シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

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光のほうへ

2011-06-30 | シネマ は行

少しマイナーな作品でしょうか。デンマーク映画ですが、各映画賞などでは高い評価を受けた作品だそうです。

アル中の母親が置いて行った赤ちゃんの面倒を見るまだローティーンの兄弟。彼らは母親からネグレクトされ、すさんだ生活をしていたが、幼い弟を心から愛し慈しんでいた。赤ん坊に名前さえつけていない母親の代わりに名前をつけてやり、学校の帰りに粉ミルクを万引きして帰ってくる。ところが、幼い赤ん坊はある夜突然に死んでしまった。

お互いのつらい記憶を思い出さないようにするためか、兄弟は離ればなれになった。兄ニックヤコブセーダーグレンは恋人アナに振られた腹いせに関係のない男を殴り服役して出所したばかり。毎日お酒を浴びるように飲んでいた。弟ペータープラウボーは妻を事故で亡くし、5歳の息子マーティンを一人で大切に育てていたが、麻薬中毒から抜けられずにいた。そんなある日母親が死んだと連絡が入り兄弟は再会する。

これはまるで「誰もしらない」 “デンマーク版・その後”みたいな感じだなぁと思った。本来ならば彼らとて、まだ面倒を見てもらわなければいけない年頃の兄弟が赤ん坊の面倒を一所懸命に見ていた姿に、なんとも胸が締め付けられた。確かに彼らは夜に赤ん坊が泣いているとき2人で音楽を大きくして踊っていた。もし、あの時赤ん坊を見に行っていたらもしかしたら助かったかもしれない。でも、そんな彼らを誰が責めることができるだろう。

彼らの大人になった姿を見て、彼らがこんなふうになってしまったのも仕方がないと思える。兄のニックは粗野な人間ではあるが、心に優しさを持っているのが分かる。ヤコブセーダーグレンの静かな演技が素晴らしい。そして、弟のほうは麻薬中毒で息子のために金を稼ごうと麻薬の売人をやっている。彼はとても弱く当然親失格なのではあるが、自分の息子に亡くした弟と同じマーティンという名前をつけ大切にしてはいた。

彼らのように育った男たちが幸せをつかむというのがいかに難しいことか。弟が言うように彼らは「よく面倒を見てやってた。仕方なかった。良い兄貴だった」のだが、それでも自分たちを責めながら生きずにはいられない。

この「弟」のキャストには名前がありません。どうしてキャスティングのときに名前をつけられなかったのか。原作がある作品ですから原作でもそうだったのでしょうけど、どうして名前がないんだろう?彼はニックの弟、赤ん坊マーティンの小さいほうの兄、息子マーティンの父親としての役割しか与えられなかったから?彼を名前で呼んだであろう妻はいまは死んでしまっている。でもニックは弟のことを名前で呼んだはずなのに名前の設定がない。彼のほうがニックよりもさらに乏しい人間関係の中にあったからなのか?彼が一番ネグレクトされた存在という意味を表しているのかな?分からない。

愛し方も愛され方も知らずに育った兄弟の行く末をじっと見つめる2時間というのは非常に辛いものがあった。「光のほうへ」という邦題から何か希望に向かって行くのだろうと考えていたのだが、この兄弟にそう簡単には希望は訪れない。最後に自殺した“弟”のお葬式でニックとマーティンが手を取り合う。ここで負の連鎖が断ち切られるのを願わずにいられない。

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世界最速のインディアン

2011-06-27 | シネマ さ行

“インディアン”と聞くとどうしても「ネイティヴアメリカン」か「インディアンカレー」を思い浮かべてしまうと思うのだけど、ここでの“インディアン”というのはバイクの名称らしい。

ニュージーランドの片田舎に住むバートマンローアンソニーホプキンスは、年金暮らしで質素な生活をしているが、アメリカのユタ州ボンヌヴィルの塩湖で行われるスピード競争に出場することを夢見て日々インディアンの改造につとめている。

そんな彼は早朝からバイクのエンジン音を轟かせたり、庭の雑草を手入れしなかったり、庭の木に放尿したりして、隣の人から苦情を言われていたが、そんなものはどこ吹く風。つねにマイペースに生活している。隣の夫婦は文句は言うものの、バートの人の好さには理解を示しており、そこの息子トムアーロンマーフィもバートになついていた。

ニュージーランドからアメリカに行くお金がないバートだったが、周囲の人に励まされ、自分でも最後のチャンスと家を抵当に入れて銀行からお金を借りていざアメリカへ旅立った。

