シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

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天使のくれた時間

2005-10-31 | シネマ た行

こっっれはもお、ものすごくベタな恋愛映画です。

何不自由なく暮らしている冷たい会社重役ニコラスケイジが天使のいたずらで、13年前に別れた恋人ティアレオーニとの「もうひとつの人生」を味わうことになる。実際には、別れた二人だが、「もうひとつの時間」の中では結婚し、子どもが二人。仕事も近所のタイヤ屋の店員になっている。お金持ちではないが、幸せな暮らしだ。

まーまー、こういうシチュエーションを聞いただけで展開は読めるのではないかと思います。このあと、人生に本当に大切なものは何かということに主人公が気付いて…って奴ですね。ワタクシはこういうベタなのも結構好きなので、いい感じで見れました。

わざわざUPしたのは、好きなシーンを書きたかったからです。

「もうひとつの人生」が始まり、自分の娘(3、4歳くらい?)であるはずのアニーだけが、パパの様子が何か違うということに気付きます。
「あなた、パパじゃないんでしょ?」
素直にパパじゃないことを認めると、顔をべたべたと触り、
「よくできてるわ。頭に変な装置を埋め込まないでね。
地球へようこそ」 (へっ
この子、パパの様子がおかしいから、宇宙人にアブダクトされてパパそっくりの宇宙人がやって来たと思ったんですねー。このセンス最高です。

ベタな恋愛映画がお好きな方に



 

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かげろう

2005-10-28 | シネマ か行

エロい作品かと思ったら意外に真面目な作品だった。

公開当時のプレスの写真とか、あらすじの説明文とかをちらっと見ただけで、おばさん女優のエマニュエルベアールが17歳の少年ギャスパーウリエルに手を出す。。。みたいなエロしい世界を想像していたのですが、、、映画が始まって20分くらいかな?いわくありげな少年が現れて何やら妖しい雰囲気が漂っているわりに実際にエロしいことは何も起きない。。。あれ?何か真面目な映画みたいねぇ。。。

第2次世界大戦下のフランス。空襲を受けたパリからぞろぞろと脱出する人々。その中にエマニュエルベアールと13歳の息子、7歳娘がいた。その列にドイツ機の空爆があり、その時に助けてくれた17歳の少年とよそへ非難した人の家に入り込み隠れ家生活が始まる。

初めはその少年をよく思わなかったベアールだが、息子たちと仲良くする姿や、食糧を調達してくれる彼に少しずつ理解を示していき、彼が文字が読めないと分かると教師である彼女は字を教えてやったりする。

この話がハートウォーミングにならないところが、一筋縄ではいかないフランス映画である。彼らの擬似家族的生活の中では、細かな摩擦やそれぞれの自分勝手な思惑なども描かれてリアルだ。空襲が怖くてベアールが漏らしてしまうとこやベアールの長男と少年との友情や確執もいいことばかりじゃなくてリアルでした。子どもと少年の間で揺れているこの13歳の息子フィリップが、いい味を出しています。

ベアールと少年が心を開き始めたかなーと思われたその時、全滅した部隊から生き残った2名の兵士がこの隠れ家に訪ねて来ます。彼らは純粋に食べ物や寝床を求めていただけなのですが、少年は彼らを警戒し、ベアールがレイプされるのではないかとこの兵士二人を殺そうとするのですが…

この辺りは、ワタクシもベアールがレイプされるのではないかとかなりドキドキしました。そういうシーンは嫌いです。

この事件をきっかけにベアールと少年が激しく求め合うシーンが。。。あっ、やっと、初めに期待していたような(?)シーンがっ、と思いきや、な、な、なんと。。。えーっ、そんな。。。それって、、、アグッ←ってこれ見た方じゃないとまったく意味分かりませんよね。ヒントは少年が感化院(少年院と同じ?)にいたってことです。だから、そんなやり方を覚えちゃったのね。。。ひえーっ、ヤダ。

結局、少年は近くの家畜を盗んでいたときに捕まってしまい、最後には悲劇が待っているんです。思えば、あの擬似家族生活は少年にとって初めての温かい人間らしい生活だったんでしょうね。ちょっとHな映画を見るつもりで見たものが、思いがけず胸が苦しくなるような、でもいいストーリーに出会えた一本でした。

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コーカサスの虜

2005-10-27 | シネマ か行

「踊る」「下妻」ときて、ここでいきなりがらっと雰囲気が変わります。

この作品を知っている、または観たという人はかなりの映画オタク映画ファンではないでしょうか?ワタクシはコアな映画オタクの方々と交流がないので、この映画を観たという人にまだ実際に会ったことがありません。ですが、もし、レンタル屋などで見かけることがあったらぜひ観てほしいです。

ロシアのチェチェン共和国への軍事介入を背景に描かれた作品ですが、トルストイの同名小説が原作だそうです。(この点についてはのちに解説を読むまで知りませんでした。有名な作品なのかな?トルストイだから、有名なんでしょうね。無知ですいません)舞台がチェチェンということで(撮影は隣国で行われたそうですが)日本人からするととても「現代」とは思えない雰囲気ですね。

けど、ここ何年かロシアで起こっている一般人を巻き込んだテロ事件は、ほとんどチェチェン紛争が元になっていますから、これがまぎれもなく「現代」の「現実」なんですよね。

チェチェンで捕虜にされたワーニャとサーシャ(軍人)はロシアに捕えられた人質との交換用の人質としてチェチェン人アブドゥルに買われます。ロシアと人質交換の交渉がうまく進まない中、必然的に捕えた側と捕えられた者とが共に暮らす時間が長くなっていきます。こういうシュチュエーションは結構あって「ストックホルム症候群」というやつでしょうか。映画として取り上げやすいテーマだと思うのですが、この辺りの描写がとても抑えた感じでドキュメンタリー風の演出なので映画に慣れてない人にはちとしんどいかも。ワタクシはこの演出がすごく良かったと思っていますが。

こういう撮り方だからこそ戦争の無意味さやむごさなどがことさらに強調しないでも伝わるのではないかなと。

淡々と物語が進行する中、果たして人質はどうなるのか?

