シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

ラブアクチュアリー4

2005-12-19 | シネマ ら行
ジョアンナペイジマーティンフリーマンこの二人は一番地味だけど一番キュート。二人はボディダブル、スタンドインと呼ばれる仕事をしているらしい。今回は実際に俳優が芝居をする前に照明やカメラの位置とかを決めるためにモデルになっている。そして、今回の映画はどうやらポルノらしい。彼らは俳優ではないので実際のシーンの撮影はないが、二人ともすっぽんぽんでベッドシーンの真似をしながらカメラチェックされている。

二人ともそんな姿できわどい絡みをしているのに、演技しているわけではないので普通に世間話をしているのです。それも二人ともすごくシャイな感じで。その姿と会話のギャップがかなり滑稽です。途中、彼が彼女をデートに誘うのですが、その時もあくまでもシャイに。こういう二人で一番地についているような恋愛模様を見せるという可愛いジョークが効いている一編。

上の二人の撮影現場のスタッフとその友人クリスマーシャル。この友人の男の子。まったくモテず、でもその原因は冷たいイギリス女性にあると思い込んでいる。アメリカに行けば自分だってモテモテだと。そして、本当にそのためだけにアメリカに行っちゃうんだからこのアホ男…なんだけど…アメリカ娘にすればイギリス英語はキュートアクセントってことで…彼は…とこのエピソード、作品中最もファンタジー要素の強いもの。まぁ、イギリス男の願望ですかね。冴えないイギリス男に一筋の光をということで許してあげましょ。そして、彼が最後に連れて帰ってくるアメリカ娘にビックリのキャスティングです。

明日に続く…

ラブアクチュアリー3

2005-12-19 | シネマ ら行
ローラリニーロドリゴサントロ。アランリックマンの部下。会社に入って2年と・・・ミステリアスなデザイナーに恋して・・・「会社のみんなに明らかにバレてるんだからアタックしろよ」と背中を押すリックマン。「おいおい、そんなこと会社で言っていいんかよ」って思うんだけど、そのお陰で二人は大接近。クリスマスパーティの帰り、彼女が部屋に彼を迎えるところがかわいい。彼に1秒待ってと言い、隣の部屋で喜びを爆発させる彼女。オチャメです。

ここではこのエピソードに絡んで姉弟の愛が語られます。精神障害を持つ弟がほぼ5分おきに彼女に電話してくるのです。そのベルと目の前にいる彼。さて、彼女の取った行動とは…

コリンファースとポルトガル人のオレーリアルシアモニス。ローラリニーの友達。弟に恋人を寝取られた小説家。気分を変えようとマルセイユの別荘で執筆を。そこで、身の回りの世話をしてくれるポルトガル人に恋をします。この二人が傑作。お互いに言葉が分からないのに、言ってることは通じ合っているんです。観客だけが二人ともの言ってることを理解してる状態なので、本人たちは自分たちの会話が成り立っていることには気付いてないからまた面白い。コリンファースの優しげなちょっとマヌケな顔がすごくこのエピソードに合っています。

風で飛んでしまった原稿を池に飛び込んで取りに行ってくれる彼女。「僕も飛び込まなきゃ腰抜けだと思われちゃうじゃないか」と文句たらたらで飛び込むとことがいかにもイギリス人的。

キーラナイトレーアンドリューリンカーン。上の二人ともの友達。親友の花嫁に恋してしまった男。彼が演出する親友の結婚式が素敵。ビックリプレゼントとして登場するコーラス隊とブラスバンド。映画の始めのほうのシーンということもあって"All You Need Is Love"という曲がこの映画全体のメッセージを明確に示す役割もしています。

キーラナイトレーに自分の気持ちがバレてしまった彼。その彼がクリスマスに取った行動が実に爽やか。彼女にきちんと親友にはバレないように自分の気持ちを伝え、彼女から最初で最後のキスをしてもらった彼の"Enough, enough, now"というセリフが叶わぬ恋だったけど、悔いなく前に進めるという彼の気持ちがよく伝わってくる。

この彼にキーラが声に出さずに「メリークリスマス」って口パク状態で言うんですけど、それがもうくぅぅぅぅぅぅ~ってくらいかわいいです。

つづく…