シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

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死刑弁護人

2015-08-31 | シネマ さ行

ワタクシが安田好弘弁護士を知ったのは、光市母子殺人事件の弁護士としてだった。彼が死刑反対の主張のためにこの裁判を利用しているというメディアの報道を鵜のみにして、ひどい弁護士だと思った。被告の「ドラえもん」発言の時には精神異常で無罪を主張するために弁護士が入れ知恵をしたのかと思ったし、チョウチョ結びに関してもふざけるな!と思った。それでも、橋下弁護士(当時)が彼らを懲戒処分にしようと呼びかけたときはさすがにそれはちょっと違うんじゃないの?それはあなたが弁護士として何か勘違いしていないか?と思った。

あの事件以来、彼のことはワタクシの周辺でも嫌っている人が多いようだった。そんな彼のドキュメンタリーの放映があると知り興味があったので見てみました。

オウムの麻原、和歌山カレー事件の林眞須美、光市母子殺人事件の元少年、その他にも現在とこれまでに渡り、相当数の死刑宣告を受けた被告の弁護を引き受けてきた安田弁護士。本人は学生運動の激しい時代に大学時代を過ごしており、「反体制」というのが一番染みついている世代という。

ワタクシは死刑反対論者ではない。もろ手を挙げて賛成しているわけでもないと言えばないんだけど、反対だと考える根拠はワタクシの中ではかなり薄い。なんとも曖昧な表現になってしまってますが。死刑に関しては安田弁護士の主張には相容れないんだけど、それでも彼の弁護士としての姿勢にはものすごく感服しました。

彼のような弁護士がいなければ、日本の刑法制度の正義が守られることはないと思うからです。どんな罪を犯した人であっても弁護を受ける権利があるということ、疑わしきは罰せずということは、いつどんな時代になろうとも揺らいではいけないことです。酷い罪を犯した人が捕まると、まるで弁護を受ける資格などないと言わんばかりの世論をマスコミは煽ります。そして、一度捕まってしまえばほとんどが無罪になるいうことはないという日本の検察と裁判所の癒着の怖さ。こういったものと闘う安田弁護士は弁護士の鑑と言えるのではないでしょうか。

犯した罪が何であれ、ただ断罪するのではなく、真実を追求しなければ再発は防げない。その犯人の背景を無視していたのでは、同じ犯罪は繰り返されるばかりだという安田弁護士の主張は確かに正しいものだと思います。

そんな中、安田弁護士が顧問である不動産会社に違法な資産隠しを指示したとして逮捕されてしまいました。当時オウム事件で麻原被告の弁護人を務めていたこともあり、おそらく検察が仕組んだ逮捕だったと考えられ、全国から1000人以上、第二審では2000人以上の弁護士が彼の弁護人として名を連ねた。これこそまさに彼が闘いを挑んでいる「体制」のやり方そのものでしょう。

そして、彼が裁判を通して死刑反対を訴えるなど愚の骨頂であると発言していることも注目しなければなりません。そのようなやり方は当然間違っているし、彼はそのようなことをしようとしたことは一度もなく勝手にマスコミが作り上げた像であるということです。

死刑に関する考え方以外でも光市事件の弁護の論法や、昔の事件のバス爆破事件の弁護の仕方などは、彼の主張はちょっと受け入れがたいと感じる部分は確かにありました。ただそれはやはり裁判上のテクニックなどもあるでしょうし、その意見が合わないからと言って彼への敬意の気持ちが変わるわけではありませんでした。

ひとつ彼が担当している興味深い事件の主張がありました。それは和歌山カレー事件です。逮捕された林眞須美死刑囚は詐欺屋であり、そんな彼女が一銭の得にもならない不特定多数の人の殺害をするわけがないという主張と、警察の証拠に捏造があるのではないかという疑いです。もちろん、実際に彼女が犯人なのかどうかは分かりません。でもやはり証拠の捏造などがあった場合、それはきちんと精査されるべきですし、疑わしきは罰せずという根本理論からすれば、彼女の死刑を確定していいものかどうかまだ裁判の余地はあるような気がしてきます。

