シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

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コーチカーター

2009-08-27 | シネマ か行

随分前にケーブルテレビから録画していたものを最近見ました。

アメリカの高校の弱小バスケットボールチームに新しいコーチ、カーターサミュエルL.ジャクソンがやってきます。このチーム、弱いだけではなくて大変にガラが悪いし、態度も悪い。よくありますよね、そのスポーツがしたいというよりも不良のたまり場みたいになっているクラブ。そういうやつです。そこへやってきカーターコーチは大変厳しいお人。厳しいといっても日本の熱血体育会系教師タイプではありません。厳しいというよりも厳格という言葉がふさわしいかな。

カーターコーチはチームの生徒たちに、まず自分に「サー」をつけて丁寧語で話すよう命じる。そして、自分もチームのメンバーたちをジェントルマンと呼び、サーをつけて話す。このようにお互いに敬意を持って接することが大切だと半分チンピラみたいな生徒たちに教える。その上、このチームに残りたいならそれ相応の成績を学業で残すことを生徒たちに約束させ、契約書をかかせる。

授業はきちんと出席し、クラスの一番前の座席に座ること。
成績は平均2.3ポイントを取ること。

この契約を結ぶときにも保護者などから反発はあったものの、カーターコーチは絶対に譲らず、クラブを続けたい生徒たちはほぼ全員が契約書にサインをした。そして、厳しいバスケットの練習が始まる。

その後、チームはカーターコーチの指導のおかげでバスケットの実力はどんどんあがっていき、強豪チームにも勝てる力を持ってきた。コーチの練習は厳しいけど、理にかなっていて、生徒たちもがんばってついてくる。一度は退部した生徒には戻る条件として厳しいものを突きつけるがそれにも彼らは応えていく。しかし、そこで生徒たちがコーチとの契約を破り、授業をさぼり、成績も維持できていないことが発覚する。コーチはこのことに怒り、体育館を閉鎖して、全員が契約どおりの成績が取れるようになるまで、代わりに図書館で勉強させるという手段にうってでる。

これには、保護者や地域の住民が大反対!

さて、ストーリーの説明が長くなってしまったが、ここである。この展開。以前にアメフトの映画であった「プライド~栄光への絆」の記事でも言ったことがあるが、アメリカのスクールスポーツに対するスタンスというのは日本人には到底理解できないようなところがある。もちろん、日本にも高校野球とか、六大学野球とか、伝統の早慶戦とか、田舎のほうの強い学校とかに寄せる地元住民の思いってやつはあるとは思うんですけどね、アメリカみたいにここまで、住民が発言力を持って、まるでプロスポーツのファンであるかのように振舞うってことは少ないんじゃないかなぁと思います。ここでも、コーチが体育館を閉鎖したことに保護者や地元住民の怒りが大爆発して、地元のマスコミまでもがこぞってやってきたりするわけですよ。まぁ、体育館を閉鎖しただけじゃなくて大事な試合まで棄権したわけですからね。それには怒る人も出てくるだろうということは理解できますが。でも、コーチは突然そんなことをやったわけではなくて、最初にきちんと選手たちと契約を交わしていたし、再三にわたって注意もしてきたわけですからね。日本でもプロレベルでスポーツをやってる人のあぽさ加減を見るとそれさえできればいいじゃんっていうのは同じようにあるのかもしれませんね。それでプロになれたり、芸能人になれた人はいいですけどね。あとの子たちはどうなるねん!と。

作品の中でコーチも言いますが、平均ポイント2.3と言えば、「C」判定ですよ。そんなものも取れないで、学業が本分の高校生がクラブ活動なんかにかまけてていいわけないでしょ。って当然の言い分だとワタクシは思うのですがねぇ…しかも、それをコーチはただ厳格な人だから言っているではなくて2.3ポイント取っていれば、のちのち大学に進学するときにラクになるからときちんと説明しているのにですよ。それでも、単にバスケットだけできればいいじゃないかと考える大人たちのせいで若者の未来がつぶされようとするわけです。アメリカの下層部の彼らが大学に進まないということは一生貧しく、治安の悪い地域に住み続けることを意味します。そんな生活からコーチは生徒たちを救おうとしているのに、それを理解しない大人がこんなにも大勢いるなんてうんざりしてしまいますね。結局コーチのやり方は地元の評議会(?)で否認され、体育館の鎖は解かれます。
しかし、コーチの職を辞すために荷物をまとめようと体育館に入ったカーターコーチの見たものは?


