってしまう。そこはお菓子のレースゲーム。ラルフはヴェネロペサラシルバーマンというプログラムの不具合のせいでみんなから除け者にされている少女と出会う。ヴァネロペのレース出場のためにラルフのヒーローのメダルは使われてしまい、激怒するラルフだったが、ヴェネロペのペースに引き込まれ彼女がレースに出場する手伝いをするハメになる。

「ヒーローズデューティー」からはサイバグを退治するためにカルホーン軍曹ジェーンリンチが、「フィックス・イット・フェリックス」からはフェリックスがラルフを探して「シュガーラッシュ」の世界に来ており、2人は行動を共にすることに。

ゲームセンターの個々のゲームのキャラクターたちがどうやってそれぞれのゲームを行き来したり、交流したりするのか?と疑問だったのだけど、すべては電源タップでつながっていて、ゲームセンターが閉店するとそれぞれのキャラクターがタップを通ってひとつの共通の「ゲームセントラルステーション」で交流できるようになっていて、また開店時間になるとそれぞれのゲームに戻っていくという設定がすごくうまかったです。とにかく、ディズニーはまずこういう設定を作るのが非常にうまいですね。ゲームの悪役たちがグループセラピーで悩みを分かち合ってるところもアメリカ的で面白かった。

最新ゲームのキャラクターの解像度がめちゃくちゃきれいで30年物のラルフのいるゲームは動きが昔風だったりするところもいいですね。なぜかラルフとフェリックスは普通なんだけど…そして、やはりゲームが舞台ということで日本発祥のゲームがたくさん出てきて、これもまた楽しいですね。それも昭和な感じが。日本文化へのリスペクトなのか、「シュガーラッシュ」のゲーム内にビアードパパのキャラクターも登場します。「シュガーラッシュ」の世界にはお馴染みのお菓子もたくさん登場します。

ディズニーアニメの良さは設定が非常にうまく練られていることに加えて、やはりストーリーがしっかりしているところです。今回も悪役のラルフとなぜか同じゲームの仲間からつまはじきにされているヴァネロペというワケありの2人の友情が描かれていて涙なくしては見られないし、ヴァネロペがどうしてみんなから疎まれているのかというのも、過去をさかのぼってきちんと描かれておりすべてがうまく収まる物語となっています。まさかあいつがラスボスだったとはなぁ。ちゃんと伏線があったのに、ワタクシは全然気付かずに見ていて驚いちゃいました。

涙なくしては見られないなんてさらっと書いちゃいましたけど、本当なんですよ。このおっさんラルフと生意気少女ヴァネロペの友情が泣けるの。まさか泣けるとは思ってなくて油断して見ていたら気付いたら泣いちゃってました。

クライマックスで結構重要な役割を果たすサブストーリーに登場するカルホーン軍曹の声をジェーンリンチが演じているんですが、男どもを蹴散らす鬼軍曹に彼女の声がぴったりすぎて大ウケしました。まさか彼女がちんちくりんで解像度の低いフェリックスとくっつくとはねぇ。なんか嬉しい展開でした。

ラスボスの企みによって起こされていたヴァネロペの不具合も直り、悪役のラルフがいないとゲームは全然面白くないんだってことに他のキャラが気付いてくれたことでみんなとも仲良くできるようになり、それぞれのゲームの世界で幸せになったラルフとヴァネロペ。そして、閉店になればきっとゲームセントラルステーションで一緒に遊んでいるんだろうな。あぁ、なんかすでにもう一回見たくなってきた。

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21ジャンプストリート

2014-08-27 | シネマ た行

もともとはジョニーデップの出世作となったTVドラマだったということだけは知っていたのですが、内容はまったく知らずに見ました。

高校の同級生だったジェンコチャニングテイタムとシュミットジョナヒルは共に警察官になる。2人とも童顔であることから高校にはびこる麻薬犯罪を取り締まるために高校に潜入捜査を行うメンバーに選ばれる。

この2人のキャスティングを見れば分かると思うのですが、当然ジェンコは高校時代イケてた子でシュミットはイケてない子だった。高校の時は仲良くなるはずもなかった2人だけど、ポリスアカデミーで一緒になり、勉強が苦手なジェンコ、運動が苦手なシュミットをお互いにフォローし合っていくうちに仲良くなっていった。