ニュージーランドからアメリカへ、アメリカの西海岸からユタまでの道のりが、ロードムービー調に描かれるのだが、行く先々で問題が生じたりするのだけど、それもバートの人柄で周囲に助けてくれる人が次々と現れ解決されていく。その過程で「悪い人」というのはちっとも現れず、都合よく問題が解決されていくのだけど、バートの素直でチャーミングでオープンな性格を考えると、それもまったく不自然に感じない。アンソニーホプキンスという人は、ものすごく複雑な役柄を演じる一方で、バートのようなシンプルな田舎者を誰が見ても魅力的に演じられるという素晴らしい才能を持っている。外見は対して変えていないのに、これがあのハンニバルレクター博士だとは想像がつかないくらいだ。

やっとボンヌヴィルに到着して、スピード競争に出場だ!と思っていたら、出場登録は締め切られていていまから参加することはできないと言われてしまう。これに関してはほんとに「ルールはルール」なので仕方ないと思ったんだけど、これさえもバートは周囲の力を借りて克服してしまう。それどころか、参加者たちがバートのためにカンパまでしてくれちゃうんだからすごいわな。

こんな心臓の悪い老いぼれじじいがこんなオンボロバイクで出場したいなんて、まぁ長年の夢だって言うし、せっかくニュージーランドからはるばるやってきたって言うし、ともかく一回走らしてやれば納得するだろう、くらいに思っていた人たちは、彼が新記録を更新したなんてほんとに度胆を抜かれただろうな。この映画の観客も含めて、か。

ワタクシはバートが新記録を更新して、ゴールで死んでしまうのか!?って思ってドキドキしながら見ていたら、記録は更新するわ、無事にニュージーランドに帰るわでめでたし、めでたし。って思ったら、これで終わりでもなかった。最後のテロップで「彼はこの後9回ボンヌヴィルでの大会に出場し、記録を更新し続けた。流線型バイクの部門で彼の記録を破った者はいない」って出たもんだから、最後にまたまた驚かされた。実話の映画化ではよく最後のテロップにびっくりさせられることがあるんだよなぁ。あんなじーさんが記録を作っただけでもすごいと思ったのに、それから9回も大会に出てしかも記録をまだ保持しているなんて本当にすごい。いやーすごいパワーのじーさんだった。

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127時間

2011-06-24 | シネマ は行

沢山の賞レースに登場した作品だったので、アメリカでの公開当時から気になっていました。「スラムドッグ$ミリオネア」で数々の賞をとったあとに、ダニーボイルが挑んだのは、トレッキング中の事故で岩に片腕を挟まれたまま動けなくなったアーロンラルストンジェームズフランコの実話だ。

冒頭、都会の喧騒から離れ一人でユタ州ブルージョンキャニオンに向かうアーロンの姿がスピーディに描かれる。途中ミーガンアンバータンブリンとクリスティケイトマーラという女の子2人と出会い、ガイドをしてあげ少し遊んでさよならを告げたアーロンはまた一人でトレッキングを始める。その途端の落石事故。ガラガラと音を立てて落ちる岩。アーロンの右腕が挟まって動けなくなった。ここまで多分10分か15分くらい?「え?もう?」と思った。最初の15分で挟まってしまったらここからずっとあとの80分はアーロン一人の芝居になっちゃう。こんなに早く挟んで大丈夫か?と思った。

アーロンが挟まった瞬間に出る題名のテロップ「127 Hours」あ、ここから127時間、この人は苦しむのか。ここから彼の127時間の戦いが始まる。ダニーボイルらしい、観客を惹きつける演出だ。

アーロンが挟まっている岩の裂け目からぐーーーーっと俯瞰の映像になっていくところで彼の絶望的な状況が分かってゾーッとする。水がなくなっていく様子を描く映像もすごく緊張感を高まらせる効果を持っている。

映画が始まってこんなに早い段階で岩に挟まれて、あとは退屈になってしまわないか?という心配はすぐになくなった。そこからのアーロンの孤独な戦いがものすごくスリリングに描かれている。もちろん、アーロンの思い出や、幻想や、妄想も描かれるので完全に一人の映像ばかりを見せられるわけではない。彼が一人で戦っている姿と彼の心の中を映し出すバランスが絶妙だ。実際に遭難した人がインタビューで「クッキーの匂いがして人々が談笑する声が聞こえた」と幻聴や幻覚があったことを証言していたから、きっとアーロンもそういう状態だったのだろう。

127時間後に彼は岩に挟まった自分の腕を切って、この裂け目から出ていく。そのことを分かっていて見ているというのに終始観客にドキドキ感を持たせたまま引っ張っていくダニーボイルの力量に感心した。それはダニーボイルの力とジェームズフランコの演技とそしてアーロン自身の生きることをあきらめなかった努力のおかげだろう。