体育館のバスケットコートに机を並べて勉強する生徒たちの姿だったのです。

ここのオチは分かってたと言えば分かっちゃってたんですけど、それでもやっぱり感動しちゃいましたね。生徒たちはちゃんとコーチの意図することを理解してくれたんです。何度も何度も反発してきた生徒たちが最後には誰が一番自分たちのことを考えてくれているのかを理解したんですね。

このお話は実話を基にしているので、最後にそれぞれの選手が大学に進学したことがテロップで流れます。そのシーンでは涙が流れましたね。カーターコーチのお陰で彼らが掴んだものは彼らの人生において非常に大きかったと思います。

劇中、ケニヨン選手ロブブラウンの恋人キーラアシャンティの妊娠とか、クルーズ選手リックゴンザレスの不良のいとことの関係などが語られますが、少し一人一人の選手の家庭環境や育ってきた背景については希薄だったように思いました。

実話であることや、アメリカの貧民層の学校の話、鬼コーチの話ということで「デンジャラスマインド」のバスケ版といった感じの作品でした。

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花と兵隊

2009-08-24 | シネマ は行
第二次世界大戦時、ビルマ(現ミャンマー)とタイの国境周辺で終戦を迎え、そのまま日本には帰らず現地に残って生活を続けた未帰還兵たちのインタビューを集めたドキュメンタリー。

彼らはなぜ日本に帰らなかったのか?その理由はそれぞれであったと思われる。その理由を語ったのは作品中一人だけだったように思う。インタビューをしている松林要樹監督も「どうして残ったんですか?」という質問はするものの、答えを得ようと無理強いはしない。現在80歳を越えた老人たちに、過去の辛い経験をほじくり返して聞くことができなかったのかもしれない。一人が語ったと書いたが、それも監督がなんとか誘導して、それに「No」という返事はしなかったという感じだった。彼は同じ日本兵として仲間がイヤになる事件があったと言った。インパール作戦で、日本兵が亡くなった日本兵を食べて飢えをしのいだことを指しているらしかった。

別の老人はそれを「仲間を自分の中に取り込む行為」と表現した。あれは天皇の命令だった。自分がやりたいと思ってやったわけではない。全部天皇からの命令でそれに従うしかない。そう自分に言い聞かせているように語る老人の姿が印象的だった。彼は戦地に残り、兵隊たちの遺骨を集めて慰霊碑を建立していた。

中には、戦後何十年も経ってから日本に帰り、実家の両親や親戚に再会した人もいた。「親孝行の真似事をしてきました」と語る彼の姿に涙があふれた。はからずもこのような運命になってしまった自分。自分の意思で残ったことは間違いないけれど、戦争さえ起こらなければこんなふうに離れ離れになることもなかったはず。

別になんとも思っているわけじゃないと言いながらも、現地の家に日本風の神棚を作り、毎日それに手を合わせる老人。なんとも思っているわけじゃないという言葉は嘘ではないだろうが、やはりその意味のない習慣が心を落ち着かせるのか。

自分たちはとても苦労をしたからと、今現在苦労している現地の若者たちの助けになってやっている老人。それは甘やかしというものではなく、半端じゃないの苦労を知っている人は、若い人たちに苦労なんてさせたくないと思うものなのだろう。

この作品の中で戦争の悲惨さを強く伝えようとしている老人は、そんなにはいなかったように感じた。どちらかというと、そのときのことは語りたくないといったスタンスの人が多いし、監督もあえて強くは突っ込んで聞かない。ただ、彼らが過去を語りながら、ふとかげりのある表情をすることがある。そこに観客たちは、語られない辛さを見るのかもしれない。このインタビューに登場した人の多くは、現地で重宝がられたり、戦後進出してきた日本企業の現地採用で働いたりと、比較的余裕のある暮らしをしている人が多かったように思えた。せめて、彼らの人生が戦後は安泰で幸せなものだったということを祈りたい。
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ココシャネル