ワタクシたち一人一人がマスコミに煽られて断罪する側に容易に立ってしまいがちな中、立場的に賛成であれ反対であれ、権力の不正と闘う安田弁護士のような方が絶対的に必要なのだと思わされる作品でした。

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マリリンモンロー~瞳の中の秘密

2015-08-28 | シネマ ま行

マリリンモンローの自筆のメモ、日記、詩などを基に彼女の実像にせまるドキュメンタリー。マリリンモンローの日記などを本人として読む役をグレンクローズユマサーマンマリサトメイリンジーローハンエヴァンレイチェルウッドエリザベスバンクスヴィオラデイヴィスリリテイラーなど様々な女優が演じ、ポールジアマッティベンフォスターデヴィッドストラザーンなどがマリリンモンローの周囲にいた人々を演じている。

「マリリン~7日間の恋」の記事でも書きましたが、ワタクシはマリリンモンローが好きなので、このドキュメンタリーも楽しむことができました。

あの時代のハリウッドで女優がのし上がるためにはプロデューサーと寝て仕事を取るというのが当たり前だった。初期のころのマリリンも役を得るためにそうせざるを得なかったが、彼女はそんなこと気にもしていないといったふうだったようだ。人気が出るまでは仕方のないこと、と腹をくくっていたのかもしれない。スターになるためにはそれくらいなんてことないと思うほど、スターになることを夢見ていたということなのかな。

当時彼女の映画を見て有名なモンローウォークを見た人たちがなんという歩き方なんだ!とビックリしたというエピソードが興味深かったです。あのセクシーな歩き方はマリリンモンローの代名詞ですが、あの時代以降はそれを真似する人もたくさんいたし、ただ「セクシーな歩き方」という認識しかなくて、それを本当に初めて映画でやってみせたのがマリリンモンローだとは思っていませんでした。しかも、マリリンは骨格や筋肉の作りや動きなどを解説した医学書を読み漁り、体をどのように使えば美しく見えるのかということを徹底的に研究していたというのですからすごいですよね。

「マリリン~7日間の恋」のワンシーンにもあるように、彼女は“マリリンモンロー”というキャラクターを見事なまでに作り上げ、普段町を一緒に歩いていた友達に「今から彼女になるわ」と言って、普段の彼女から“マリリンモンロー”になった瞬間、町行く人々が彼女に気付いたというのですから、彼女のセルフプロデュース力というもののすごさを証明していますね。実際のインタビューの受け答えなどを見ていても、自分の意見をきちんと表明できて、ウィットに富んだことも言えて決して世間のイメージのような「ダムブロンド」(アホな金髪娘)ではなく頭の回転の早い人だったんだろうなという印象を受ける。

彼女はコメディタッチの映画でスターになったあと、演技派として認めてもらいたくてアクターズスタジオに行き、リーストラスバーグとその娘に教えを受けたらしいのだけど、非常に勉強家である反面、精神的にもろい部分があった彼女はどんどん自分を追い詰めるようになっていく。このころ、3度目の結婚相手であるアーサーミラーとの仲が不安定だったことも悪い方に働いてどんどん精神的に危うい状態になっていったようだった。

たくさんの女優達が彼女の遺した詩や日記を読んでいくんですが、そういうのを聞くにつけ、精神的にもろかった彼女を支えてあげられるパートナーと出会っていれば彼女の人生ももっと違ったものになっていたのかなぁと寂しい気持ちになりました。彼女の性格のせいで人を惹きつける一方で人を遠ざけてしまう面もあっただろうから、それはもう本当に彼女の運命と言うしかないのかもしれませんが。

出演女優の中ではマリサトメイが一番良かったかな。エヴァンレイチェルウッドやリンジーローハンはまだまだ貫録不足といった感じ。グレンクローズだとちょっと貫録出過ぎだしな。