チェチェン人のアブドゥルはおそらく自分でも分からない理由で主人公の命を取ることを断念します。が、、、最後に起こる悲劇。チェチェン攻撃に向かうロシア軍のヘリの群。あまりにもつらく悲しい現実。大国の思惑に犠牲になる人々。最後の主人公の「止めろー」という叫びが胸に突き刺さります。静かな涙が自然に流れ、見た後もずっと忘れられない、思い出すたびに胸が痛くなる作品です。

 

 

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下妻物語

2005-10-26 | シネマ さ行

公開当時、別の映画を見に行ったら、ちょうど隣の館でこの作品を上映中で、その映画館のショーウィンドウに映画で実際に使った深キョンのロリータ衣装が展示されていた。そして、上映が終わり、その館から女子高校生たちがドワーッと出てきてその展示に群がって携帯でバチバチ写真を撮り始めた。「うぉー、これが噂の下妻物語かー。深キョン、まるで教祖様じゃん。すげぇ」と興味はあったものの見に行くほどではなく、今回のケーブルTVの放映でやっと見た次第です。

“できれば私はロココ時代のフランスに生まれたかった”という竜ヶ崎桃子(深キョン)。だが、実際彼女がいるのは“現代の茨城県下妻”という彼女。ロココ時代とは何か?の説明から始まって、下妻の説明、桃子のおいたちと続く導入部分から見ているほうはこの「下妻ワールド、桃子ワールド」にぐいぐいと引き込まれていく。

とにかく、映像の切れとセリフの切れがいい。もう、何秒間かに一回はぷぷっと吹いちゃう感じ。

ロリータのお洋服を買うために父親宮迫博之が扱うバッタもんの商品ヴェルサ○チ(○のところにピー音が入るとこがまたいい)を売ろうとする桃子。それを買いに来た地元のヤンキー白百合イチゴ土屋アンナ。これがふたりの運命の出会い。バッタもんと分かっていてもヴェルサ○チが欲しい(そして、2万円も出そうとする)イチゴ。(なぜなら、ヤンキーだから)そして、何度もヴェルサ○チを買いに来たりしているうちに、なぜかつるむ(いや、と言うより、イチゴが桃子に付きまとう)ようになる二人。

もうとにかく、この二人のかみ合わない会話が最高。桃子は甘えたちゃんに見えて、実はお洋服命でそれ以外のことにはかなり冷徹な女。自分の趣味一直線で友だちなんかいらない。元いじめられっ子でヤンキーになったイチゴは尾崎豊が好きな典型的な寂しがりやさん。イチゴがつきまとっても桃子は勝手にすれば?ってな感じ。イチゴに飛び蹴りとか食らわされても、たいして動揺もしませんからね。無理やり、パチンコとかには引きずってかれますけど。桃子の我関せずというか(おいたち上)達観してるというか、ホントにフランスのロココ、ロリータのお洋服以外のことは一切気にも掛けない態度がかなり笑えます。

その他、演出面でもかぁぁぁなり笑わせてくれますねー。

桃子の生まれが尼崎あたりで、そこは、住民のほとんどがヤンキーで生まれたときからジャージを着せられ、ジャージを着て死んでいく…ジャージー天国とかねー。
イチゴの話が長いからって途中でアニメで要約してくれちゃうとことかねー。遊びゴコロ満載。おふざけ最高です。

代官山に2時間半かけて買い物に行く桃子に下妻の住民が「ジャスコがあるじゃないかー」とか言っちゃって。このときの住民が最高。このポロシャツ、ジャスコで980円。このブラウスもジャスコで2980円とかねー。ちゃんと後で株式会社イオンってエンドクレジットで出てたけど、あんだけ馬鹿にされる対象としての登場なのに、「やるやんイオン!」って思いましたね。ま、ポロシャツ980円~とか事実だけどな。そういえば、イチゴも「そんな服どこで売ってるんですか?」って桃子に聞かれて「ジャスコだよっ」って自慢げに答えてたなー。

桃子のおばあちゃん、樹木希林も最高。あの役やれるのはあの人しかいません。思えば、彼女は「あの役やれるのはあの人しか…」って役ばっかりよね。素晴らしい役者です。だってさぁー意味なく、孫に「100円ちょうだい。ねるねるねるね買うの」とか言ってボケてんのかと思いきや、実は元ヤンで重要なところで桃子に幻のバイクを貸してくれちゃうんだもん。そんなありえへんばあちゃんやのに、彼女が演じると説得力あるんですよ!それ自体ありえない…

桃子のお母さん役の篠原涼子も関西弁頑張ってたし、小池栄子はまさにはまり役。だいたい深キョンも土屋アンナも演技大丈夫!?と思ってたら結構やるやん。というか、二人ともかなりナイスキャスティング。

深キョンの「お前らいちびっとったら、しばきまわすぞ」なんてもう鳥肌もんの面白さでしたもんね。

オマケ1土屋アンナが出てきたとき、「ピン芸人のまちゃがもう少し可愛かったらこの役できたなー」とか思っていると後半でレディースのメンバーとして登場するじゃないですか!やっぱり決め手はあの髪型だったんですかね。

オマケ2“下妻”とか“吾妻”とかの地名を聞くと意味なく淫靡な感じを想像してしまうのはワタクシだけでしょうか?...その地方の方には失礼な話ですよね。。。すんません。



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踊る大捜査線 THE MOVIE 2 ~レインボーブリッジを封鎖せよ

2005-10-25 | シネマ あ行

2週連続の「踊る」いやー、ひさびさに「踊るワールド」に浸ることができてシアワセでしたねー。
「2」はにゃおと映画館で見ました。「1」よりもさらにワクワク感や緊張感がパワーアップしててすごく好きです。