2009-08-20 | シネマ か行
今年はシャネルに関する映画が2本も公開されるし、来年に「ココとストラビンスキー」も公開されるようですね。昨年が生誕125周年だからってことらしいけど、125周年って、、、なんかそんなに節目って感じでもないけど、まぁそれは置いといてと。

ワタクシ自身は特にファッションというものに興味があるわけではありませんが、ファッション業界というものにはなぜか昔から興味がありまして。と言って、全然詳しいわけじゃないんですけどね。こういう映画ができると聞くとやっぱり見たいなと思います。

んでもって、今回見に行ったんですが、小さい劇場だったせいもあるけど、思ったより人がいっぱいでやっぱりシャネルの力かと思いました。特にいまのシャネル好きって感じの客層ではなく、年輩の方が多かったように思います。

15年の沈黙を破りファンション界に復帰してきたシャネルシャーリーマクレーンと、孤児院、お針子、帽子屋を経て愛する男性の財力を借りてファッション業界でのし上がっていくシャネルバルボラボブローヴァとの両方を行ったりきたりしながら描くこの作品。

15年の沈黙に関しては、何も知識がなかったので、よく分からず、どうして彼女がそのときにヨーロッパで総スカンをくらったのかも全然分からず。(あとで調べて見るとナチスがらみということらしい)その辺は分からなくてもまぁいっかって感じで見てました。若い頃のココシャネルの恋愛話のほうも、どうして恋人が急に去って行ったのかワタクシにはよく分からんかった。そこにそれなりの事情があったであろうことは推測できるんだけど、そこんとこ描いてくれなくちゃ映画にした意味ないんじゃないの?と。結局、彼女の仕事の面とプライベートの面のどちらも中途半端な話になっちゃったなぁという感じで残念。マルコムマクダウェルが演じていたマルクボウシエもシャネルのことを何も知らないワタクシにとっては、ほんでこの人誰?長年のパートナーみたいやけど、どうやって知りあったん?って分からないことが多かった。

彼女が帽子作りから、女性のファッションの近代化へ踏み切ったときの周りの反応とかは結構楽しめたかな。あの時代、あんな格好して歩いてたら変な目で見られたやろうし、軽蔑されただろうけど、それでも彼女は屈しなかったんだよね。やっぱりそのへんが普通の人間とは違うんでしょうね。

今回は軽~く浅くシャネル入門編ってな感じでした。孤児院から晩年までかいつまんでどうぞって感じだったな。「ココアヴァンシャネル」ではもうちょっと深いところまで見られるでしょうか。

オマケ誰と誰がっていうのはちょっと分からないんですが、若い時代の何人かの役者さんのセリフが英語に吹き替えられていましたね。あれだと、なんだか音が不自然になっちゃうんですよね。そこまでしなくても英語喋れる役者さんいたと思うんだけどなー。
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東洋宮武が覗いた時代

2009-08-19 | シネマ た行
第二次世界大戦中、アメリカにいた日本人、日系人をカメラマン宮武東洋が写した写真と、当時を生きた人々の証言によるドキュメンタリー。

大戦中、アメリカで暮らしていた日本人一世たちとその子供たちは砂漠地帯に作られたいくつかの収容所に入れられた。ワタクシはこの事実をアメリカと戦争をしていた国の国民だったのだから、当たり前と言えば当たり前だと思っていたのだけど、この作品で示されるように、当時でもイタリア系アメリカ人やドイツ系アメリカ人は特に収容などされなかった。日系アメリカ人だけがこのような目に遭ったのは人種差別以外の何物でもなかったということだ。