マリリンモンローがお好きな方にはすごくオススメの作品です。

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グランドイリュージョン

2015-08-27 | シネマ か行

公開のとき見たかったのですが、見逃していました。ケーブルテレビで放映されたので今回見ました。

最初に正直に言ってしまうと、このブログに載せるかどうかボーダーラインといった感じです。プラス面とマイナス面が拮抗している感じかなぁ。

マジシャン4人、J.ダニエルアトラスジェシーアイゼンバーグ、メリットマッキニーウディハレルソン、ヘイリーリーブスアイラフィッシャー、ジャックワイルダーデイヴフランコはマジシャン界で伝説的な謎の人物に集められフォーホースメンというスーパーイリュジョニスト集団でショーを行う。彼らはラスベガスのショーでパリの銀行から現金を奪うというマジックを見せ、FBI捜査官のディランマークラファロ、インターポールのドレイ捜査官メラニーロランが捜査に乗り出し、マジックのタネを明かすショーをやっている元マジシャンのサディアスブラッドリーモーガンフリーマンも加わってフォーホースメンとの華麗なる追いかけっこが始まる。

フォーホースメンのショーの様子は大がかりでとても楽しく、こんなエンターテイメントショーがあったらぜひ見に行きたいと思わせるもので、ただのショーではなく、ショーのスポンサーである資産家のアーサートレスラーマイケルケインを騙して鼠小僧よろしく彼の資産を彼の企業のせいで被害に遭った人たちに分配したり、鮮やかな手口で捜査の裏をかいたりとスカッとする反面、結局どうやってやったの?という部分が明かされるところもあるし、分からないままのところもあるしでその辺がちょっとスカッとしない。

最後に意外な黒幕が登場して、これまたどえらい遠回しな復讐劇でしたなぁという感じがしたのだけど、そこまでの展開が楽しかったから、まいっか~という気持ちもあったり。ドレイ捜査官が内通者なんじゃないかという疑いの部分は妙にもったいぶった感じがあったかな。マークラファロとメラニーロランのツーショットは残念ながらあんまりお似合いではなかったかも。

フォーホースメンの中ではワタクシは一番おっさんのウディハレルソンが良かったな。なんか口は悪くて調子が良いけど、心根は優しそうな感じが好きでした。デイヴフランコってジェームズフランコの弟なんですね。そう言えば少し顔が似ているけど、お兄ちゃんが陰、弟は陽といった雰囲気ですね。

来年「2」が公開されるということなので、なかなかに興行成績は良かったということなのでしょうか。「2」にはダニエルラドクリフが出るとかいう話なので、ちょっと楽しみにしておきます。




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ナイトクローラー

2015-08-25 | シネマ な行

銅線やマンホールを盗んでそれを売るお金で生活をしているコソ泥のルイスブルームジェイクギレンホール。ある夜たまたま交通事故現場を撮影するパパラッチを見て、自分もやってみようと思いつく。初めはちゃちい個人用のホームビデオカメラをゲット。(当然それも自転車を盗んでそれと交換した)

警察無線を傍受し、警察内で使われるコードを覚え、ついに銃撃事件の被害者に近づき血がどくどく流れる映像を撮ることができたルイスは、深夜枠のニュース番組のディレクターニーナロミナレネルッソに売り込みをかける。初めて映像を売ることに成功したルイスはニーナに自分を売り込み、これからもいいものが撮れたら買い取ってもらえるよう話をつける。

視聴率の低迷に苦しむニーナは、ルイスに過激な映像を撮ってくるように求め、ルイスも自分はこの仕事に向いているとどんどんエスカレートしていくことになる。

ジェイクギレンホールは12キロも痩せてこの役に挑んだそうです。頬が痩せこけてただでさえ大きい目が余計にぎらぎらギョロギョロして、目の下にクマがあって気持ちの悪い男を演じている。このルイスという男は見た目だけではなくて性格も気持ちが悪い。学歴はないらしいんだけど、オンラインでビジネスを学んだとか、勤勉で覚えが良いとかやたらと自己評価が高い。まぁ、アメリカ人が就職活動をするためには自分を売り込まないといけないから、自己アピールが激しいのは普通なのかもしれないけど、彼の場合、なぁんかそのなんの裏付けもない自信が気持ち悪かった。なんかその自信でニーナに関係を迫ったりするのも超キモかったけど、結局視聴率のためにニーナもルイスの言いなりになるんですね。