まず、冒頭から「踊るワールド」全開で楽しませてくれます。いきなり、

「すいませーーーん。勝っっちゃいましたぁぁ…」
ですもんねー。訓練だというのに、SATの挑発に思わず本気になった湾岸署のメンバー。捕えたSAT隊員に「捕獲」とか「死亡」とか貼っつけちゃってるのが笑えます。人質役の和久さんいかりや長介「犯人に同情しちまう人質もいるんだ」なんてはりきっちゃってねぇ。でも、このSATの隊長さんホントはいい奴で最後に活躍してくれます。

5年も経つと、事件の大きい小さいにこだわってる青島織田祐二がそこにいて、「んっ?なんか青島変わった?」と思っていると、奴が待ってた大きな事件が発生。またまた、本店が乗り込んでくることに。またもや、署長たちは本店の接待で必死。弁当の納入業者に談合させて賄賂もらっちゃうしねー。青島とすみれさん深津絵理は接待のためのすし屋のおやじを探して来いとまで命令される始末。

今度の捜査本部長は初の女性キャリア沖田真矢みき。初対面で室井さん柳場敏郎に紹介を受けた瞬間、
「事件はね、現場で起きてるんじゃないの。会議室で起きてるのよ」
と先制パンチを食らう青島。

まぁ、この女がいけすかない奴で、所轄に対して偉そう偉そう。ほんま、ムカつく。

「子どもが親の心配しなくていいの」
とか和久さんに対して平気で言っちゃうんですから。失礼な

今回は、この女キャリア対所轄、室井さん板ばさみ、真下正義ユースケサンタマリアのネゴシエーターぶり、青島とすみれさんの進展、和久さん泣かせ役に専念っつう感じですかね、パートごとに分けると。

板ばさみの室井さん、超かっこよかったですねー。所轄をかばいながら、歯がゆい思いしてるのが伝わってきて。沖田に青島とすみれさんの責任を取れと言われて、モニター室に追いやられた時も文句も言わずにねぇ。でも、最後には颯爽と登場してきてくれたし。 「シビれるような命令ありがとうございました」って青島が言ってたけど、ワタクシもシビれたよー。 「責任を取る。それが私の仕事だ」にもしびれまくりましたよ!!!

ネゴシエーターの真下は、ワタクシ個人的にユースケサンタマリアが嫌いなので、結構どうでもいいです。雪乃さん水野美紀とくっついちゃうんだねぇぇぇ。。。ええええーーっ。

青島とすみれさん、イライラします。けど、今回はやっとデートの約束もしたしなー。すみれさんも「精神年齢が低い男が好き」とかかなりアピってたしなー。煮え切らない青島にすみれさんもイライラしてるんかなー。パーティのシーンでの背中合わせの二人なんかドキドキしましたねぇ。

和久さんの泣かせ役。吉田副長官との静かな会話とか、あと、すみれさんの病院で独り泣くところなんて、、、もう、本当に涙なしでは見れません。ここのシーンはこの作品のプレミアで病気から復活してきたいかりや長さんの挨拶の後ろで泣いてた深っちゃんをなぜか思い出しました。現場でのいい関係がそのまま見れたようなシーンです。そしてこの後、沖田にきっぱりと「これ以上、若いもんを傷つけないでくれ」って言うんですよね。くぅぅぅーーー、泣かせるねぇぇぇ今回一番素敵だったのは長さんかも。彼がもういないなんて嘘みたい。

今回の事件ももちろん、無事解決するわけですが、今回何よりもみんなが必死になっていて、「ぜっっっっってぇ見つけてやる」って青島が気合入れて言ってたのは署長のラブメールの相手探しでしたね。そしてまた、「行きなさい」と連行されるんですよね。馬鹿ウケです。

これでもう青島は登場しないのかしら?寂しいなぁ。スピンオフは順調みたいですけど、ワタクシはまだ見てません。青島が出てない「踊る」ってどうなんやろ?「交渉人」も「容疑者」も面白いらしいけど…レンタルして見ます。

オマケ1女性キャリアの沖田は今回、敵みたいなもんですから最後に壊れてくれて良かったんだけど、あれじゃやっぱり女性はダメじゃんってことにならない?いくらなんでもちょっと安直すぎましたよねぇ。

オマケ2今回、完全版と称して未公開シーンも公開。なんて言ってましたけど、肝心なエンドロールがないじゃん!!!あそこで青島とすみれさんがデートしてるんじゃないの?すごい重要やと思うんですけど?フジテレビにとっては「県庁の星」っていう織田祐二の新作映画の宣伝のほうが大切かもしれんけどさー。作品に愛情があるならきちんと流せよっ

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僕はラジオ

2005-10-24 | シネマ は行

素直に良かった。これが実話というのがまた感動する。こういう素直な作品の感想はチープになりすぎて良さが伝わらなさそうで怖いのだけど、、、

ハナ高校の周りをうろついていた知的障害者の少年をアメフトの部員が暴行したことからアメフト部のコーチエドハリスが彼に興味を持ち、親交を深めていく。この二人の交流が本当に自然に描かれていて、内容については逆にあまり語りたくないですね。ただただ、見てくださいって感じです。

始めはろくに会話もできなかった少年“ラジオ”が徐々にコーチや周りの人々に心を開いていく。ラジオを演じるキューバグッティングJr.が素晴らしい。知的障害者のラジオを大げさになることなく自然に演じている。映画上の演出なのかもしれないけど、“ラジオ”のユーモアもこの映画の中で周囲の人と溶け込む重要なポイントとなっていたりする。

エドハリス。彼はどんな役でも何に出演しても最高に素晴らしい。今回はラジオを相手にかなり押さえた演技をしなければならないが、それでも物語を引っ張る者として受け身ではない。信念の人、コーチジョーンズにとてつもない信憑性を持たせている。