その収容所のうちのひとつマンザナ収容所に収容されたカメラマンの宮武東洋。彼はこっそり持ち込んだカメラのレンズと、収容所の中で手に入る材木で手作りのカメラを作り、収容者たちの写真を撮っていた。でも、カメラは作れてもフィルムはどうしたのか?当時、収容所で働くアメリカ人の中にはこのような日系人の境遇に同情する者も多く、宮武氏の才能を認める者も多かったようで、彼らがこっそりとフィルムを収容所内に持ち込んでくれたらしい。

今現在、収容者たちの中で生き残っているのは二世と呼ばれる人たちだ。彼らの証言が綴られるが、どうしても当時の日本の状況と比べてしまい、いくら収容されていても、当時の日本人たちに比べたらずっとマシじゃないかという気持ちが彼らにとても失礼だと思いつつもあった。しかし、映画が進むうちに、彼らの境遇を当時の日本人と比べることは無意味なことだと分かってきた。彼ら二世はアメリカで生まれ、アメリカ国籍を持ち、アメリカ人のアイデンティティを持ってアメリカで暮らしてきたのにも関わらず、同じアメリカ人に収容所に入れられたのだ。そして、アメリカに忠誠を誓うよう半ば強制され、天皇を否定するよう言われた。その時点で一世と二世の間で軋轢が生まれる。親子の間が国家に引き裂かれた瞬間だった。そして、アメリカに忠誠を誓った二世たちはアメリカ軍として戦争の前線へ赴き、輝かしい成績を残す。それは彼らの意地だったのかもしれない。

印象的だったのは一世たちは「仕方がない」という日本人らしい発想でこの状況を乗り越えようとし、二世たちは自分たちでこの苦難を切り開こうとした。というところだった。どちらが正しいか間違っているかではなく、これこそが文化の違いというものなのだろう。天災の多い日本では苦難を「仕方がない」と考え、状況に身を任せつつ生活を続けていくということが必要だったのも頷けるし、アメリカで育った二世たちにその心情が伝わらなかったのも理解できる。

現代の日本とアメリカの街角で、この第二次大戦中の日系アメリカ人の収容について知っているかと質問する場面があるが、両国でほとんどの人が知らないようだった。ワタクシは「愛と哀しみの旅路」という1990年のデニスクエイドとタムリントミタの主演映画でこのことを知った。当時の日系人とアメリカ軍人との恋を描いた作品で日系人の収容所のことが描かれていた。もう20年近く前の作品だし、いまの人たちが知らないのも無理はないのかもしれないな。基本的には恋愛ものだったが、収容所にいる日系人の中で尊皇に傾倒していく者とアメリカ軍に従事する者とが描かれていた。

宮武東洋さんの作品が何点も映し出されるが、その中でも当時の芸能人を写したものは写真の世界にまったく詳しくないワタクシでも見覚えがある写真がいくつもあった。ワタクシはこの作品を戦争を伝える映画として見に行っただけで、宮武さんのことは知らなかったので、お~そんなに有名な人やったんやーと認識を新たにした。

そのときの立場はどうであれ、「戦争」というものに翻弄される人々。「戦争」は人間の生活を奪い、青春を奪い、家族を奪う。戦死しなくとも家族が国家によって引き裂かれる。これからも語り継いでいく必要がある。

オマケ1幼い頃強制収容所に入れられた三世としてあのロス事件のジミーサコダさんが登場したので、驚いた。他にもダニエルイノウエさんは日系人で初めてアメリカ上下両院議員になった人ということらしいが、ワタクシは彼のことは知りませんでした。

オマケ2二世の方々がもう相当なお歳にも関わらず、みなさんとても溌剌としていて、おしゃれにも気をつかっているし、積極的に外に出て活躍してらっしゃる様子がとてもアメリカ的に映りました。血は完全に日本人なのに、やはりアメリカで生活しているとアメリカ人っぽい感じになるから不思議ですね。
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レッドクリフ

2009-08-11 | シネマ ら行
週末、雨でどこへも行けなかったので「レッドクリフPartI,II」を借りてきて一気に鑑賞しました。

少し前に横山光輝の漫画「三国志」を読破したばかりの我が家では、密かな三国志ブームを迎えておりました。そんな我が家の一番人気はなんといっても関羽。冷静沈着で義理堅く、武道の達人でもあり、中国では神様とまで言われる関羽が我が家のナンバーワン。そこへ「レッドクリフ」いやがおうにも盛り上がる期待。そして、、、

NOOOOOOOOO!!!!