5日目もう全然体力も気力も残っていないアーロンはまだ見ぬ自分の息子の幻影を見る。アーロンは結婚もしていないし、恋人もいない。すべての責任から逃げるような一人で自由な人生を送っていた。そんな彼が将来の息子の幻影を見て、最後の一大決心をする。

この腕を切り落とすときの映像が、もうたまらなく痛いのだけど、神経に触ったとき、ものすごい不快な音がキーンと響く。音楽の使い方がうまいとされるダニーボイルが痛みを音で表現してきた。こんな表現の仕方があったか、と感心しながらもアーロンの痛みが直接突き刺さり苦しかった。いや、実際に彼が感じた痛みはこんなものの数万倍だっただろうけど…

アーロンが腕を切り落として裂け目から逃げ出し、トレッキングする家族に出会ったとき、自然と目頭が熱くなった。助かると分かっていて見ている映画なのに、それでもやっぱり「あ~良かった~」と心の底から思えた。

過酷な状況が続く映画ですので、苦手な方はいるかもしれませんが、退屈することなく見られる作品だと思います。

オマケアーロンの元恋人を演じていた女の子がどこかで見たことあるけど、誰やったっけーーー?とずっと気になりながら見ていたら、「ハリーポッター」シリーズでロンのお兄ちゃんと結婚するフラーを演じていたクレマンスポエジーだった。あぁ「ハリーポッター」もうすぐだなぁ。

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アリスクリードの失踪

2011-06-23 | シネマ あ行

予告編を見て面白そうだったので見に行きました。

冒頭、男2人が無言でホームセンターで買い物。次々と必要な物をカートに入れ購入。ある部屋と車をテキパキと準備していく。窓をふさぎ、扉にたくさん鍵を取り付け、ベッドを設置し、ベッドの拘束具を設置する。誘拐の準備は万端。この無言での作業にプロフェッショナルを感じさせる。

そして、富豪の娘アリスクリードジェマアータートンを誘拐。家から出たすぐのところを車に乗せ目隠ししさるぐつわをかけ、部屋まで運び、手際よくベッドに固定し服を脱がせ写真を撮った。

ここまでプロの犯行と思えた犯人2人だったが、若い男ダニーマーティンコムストンのほうが食欲がないと言ったところから微妙に変わってくる。年上の男ヴィックエディマーサンは、ダニーに食事をとるよう命令する。不安げなダニーと高圧的なヴィック。ダニーの態度から彼らがそれほどプロフェッショナルではないと思えてくる。

しかし実は、2人のうち弱い立場だと思えたダニーのほうが思わぬキーパーソンだった。ダニーは実はアリスと恋人同士で父親から勘当されたアリスを誘拐し、父親から身代金をふんだくり二人で逃げようとしていた。ダニーはヴィックを騙すためアリスに計画を打ち明けなかった。打ち明けていたら演技の恐怖心にヴィックが疑いを持つと踏んだからだ。

このダニーの計画を知ったときには多少驚きはしたが、まぁよくある話ではあるなと思った。本当に驚いたのはその後だ。ヴィックは「大金が手に入ったらまず2人でホテルにしけこんでセックス三昧だ」とダニーに言う。ここで普通に考えれば、2人してお姉ちゃんをはべらして遊びまくろうぜっていう意味だと思うだろう。が、ヴィックが意味したところとは「2人でホテルにしけこんで“俺とお前とで”セックス三昧だ」ってことだった。ダニーとヴィックは恋人同士だったのだ。ここで、ダニーを頂点とする妙な三角関係の図が明らかになる。

なんだ、この話?んで、これからどうなるんだ???

ヴィックが出かけた隙にダニーを騙して銃を奪ったアリスだったけど、そのあとの行動がドンくさすぎるんだよねー。せっかく銃を奪ったのに、そんなに近づくから奪い返されたやん!アホか!と。まぁ、このあともお互いに隙を突き合ってコロコロと力関係が変わっていくわけだけれども、なんだかもうちょっとやり方があるやろうに!という感じは否めない。あの銃の玉だって何も飲み込まなくてもどうにかしようがあった気がするし。

ただ登場人物は3人だけだし、何か所か場所は移動するものの「ソリッドシチュエーションスリラー」と言っていい作品だと思うので、多少の突っ込みどころは仕方ないかなという気もします。途中の緊張感はきちんと保たれていると思いますしね。結局ダニーが本当の本当はどうしたかったかっていうのは謎のままでしたが、アリスへの気持ちもヴィックへの気持ちも嘘のようには思えなかったんですよねー。ワタクシが騙されているのでしょうか?

