ショービズ界で成功する夢を見るヒロインが田舎から都会に出てきて、その夢を叶えるっていうタイプの作品はなぜかアメリカで何年かに一度は製作されますね。いままでも何度もそういうタイプの作品を見てきましたが、その同じタイプの作品でもやっぱり面白いと思えるのはヒロインの魅力と実力と周囲の登場人物の魅力にかかっていると思います。
今回のヒロイン、アリを演じるのはクリスティーナアギレラ。彼女の歌手としての実力はすでに疑いようもないものですが、演技となるとまた話は別。もし、これでアギレラの演技が超下手くそだったら最悪だったかも。でも、彼女すごく頑張ってたと思います。演技派とはいかないまでも、全然違和感なく見ることができました。ジャックカムジガンデイとのラブシーンなんかも自然だったし。カムジガンデイってカッコいいのか?ちょっと良く分かんないんだけど、まぁワタクシ、ブラピのことも最初はカンペイちゃんみたいって思ってたもんなぁ。もしかしたら、これからすごくカッコいい役者さんになるのかも。
そして、彼女を支える周囲の人がまたいい。バーレスクのオーナー、テスを演じるシェールはさすがの貫録。強くて弱い女主人を演じていて、いまのアメリカ音楽界のアイドルの女の子たちのゴッドマザー的存在そのままって感じ。そして、テスが頼っている舞台監督のショーンにはこういう役回りには欠かせない役者になってきたスタンリートゥッチ。最近、こういう役でばっかり見るような気がするけど、本当にピッタリなんですよねー。なんかやたらとゲイの役が多いような気がするけど、実生活でもそうなのかな?まぁどっちでもいいですが。
アリが来るまでトップダンサーだったニッキクリステンベルとのいざこざもありがちですが、変にドロドロしないで終わったところが逆に良かったかな。こういう作品に「ショーガール」みたいなドロドロさって求めてないのよねー。玉の輿婚をするダンサーの子とか他の子たちもみんな良い子そうだったし、安心して見ることができました。
こういう作品ですから、お話はものすごく単純だし、もちろんいままであったような作品の焼き直しっぽいとこばっかなんだけど、それでもやっぱり合間合間に挟まれるバーレスクのショーは非常に魅力的。こういうの見ると、バーレスクダンサーを見に行きたくなりますね。ストリップみたいにあからさまなんじゃなくて、全然脱いでないけどすごくセクシーみたいなところがいいですね。これ、アメリカだったら最後に拍手が起こってたんじゃないかなぁ。ワタクシの隣で見ていた人が、終わった瞬間音は出さないけどパチパチパチ~って手を叩いていて「その気持ちよく分かる!」と思った。見終わった瞬間確実に「あーサントラ買おーおっと」って思える作品です。
オマケ出番はほんの少しだけでしたが、アリの故郷でのウェイトレス仲間の女性がステキでした。子供の自転車代をLAに行くアリに譲ってくれて、"See you later."と軽く言ってくれたのが印象的でした。
原作は知りません。映画を見ただけの感想です。
色んな要素が詰まった作品ですが、一番大きなテーマは「遺伝か環境か」という議論でしょうか。それを表現するためにお兄ちゃんである泉水加瀬亮は大学院で遺伝子工学を学んでいて、彼と弟春岡田将生が住む町で、遺伝子ゲノムを暗号とした連続放火事件が起きている。という設定がまずうまい。話がどこへ向かうのか分からない映画の冒頭でまずこの「遺伝か環境か」というテーマを観客の頭に無意識に刷り込んでおいて、一見それと何の関係があるの?と思われるお話が語られる。
ただし!突っ込みたいことはいっぱいありますよ。まず、鈴木京香みたいな美人が小日向文世なんかと恋に落ちたりするもんかーーーっ!!!と、いうのは美人のお母さんとブサイクなお父さんという設定がないと成り立たない話なので許すとして。お母さん(鈴木京香)はレイプされたのに、その子供(春)を産むか?まず、レイプされたなら病院で緊急避妊とかしませんか?そんな知識がなかったとしても、妊娠していると分かったら堕ろさないかな…?夫(小日向文世)に相談して、夫も産むことに賛成するってちょっとどういう神経なんだか分かんない。夫はのちにこの兄弟に「神様に聞いたら自分で考えろって言われた」なんて言っていたけど、お父さんは一体何を自分で考えて産ませることにしたの?それを言ってくれないと意味ないじゃん。それに、せっかく引っ越しするならその事件を誰も知らないところに行きませんか?お父さん役所勤めだったから転職できなかったの?しかも、子供にお前はレイプの末生まれた子だっていうかな?「俺たちは最強の家族だ」の根拠は何?はぁ。確かにいっぱいあった。