アメフト命な彼が“ラジオ”を通して、人間同士のつながりというものを振り返り、おろそかになっていた家族との時間を持とうとアメフトのコーチを辞めるところにはかなり感動した。
高校生の娘に「このところ話す機会がなくて…」と言うと、
娘が「機会がないんじゃないわ。パパが機会を掴まなかっただけよ」と言われハッとする。
コーチを辞めると宣言するときに、“ラジオ”の存在を疎ましく思う人たちに言うセリフがこの物語の全てを表していると言っていい。
「我々がラジオに教えているんじゃない。我々が教わっているんだ」と。こんなありがちなセリフにも重みがある。それが、本当にそうだと思わせる物語が背景にあるからだ。

コーチは「教わっている」とは言ったけど、「高校」という生きがいを“ラジオ”に与え、“ラジオ”から忘れがちなものを教わる。一方的でない真の豊かな人間関係を言えると思う。

そして、彼を支える妻デブラウィンガー「デブラウィンガーを探して」という映画にもなっているように、彼女は一線を退いた女優。つまり、よほどいい脚本が回ってこない限り映画には出演しない。その彼女が選んだ作品なのだ。しかも、脇役で。彼女の良さは随所に表れるが、
やはり、自分が“ラジオ”にしたことは間違いだったんじゃないかと悩む夫を
「人に対して正しいことをして、それが間違いだったなんてことは絶対にないのよ」と叱咤激励するところはとぉぉぉーっても素敵。

“ラジオ”をいつも優しく抱きしめてくれるママも厳しくもコーチに共感して助けようとしてくれる校長先生アルフレウッダードも良かったなぁ。この校長先生が自分の責任ある立場とコーチを助けたいとする立場がとてもバランスよく描かれていて、ただ都合のいい展開になりがちな部分をうまく支えていると思う。

実際には何年もの話を1年間の出来事として要約して映画化されたらしいから、実際にはもっと苦労したこともあったんだろうなぁと想像するけど、エンドロールに本物の“ラジオ”が登場してると、関係者もこの姿を見るとその時の苦労なんて忘れるだろうなぁと思いました。

オマケ始めにフットボール部でプレイしていた同じ学生があとでバスケットボール部でプレイしています。ここで「なんで?」と思われる方が中にはいるかも。アメリカではシーズンオフには別のクラブでプレイするとか、同時に運動系と文化系のクラブに所属することができるし、実際そうしている子が多いです。アメリカ人スポーツ選手の経歴で色んなスポーツの経験が書かれていてビックリする人がいますがアメリカではめずらしいことではないようです。エースのピッチャーがサックスも吹ける、とかね。日本もそうだったらいいのに~ともうとっくに学生ではないけど思います。

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トゥルーライズ

2005-10-21 | シネマ た行
10年以上前、友達に誘われて大勢だったので、ワタクシ一人が違う映画を見たいというわけにはいかず、乗り気ではなかったけど見に行きました。結果は、「見に行って良かった」と思いました。

これがくそ真面目なアクションだったらワタクシは好きではなかったと思います。けど、この作品かなりコメディ入ってるんですよね。それでいて、シュワルツェネッガーが他でやったようなドタバタものでもない。そのへんは共演のジェイミーリーカーティスのコメディセンスのおかげですかねー。

彼女は旦那さんが(シュワちゃん)ただのセールスマンだと思い込まされているのですが、実は旦那は国の最高秘密機関の諜報員で家族にさえそのことは内緒なんですねー。夫がそんなスリリングな仕事をしているとはつゆほども知らない妻は日々の日常に退屈ささえ覚え、夫以外の男ビルパクストンと密会を…

妻の行動を怪しんだシュワちゃん、組織の力をフルに活用。(公私混同甚だしいのです)二人の密会場面を押さえ、妻を監禁、尋問。妻を部屋に閉じ込めてスピーカーから質問するのですが、このときの調子に乗った相棒が笑える。尋問の結果、妻は浮気はしていないし、シュワちゃんを愛していることが無事判明。でも、人生にスリルが欲しかったと。

さて、シュワちゃん、人生にスリルが欲しい妻のため、またしても公私混同し、妻に架空のスパイとしての任務を与えます。ここからのシーンが最高。妻は売春婦に扮してとあるホテルの一室に盗聴器を仕掛けるために出かけていく。。。ここで冴えない妻がだいへんしーーーん。ホテルの廊下でふと自分の格好に気付く彼女。これではとても売春婦に見えないとばかりに、ドレスを引きちぎり、タイトなミニのワンピにしてしまい、髪もなでつけて、いっぱしの売春婦気取りで部屋へ。部屋での振舞いもどんどん売春婦っぽくなっていく…シュワちゃんにエロダンスを要求されて最初はダサいダンスをしていたのにどんどんその気になっていっちゃうんですよ。この一連のシーンのジェイミーリーがカッコいいこと、カッコいいこと。若い女優たち顔負けの完璧プロポーションを惜しげもなく見せ付けます。

ま、このあとは本筋のテロ組織との戦いに入っていくわけですが、ここでも要所要所でこの奥さんが笑わしてくださいます。アクションの部分は“んなアホなパワー全開”ですわな。なので、それはワタクシとしてはどうでも良いのでございます。

一通りのアクションが済んでからの最後のオチがまた、良い感じで笑わせてくれます。シュワちゃんにタンゴなんてまぁぁぁったく似合いませんけれどもね。

オマケコメディ映画なので、堅いことは言うまいですが、核爆発があってあの“ピカッ”さえ直接見なければ大丈夫と思っているアメリカ人。。。実際少なくはないのかもと思うとゾッとする…
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踊る大捜査線 THE MOVIE