最後にどうやって捕まらずに身代金をゲットしたんだろう?とかいう疑問も、ま、目をつぶりましょうかね。もっとゾッとするような後味の悪い作品なのかと思っていたらそうでもなかったです。最後にこれがほんとの「アリスクリードの失踪」というテロップが画面に浮かんで終了です。

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イーグルアイ

2011-06-22 | シネマ あ行

テレビ放映で見ました。

冴えないコピーショップの店員ジェリーショーシャイアラブーフは、空軍に勤めていた双子の兄弟イーサンを事故で亡くしたばかり。そんな彼の元に大量の荷物が届けられた。中身は最新式の武器や爆弾を作ることができる薬品など。そこへ彼の携帯が鳴る。見知らぬ女の声で「今すぐそこから逃げなさい」という指令が。何のことが分からず指令に従わないでいるといきなりFBIが踏み込んできて連行された。部屋にある荷物から彼がテロを企てていると疑われている。

弁護士事務所に勤めるレイチェルミシェルモナハンは息子を演奏会に送り出し、久しぶりに友達とバーで飲んでいた。そこへ携帯が鳴り、見知らぬ女の声で言う通りにしないと息子の命はないと言われる。通りに止めてあるポルシェに乗ってある男を乗せて逃げろと言われる。息子の命を助けるために言う通りにしようとするレイチェル。

レイチェルは女の声の手引きでFBIから逃亡したジェリーを乗せて指令に従い走り出すのだが、その間にも次々と女から的確な指示が出され、その声の言う通りにしてなんとか追手を振り切った。

ジェリーがFBIから逃げ出してから追手を振り切るまでのアクション展開がもの凄い。もうお祭り騒ぎのような展開。女の指示に従うと追手は次々と道をふさがれ自分たちだけが逃げおおせるようになっている。事態を飲み込めず、恐怖に駆られたまま行動する主役の二人とともに、観客も一緒にこの怒涛のアクションに巻き込まれていく。

女が用意した車がポルシェだったけど、アメリカ人がいきなりあんなミッションカー運転できないと思うよ?ジェリーがレイチェルに「ちゃんと運転しろ。ちゃんとクラッチを踏め」とか言っていたけど、そんなんアメリカ人には無理やって!!!車の運転もそうだけど、あんなすごい銃をいきなりぶっ放しちゃうところもすごいね。あんなんいくらアメリカ人でも使い方知らんと思うよ。

とりあえず追手から逃げたあとも次々と女から指令が出されるわけだけど、あんなふうに目の前で男が高圧線で感電させられて死んでるっていうのに、それでも女の声に抵抗しようとするジェリーがすごいね。ワタクシだったら、もう「ハイ、ハイ」聞いちゃう。しかも声の言う通りにしてたら、命助かってきてるんやし。

この声の正体は?っていうのは、特に珍しい発想でもなんでもなくて、高度に発達した監視システム“アリア”が暴走っていうお決まりのパターンのやつなんですが、ここまで思い通りに人を動かしちゃうっていうところが結構面白かった。

ジェリーが双子のイーサンに比べてドンくさい子で落ちこぼれみたいな設定だったけど、それでもスタンフォードって!どこが落ちこぼれやねん!最後めっちゃ撃たれたのに助かってたのは、警官の防弾チョッキを着てたから?

レイチェルを演じるミシェルモナハンのことをFBIが「20代後半」と言ったので、「え?30代後半の間違いでは?」と思いました。彼女ってちょっと老けてますね。

追う側のビリーボブソーントンは、老体に鞭打ってアクション頑張りましたな。まぁまだまだ老いぼれるようなオヤジじゃないですけどね。

声の正体がいつものパターンでそれにがっかりした人にとってはいまいちの作品かもしれません。ワタクシは期待していなかったからというのもあるかもしれませんが、(色々と突っ込んではいますが)なかなか面白かったです。


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glee シーズン2 13~16話

2011-06-21 | 海外ドラマ

第13話 COME BACK

この回はちょっと主題が分かりにくかったような気がします。スージェーンリンチがこないだからスランプで。それを助けるためにエマジェイマメイズの発案でグリー部に入るというよう分からん展開。
ジャスティンビーバーをマネしたサムコードオーバーストリートを男子はバカにしてたくせに女子にウケると分かった途端、一緒にやりたいって言い出すなんてやっぱ高校生だね。
ブリタニーヘザーモリスにお金を払ってまでファッションをマネしてもらいたがったレイチェルリアミッチェルって…まぁレイチェルらしいけど。。。結果ブリタニーがファッションリーダーになっちゃうという皮肉な結果でちょっとレイチェルが憐れでした。それにしてもサンタナナヤリベラのレイチェル風ファッション、全然似合わねー。
この回はフィンコーリーモンテースがいつにも増して情けない感じだったなぁ。フィンはおバカでも誠実であってほしい。最後にジャスティンビーバーの前髪をマネしていたとこなんて気持ち悪いとさえ思ってしまった。フィン好きなのに。
サンタナがサムに「あんたは口が大き過ぎるけどギリギリキュート」っていうセリフもウケました。
スー先生はいつもこっちをほろっとさせといて、ガツンと落としてくれますね。今回も例外ではありませんでした。