「レッドクリフ」の関羽バーサンジャプってば、笑い飯・西田、はたまた「もやしもん」美里(分かる人には分かる)。ふう。まぁ仕方あるめぇ。

関羽のキャストにちょっぴりガッカリしたとは言え、このお話は「三国志」の中でも赤壁を描いたものですから、残念ながら劉備元徳ユウヨン、関羽、張飛ザンジンシェンあたりはあんまし重要な役目を果たさない。その三義兄弟よりも、孔明金城武、周ユ(漢字が出ない)トニーレオン、趙雲フージュンという三義兄弟よりもひと世代下の者たちが活躍する。まぁそのほうが見目麗しいですしねぇ。この三人のキャストのカッコ良いことよ。金城武が孔明演じちゃうなんてねぇ。彼が半分日本人というだけで非常に嬉しくなってしまう。

「三国志」をジョンウー監督が料理すると、この作品みたいになる。そうだな。アクションもド派手で、男たちが美しくて、二兆拳銃はさすがに出てこないけど、白いハトはお約束の登場でしたね。今回はやたらと馬に乗りながら飛んでくる槍とか、弓とかを掴むっていうシーンが多かったような気がしますな。

ワタクシの読んだ横山光輝の「三国志」は、ほとんど女性の出番がなく、色気のある話もなく、そのあたりがちょっと不満だったのですが、この作品では、女性たちも華やかに登場してくれるので、男臭くなりすぎず良かったと思います。周ユと小喬リンチーリンのベッドシーンで二人がおむつをはいてるみたいになってたところと、小喬が空を飛んだときには大笑いしてしまいましたけどね…あぁ、映画館で見てなくて良かった。映画館だったら周りの人から大ヒンシュクを買うところでした。

赤壁と言えば、孔明の風読みと火攻めですが、火攻めのところではUSJのバックドラフトを思い出しました。ん、思い出したけど、あれほど芸術的な火の映像ではなかったな。

最後の曹操チャンフォンイーとの対決のところでは「はぁ?」と思った人も多いんじゃないかなぁ。「三国志」を知らなければ、あんなんで終わられたら、いままで見てきたことはなんやったんじゃー。曹操、殺さんかいっ!ってなりませんかね。「三国志」は世界中で有名だからいいのか?「三国志」ってここまでたくさんの人に愛されている物語だけど、特に武将たちがカッコよく散って逝ったりしないのよねぇ。誰が誰を討ち取るということもあまりなく…そこんとこがワタクシはちょっと不満だったんですが、本当にあったことなんだろうから仕方ない。

この作品を1部、2部に分ける必要があったかどうかはちと微妙ですが、2作品になっていても長すぎるとは感じず、充分見ごたえのある作品にできあがっていると思います。これでまた新たに「三国志」ファンは増えたでしょうね。

オマケ小喬を演じたリンチーリンは、これが映画初出演だったらしいですが、めちゃくちゃキレイでしたね。仲間由紀恵と松島菜々子を足したような感じでしたが、二人よりもずっとキレイでした。
その他、関羽の他にも日本の芸能人に似てる人が多かったのですが、曹操のチャンフォンイーはTOKIOの城島、孫権のチャンチェンはSMAPの中居、周ユのトニーレオンはゴリに似てると思いました。どうでしょ?
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サンシャインクリーニング

2009-08-06 | シネマ さ行
予告編を見たときから気になっていた作品。「リトルミスサンシャイン」のプロデューサーたちが手がけたというからきっと面白いものだろうと。題名も「サンシャインクリーニング」って。彼らはチーム・サンシャインかなんかなのか?これから作る作品にも全部“サンシャイン”ってつける?、、、ってなことはないかな。

