シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

ラブアクチュアリー5

2005-12-20 | シネマ ら行
これで、このシリーズも最後です。最後のカップル(?)は恋愛とは関係ないですが、ある種これも変な意味ではなくて恋愛に似た感情と言ってもいいんじゃないでしょうか。

特に誰かと絡むわけではないですが、登場人物のみんながTVで目にする落ちぶれたロックスター。クリスマスにこの曲が一位になったらTVで裸で歌ってやるとか言ったもんだから、本人さえもクソみたいな曲というこの曲がナンバーワンに。エルトンジョンのクリスマスパーティに誘われたりまでしちゃいます。でも、TVでF-ckだクソだって連発してたどうしようもないロックスターも意外といいとこあってねぇ。「クリスマスには一番愛する人と過ごすべきだ」ってことに気付いてマネージャーの家へ。ヤセとデブの二人のおっさんが恥ずかしそうにハグしあう姿がぎこちなくていい。

そして、忘れちゃいけないのがローワンアトキンソン。アランリックマンがネックレスを買うデパートの宝石売り場の店員で包装にやたら凝ってる変な奴。それで、終わりかと思いきや子供が片想いの相手を空港に追っかけて行ったときに現れて粋な計らいをしてみせるのです。いやー、ほんとによく分からない役どころ。でも、彼ならではの表情で観客を笑わせる。

そして、最後はまたヒースロー空港の到着ロビーへ。登場人物たちがそれぞれどこかから帰ってきます。ここでは首相の帰りに抱きつくナタリーが一番キュートで賞いくらなんでも首相だしそりゃないべ?だけどな。

笑いあり、涙ありのこの作品ですが全体を通して微笑みながら見てしまう。ついついニヤけながら見てしまう。

本当に人生や世の中の善良な部分を信じたくなる。信じさせてくれるようなこの作品。恋人と過ごす人も友だちや家族と過ごす人もクリスマスにはぜひこれを見てそばにいる人の存在を確かめてみませんか?

Love actually is all around.ですよ。