2005-10-20 | シネマ あ行

ワタクシはこの踊るシリーズの大ファンで連ドラ時代、スペシャルドラマ時代、映画時代と一話も見逃すことなく見ています。

ただ、この映画第一弾が公開された時はカナダにいたので映画館では見れませんでしたけど。土曜日にTVでやっていたので、また見ちゃいました。

ワタクシは踊るシリーズの普通の刑事ドラマよりかなり本当に近い部分とかなりフィクションな部分がうまく混ざり合っているところや、シリアスさとユーモアがうまく混ざり合っているところが非常に好きです。そして、それぞれのキャラクターがはっきりしているところ、シリアス調のときもコメディ調のときもセリフの掛け合いが素晴らしいところですね。それに、連ドラ時代からきちんとお話がつながっているところも好き。

やたら印象に残っているセリフを少し紹介。

「コピーしちゃえばいいのに」
身代金に出すお金の番号をひかえてるみんなに雪乃水野美紀がぽつりと言う。
ワタクシも一瞬、「めっちゃええ考えやん。なんで思いつかんかったんや、アホー」と思ったけど、これって違法なのね。実際、こういう時くらいはコピーは許されるんかな?映画の中ではダメなことになってたけど。

「自動販売機ごと返してやる」
室井さん柳葉敏郎のコーヒー代を本庁に請求するという青島織田裕二に対して室井が言う。
「2」できちんと実現されてるんですよねー。室井さん、やるぅ。

「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ」
これは言わずと知れた、超有名なセリフ。
「2」ではあっさりひっくり返されちゃうんですけどね。
この後の「室井さん、命令してくれ。俺は室井さんの言うことを聞く」っていうのもしびれますね~。

「一度もデートできなかった」
容疑者の母親に刺された青島がすみれさん深津絵理に言う。
あーもう、この二人イライラするわい。早よ、なんとかならんかいっ!!!

「死んだんじゃないのか?」
青島が死んだと思って、「青島ぁぁぁぁ」と叫んだ後に、青島のイビキが聞こえ、思わず室井さんが言う。
いやいや、死なんでよかってんけどな、と室井さん、自分で突っ込みを入れたことであろう。
この後、室井さんが東北弁でなんか言うねんけど、なんて言ってるかまったく分からんのよー。今までも何回か言ってるし、もしかしたらシリーズ中で説明されてるかもやけど…

もう少しあるとは思うのですが、メモりながらでも見ないと全部は覚えてないです。記憶力悪し

冒頭の猟奇殺人の被害者が川に浮いていて隣の管轄に流れていくことを望んでいる湾岸署の面々も、接待ゴルフやら戒名書き(←戒名って言ってるように聞こえるんやけど、ほんまにええの?何て言ってるんやろ?)やら本店の機嫌取り&領収書破棄なぁんてことしか考えてない署長たちも相変わらずで、和久さんいかりや長介、それやったらあかんてみたいな静かな熱血行動も相変わらず。突っ込みどころはもちろん満載ですが、堅いこと言わないでぇ、お願い。楽しんじゃってください。

オマケ1今週土曜日は「踊る2」ですねー。楽しみ楽しみ

オマケ2日本で公開されてすぐ後にカナダの中華街でこの作品の海賊版DVDを発見しました。恐るべし中国海賊版大国

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スーパーサイズミー

2005-10-19 | シネマ さ行
この作品は公開当時かなり話題になっていたので見た方も多いかもしれませんね。趣向としてはマイケルムーア的ドキュメンタリーなんですけどね、マイケルムーアは彼自身が太っちゃてるからこの作品の監督モーガンスパーロックがしたようなことはできませんね。

しかしまぁ、ホントによくやりましたね。マクドナルドを1ヶ月間毎日3食食べるなんて、健康とか不健康とか以前にイヤですよね。ワタクシ、ファーストフードは好きですけど、3食それって考えるとたったの1日でもイヤですもん。しかも、アメリカのサイズはハンパじゃないですしね、スーパーサイズを勧められたら受けるっていうルールまで決めちゃって…いくら医者がついてるからってさてさてどうなることやら、、、

まず、何週間か過ぎると画面で見ていても分かるほどにみるみるうちにモーガン君が太り始めました。この辺りは、ワタクシのカナダ時代を彷彿とさせる展開でしたねー。もともと、甘いもの&ジャンクフードが大好きなワタクシはカナダでピザやらドーナツやらチキンウィングやらを主食にしている間にみるみる15kgぐらい太りました。まさにスーパーサイズミー状態。ま、日本に帰れば自然に戻るだろうとタカをくくっていたワタクシは期間限定デブを楽しもうとばかりに食べまくりました。日本に戻ると1年くらいで元に戻りました。ダイエットなしでです。この時のことドキュメンタリー撮影しておけば良かったなぁ。いかに日本食が素晴らしいかを実証するとか何とか言ってねぇ。そうすれば、モーガン君みたいにサンダンス映画祭に出展できたのに。。。ここが、クリエイティヴな人と凡人の違いやねー。

えーと、映画のほうはと言いますと、モーガン君の地獄の日々の間に、アメリカの食生活の現状や、ファーストフード業界の問題点、政府との癒着なんかをインタビュー形式で暴いていきますが、この辺りにはマイケルムーアほどの突撃度がないのが少しインパクトに欠けます。

結局のところ、ファーストフード店に問題があると言いたそうではありましたけど、ワタクシとしてはちょっと「?」でしたね。もちろん、大企業と政府の癒着というところには問題大アリやと思いますけど、「給食にまで入り込むファーストフード会社」とか「幼児が魅力的に感じるようにCMや店を作っている」とかいうくだりには正直、「何言うとんねんと思いましたね。強制じゃなくランチを持ってきていない子が好きなものを取るタイプのアメリカの給食。栄養のバランスの取れたランチを持たせるという親の責任はどこへ行ったのか?幼児は一人ではマクドには行けません。そこに連れて行かないという親の責任は?