さて、このお話のシチュエーションですが、、、まず愛し合ってはいるが、なかなか素直になれない同士の姉妹、姉は真面目。妹は奔放で不真面目。母親は姉妹が幼いころ自殺。妹は母親の記憶はほとんどなく姉はずっと母親がわり。ってここまで来ると何か思い出しませんか?そう「インハーシューズ」に設定がソックリです。パクリと言われても仕方ないほど似ています。が、内容はそれを感じさせないほどに面白いので、許してあげよう。

高校時代はチアの花形でアメフト部のキャプテン、マックスティーブザーンと付き合っていた姉ローズエイミーアダムズ。アメリカの高校生の絵に書いたような“勝ち組”だったローズですが、現在ではシングルマザーで、貧乏で、マックは他の子と結婚して自分はその愛人という転落ぶり。それでも元来真面目なローズは一生懸命働いて一人息子オスカージェイソンスペヴァックを育てている。
その妹ノラエミリーブラントは今日もアルバイトに遅れた上、仕事中にキレてクビになった。
ローズの息子オスカーは小学校でそこらじゅうを舐めて(!)、退学になる。
姉妹の父ジョーアランアーキンは、そんなオスカーを連れて色んなものを売り歩いているが、一攫千金の夢にはほど遠い。

オスカーが小学校を退学になったことで、息子を私立に入れようとローズはお手伝いさんの仕事を辞め、いまは警察官になっているマックの進めで報酬の良い殺人現場の後処理の仕事を無職になった妹ノラを誘って始めた。この仕事を通して、掃除用具業者のウィンストンクリフトンコリンズJrと出会い、ローズはマックとの不倫関係を断ち切ったり、ノラは現場に残った写真を手がかりにとある女性リンメアリーリンライスカブと友達になったりとしながら、いくつかの角度で物語は進んでいく。そして、その中でローズとノラの母親が自殺したこと、その前に一度だけテレビドラマに出演するほどの美人だったこと、母親が自殺して以来父親はちょっとどこかおかしなこと、ローズはノラの面倒を見てきたことなどが観客に語られます。

主役級の登場人物がほぼ全員ルーザーというところは「リトルミスサンシャイン」とほぼ同じですね。彼らは彼らなりに頑張っているのだけど、世間の価値観は彼らを到底認めてはくれない。いや、でもちょっと待てよ、と。世間の価値観ってそんなに大切か?と。「リトルミスサンシャイン」に引き続き、このようなメッセージをワタクシたちに投げかけてくれます。

パターン的には特にめずらしくもないんだけど、彼女たちの仕事が仕事だけに、そこに特殊な面白さも生まれたりして、新しい笑いのシーンを次々と見せてくれるところも良いし、もちろん、ちゃんとほろっともさせてくれるのですよ。

いや、ワタクシの場合、ほろっとどころか実は号泣してしまいました。あのお母さんのピーカンパイのくだりで。(見た人には分かりますね)当然あそこはピーカンパイ!って分かってたんだけどさ。それでもめっちゃ泣いちゃったよ。あぁゆーのに弱いのですよ、ワタクシ。「ローズ、ノラ、良かったね。本当にあなたたちのママ、美人だね」って、二人にハグしたくなりました。

最後は旅に出ちゃったノラだけど、いつかあのリンという女性と仲直りできる日が来るといいなぁと思っています。お父さんとお姉ちゃんが新たに始めたクリーニング屋(笑)でまた一緒にやれるといいね。

役者さんたちに関して言うと、アランアーキンは「リトルミスサンシャイン」に続いて、飛んでるおじいちゃんを怪演。スティーブザーンはちょっとしょーもない役引き受けちゃったなぁって感じですね。もっとデキる子(失礼)だと思っているのですが。
お姉ちゃんローズを演じたエイミーアダムズは、ワタクシは顔はあんまり好きじゃないんですが、やっぱり演技うまい!かなり幅広い演技ができる人ですね。
そして、妹ノラを演じたエミリーブラント。実はこの作品は彼女目当てで見に行ったと言っても過言ではないのです。「プラダを来た悪魔」での演技がとても光っていましたよね。彼女のおかげであの作品のエミリー(役名)は良い印象を残すことができたのだと思います。(ゴールデングローブにノミネートされましたね)それ以来彼女に注目していたので、今回の準主役はとても嬉しかったです。そして、この作品でもまた彼女の演技が本物だということを証明したと思います。これからさらに注目していきたいと思います。