潜入捜査の設定でも当然ジェンコが運動部のスター選手でイケてる薬を使用・売買しそうな子たちを担当し、シュミットが化学オタク系で薬を製造しそうな子たちを担当するはずだったんだけど、2人がちゃんとニセの身元の名前を憶えてなかったことから、設定が逆転してしまう。始めはそれでうまくいきそうになかったんだけど、2人とも徐々にその役割にはまってくる。

この2人の立場が逆転するっていうのがなければ、そんなに面白くなかったと思うんだけど、この単純な設定の入れ替えが物語を面白くしている。高校時代イケてたジェンコが、シュミットにイケてる子になるためのアドバイスをするんだけど、彼らが高校にいたときと時代は変わっていて、環境問題に関心があって読書が好き、みたいな子たちがイケてる時代になっていたっていうのが笑えた。ファッションの流行も以前とは違うからジェンコはすっかりイケてない子になってしまっていた。それをジェンコが「Gleeなんかが流行ったせいだ!」って言ったのがGleeファンとしてはかなりウケました。本当はイケてるはずのジェンコがすねつつも化学オタクたちと仲良くなっていくとこも笑えました。

他にもいっぱい笑えるところがあって、なかなか爆発を起こさないカーチェイスのシーンとか、アクション映画を逆手に取って笑わせるのが良かったです。2012年の作品なので、十分チャニングテイタムは日本で有名だったと思うのですが、DVDスルーだったようです。多分コアなジョニーデップファンでないと元々のドラマもそんなに知られていないでしょうし、アメリカのコメディはそこまで日本ではヒットしませんしね。多分元ネタを知っていたら笑えるとシーンもあるんでしょうが、知らなくても全然大丈夫でした。

全然違うタイプの2人が親友になって協力して捜査を進めるものの、途中仲間割れなんかもありつつ、最後にはまた親友に、という“ブロもの”で、絵に描いたような展開ではありますが、なかなかにセンスもテンポを良くワタクシは好きでした。

最後にゲスト出演でドラマ時代の主役の2人(ジョニーデップとピーターデルイーズ)が登場したのは元のファンにはたまらないシーンだったでしょうね。

この夏にアメリカでは続編の「22ジャンプストリート」が公開されてヒットしたようです。今度は大学に潜入するのだとか。

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白夜行

2014-08-26 | シネマ は行

ネットのレビューを見ると原作を読んだ方にはあまり評判が良くないような気がします。ワタクシは原作を読んでいませんので、純粋に映画だけを見た感想を書きます。

人間関係がややこしいので、あまり込み入ったあらすじは書かないでおきます。

昭和55年に質屋の主人が殺される事件が起きる。被疑者が浮かび上がるが死亡。被疑者死亡のまま事件は解決したということになっていたが、担当刑事だった笹垣船越英一郎はなにか腑に落ちないものを感じていた。

数年後その事件の被疑者でガス自殺した女山下容莉枝の娘雪穂堀北真希は、遠縁の女性の養子となり名門の女子高に通っていた。一方被害者の息子亮司高良健吾は売春のバイトをするようなすれた高校生に成長していた。

雪穂は美しく成長し、高校・大学時代の親友の恋人を略奪する形で資産家の御曹司笹塚一成姜暢雄と結婚し、義実家の事業を背負うほどの人物となっていったが、その雪穂の人生の中彼女の周辺では奇妙な強姦事件が続いていた。そして、亮司の人生の中でも奇妙な死亡事件が相次いでいる。笹垣刑事は定年を迎えてからも彼らの事件を追い続けた。

この笹垣刑事を演じる船越英一郎がとても良かった。正直、彼の印象は「2時間ドラマの帝王」というイメージしかなくて、2時間サスペンスドラマ系が嫌いなワタクシは彼の演技に関してあまり良い評価をしていなかった。しかし、この作品での彼を見て印象ががらっと変わりました。こつこつと事件の糸口を追っていく姿、事件に関連した子供たちに接する姿、定年後の少し寂しそうでそれでいて信念と長年現場の刑事を務めあげてきた矜持を感じさせる態度。クライマックスでの亮司への説得。どれをとっても素晴らしかったと思う。要所要所に登場する彼に説得力が、非常にこの作品にプラスに働いていた。

堀北真希ちゃんは非常に頑張っていたと思うし、演技は下手ではないと思うけど、年齢と容姿的に結婚後資産家の義実家でキャリアを積んでいこうとする雪穂には少し無理を感じたのが残念だった。ただ、最後に明かされる幼いころにひどい目に遭い心を殺して(殺されて)生きてきた雪穂という女性のゾッとするような内面の表現という意味ではよくできていたと思う。