いくら政府が食育をきちんとせず、マクドがCMに莫大なお金をかけているからって何が体に良いか悪いか知らないっていうのかな?国民は騙されてるっていうのかな?その辺、突っ込んじゃうとアメリカの観客ウケが悪くはなるかもしれませんね。「お前らはアホや」って言われる映画見に行きたくないもんね。「そうだ!あいつらが悪いんだ」って大企業と政府相手に言うほうが共感は得られますもんね。

いや、もちろん、大企業と政府の癒着のせいで国民に都合の悪い情報とかは隠されてたりしますからね。「国民は騙されている」というのもあるにはあるとは思います。大企業は政治家におっとろしい圧力をかけてるでしょうからねー。国民は本当の情報を得るのは難しいものです。マスコミもね、CMなんかウソがあろうが何であろうがお金さえもらえば垂れ流し状態やし、スポンサーの悪口はたとえニュースでも言えませんからね~。

とは言え、この後日談で語られるように、この作品が出てマクドナルドはスーパーサイズを廃止したらしいですけどね、勧められたからっていらないなら断ればいいんですよ。そんなにマクドの店員さんたち怖くないでしょう?「でっかいことはいいことだぁ」みたいな考えを消費者が変えればいいんじゃないの?とも思っちゃいましたねー。

ともあれ、モーガン君のこの思いつきと試み、非常に楽しく興味深く見れました。実際に数値がどんどん悪くなっていくし、気分がすぐれないっていうのも、ワタクシ自身のスーパーサイズミー時代を考えるとよく分かる気がしました。後日談として、彼が元に戻れたことも分かったし、あー良かった。映画の途中で心臓発作とかシャレにならんもんなー。いやー、モーガン君、お疲れ様でした

オマケ1めぇぇぇっちゃ普通っぽーいモーガン君の彼女が彼のセックスの様子なんかを赤裸々に語っちゃうとこには感心というか、ちょっと引いたというか…

オマケ2各章の始めに写されるロナルドマクドナルドをモチーフにした絵がブラックジョークが効いててかなりセンスいいですねー。それを集めた画集とかあったら欲しい。
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ステップフォードワイフ

2005-10-18 | シネマ さ行
全米ネットワークの敏腕プロデューサーニコールキッドマンが暴走しすぎて会社をクビになり、神経衰弱になってしまったため、夫と子どもとステップフォードという郊外の町に引っ越す。



しかし、この町、なんか不自然、、、


この町の秘密とは一体、、、


とここまでは、あ、ここ数年流行りのサバーバン(郊外)ものかと思わせておいて、、、実は、、、




そう、奥様たちは XXxX だったのです。

なんですねー。XXxXが何かというのは一応大きな秘密ということになっているので言わないでおきます。映画を見るとすぐに分かるんですけどね。

結構ちゃちいけど、それでも面白かったです。話は単純やけどアホらしい話の中にも深読みすれば、男と女の力関係というか、それぞれの願望がうずまいているんだなと分かる。あのカーリーヘアー、花柄のワンピ、いつでも笑顔、家事&セックスが女の仕事(ま、いわゆるキッチンでは淑女、ベッドでは娼婦ですな)が男の元祖な願望か、、、(←真っ黒ファッションのニコールは浮きまくり)正直なとこ、それは事実なのかも。

そして、何よりもキャストが豪華。

冒頭、敏腕プロデューサーとしてスピーチをするニコール。ここでは誇張気味にキャリアウーマンを演じていて、元ダンナのトムクルーズが「マグノリア」でセックスの教祖様をオーバー気味に演じていたことを思い出しちゃいました。

そして、ステップフォードで唯一“マトモ”な妻を演じるベットミドラー。ワタクシ個人的には彼女の映画出演作を久しぶりに見ました。彼女はどうやら才能溢れるフェミニストな作家らしいですが、そういう前衛的な雰囲気がとても似合うおばさんですね。すごく魅力的だと思います。しかし、彼女が“ステップフォードワイフ”に変身しちゃったときは、、、かなり、、、キッツー!ですな。

頼りになるんだかならないんだかよく分からない旦那役にマシューブロデリック。彼にはこういうブラックコメディがよく似合う。幼い顔に白人男性体形がちょびっと奇妙。

グレンクロースクリストファーウォーケンはいつどこに出てきても怖い。。。ので、この役にピッタリ。

ストーリーの面白さよりも役者たちの演技に支えられた感はアリですが、ワタクシは楽しみました。

オマケこの作品、1975年に作られた同名作品のリメイクなんですね。オリジナル版は、コメディっぽくなくスリラーっぽいらしいです。

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ソウ

2005-10-17 | シネマ さ行
こえぇーよ。
ポスターからチラシからDVDのパッケージから何もかもこえぇーよ。

実際、公開のときは「見たい」と思いながらもあのでっかいスクリーンで見る勇気はない、、、レンタルにしよ、と思っていたヘタレなワタクシ。

そして、ふたを開けてみるともう冒頭シーンから怖かった。。。



でもね、思ってたより大丈夫でした。怖かったけど、かなり怖い妄想が広がっていたのが逆に良かった

見る前にあまり情報を入れないようにしているワタクシは、この作品「cube」のような不条理劇かと思っていたんです。あのポスターにもなっていた有名なトイレ(?)のシーンから場面が動かず、見ているほうも精神的にかなり追い詰められるのかと。でも、実際はそうじゃなくって、早い段階でこのトイレから場面が変わってくれます。それに、ちゃんと追う者と追われる者っていう構図があるし、ちょっとホッ

それと、これは映画ファンだけかもしれませんが、出ている役者さんの中には有名な人(ダニーグローバーケリーエルウィスモニカポッター)もいて、その分もちょっと緊張がほぐれるというか。知らん人ばっかやと、リアリティが増しちゃうんですもん。

それでもやっぱり怖いですけどね。途中で家の鍵閉まってるかどうか確認しちゃったもんなー。いやー、ビビリ丸出し。

お話といえば、まー良くできてます。見るほうの「怖い」という感覚を最大限に引き出すようになってます。「血」や「死」や「孤独」に対する人間の恐怖心というものが、いかに強いかということを改めて認識しました。日常的に周りに存在しない物ではないのに、量や質が変わるだけで異常に恐ろしい物へと変わるんですよね。製作者側は見ているほうのそういう恐怖心を非常にうまく利用してきます。