オマケ本筋とはまったく関係ないんですが、ノラがタトゥしてますよね。それでも、献血をするシーンがあるんですけど、アメリカではタトゥしてても献血できるんですかね?ワタクシ、タトゥをしておりまして、日本では献血できないんですよ。感染症の恐れとかなんとかで。誰かご存知の方いますか?
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男と女の不都合な真実

2009-08-05 | シネマ あ行
試写会に行ってきました。

「幸せになるための27のドレス」キャサリンハイグル「P.S.アイラブユー」ジェラルドバトラーってことで、どちらも直近で見た作品の印象が良くなくて、ちょっとどうかなぁ?という感じで行きました。

この作品ロマンチックコメディって感じなのかなぁ?と思ってレートを見るとR-15なんで、ちょっとビックリ。ん?なんで?15歳以下はダメって、そんな過激なの?

と不思議に思っていましたが、始まってみるとそれも納得。エロいシーンは全然ないものの、セリフが下ネタだらけ。それもそのはず、主人公のマイク(バトラー)が「The Ugly Truth」という番組をやっていて、「男はロマンスなんて求めちゃいない。男は女の体が目的なのさ。男が欲しけりゃ、夢見てないで胸元はだけて、スカートの丈短くしてセクシーに歩いてみなよ」とまくしたてる。それに対抗するのがテレビのプロデューサーのアビー(ハイグル)。彼女はロマンスを求めていて、自分の理想の男性が現れるのを待っている。「そんな男はいない。いるとしたらゲイだ」というマイクと「いや、絶対にどこかにいるはず」というアビー。

主人公の二人が最初は対立関係から最後には結ばれるというのは、ラブコメの王道。そこに下ネタをたくさん盛り込んだのがこの作品。

アビーは理想の男性コリンエリックウィンターに出会い、彼の落とし方をマイクに伝授してもらうことになる。ここで、見事にマイクの言うとおりになるのだけど、その時点で、ということはコリンも大した男じゃないってことに気づかないかね?まぁ気づかないわな。だって、コリンはアビーの理想の10項目にぴったり当てはまってるんだもんね。

コリンとの初デートにインカムつけて、マイクにこっそりついて来てもらい、いちいち指示してもらうとか、マイクがくれたバイブレータパンティを取引先との食事に履いていっちゃって大変なことになるとか、そういうシーンはちょっとやり過ぎだなぁって感じはするんだけど、こういうHなコメディはある程度やり過ぎてしまわないとシャレになれらなくて逆にダメだのかもしれないな。

当然、本当はマイクは口で言うほどイヤな男ではなく、実は自分もロマンスを求めている誠実な男性ということで、アビーもなぜかマイクに魅かれるわんってことになるわけだけれども、こういうお話ではコリン的な役回りの当て馬的に用いられる人が絶対に登場するけど、こういう人ってとってもかわいそうだよね。普通の人ならコリンのほうがいいわって思う人のほうが多いんじゃないかなぁ。おそらく、たいがいのお話ではこの役回りの人はそんな感じですね。

キャサリンハイグルって顔立ちのせいか、とってもお堅い風に見えるんだけど、「27のドレス」に続き、この作品を選んだというのは本人が本当は軽いノリなのが好きなのか意図してることなのかどちらなんでしょうね。あんまりラブコメが似合うタイプの顔じゃない気がするけど。

キャサリンハイグルとジェラルドバトラーというだけで全然期待していなかった作品ですが、最後にはやっぱりちょっと分かっていながらも胸キュン(死語?)なところもあってなかなか良かったです。ただ、Hなシーンやセリフがかなりキワどいので、そういうのを一緒に見ても笑える相手と見に行かないと苦しいと思います。
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