だからルイスが撮るものがどんどんエスカレートしていって、倫理的にも法的にもどうなの?ってことをやるようになってもまるで違和感がなくて逆にそこに不気味さを感じることができなかった。もっとどこにでもいる普通の人がどんどん踏み外していくって感じだったほうが良かった気がするんですよねぇ。そこがちょっと残念。

それにしても日本でも事件や事故の現場にズカズカと入って行って関係者に無神経なことを聞いたりしてムカつくなぁと思うんですけど、このナイトクローラーたちはそれとは比べ物にならないほどハゲタカ状態ですね。ライバルのナイトクローラービルパクストンが現場に向かう途中に追突事故を起こすシーンがありますが、本当にいつあーゆーことになってもおかしくないくらい。警察は何してるんだろう?って思いました。一人だけ刑事がルイスを連行して尋問したりしていますが、結局普通に釈放されているし。なんらかの罪に問えないのかな?

そんな奴らを野放しにした上、高額で買い取るテレビ局も要するに過激な映像を視聴者が望んでいるからだというわけで、愚民どもの風刺になっているんでしょう。そこんところは否定できないのが悲しいですね。

ワタクシはあまり高い評価をつけていませんが、世間の評価はとても高いようなので、ちょっとワタクシの評価はあてにならないかもしれません。ジェイクギレンホールの怪演は見る価値ありだと思います。ギョロ目のキモい男の次は筋肉モリモリのボクサー役が見られるみたいです。

オマケアメリカでは「ジェイクジレンホール」と発音されているようですが、日本での一般的な呼び名に習います。

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エレファントソング

2015-08-24 | シネマ あ行

もうかなり前の劇場公開を見に行った分をアップできずにいました。

グザヴィエドランと言えば映画ファンなら聞いたことがある名前だと思います。カナダの若き鬼才と言われる映画監督。そんな彼が熱望した役ということで興味あって見に行きました。とか言いながら、実は彼が監督した作品は未見なのですが。

とある精神科病院で男性医師ジェームズローレンスコルムフィオールが失踪する。精神科医のグリーンブルースグリーンウッドはローレンス医師が担当する患者で彼を最後に見たというマイケルアリーン(ドラン)に話を聞いてローレンス医師を探そうとする。看護師長でグリーンの元妻のスーザンピーターソンキャサリンキーナーはグリーンがマイケルと2人きりで話すことを異常に心配している。

このマイケルって子の母親はオペラ歌手で巡業で世界を回っている間のアバンチュールでできた子がマイケルで、自分の仕事に夢中でマイケルのことなんてどうでもよくって、母親に愛されずに育ったマイケルは母親がオペラの音を外し自殺したときに母親の遺体の横で昔母親が自分に歌ってくれたエレファントソングをずっと歌っていたということで精神病院に入れられている。

マイケルはグリーンに話をする代わりに自分のカルテは読まないことという条件を出し、先入観のない状態で自分と話してほしいと告げる。しかし、マイケルはグリーンが何を聞いても話をはぐらかしてばかりでローレンス医師の居場所の話はせず、自分の両親の話ばかりしてくる。

グザヴィエドランの演技はうまいと感じました。ただ、マイケルが結局のところ何が言いたいのかさっぱり分からず、解説を見ると彼の会話は伏線とか比喩に満ちているということらしいのですが、アホなワタクシには全然分かりませんでした。

何十年も精神科の医師をやっているはずのグリーンがこんな青二才に死んだ娘のことや元妻のことをチクッと言われたくらいで明らかに動揺しているのも、ちょっとどうかと思うし、彼の現在の妻キャリーアンモスのほうがマイケルよりよっぽど情緒不安定な感じで、彼女の存在は一体何なのか気になりましたが最後までよく分からず。