どこかつながりそうでつながらない雪穂と亮司の人生の断片を見せられて、最終的に2人の壮絶な幼少期へと戻っていく展開にはゾクゾクさせられました。物語の結びとしては、一見あまりにもつらく救いのないようなもののであると同時に実は純粋な愛の物語でもあるというところが非常にうまくできていると思いました。もちろん、2人のしたことは「純粋な愛」などと呼んでしまうことは許されないのでしょうけれど、彼らを憎しみの塊に育てた大人たちの罪が非常に重くのしかかります。

このお話が終わったあと、亮司という手足を失ったモンスター雪穂がどのような人生を歩んでいくのかとても興味が湧きました。

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ゴーンベイビーゴーン

2014-08-25 | シネマ か行

ベンアフレックの初監督作品ということで以前から興味あった作品です。ケーブルテレビで見ました。

ボストンの貧しい界隈で4歳の少女アマンダが誘拐されるという事件が起きる。少女の叔父夫妻タイタスウェリヴァーエイミーマディガンは警察に限界を感じ、私立探偵をしているパトリックケイシーアフレックとアンジーミシェルモナハンのところへ捜索の依頼にやって来た。子どもの誘拐事件は自分たちの専門ではないと気の進まない2人だったが、叔父夫妻の熱意に負け捜査を引き受けることにする。

2007年の作品ということで初監督とは言え、すでにベンアフレックはハリウッドで有名な役者であったから、主演には実の弟を据えたが、脇役が警察署長ジャックドイルにモーガンフリーマン、捜査に当たるレミーブレサント刑事にエドハリスと豪華な顔ぶれである。

パトリックとアンジーは裏社会に詳しく、どうやらアマンダの誘拐には母親ヘリーンエイミーライヤンの麻薬絡みのトラブルが関係しているということを探り当てる。アマンダを奪還すべく麻薬の胴元のギャングと交渉を進めるパトリックとブレサント刑事だったが、身代金と人質交換の現場でトラブルが起きアマンダは死んでしまう。

事件の暗い影を引きずりながら生活していたパトリックとアンジーだったが、ふとしたきっかけでアマンダの事件のおかしな点に気付く。そこからもう一度捜査を始めるパトリック。やがてこの事件に隠された秘密が暴かれる。

思い切りネタバレしますが、結局アマンダは死んでおらず、アマンダの母親が麻薬中毒のひどい母親であることを知った警察署長とレミーブレサント刑事が共謀してアマンダを誘拐され死んだことにして、こっそり警察署長の家庭で育てていたということをパトリックは突き止める。警察署長は昔幼い子供を誘拐されて亡くしていたということやレミーブレサント刑事の時には法を犯しても子供を助けるという熱血漢なところが伏線となっていた。

そして、この作品の山場は決してその事件の真相ではない。その事実を知ってしまったパトリックがどうゆう行動に出るか、ということだ。アンジーはヘリーンのようなろくでもない母親に育てられるくらいなら警察署長の元で育ったほうがアマンダは幸せだと主張するが、パトリックはどんな母親であろうとも実の母親に育てられるほうが良いに決まっており、警察署長らのしたことは犯罪以外の何物でもないと考える。

結局パトリックは警察署長らを告発し、アンジーはそんなパトリックの元を去ってしまう。母親の元に戻ったアマンダの様子を見に行くパトリック。ヘリーンは男とのデートの準備で忙しそうにしていた。カウチに座ってテレビを見ているアマンダ。パトリックに子守りが来るまでアマンダを頼んでいそいそと出かけていくヘリーン。

どんな母親であったとしても子供は実の母親に育てられるのが幸せに決まっている、そう考えるか、実の親じゃなくても愛情を持った温かいある程度お金もある過程で育てられたほうが幸せだ、と考えるか。最後のシーンはアマンダが誘拐されたときには「これからは心を入れ替える」と泣き、帰って来たときには大喜びしていた母親も結局しばらくすると昔のような生活をしているという感じで気が滅入るし、結局パトリックの選択は正しかったのか?という疑問を観客に植え付けていて、物語としては成功していると思う。ただ、ひとつひっかかるのが、このアマンダを助けるために警察署長とベテラン刑事がキャリアを、もっと言うと命を張って誘拐事件をでっち上げたわけだけど、いや待てよ、と。そこまでする必要があったの?と。ヘリーンはどうしようもないドラッグ中毒だったわけだから、彼女を麻薬所持やら売買やらでしょっぴいてその間に叔父夫婦がアマンダを養子にするとかっていう単純な方法もあったんじゃないの?という疑問が湧いた。