犯人の居場所が決定的になったのに、刑事がたったの二人で乗り込むとか、ゼップは何も悪いことしてないんちゃうん?とか、あと、ゼップの登場シーンも不自然に挿入されていたりとか、ちょっと納得いかんこともあるにはありますけどね。それでも、冒頭の緊張感を本当に最後の最後まで引っ張っていけてるとこなんかは凄いです。映像的にもこちらを追い詰めるようになっているし、展開も素早くて見ているこちらに推理する余裕を与えないんですね。


怖い、怖いと思いながら見てたけど、終わって振り返って考えてみると、完全に彼らの作った世界に吸い込まれていた自分がいて、もの凄いエンターテイメントを見せてくれたんだと変に感心しちゃいました。
「セブン」とかがニガテな方には絶対にオススメいたしませんけれども。

オマケ「ソウ2」が出るんですね。英語版のウェブサイト見てみてください。開いた瞬間開いたことを後悔した本当にビビリなワタクシでした。だって、切断された指で“ツー”ですよあー、おねしょしそぅ…
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エニグマ

2005-10-14 | シネマ あ行
題名を聞いただけでピンと来る方も多いかと思いますが、第二次大戦中の暗号解読に関する作品です。

お話はちょっと入り組んでいて回りくどいところもあって少し分かりにくいです。でもワタクシは全体的な雰囲気と主役の二人ダグレースコットケイトウィンスレットがいい感じだったなーと思います。

ダグレースコットは数学者で暗号解読チームにいるんですが、同僚のクレアと喧嘩別れし、神経衰弱になったことから休暇を取らされていたのですが、またエニグマのコードが変更されたため、その解読に呼び戻されたという役柄。数学者だから、おしゃれにはうといだろうし、神経を病んでいたということもあってか、なんか薄汚れた感じが終始していたダグレースコット。(といっても「エバーアフター」なんかでもちょっと汚れた感じがしたな)彼は、あんまり俳優をしらない人が見たら「この人ラッセルクロウ?」と思ってしまうんじゃないかしら?と思うんですがどうでしょう?似てませんか?
ちょっぴり変わり者な奴っていうのをうまく演じていたと思います。

ワタクシがケイトウィンスレットのファンであるというのは、前にも書いたことですが、この役の彼女もまさにケイトウィンスレットっぽくていいです。聡明で男に負けず、ユーモアのセンスがある。この役にはちょっとドンくささも漂わせて、彼女らしい役ながら今までの役と一緒ではないところがスゴイ。緊張感漂うストーリーを少し緩和するユーモアを担う役でもあります。
普段はメガネをかけている彼女がメガネを取ったとき、上司に「そのほうが良く見えるよ」と言うとすかさず、(メガネを取るとはっきり見えないから)「あなたも良く見えるわ」とやり返すところがすごく好きです。

ちょっとユーモラスなところを取り上げましたが全体的には大真面目なサスペンス仕立てになっております。入り組んだストーリーがお好きな方に



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プリティリーグ

2005-10-13 | シネマ は行
この作品のことを初めて知った時、これが実話の映画化だと聞いて、「ウソやろ?」と思いました。アメリカで女子の野球リーグがあったなんて…現代でさえ男女平等とか言われても実際そうではない社会なのに、第二次世界大戦時にそんなことが…???アメリカは自由の国などと言いますが、彼らもマッチョな男の世界~みたいのが好きですからね。女が野球みたいな風潮はありますもんねー。それでも、この女子リーグが結成されたのは、それだけアメリカ人が野球が好きだということでしょうね。「女のでもいいから野球が見たい」と思う人が多くいたからでしょう。

ロックフォードピーチズに集まった個性的なメンバーがとってもキュート。ドティジーナデイビスとキットロリーペティの実力派姉妹バッテリー。ダンサーあがりのメイマドンナ。メイの親友ロージーオドネル(はっきり言って)ブサイクな強打者マーラミーガンカバナー。子連れのエブリンビティスクラム。そして、監督はアル中のジミートゥーガントムハンクス

リーグの方針で選手たちは品行方正が求められ、淑女たるためのレッスンを受けさせられたりするのですが、それでも宿舎の教育係を騙して夜の街に繰り出したり…お笑いパートはもっぱら、マドンナとロージーオドネルが引き受けます。みんなで教会に行き、告解するシーンで神父を失神させるほどの告解をしたり、字が読めないチームメイトに字を教えるためと言ってHな小説を音読させたり、といたずらっ子的な存在でマドンナが活躍します。トムハンクスのおしっこの時間の長さを計ったり、エブリンが連れているニクったらしい子どもに本気でキレたりするシーンもあったなー。「エビータ」のところでマドンナの映画にいい作品はないと書きましたが、これはいい作品と言えるでしょう。ただ、これは“マドンナの映画”ではないので。

選手たちの中にも夫が戦争に行っている人が多く、戦死を知らせる電報にみんなが固唾を呑むところなど、シリアスなところもあります。主役のドティとキットの姉妹の確執もシリアスに描かれていますね。実話なだけに時間内に納めようとするとどうしても駆け足になってしまうくだりもありますが、それでも限られた中で丁寧に描かれていると思います。

チーム内に生まれる友情や、監督と選手としてのジミーとドティの信頼関係、投げやりだった監督が本気になっていくところなど絵に書いたようですが心温まる展開を見せてくれます。

ラストでは今現在の彼女たちが女子リーグが野球の殿堂入りした記念セレモニーで再会するのですが、その時の女優さんたちが驚きですとくにジーナデイビスが年を取った役をしている人。これは特殊メイク?っていうほどに似ています。特殊メイクじゃないよな?他の人もそれぞれにすごく特徴をつかんでいて、とても慎重にキャスティングされているところにペニーマーシャル監督のこの作品への愛情が感じられます。