母親の自殺現場に居合わせたマイケルは助けようと思えばまだ助けられたのに、そうしなかったということで精神病院に入っているみたいですが、彼のどこが精神を病んでいるのかよく分かりませんでした。母親が死んでいくのを歌を歌いながら見ていたのですから正常ではないのでしょうけど。

そして、彼が一度だけ会ったハンターである父親と象狩りに行った話もなんだか唐突過ぎて、彼の妄想なんだか現実だったのかよく分からず。

結局なんだか分からないことだらけでしたが、スーザン看護師長はマイケルのことを本当の子どものように心から心配している様子が伝わってきました。キャサリンキーナーは都会のキレる女も演じられるし、このような母性溢れる役も演じられる役者さんですね。ハスキーヴォイスが素敵です。

最後に答えを教える代わりにチョコレートを頂戴とマイケルが言ったときには、はぁ?10歳の子どもじゃあるまいし。それとも精神的にはそれくらいの年齢ってことか?と思ったけど、そういうオチだったのね。それは納得。だからグリーン医師にカルテを読むなと言っていたのですね。スーザン看護師長が心配していた通りになってしまって、それは悲しかったです。

戯曲の映画化ということで楽しみにしていたのですが、ちょっとよく分からなかったのはシャルルビナメ監督が悪いのかワタクシが悪いのか…

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ジュラシックワールド

2015-08-20 | シネマ さ行

あまり見に行くつもりはなかったのですが、IMAXでなら迫力があって面白いかもしれないと思い、近所のIMAXで見てきました。

前の作品からつながっている設定なのでリブート版というわけではありませんが、20年以上前の一作目はもう今の世代は見ていないだろうし、CGの技術も進歩しているしということで作りたいということになったのでしょう。ラプトルの扱いなどは前のを見ていれば、どうしてあんな扱いになっているのか分かりますが、特に前のを見ていなくても全然問題のない作りになっていると思います。

んーーー、ちょっと期待し過ぎたかなぁ。ストーリーはどうでもとにかく大迫力の恐竜たちが見たかったんですが、映像的にそこまですっげーーー!って思ったところなかったような…強いて言えば、あのイルカショー的なシーンで水から出てきた恐竜が肉をばくーーーーってやるシーンが一番だったかな。まぁそれもテレビCMで流しちゃってるし…ばくーーーのあと、客席ごと下に沈んでいって水中での捕食の様子が見られるのはすごいと思いました。あの設備本当にどっかの水族館で作ったらいいんちゃうん?って思ったけど、それは本編には全然関係ないとこでの感動でした(笑)

このシリーズのお約束で運営側は神をも恐れぬ所業でハイブリッド恐竜を次々に世に送り出しているようです。パークの責任者であるクレアブライスダラスハワードを訪ねてきた甥っ子2人ザックニックロビンソンとグレイタイシンプキンスの兄弟でしたが、クレア叔母さんは新しいハイブリッド恐竜を株主たちに売り込むのに忙しくて助手に2人の子守りをさせていた。

元軍人の飼育員オーウェンクリスプラットは次々とハイブリッド恐竜を生み出すパークのやり方に警鐘を鳴らしていたが、聞き入れてはもらえなかった。彼は厳重に監視下に置かれているラプトルたちを訓練し、手なずけていたが、彼らは野獣だからと決して気を緩めることはなかった。ホスキンスヴィンセントドノフリオというリーダーはそんなラプトルたちを兵器として利用することを考えていて、オーウェンはもちろん反対しているが大企業の思惑に勝てそうもなかった。

ま、パークが良識のある人たちの意見を無視して神を気取るっちゅうのはお約束の展開ですな。そして、もちろんそのハイブリッド恐竜が暴れ出すのもお約束。

そこでパークの中で行方知れずになった甥っ子たちをオーウェンの助けを借りて必死で探すクレア叔母さんなのですが、、、え?あなたパークの責任者ですよね?何千人って客のことはほったらかしで自分の甥っ子探しに行っていいの?ほんでそんなピンヒールでジャングル駆け回って恐竜から逃げ回ってって無理でしょー。