が、、、それでもワタクシ、なんかこの作品好きです。加瀬亮と岡田将生が良かったからかなぁ。泉水と春の兄弟それぞれの違う種類の痛みのようなものが伝わってきて、胸に迫るものがありました。特に春がね、手段は間違っているところが多いけど、基本的にはすごくイイ子で。自分のせいで家族がバラバラになったりしないように細心の注意を払いながら生きている気がしました。まぁそのせいで、自分の精神にちょっと歪みが出てしまっているのかもしれないなと思いましたが。
春のストーカーの夏子さん吉高由里子の使い方がなかなかうまかったですね。ストーカーだからこそ、春をずっと見ていたことによって分かったことっていうのがうまく兄に伝わっていくところがスムーズな展開でした。
最後の春の本当の父親葛城由紀夫渡部篤郎を殺すところはちょっとまどろっこしいなぁと感じました。あの状況じゃいくらでも逃げられるしね。葛城も殺されるつもりで来たということなら納得ですが。あの「復讐」を倫理的に許せないという人はこの作品は最悪なんじゃないでしょうか。ワタクシはそういう倫理観をここに持ち込むのは違うと感じたし、ワタクシはぶっちゃけ、「生きている価値のない人間なんていない」なんて思っていないタイプなので、葛城が殺されても別に何とも思いませんでした。ただあの状況なら絶対に警察にバレるとは思います。そういう意味ではちょっと演出が甘いかも。
最後に「遺伝か環境か」のテーマにきちんと戻って、話が締めくくられるところにはちょっとうるっときちゃいました。春の殺人を許せるワタクシとしては、春がこれから良い人生を歩めればいいなぁと思えるラストでした。
最近のハリウッドでは続編もかなり面白く作られることが多いので、結構楽しみに見始めました。ミッキーロークもスカーレットヨハンソンも登場することだし。
しかし、今回ねぇ…トニースタークロバートダウニーJr.の親友ローディのキャストがテレンスハワードからドンチードルに変わっちゃってるんだよねー。「1」でローディが「次回はオレもパワースーツを着るぜ」みたいなことを言っていたから楽しみにしていたら、ドンチードルて…いや、ドンチードルも俳優さんとしては好きですけど、やっぱテレンスハワードのほうがずっとカッコいいもんなぁ。なんかギャラが合わなかったとかいう話ですが、ほんとんとこ何があったんでしょうかね。
今回はトニースタークの父親ジョンスラッテリーと共同で研究をしていたロシア人の息子ウィップラッシュ(ローク)がスターク親子に恨みを持って復讐をしに来るというお話なんだけど、そこにアメリカ政府がトニースタークのパワースーツを兵器として取り締まるかどうかとか、スタークが武器産業から手を引いてから1位に躍り出た会社のジャスティンハマーサムロックウェルがパワースーツを量産しようとする話とか、アベンジャーズからスパイとして送り込まれてきたブラックウィドー(スカヨハ)の話とか、スタークが胸に埋め込んだ心臓の毒素で死にかけている話とか、なんか色んな要素を詰め込み過ぎちゃってさぁ、大変みたいなことになってるんですよね。
途中で、「ん?これってアクション映画ですよね?」って聞きたくなるほど、アクション少ねー。って思えてきて。トニースタークはこんなことを考えていた、一方その頃ウィップラッシュは、、、そして、ハマーは、、、ってなんか毎週やってるアニメじゃないんだからさー、さっさと話し進めちゃってよって思っちゃいました。前半のカーレースのとこの掴み部分はすごく良かったんですが、中盤失速した感じでした。
原作を知らないので、原作のどこまでを詰め込もうとしたのか、どれかを次に回すとかはしょるとかできたのかっていうのは分からないんですけどね。ミッキーロークのピシーピシーってのはもうちょっと見たかったなぁ。ローディと協力して最後にウィップラッシュを倒すところもなんかしょぼかった。ところで、あのローディが着たスーツなんですけど、あれはもう心の臓の部分が悪くなったからダメになった初号機タイプではないんですかね?それでもまだ動くの?よう分からんです。