警察署長とベテラン刑事が一人の少女を救うため誘拐事件をでっちあげたというのが、大きなプロットになっているんだけど、そこんとこの説得力が弱いっていうのがちょっと難点。

それ以外はベンアフレックの監督としての腕はこの後の作品でも証明済みなように、初監督作品としてもとてもよくできていると思いました。彼の地味だけど、着実な演出がワタクシは好きです。

ケイシーアフレックはあのふにゃふにゃした喋り方はどうも苦手だなぁ。お兄さんも喋り方が似ているけどケイシーのほうがふにゃふにゃがひどい気がします。エドハリスは今回意外な役どころでした。しっかし、どこに出てきても渋いなぁ。

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バッドティーチャー

2014-08-12 | シネマ は行

世間の評価は良くないようですが、大好きなキャメロンディアスということもあってワタクシは非常に楽しめちゃいました。

玉の輿に乗ることだけに命を賭けている中学教師エリザベス(キャメロン)は、寿退社するはずが婚約者に金目当てだとバレてしまい仕方なく元の中学校に戻ってくる。そこで新任教師スコットジャスティンティンバーレイクが資産家の御曹司だということを知り猛アタックを開始。彼の元カノが巨乳だったということを知り、豊胸手術のためにお金を貯めようと策を練り始める。

まーとにかくこのエリザベスっていう教師、ふざけまくっている。授業はまったくやる気なしで生徒に学園ものの映画を見せてばかり。授業中に隠れて酒飲んでるし、授業の合間にはマリファナきめちゃってるし。生徒たちの洗車アルバイトの監督役を申し出てその売上げをネコババするわ、共通テストで自分のクラスが学年一位になったら教師に賞金が出ると知って、いままで映画ばかり見せていた子たちにいきなり特訓を始めるわ、それでも足りず共通テストの問題を盗んじゃうわ、、、もうここまでやったら犯罪です。

はっきり言ってやり過ぎです。そりゃこれじゃ高評価は望めないわな~。でも!ワタクシは大笑いしましたよ、キャメロンの無茶苦茶ぶりに。あそこまでしてまだチャーミングでいられるなんてキャメロンしかいないもん。特に洗車アルバイトのシーンなんてもうキャメロンの真骨頂。あとこれもキャメロンの映画の特徴と言えると思うのですが、ビッチ風、デキる教師風、ヒラヒラ女子風、と色んな衣装も楽しめます。中にはアニー風ってのも。

こんなふざけた教師でありながら、結構生徒にするアドバイスなんかが的を射ていてねー。なんか嘘くさい説教とか、夢を持てーっ!とか言う教師よりよっぽど的確なアドバイスをしてくれちゃう。生徒や親たち、同僚にどう思われたって構わないって思ってるからズバズバ色々と言えちゃうんだろうけどね、親に言われるがままに政治家を目指している女の子には「もしウェイトレスになりたいって思ったらどーするわけ?」とか、人気のある女の子に振られちゃったオタクっぽい男の子には大学生くらいにならないと君は無理。あんな薄っぺらい女の子に君の魅力は伝わらないとか言った後秘密で自分のブラをあげてその子が他の男子に自慢できるようにしてあげたりとか。生徒だけじゃなくてモテない同僚リンフィリススミスにも男性をナンパする術を伝授してあげたりする。

玉の輿作戦のほうはというと、スコットは別の同僚エイミールーシーパンチと付き合い始めちゃってるみたいなんだけど、生徒の研修旅行の付き添いのときにしっかり横取り、、、と思ったんだけどー!このスコットが実は超気持ちの悪い変態で。変態にも色々あるけど、この人の変態っぷりはマジ気持ち悪かったー。それにしてもキャメロンディアスとジャスティンティンバーレイクって昔付き合ってたんだよね。元恋人同士であんなシーンできるなんてどっちも度量が広いわ。ジャスティンは変な歌まで歌って今回はカッコいい所全然ナシでやっちゃうのもすごいなぁ。