CEOイルファンカーンも勇気のある行動でインドミナスを止めようとはするけど、翼竜を放しちゃうわ、自分はヘリ墜落であっけなく死んじゃうわ。コントロールルームで指揮を執るのは一体誰が???恐竜オタクのスタッフ以外はコントロールルームのみんなも船に乗って避難するとか言ってたけどさ、お客さんまだいっぱいいるよ?翼竜に食われてるよ?ってなんかもーめちゃくちゃ。

救いはザックとグレイの兄弟が可愛かったこととオーウェンがカッコ良かったことくらいかな。ワタクシはクリスプラットもブライスダラスハワードも好きだからまだ見れたって感じでした。ところどころ入る笑いのシーンは良かったと思います。兄弟が「僕達と一緒にいて!」と頼むシーンで「もう離れないわよ」とクレア叔母さんが言うと「いや、オーウェンのほう」と2人で声を合わせて言うシーンが一番笑いました。2人で声を合わせて言ったあとに弟君が「絶対オーウェンのほうだよ」ともう一回言うのも良かった。あとは恐竜を追っていくオーウェンを見て「叔母さんの彼氏かっこいいね!」とザックに言われてニマっとするクレア叔母さんが良かったな。

そしてラプトルを兵器として使うことには反対だったオーウェンもインドミナスの退治にはラプトル使うんだね…まぁ背に腹は代えられないという状況ではあるか。でもなんか結局ラプトルはインドミナスのことをアルファだと思ってついて行っちゃったけどな。でも最後にはオーウェンの味方をしてくれるのな。。。気持ちが通じ合ってるんだか合ってないんだかよく分からん。。。

ホスキンスがラプトルに襲われるのを黙って見ていたオーウェンもよく分からんかったしな。いくら敵でも恐竜に食われそうになっていたらさすがに助けないかな?銃持って目の前にいるのにさ。

最後は結局クレア叔母さんがT-レックスを連れてきて対決させるんだけど、水から出てきた例のヤツが最後はおいしいとこを持って行きましたね。お前かいっ!ほんで、T-レックスはすべてが終わっておとなしく自分のゾーンに帰っていくってのも不思議でした。奴は人を襲わんのか?そういうふうに手なずけられているのか。

大勢の負傷者たちが治療を受ける中クレアとオーウェンがロマンティックに去って行きましたけど、あーたたちもっとやることあるでしょうよ。パークの責任者がそんなとこのんびり歩いてたら怒り心頭のお客さんたちにボコられちゃうよ?気を付けて。

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進撃の巨人~ATTACK ON TITAN

2015-08-19 | シネマ さ行

漫画を読んでいるので見に行くことにしました。登場人物も違う人がいるし、漫画とは別物と考えて行かないといけないなと思いつつ、やっぱりどうしても比べてしまいました。

まず、ワタクシの目当てとしては漫画の中で一番好きなキャラクターであるハンジを石原さとみが演じるということでとても楽しみにしていました。結果石原さとみのハンジ、めちゃ良かったです。シーンとしては彼女が変態と言われるほどの巨人好きというのを表すシーンがちょっと少なかったかなとも思いますが、それは彼女が映画の中心ではないので仕方ないかなぁと思いました。石原さとみのハンジの演技としては大満足でした。

その次の目当ては巨人のCGかな。冒頭の超巨大巨人のシーンも普通の大きさの巨人もすごくリアルですごかったと思います。エレンが巨人になって他の巨人と戦うシーンも良かった。ただ普通の大きさの巨人は気持ち悪い風貌をした人間という感じが原作より強かった気がします。漫画のほうでは普通の大きさの巨人は体の比率が変な奴とかがいて、そういうのがかなり気持ち悪さを倍増させていたので、そういうのももっと出して欲しかったです。そういうのが少なかったのはCGの予算の問題かなぁ?あの赤ん坊の巨人はすごく気持ち悪くて良かったです。普通の大きさの巨人の中に女性っぽい体つきのが何体かいたのが気になりました。漫画では後に女型(めがた)というのが登場するのでその時が女性っぽいタイプは初めてでてきたんだと思うんですけど、映画では女型のアイツは登場しないのかな?後半に注目です。