なんか悪口ばっか書いちゃいましたけど、例のキューピーちゃん飛びは健在で、しかも今回ローディとダブルキューピーでまたまた笑えました。トニースタークが着てる赤いスーツってTBSの「飛び出せ!科学くん」に出てくる“科学くん”に見えてきてこれまた笑っちゃいました。いや、なんか笑っていいのか分からんけど。ペッパーグィネスパルトローともケジメをつけるらしいので、良かったね、ペッパー。最後のほうでスカヨハの見せ場があったのは超救いだったなぁ。ブラックウィドーって敵だと思っていたら味方だったのねー。こういうキレイなおねいちゃんのアクションはたまらんですな。
というわけで、そんなに「2」は気に入らなかったのですが、シリーズものということで書いちゃいました。まだ続編を作るのかなー。もし作るならもっとアクション全開でやってほしいな。
最近「2」のDVDが出たのでまとめてレンタルして見ることにしました。
ワタクシはロバートダウニーJr.が昔から好きだったんですが、彼がドラッグで身を滅ぼしてからこんなふうに復活してくるとは思いもしませんでした。性格俳優って感じの人だったし、ドラッグをやってもまぁ、そういうシリアスなタイプの役柄でこれからもやっていくんだろうなぁと思っていたら、なんと「アイアンマン」を演じるっていうからすごくビックリしたのを覚えています。でも、アメコミのヒーローを演じても全然違和感なかったですねー。まぁ、トニースタークのような傲慢だけどチャーミングっていう役柄は最初から彼にピッタリなんですが。
軍需産業会社の2代目社長トニースタークは、自信に満ち溢れ金も権力も欲しいままにしていたが、視察に訪れたイラクで人質に取られ、自社の製品で大けがを負う。そんな彼がテロリストから逃げるためにアイアンマンスーツを作成。帰国後は武器の製造をやめ、平和のために戦う決心をする。
アメリカのヒーローは必ずと言っていいほど、何かのきっかけでスーパーパワーを持ったヒーローになり、コスチュームを自分で作成しちゃうところが日本のヒーローとは大違いです。アイアンマンの場合はトニースターク自身のスーパーパワーと言うよりパワースーツの開発をした天才ってとこなんですけど。
彼が死にかけたときに、心臓に埋め込まれたもの凄いエネルギーを発する道具については、なんかイマイチよう分かりまへん。あれ取って心臓停止状態になっても彼は衰弱はしたものの生きていたしなぁ。心臓の代わりってわけでもなさそうなんやけど…ま、いっか。
彼がこのパワースーツを作っていく過程がなかなか面白いんですよね。理論はよう分からんけど、コンピュータが映し出す3Dの製図とかすごいカッコいいし、彼のペットのようなロボットたちがまた愛嬌があって可愛らしい。なんかあんな精密機械に囲まれてるくせにロボットはどんくさくてね。ウィーンガッチャン、ウィーンガッチャン、っていうのってやっぱいくつになってもなんかワクワクするもんです。
秘書のペッパーグウィネスパルトローとのロマンスも良い感じですね。「スパイダーマン」のMJにはイライラさせられてばかりだった観客も、このペッパーには好感を持てたんじゃないでしょうかね。同じ悲鳴をウリにするヒロインでもペッパーは優秀で控えめですから。トニーの友人ローディを演じたテレンスハワードも好きな役者さんなので嬉しかったな。敵役のジェフブリッジスも好きだし。考えてみたら好きな役者さんが揃って出演していました。
それにしても、あのスーツを着て飛び立つときのキューピーちゃんのような姿はどうにかならんもんですかねー。あれはどー見ても笑いを誘うための格好にしか思えない。家で見ていたので、大爆笑で見てましたけど劇場だったら笑って大丈夫だったんでしょうか?アイアンマンスーツの顔の部分もなんかブサイクでちょっと笑えるんですが。
アベンジャーズうんぬんのところは、本当にアメコミに慣れしたしんでないと面白くないところですね。レイフファインズとユマサーマンの「アベンジャーズ」という映画とは無関係だったんですね。ちょっと勘違いしてしまいました。
最後に「私がアイアンマンだ」とすぐに認めちゃうところもいかにもアメコミ的。トニースタークくらい自己顕示欲が強い人なら当然の行動ってとこでしょうか。最近のアメコミ映画化は面白い作品が多いですが、これも面白かったです。このままのノリで「2」に突入だ!
