言わずと知れたタロジロのリメイク。
オリジナルが作られたときは小学生で、道徳の時間か何かに学校で見せられた覚えがある。内容はそんなに覚えていないけど、タロジロが生き残っていて感動したのは覚えている。
ハリウッド版が作られたのが2006年。オリジナルから23年が経っている。なんでいまさら?っていう気もするけど、近年のハリウッドの脚本不足事情があるのだろうか。
ポールウォーカーって結構好きです。今回は南極ガイド・ジェリーシェパードの役です。こういう自然が好きなたくましい男がよく似合いますね。今回はさっぶい場所が舞台だったので自慢のボディはあまり見せられませんでしたけど。
日本版では犬たちは樺太犬でしたが、こちらはもちろんシベリアンハスキーとアラスカンマラミュート。柄もそれぞれ違うものを上手に選んであって、最初に8頭の名前と性格をジェリーが、南極に隕石の捜索にきたマクラーレン博士ブルースグリーンウッドに説明する形で紹介してくれる。犬好きでない人にとって8頭の名前と特徴を覚えるのはちょっと大変かもしれないけど、置き去りにされたあともそれぞれの性格がよく表れているシーンなどがあるので、できるだけ覚えていたほうがより楽しめるだろう。
犬たちの南極でのサバイバルは、「んな、アホな」と思ってしまうシーンもあるにはあるけど、極寒の地に置き去りにされた犬たちを応援したい気持ちが勝って、素直に「がんばれ」って思いました。
オリジナルではみなさんご存知の通り、タロジロの2頭しか生き残らないので、犬たちのサバイバルシーンでどんどん犬が死んでいくのかと思いきや、話が進んでもなかなかどの犬も死なないので、不謹慎ですが「ん?誰も死なへんの?」と思ってみていると、こちらでは8頭中、6頭が生き残ります。いや、なんかこんな書き方をするともっと死んでほしかったみたいになってしまってますが、フィクションながら6頭生き残ってくれて嬉しかったな。特に最後のリーダー格のマヤが生きていたシーンではやはり泣けました。
それにしても犬たちの演技がまたすごいんだー。ハスキーとかマラミュートって犬の中でも、演技とかさせにくいタイプだと思うんですけどねぇ。本当に訓練する人ってすごいです。
ジェリーの周りの人間たちは最初は影が薄かったのですが、物語が進むにつれて存在感が増していきました。ハリウッド映画らしいユーモアもところどころに挟んであり、家族で見てとても楽しいディズニー映画だと思います。
オマケ本物のタロジロたちは置き去りにされたときペンギンなどを狩って生き延びていたという話もありますね。となると、この映画の犬たちのシーンもまんざら「んな、アホな」だけではないようです。
「映画」もいいけど「犬」も好き。という方はこちらもヨロシクです。我が家の犬日記「トラが3びき。+ぶち。」