登場人物たちの設定が漫画とは違うのでそれはそれで良いのですが、エレン三浦春馬、ミカサ水原希子、シキシマ長谷川博己の3人の演技が妙にクサくてかゆーってなりました。漫画が原作だし、漫画のセリフなんかもクサいからわざとそうしているのだとは思うし、役者の演技の評価をこれで下すのは酷かもしれないんですが、単純にキモっ!て思うシーンがちらほらあってつらかったです。特にシキシマが。。。キモ過ぎです。アルミンを演じている本郷奏多にはそんなふうに感じなかったので、それはやっぱりうまいってことなのかな。

アレンジを加えているのは分かって見てるので変更はあって良いのですが、あの変な男女のラブシーンはなんなんでしょうか?エレンにも「娘の父親になって」とか言って迫ってくる女の人がいて、それもなんかキモって思いました。あれは観客へのサービスのつもりなんでしょうか?だとしたら安っぽ過ぎます。あの中にカップルがいてもおかしくないし、それはいいけど、なんかやたらとフィーチャーし過ぎって感じがありました。

あと、ミカサが巨人に襲われて助かった傷跡を見てエレンがショックを受けるシーンがありますが、その傷跡がなんともチープでした。巨人に襲われてあんな傷跡で済む?そこをシキシマが助けたから恋愛関係にあるっていう設定なのかな?それにしてもなんかもっとエグい傷跡にすれば良かったのに。あんな時代であんな傷跡程度でショック受けるってすごく甘ちゃんに思えたな。

エンディングのSEKAI NO OWARIの曲もあんまり合ってなかったような…ボーカルの声がなんかこの世界観に全然合ってない。まぁ若い人に人気のあるバンドだからワタクシ世代では良さが分からないだけかもしれません。

最後に英語の副題の「ATTACK ON TITAN」ですが、これって「巨人への襲撃」みたいな意味ですよね?これはエレンが巨人になって巨人を攻撃することを示しているのかなぁ?どなたかご存知の方いたら教えてください。

一応、前編を見に行ったので後編も見に行くつもりではありますが、、、まだ後編を見るまでは完全な評価は下さないでおきます。

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インサイドヘッド

2015-08-18 | シネマ あ行

ブログを書く時間が取れず1か月以上ご無沙汰してしまいました。書きたい作品はたまっているので時間を見つけてアップしていきます。少し間隔が開いてしまうかもしませんが続けていきますのでよろしくお願いいたします。




字幕版を見てきました。

今度のピクサーの作品は頭の中の5つの感情が主役。いままで色々な奇想天外なシチュエーションを考え出してきたピクサーが挑むのは今度は頭の中か~、どんな作品になるのかなぁとずっと楽しみにしていました。

しかしその5つが「喜び」「悲しみ」「怒り」「嫌悪」「びびり」だと知った時、え?ポジティヴな感情は喜びだけで、あとは全部ネガティヴな感情なんやー、となんだか腑に落ちない気持ちでいました。しかし、フタを開けてみて納得。ライリーという現在11歳の女の子の頭の中にいるこの5人が非常にうまく機能していることが分かりました。確かにポジティヴな感情はヨロコビエイミーポーラーだけなのですが、ビビリビルヘイダーは危ないことからライリーを守る役目だし、ムカムカミンディカリングも嫌い物を食べさせないことで毒物からライリーを守ったり、イカリルイスブラックも不公平なことに立ち向かう感情として非常に大切な役割を果たしていたりする。ただ、カナシミフィリススミスの役割だけは仲間内でもいまいち分からず、触れる物触れる者ブルーに変えてしまうカナシミのことを持て余している感があった。

それでも5人の望むことはただひとつ。ライリーの幸せ。5人は力を合わせて日々ライリーが幸せでいられるように司令部で頑張っている。5人はライリーの感情を左右するとともに「記憶」や「思い出」といったものの管理をしており、色々な記憶を整理する中で特に重要な記憶は「コアメモリー」というボックスに入り、それが少しずつライリーという人間の人格を形成していく。そしてそのコアメモリーが貯まるとさらに人格の島が出来上がっていく。このコアメモリーから人格の島ができて、という設定が非常にうまくできているなぁと思いました。