最後はそんなエリザベスをずっと見守っていた体育教師ラッセルジェイソンシーゲルとくっつくんだけど、その場面はなんだか唐突だったけど、それまでの2人のやりとりとか結構イケてて好きだったな。ラッセルがエリザベスに負けないユーモアのセンスを持った人なところも良かった。

コメディでありながらほろっと来る学園ものを期待した方はがっかりしたでしょうし、主役のエリザベスの行動が法に触れまくりで引いたという方の意見もよく分かります。それでもやっぱりワタクシは大好きでしたー。

オマケアメリカの映画やドラマを見ているとあの洗車アルバイトがよく出てきますね。日本でもやってくれないかなー。

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ミーシャ~ホロコーストと白い狼

2014-08-11 | シネマ ま行

ケーブルテレビで見ました。このレビューを書くために調べて初めて知ったのですが、原作の作者ミーシャデフォンスカ(本名はモニクドワエル)が実話だと偽って発表し、ベストセラーになった後、実はフィクションだったことを公表。今年になって作者に23億円の返還命令が出て随分ケチがついた作品となってしまったようです。この作品のヴェラベルモン監督も撮影当時は実話だと思って作っていたらしくビックリの結果なりました。

ワタクシはこの作品を見たときには、まったくそのようなエピソードを知らず、特に実話だとも思わずにホロコーストに着想を得たフィクションだと思って見ていましたので、その事実を知ったからといって特にがっかりすることはなくこの作品の評価そのものも変わらないので、そのまま純粋に映画作品に対する感想を書きたいと思います。

1942年ベルギーのブリュッセル。両親と一緒に支援者の屋根裏部屋に隠れて生活をしていた8歳のミーシャマチルドゴファール。ある日一斉検挙で両親はナチスに連行されたが、ミーシャは難を逃れた。支援者のおじさんエルネストギイブドスの両親は東へ行ったという言葉を頼りに東へ東へと向かうミーシャ。食べ物はなく、着の身着のままでナチスから隠れながらミーシャはひたすらパパとママを想って東へと進んだ。

ミーシャを演じる女の子が、最初は特に可愛いって感じじゃなかったんですが、旅を続けてどんどん汚くなっていくうちに不思議と可愛く見えてくるようになってきました。両親といる間はこまっしゃくれた子っていうイメージだったからかな。途中お腹が空き過ぎてミミズを生のまま食べたりするシーンがあってオエーってなるんですが、当然本物を食べているわけじゃないにしても、体当たり演技がリアルで上手でした。

途中で白い狼と出会って、まるで犬のようにミーシャになついてきます。その前からミーシャはなぜか動物とすぐに仲良くなれる少女という描写があったし、狼が犬の祖先であることを考えればあのメス狼がミーシャを娘のように可愛がってもおかしくはないと思いました。その白い狼にミーシャはエルネストおじさんのところにいた白い犬の名前・ママリタの名前をそのままつけて、一緒にいた黒い狼にもパパイタ、と同じくおじさんの黒い犬の名前をつけます。

もうねー、このミーシャと狼たちの交流がねー、大型犬を飼っているワタクシにはもう涙腺を刺激されまくりでした。多分、犬を飼う前だったらここまで感動しなかったと思うな。ママリタの行動がなんかうちの犬と重なってしまって。心優しい犬だったら小さい人間の子どもに対してママリタみたいに接することができると思うし。

途中からママリタとパパイタに子どもができてミーシャと一緒に群れとして生活するところも可愛らしくて良かったなぁ。狼たちが獲った獲物をミーシャが一所懸命運んだりしてね。群れの一員として生活してるところが良かった。ちょっとこの辺りはホロコーストから逃れて両親を探している女の子の物語ってのを忘れてしまいそうでした。

幸せだったママリタたちとの生活も人間が狼を狩りに来てみんな撃たれてしまったことで終止符が打たれてしまいます。その後ソビエト兵の一家に会い少しの間家族のように暮らさせてもらったりしたミーシャですが、そこも爆撃に遭い一緒に逃げようと言うロシア人の家族に自分の両親を探したいミーシャは別れを告げました。このシーンも泣けたなぁ。だってたった8歳やそこらの女の子がはるかに安全で温かいと思われる道を選ばずに両親を探すほうを選ぶんだもの。まぁそれこそ子どもだからなのかもしれませんが。

それにしても旅の中で身についたものなのか、ミーシャが元々持っていたものなのかは分かりませんが、彼女のサバイバル能力というのは結構すごかったです。雨に濡れないようにビニールシートみたいなのを盗んだり、ミミズや生肉を食べたり、ナチスのわなに気付いたり。それでもサバイバルの中での彼女の衰弱はひどくなっていきました。最後はまさか死んじゃうのーーーー?と思ったけど、助かって良かった。

