シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

恋のから騒ぎ

2005-12-08 | シネマ か行

アメリカではそこそこ人気があったとは思うんですが、日本ではイマイチでしたかね。アメリカのティーン物はこちらではあまりいい成績を残さない傾向にありますしね。公開にならないでビデオに直行する作品も多いですしね。

これもシェークスピアの作品「じゃじゃ馬ならし」のティーン映画バージョンです。「恋のから騒ぎ」なんていうややこしい邦題のせいで同じシェークスピアの「から騒ぎ」と間違えられそう。なんでこんな題名つけたんだろうか?もともと、間違えて見に来る人とかDVDを借りる人とかを当て込んでいるとしか思えない

シェークスピアが原作とは言え中身はすっかり現代ティーン映画です。堅物の姉さんジュリアスタイルズがデートしたら、お前もデートさせてやると父親から言われた高校生。このお父さん、娘をあまりに心配してパーティに出かける前の娘に妊婦体験具をつけさせ、そんな目に遭いたくないだろうと脅してみせたりする。こんな親父イヤだ。

その約束事を知った彼女に恋する男子がワイルドなヒースレジャーにお金を払い、お姉ちゃんをデートに誘うよう頼む。

最初は嫌がっていたお姉ちゃん、次第に彼の性格に魅かれ、彼のほうも頼まれた仕事だということを忘れて本気に…んで、一旦はお金のためにやったこととバレて彼女は傷つき離れるもののやっぱり二人はくっつくという本当に信じられないほど絵に書いたような展開ですが、ジュリアスタイルズは賢そうで真面目そうな顔がお堅いお姉ちゃんにはピッタリで、ヒースレジャーもオーストラリア人ということを知っているから余計だと思うけど、体の大きさも手伝って大らかな性格の彼がピッタリ合っていた。(ちょっぴり江口洋介っぽい?)

二人が接近していく過程も典型的だったけど、ヒースの「君の瞳に恋してる」が聞けるし、爽やかで好感が持てました。

そこここにシェークスピアのセリフがちりばめられていたりなんかしてちょっとした楽しみもあります。

オマケこの映画でジュリアスタイルズの妹ちゃんが「阪急電車」って書いたTシャツを着ているのが、「トリビア」で発表されていたとかいう噂を耳にしたんですけど…確かに変テコなTシャツでしたね。