ライリー11歳のある日、家族は父親カイルマクラクランの仕事の関係でミネソタからサンフランシスコに引っ越すことになり、これがきっかけで11歳のライリーのコアメモリーから作られた人格の島々が初めて大きく揺れ始めることになる。引っ越し先の学校で初めての挨拶のとき、カナシミがうっかり感情のボタンを押してしまいライリーは挨拶途中で泣き出してしまう。このコアメモリーがライリーの人格形成に影響を与えることを恐れたヨロコビはこのメモリーが人格の島に行くのを止めようとして事故が起こり、ヨロコビとカナシミが司令部から長期記憶の倉庫へと飛ばされてしまう。

コアメモリーだの、人格の島だの、長期記憶の倉庫だのってちょっとこのアニメの独特な世界観過ぎて読んでいるだけでは見ていない人には分かりにくいかもしれませんね。

とにかく司令部からヨロコビとカナシミがいなくなったことでライリーの頭の中にはビビリ、イカリ、ムカムカという感情しかなくなってしまい、家族や学校の友達とも全然うまくいかなくなってしまう。残されたビビリ、イカリ、ムカムカも懸命にライリーを幸せにしようとするがやっぱりヨロコビがいないとどうにもうまくいかない。

ヨロコビが落ち込んでいるカナシミを連れてなんとか懸命に司令部に戻ろうとするこちら側の冒険とライリーの現実とが交互に描かれることになる。ヨロコビたちはライリーの長期記憶の倉庫にいた昔の空想のお友達ビンボンに出会い、協力してもらうことに。このビンボンがまた可愛かったなぁ。小さい頃はあんなにライリーと仲良しだったのに、大きくなったライリーの記憶の片隅でひっそりと生きていたビンボン。もう一度ライリーと一緒に遊びたい。その気持ちがとても切なかった。

ビンボンは頓珍漢なことばかりで助けになっているのやらなんやらよく分からないのですが、ライリーを思う気持ちだけはヨロコビやカナシミと同じ。最後に自分を犠牲にしてヨロコビを助けてくれた時は涙が出ました。

ヨロコビはこの冒険を通して、いままで存在意義が分からなかったカナシミの重要な役割に気付きます。カナシミがなければヨロコビもない。カナシミを受け入れ人の優しさを受け入れることがライリーにとってどれほど重要なことなのかを知ることになるのです。

5つの感情とビンボンがライリーを思う気持ちがなんだか切なくて可愛らしくてとても愛おしかったです。この冒険が終わって司令部はリニューアルし、ライリーはいよいよ本格的に思春期に突入していくようでした。物語の始めのほうでカナシミがよく分からないまま台頭してきていたのはライリーが思春期の入り口に立ったことを示していたのかもしれません。

ピクサーの作品だけに笑えるシーンも多く、ライリーだけでなく他の人や犬猫などの頭の中の5つの感情たちも面白かったし、なぜか口ずさんでしまう古いCMのメロディが記憶係のいたずらだったりするのもウケました。全体的に非常にうまくできた設定だなと思いました。

エンドクレジットの途中に"This film is dedivated to our kids. Please don't grow up. Ever."というメッセージが出るのですが、字幕になっていなかったのが非常に残念でした。これを見つけたときとてもジーンときました。どうしてちゃんと字幕にしなかったんだろう?見落とし?子供たちへの温かいまなざしを感じるメッセージでした。

オマケ1映画が始まる前にこの作品の日本語吹替え版の主題歌であるドリカムの曲のプロモ(?)が流れるのですが、あれはいらなかったなぁ。ドリカムの曲を聞きたい人は吹替え版を見に行ってると思うんですよね。

オマケ2いつもディズニーやピクサーの映画の前にある短編を楽しみにしているのですが、今回の「火山」はちょっといまいちだったな。女の子の火山がこけしみたいでちょっと怖かったです。

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