「ロビンフッド」ってやっぱ西洋の人にとっては、かなり魅力のある冒険譚なんでしょうね。何年に一度かは必ずと言っていいほど映画化されています。ワタクシの世代で言うと「ロビンフッド」はケビンコスナーが演じたイメージある人が多いでしょうか。でもなんか、どうもね、「ロビンフッド」と言えば“緑のタイツ”っていうイメージがあって、なんだかちょっとマヌケな感じですが、今回はリドリースコット監督にラッセルクロウの名コンビということで、間違いはないだろうなと思い、大好きな女優ケイトブランシェットがマリアンを演じるということもあって見に行くことにしました。
今回の「ロビンフッド」はいままでのとはちょっと違っていて、シャーウッドの森を拠点にする前の話で、どうして彼がシャーウッドの森に住むアウトローになったかというお話でした。というわけで、あんまり「ロビンフッド」を見ているって感じはしなかったけど、それでもお馴染みのマリアン、リトルジョンケヴィンデュランド、タック修道士マークアディ、ウィルスコットグライムズなどが登場します。このチームの結束力が魅力的に描かれていました。
全体的な印象としては、もう完全にうまくまとまってソツのない演出。さすが、リドリースコット監督といった感じで、見ていて超安心感があるんですよね。それでいて、ちゃんと飽きないようにできている。戦いのシーンは、今回ロビンフッドということで子供たちも対象にしたかったのか映倫さんから「G」をもらうために血しぶきとかは見えないように抑えてある感じなので、「グラディエイター」とかの血なまぐささが苦手な人でも大丈夫だと思います。やっぱロビンフッドと言えば弓矢の名手なわけですが、銃ではなくて弓矢で射るっていうのはカッコいいですね。崖の上からフランス軍に矢の雨を降らせるシーンがありますが、あーいう昔の戦って味方にもばんばん当たったりしなかったのかなーなんて考えちゃいました。最初はフランス軍しかいなかったけど、ロビンたちが突っ込んで行ってからも上から射っていたような…
しかし、マークストロングは悪役でしか見てないような気がします。確かに悪人顔やと思いますけどねぇ。ちょっとタイプキャストになり過ぎているんじゃないかな。彼の違う演技を見てみたいです。
ロビンフッドそのものが伝説上の人物だからある程度の設定は踏襲したとしても、あとは結構自由にできるという幅があるところが作り手としては魅力なのかもしれないですね。今回は結構リアリティのあるものだったと思います。マリアンの設定がバツイチ女性になっていたけど、これも最初の結婚は1週間だけで独り身になってから10年経っているということだったので、ロビンへの心変わりも抵抗なく見られました。ロビンが出兵するときにいきなり「愛してる」と言ったのには「えっ?もう?」ってちょっと驚いたけど、彼にとってマリアンは永遠の運命の女性だから良しとしようっかと思うことにしました。マリアンはいつも強い女性のイメージがあるので、ケイトブランシェットはピッタリでしたね。最後には出兵までしちゃうし。さすがって感じです。
リドリースコットの超優等生的な演出に、もう少し外し目の部分もあってもいいかなーと思いつつ、泥臭いヒーローのカッコ良さにやっぱしびれました。
先日テレビでやっていましたね。公開のときもちょっと見たかった作品だったので楽しみにしていました。