そして、両親とは会うことはできなかったけど、エルネストおじさんと犬のほうのママリタ、パパイタに会えたときには号泣してしまいました。殺された狼のママリタたちを想って。そして、そこまでがんばったミーシャを想って。

これだけの感動を人に与える物語ですから、実話だと言われて感動した人が怒るのも無理はないですね…そういういざこざを忘れて鑑賞できる方であればぜひオススメします。

オマケもしレンタルで見ようと思う方がいらっしゃったら題名が「狼少女ミーシャ~虐殺の戦場、3000マイル」というなんかすごいタイトルになっていますので注意してください。

そのパッケージがこんなんで…



なんかゾンビ映画みたいになってるんですけどー!

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テンペスト

2014-08-06 | シネマ た行

シェイクスピアの最後の作品を映画化。舞台版の演出経験のあるジュリーテイモアが監督を務め、主人公を女性に変更してアレンジしている。ジュリーテイモアってなかなかにユニークな世界観を持った監督さんですね。

12年前実の弟アントーニオクリスクーパーの陰謀によりミラノ大公の座を奪われ追放されたプロスペローヘレンミレンは美しく成長した娘ミランダフェリシティージョーンズと共に流された島で暮らしていた。そこへやってきたナポリ王アロンゾーデイヴィッドストラザーンの一行。その船には弟アントーニオや王子ファーディナンドリーヴカーニーも乗っていて、プロスペローは妖精のエアリアルベンウィショーを使ってその船を難破させる。

一行は小さなグループで離ればなれになり島をさまよう。王子ファーディナンドは一人ではぐれ、プロスペローの思惑通り、娘ミランダと出会い恋に落ちる。プロスペローはファーディナンドに試練を与えそれを乗り越えたファーディナンドはミランダとの結婚を許される。

王のグループはアントーニオが王の弟セバスチャンアランカミングをそそのかして王を暗殺しのし上がろうと企む。

プロスペローの奴隷キャリバンサイモンフンスーに出会った王の家来トリンキュローラッセルブランドとステファノアルフレッドモリナは、キャリバンにそそのかされてプロスペローを殺しに向かう。

プロスペロー自身も島流しにされて以来魔術を学び魔法が使えるようなのですが、王たち一行を色々と操っているのは、プロスペローに恩義がある妖精のエアリアル。ワタクシ、ベンウィショーはあまり好きな役者さんじゃないんですが、このエアリアルという役は彼にピッタリで健気にプロスペローに尽くすエアリアルに何か悪い事が起こらないかとひやひやしながら見ました。プロスペローのほうも家来のようにエアリアルを扱ってはいるものの最後に約束をきちんと守って彼を自由にしてやったのでほっとしました。

物語もセリフ回しもザ・シェイクスピアで、シェイクスピアが苦手な方は全然面白くもなんともない話ということになってしまうと思いますが、ワタクシはシェイクスピアが好きなので楽しめました。セリフ回しで言えばヘレンミレン、アルフレッドモリナ、デイヴィッドストラザーンが特に良かったと思うのですが、クリスクーパーは全然シェイクスピア劇のイメージがなかったのですが、意外にはまっていて良かったな。アランカミングは道化のトリンキュロー役でも面白かったかなぁと思います。

大好きな役者さんヘレンミレンがめちゃくちゃカッコいいんだけど、彼女が着ている衣装がまたねー。この時代にはありえないジッパーを多用した衣装なんですけど、超カッコ良くて。と思ったらアカデミー賞衣装デザイン賞ノミネートされてたんですね。手がけたのはサンディパウエルという3度アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞している人ですね。どうりで。彼女が手掛けたかどうかは分かりませんがキャリバンの容姿も独特で魅力的でした。

まぁ色々とごちゃごちゃあった上で大団円。というシェイクスピアのパターン。これは喜劇に分類されるんでしょうね。ファンタジーちょいシリアスコメディーといったところかな。

シェイクスピアってどうしても難しいっていうイメージがあると思うんですが、このブログでも多分何度も書いていると思いますが、当時のイギリスではシェイクスピアと言えば大衆演劇のスーパースター。いまの日本で言う三谷幸喜とか蜷川幸雄とかそういう人みたいなもんで、(この例えが正しいかは分かりませんが)全然難解とかそういうことではなかったのです。だからあんまりアレルギーを感じないで見て頂きたいなぁと思います。

