シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

ワタクシと英語B面~小学校編

2005-12-22 | ワタクシと英語

随分、間が空いてしまいましたが「ワタクシと英語B面」を始めたいと思います。ま、たいした目的もなくだらだらと書いているだけなので興味のない方は飛ばしちゃってください。

小学館ホームイングリッシュセンターは隣の校区にあった。今にして思えばめちゃくちゃ近いトコなんだけど、小学生にとって「隣の校区」はもう未知の世界。校区外で子供だけでいるところを目撃されたりすると、チクられたりするのだ。

そんな「遠くの」イングリッシュセンターに超方向音痴(今も変わっていない)の小学校1年生のワタクシが独りで行けるはずもなく、いつも母親に自転車で付いて来てもらっていた。いつまでたっても道を覚えられなかったワタクシは小学校3年生まで母親に付いて来てもらっていた。(情けなぁぁぁ。今思えば自転車で10分かかるかかからんかくらいの距離なのに

いい加減3年生くらいで一番簡単な行き道を何とか覚え独りで行けるようになったころ、途中で工事しているところがあり、おじさんに「回り道して」と言われた。

さて、、、困った。。。

ワタクシは一つの行き道しか知らない。回り道したらどこに出るか分からない。困った。どうしようか考えたけどいい案は思いつかず家に引き返した。「どうしたん?」「工事してるから行かれへんねん。道分からへん」母親は付いてきてくれた。末っ子のワタクシを甘やかしていた母は、そんなアホなワタクシをきっと可愛いと思ったに違いない。

楽しんで英語をしていたワタクシだが、5、6年で反抗期が来た。ふてくされた態度で授業を受けていた。「[s]と[th]の練習です。"mouse""mouth"ハイ、リピート」とか言われて"mouse""mouth"と言わないといけないのに「ハイ、s、th」とかやったりしていた。イヤな生徒だったに違いない。

5年生のとき同じクラスに違う小学校の一つ上の子がいて仲良くなった。先にその子は辞めてしまったけど、中学校で再会した。初めはすれ違ったりするたびに少し話したりしていたが、中学校のしょーもない上下関係重視の中で二人で話してるとその子は同級生に下の学年と仲良くすんなとか言われたみたいだった。イングリッシュセンターの友だちだったからワタクシはその子のことを下の名前で呼び捨てにしてたし。。。そんなことでその子とは疎遠になってしまった。

そんなこともあってワタクシは先輩後輩っていうのが大嫌いだ。だから、体育会系のクラブも嫌いだった。ま、元来ぬるま湯好きだから、体育会系なんてそれ以前に無理なのだけど、、、


ドッグヴィル

2005-12-22 | シネマ た行
これは正直好きな映画とは言いづらいものがあります。映画館で見ていたときも眠気が来て結構辛かった。全体が章ごとに分かれていて全部で9章あると始めに知らされるので、章の題名が出るたびに「あと3章、あと2章」とカウントダウンしながらなんとか見切ったという感じだった。

ラースフォントリアーという監督は独特の世界感を持っている人だ。この作品の前の「ダンサーインザダーク」は好きな作品ではないけど、「イディオッツ」や「奇跡の海」は結構好きでいつか取り上げると思う。作品ごとに好きか嫌いかは別として、共通して言えるのは、人間の中にある混沌とした感情のうずというか、なんかどろどろしたものやその中にある清らかなものなどをえぐって見せるという印象を受ける。そして、映像的にも実験的なことをするのが好きな人だ。

この作品も非常に実験的なもので、セットというものがない。まるで、子供の頃のままごとのように地面に「ココはだれだれの家」「ココは集会場」とか書いてあるだけで、その上に家具を置いてある。壁はなく、ドアも窓も想像上でしか存在しない。けど、この登場人物たちの中ではそれは完全に普通にあるものとして定義されていて、彼らは家に入るときにはきちんと(目には見えない)ドアを開ける(しぐさをする)。そんな設定だから、それぞれの人の家の中は丸見え。役者たちは自分の出番じゃなくてもその中で生活している様子を常に演技していなければならない。

その町に流れてきた女ニコールキッドマンを巡って町の人たちの人間性が試される。ということなんだろうけど、なんせ話が暗いし、なんでそうなるわけ?みたいな展開を見せる。ニコールが町中の男から辱められることになったり、見ているほうは目を伏せたくなる場面もある。しかし、最後には、これも無茶苦茶な展開だけど、見ているこっちはすっきりしたりなんかもしたのであった。

そんで、結局何が言いたいねんっていうのはワタクシもよう分からんのですけどねー。

あんまり、好きではない作品だけど取り上げてしまったのは、やっぱりこのヘンテコな実験的な作品は見ておいて損はないかなと思うのであります。