公開のころはまだエイミーアダムズって誰やっけ?って感じだったと思うのですが、もうすでに彼女はハリウッドの実力派若手女優として名を馳せていますね。今回はテレビだったので吹き替えだったのですが、それでもおとぎ話の世界から飛び出してきたジゼルを演じている彼女の仕草だけでも、彼女の演技力を目にすることができたと思います。
それにしても、これってディズニーが自ら、自分たちがいままで作り上げてきた世界を全部否定するという設定なのがすごいんだよなー。こういうところにディズニーの懐の深さを感じる。それでいて、やっぱりそのおとぎ話の世界のパワーでこのパラレルワールドの住人までハッピーにしちゃおうっていうんだからね。
おとぎ話にはつきものの邪悪な継母スーザンサランドンに違う世界に送られてしまうジゼル。その「違う世界」っていうのがまたまさにおとぎ話の世界とは正反対のニューヨーク!ジゼルが暮らしてきた世界の当たり前がまるで通用しない。ジゼルは一人ぼっちでこの世界に放り込まれてもただ親切に誰かに微笑んでもらえるだけで良いと考えているだけなのに、ニューヨークでそれを得ることのなんと難しいことか!結局、ロバートパトリックデンプシーとモーガンレイチェルカヴィの父娘に助けられることになるのだけど、それまでどんなにひどい目に遭ったかをジゼルがロバートに説明し、ロバートが皮肉で「ニューヨークへようこそ」と言うと、ジゼルはそれすら字ずら通りに受け取って「ありがとう」なんて言っちゃう。
そこへ婚約者ジゼルを追いかけてエドワード王子ジェームズマースデンやら、継母の執事ティモシースポールやら、ジゼルの友達のリスまでこっちの世界に来ちゃうからもうぐっちゃぐちゃ。今回、エドワード王子を演じたジェームズマースデンはちょっと損な役回りだったなぁ。だって、おとぎ話の世界から来たお姫様はこっちの世界でちょっと頭がおかしいのかな?って感じはしても、そこはやっぱり女の子だから「可愛い」で許されちゃうところがあると思うけど、エドワード王子に関しては、ただただ滑稽なだけでしたからねー。こんな男の人イヤだーーーっみたいな。ジェームズマースデン、カッコいいのになぁ。ちょっとかわいそう。ティモシースポールはアニメのときからキャストを知らなくても完全に、あーこれ実写になったらティモシースポールやなと分かる絵で笑っちゃいました。
他のキャストは、パトリックデンプシーは今回「白馬の王子様」的役割なわりにはちょっとくたびれた感ありありで、この作品より3年後の公開の「バレンタインデー」のときのほうがずっとイイ男だった。子役のレイチェルカヴィちゃんは子役独特のこましゃくれ感がなくてすごく可愛かったな。スーザンサランドンのハマリっぷりはもう言うことなし。
ジゼルはニューヨークに来てもおとぎ話の世界のまんまのノリで、動物たちを呼び寄せちゃったり(でもニューヨークだからドブネズミとハトとゴキブリしかいない!)公園でいきなり歌いだしちゃったりするんだけど、それでもそれで周りを巻き込んでハッピーパワーをまき散らしてしまうんですよねー。このありえなさがまさにディズニーパワー。
結局都合の良いことにジゼルはロバートとくっついちゃって、余ったカップルのエドワード王子とロバートの婚約者ナンシーイディナメンゼルとくっついちゃうなんていうスワッピングシステムで大丈夫?って感じなんだけど、なんだかエドワード王子とナンシーもお似合いだったし、ちょっと納得しちゃいました。アニメになったナンシーもイイ感じだったしね。ジゼルは最後におとぎ話の無力なヒロインとは違って勇気を持って魔女と戦ったしね。この男女逆バージョンのクライマックスもなかなか良かったな。