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鍵泥棒のメソッド

2014-08-05 | シネマ か行

ケーブルテレビで見ました。正直言って堺雅人香川照之の2人とも好きじゃないんですが、公開当時話題になっていた作品だしな、と思って見ることにしました。と思ったら「アフタースクール」内田けんじ監督の作品だったんですね。確かに今回もそんな雰囲気だったな。

売れない役者の桜井武史(堺)は自殺を図ろうとするが失敗し、ふらっと行った銭湯で、コンドウ(香川)がつるっと滑ってひっくり返ったところに遭遇し、とっさに彼のロッカーの鍵と自分のロッカーの鍵を入れ替えてしまう。この時どうして桜井がそんなことをしたのか分からないんだけど、自殺にすら失敗するような人生をコンドウの人生と入れ替えたくて思わずロッカーの鍵を盗ったのかなと思った。

さて、コンドウの服を着て荷物を調べると高級車のキーが出てくる。免許証から家に行ってみるとこれまた豪勢なマンション。コンドウという男、どうやらリッチな奴らしい。それでも次の日ちゃんと荷物を返してやろうとコンドウが運ばれた病院に行ってみた桜井。コンドウを見舞うとなんと彼は銭湯で頭を打って記憶喪失。桜井は渡りに船とばかりにコンドウのリッチな生活を続けることにする。

一方コンドウのほうは記憶はないが、身体は大丈夫ということで退院させられる。これまた残された荷物を頼りに家に帰ろうとするが周辺のことも分からず道を尋ねてみたのが、父親の見舞いに来ていた水嶋香苗広末涼子。香苗は親切にもコンドウを桜井の家まで送ってくれる。家に入り色々と物色してみて、桜井のことを自分自身だと誤解するコンドウ。少しの手がかりから自分が何者か探ろうとし、香苗も手伝ってやることにした。

この水嶋香苗という女性。雑誌の編集者をしているが一風変わったところのある女性で、自分で勝手に「私結婚することにしました」と宣言して、相手もいないのに結婚式の日取りだけ決めちゃっていた。いままで自分で計画してできなかったことはなかったそうだ。

コンドウになりきってリッチな生活をしている桜井のところにヤクザの親分・工藤荒川良々から連絡が入る。なんとコンドウという男、実は殺し屋だと言うのだ。

一方自分を桜井だと思っているコンドウのほうは、実にマメな性格で、自分が役者であるならきちんと演技の勉強をしよう、とか、自分はどんな食べ物が好きである、とか、細々とノートにびっしり書き込んで記憶を取り戻そうと頑張っていた。香苗とも徐々に親しくなっていき、香苗の結婚計画の相手として有力な候補になっていく。

そんな時ふとしたことをきっかけにコンドウの記憶が戻る。当然思い出したのは自分に成りすましているであろう桜井のこと。桜井を問い詰めに行くと桜井は依頼相手のヤクザと面倒なことになっていた。自分の為にもこのピンチを切り抜ける必要があるコンドウ。さて、コンドウはどうするのか?

この前半で色々と種を蒔いておいて後半でキレイに刈り取って行くというのが内田けんじ監督の得意とするところですね。パターン的には似ていますが「アフタースクール」よりこっちのほうが話のややこしさは全然なかったです。

香川照之が記憶喪失の時と殺し屋として行動する時が全然別人のようでやはり演技力が素晴らしかったです。広末涼子もなんだか素っ頓狂な役で可愛らしかった。すごくナイスキャスティングだと思いました。

結構笑えるシーンはいっぱいあったんですが、ヤクザから逃れるために一芝居打とうと、コンドウが役者である桜井に芝居をつけるところが一番ウケました。コンドウはなんでも真面目にそつなく器用にこなしてしまう人で、それとは対照的に桜井はちゃらんぽらんな人間で、その2人のキャラクターの違いがうまく笑いを呼んでいました。

内田監督はオリジナル脚本にこだわって映画を作り出しているようですね。彼の非常に細かいところまできちんと収拾させていく脚本にはとても感心させられます。なんだかんだ言ってほんわりハッピーエンドというところも気に入りました。なんか全然あり得ないんだけど、あり得そうな気がしてしまう不思議な脚本でした。これからもとても楽しみな監督さんです。

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