そして、エンドロールでは本物の女子リーグの選手だった人たちが現在年を取ってから集まって野球をしている姿が映し出され、バックにマドンナの"This used to be my playground"が流れ、郷愁を誘い、野球が好きな人じゃなくてもなんだか分からないけど心があったかーくしてくれますよ。

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風と共に去りぬ

2005-10-12 | シネマ か行

「コールドマウンテン」のところで「コールドマウンテン」のほうが純粋だと書きましたが、といってこの作品が嫌いなわけではありません。

スカーレットオハラヴィヴィアンリーってつくづくひどい女やなーと思いますよ。自分の意志を貫いて強くたくましく生きる姿っていうのは素晴らしいとは思いますけどね。妹の婚約者まで奪っちゃうんですからねー。なんちゅう姉貴やってことでしょう。結構汚いことしまくってるんですよね。しかもそれがこの時代の女の人ですからね。当時としてはありえないわけですよ。それでもやっぱり欲しい物を手に入れたモンの勝ちってことなんですかね。ここまでいくと応援するとはいかないまでも天晴れって思いながら見ちゃいますね。これこそ、ソープオペラの原型なんじゃないの?と思わせるほど、波乱万丈に彼女の人生は進んでいきます。「愛の嵐」とか昔ありましたよね。あーいうの。

でも、自分の欲しいものは何が何でも手に入れてきた彼女ですが、結局はレットバトラークラークゲーブルのことも、本当の意味での幸せもどちらも手に入れることはできなかったような…

それでも、彼女は立ち上がって"Tomorrow is another day."って言うのだけれど。

続編がテレビシリーズになってたけど、ヴィヴィアンリー以外のスカーレットオハラなんて考えられないと思ったワタクシは見なかったです。なので、あの後の彼女の運命は知りません。

それにしても、そのスカーレットの初恋の人(というかかなりずっと好きだった)がアシュリーっていう青びょうたんで最初見たときかなりがっかりしたなー。やっぱり彼女にはクラークゲーブルくらいの人じゃないと似合わないよ。あと、そのアシュリーとくっつく女性の人の良さがちょっと鼻についてたんですけど、最後まで本当に良い人で「本当に素晴らしい性格の人やったんやな」と最後には思いましたけど。

全体的には衣装やセットも時代が古い(1939年)ことを考えても、今見ても素晴らしいと思うし、スカーレットの波乱万丈人生も昼メロ精神をくすぐると言うか、上映時間は長いけど(途中休憩アリ)引き込まれちゃいます。世界中の映画館で「風と共に去りぬ」が1館も上映されてないという日はないというくらいの名作中の名作で、今日もどこかであのテーマソングが流れていることでしょう。

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エビータ

2005-10-11 | シネマ あ行

ワタクシはマドンナのファンであります。彼女に対しての世間の評価というのは大きく二つに分かれるかなという感じがしますね。特に欧米ではそうかなー。欧米人に「マドンナが好き」と言うと、「ゲーッ」っていう人と「私も!」って言う人に分かれるなーっていう印象があります。

ワタクシは誰がなんと言おうとマドンナが好きです。彼女の興味が次にはいったい何に向くのかいつも注目しています。最近ではカバラとかいう宗教にはまっているみたいで、それはちょっと…とは思うのですが。音楽性も(歌唱力があるとはいいませんが)アルバムごとにどういう方向性で作られたものかとワクワクします。

マドンナは優れたプロモーションビデオをたくさん作っています。そんな彼女がなぜいい映画を作れないのか?そんな質問をされ、「確かに映画は難しい。だからこそ、いいモノを作りたい」と言っていました。このコメントは彼女が「エビータ」をする前のものですが、その後の彼女の映画を見てみてもやはりこの気持ちのままなのではないかなーと思います。やっぱり優れた映画を作ったという印象は少ないから。。。

さて、「エビータ」ですが、マドンナが優れた映画を作っていないとかいいながら、なぜ紹介するのかというと、ズバリ、ワタクシが彼女のファンだからです。(しつこい

アルゼンチンの国民的英雄エビータをマドンナが演じることになったとき、アルゼンチン人はかなり不快に感じたようです。ま、マドンナですからねぇ、これは仕方ないかなと。

映画そのものの評価はなかなかに高かったみたいですが、ワタクシは正直ちょっと苦手。だって、ミュージカルって聞いてたからさぁ、随所随所に歌が入ってるのかと思いきや、全編歌やん。普通のセリフっていうのがなくってぜーんぶぜーんぶ歌なのよね。こういうのニガテなのよ。

ストーリーはそんなに難しくはないけど歴史モノとはいえ、ペロン将軍ジョナサンプライスの台頭とか、彼の政権の良かった面、悪かった面というのはそこまで深くは描かれていないですから、予備知識がないと途中からさっぱり分からんってことにもなりかねませんね。

マドンナファンとしては、やっぱり彼女の頑張りを見守るっていう感じで見てしまいました。歌では彼女のほうがプロなのに、アントニオバンデラスのほうがなんかどうどうと歌ってる感じがしたし…映画として編集されたものを見ているわけですから、彼女が間違うわけはないですから、作品を見ているときは別に問題なかったんですが、アカデミー賞の舞台で生で"You Must Love Me"を歌っているのを見たときは、かなりドキドキしました。マドンナがあんなに緊張してるのは始めて見たし、この先も見ることはないんじゃないかというくらいここできちんと歌わなくてはという緊張感が伝わってきました。どんなに非難されても決して大スターがいい加減な気持ちでこの企画に加わったわけではないということです。(かなりひいき目

エビータに関してはその後彼女の伝記を読んだのですが、国は貧しいのに彼女が贅沢な服とかを着ているのを非難されたとき、「人は見たこともないものを欲しがったりしない。私が着ているものや持っているものを国民が欲しいと望むことで、貧困からの脱出への希望が生まれる」と言っていたのが印象的でした。

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