ジャスティンビーバーの楽曲は知らないけど、男子のパフォはとても良かった。パックマークサリングの前髪に馬鹿ウケです。ローレンアシュリーフィンクの初パフォでしたけど、歌は上手じゃなかったのはちょっと残念でした。レイチェルとメルセデスアンバーライリーがDIVA対決で歌った「Take Me Or Leave Me」がものすごく良かったですね。"Powerhouse"とまで称されるメルセデスの声量にも勝るレイチェルは圧巻でした。そして、歌いながら和解していく二人がとても可愛かったですね。映画版の「RENT」でこの曲を歌ったのがレイチェルのお母さん役のイディナメンゼルだったので、これはわざとの選曲だったのかなぁと。ライアンマーフィーのことだからきっとわざとだよね。

第14話 Blame It on Alcohol

レイチェルんちでの飲酒パーティ、最高でした。フィンが運転手だからお酒飲まないって言ってたのは酔ったクインダイアナアグロンをどうにかしようと思ってたから?って疑ったんだけど、違ってたみたいで良かった。女の子それぞれが泣き上戸だったり笑い上戸だったり脱ぎ魔だったりってのが面白かった。
ウィルマシューモリソンが酔っぱらって電話したのがテリジェサリンギルシグじゃなくて良かった。スー先生でもアカンけど、テリよりはまし。ウィルとコーチビーストドットジョーンズが仲良くなってるのが嬉しいな。
カートクリスコルファーがレイチェルとブレインダレンクリスの接近に焦ってて、ブレインが「バイかも」っていうのに拒否反応を示してましたね。「自分がゲイってことは認めてほしいのに、僕がバイってことは認められないの?」ってダブスタを責められてましたけど、カートはブレインがバイなのを認められないんじゃなくて単に恋心がそうさせているのだと思いたい。
今回はなによりもフィギンズ校長イクバルセバの「Ke-Dollar-Sign-Ha」にバカ受けしました。

今回も楽曲全部良かった!レイチェルとブレインのデュエットも聞けたし、ブリタニーのKe-Dollar-Sign-Haも超カッコ良かった。今回はニューディレクションズ全員のナンバーが2曲あったので嬉しかったな。そしてついにコーチビーストの歌声が聞けました。待望でした。想像した通り渋い声で歌もうまかったですね。

第15話 Sexy

サンタナ、ブリタニーのことマジで好きやったんかーーー。これにはビックリしたな。そういう展開???って。でも、自分が振られて悔しいのは分かるけど、ブリタニーがアーティケヴィンマクヘイルのことを好きっていう気持ちはちゃんと尊重してあげてほしかったな。せっかくビッチなサンタナが素直になったんだから、もう少し踏み込んだ優しさを示せる子に描いて欲しかった。
ホリー先生グィネスパルトローの再登場は超嬉しいんだけど、エマとウィルのカップルを応援している身としては、あんまり邪魔しないでほしいなぁ。まぁグィネスがレギュラーで出るわけじゃないだろうから、長続きはしないと思うけど。
フィンとクインは何やってんだかねー。早くフィンチェルに戻って欲しい。
来週はいよいよ州大会だけど全然練習してねーなー。(いつものことだけど)

ホリー先生が登場するのでどうしても楽曲もホリー先生中心になっちゃいますね。グィネス、前回よりもさらにリラックスした感じで堂々としてました。「Do You Wanna Touch Me(Oh Yeah)」ではウィルが"Too much?"と言っちゃうくらいにセクシーでした。

第16話 Original Song

おぉ、やっと州大会~!やけど、全然練習してないどころか曲すら決まってないやん!「sing」をやるはずだったのにまたスーの妨害に遭うし!でもその怪我の功名でみんなのオリジナルソングが聞けて良かったー。
クインはやっぱりプロムのためにフィンと付き合ってたんですねー。フィンよ、目を覚ませ。
ブレインはついにカートのことを好きになってくれました!カートのソロのときぼーっとしてましたもんね。もしかして、ブレインが振り向いた途端カートが振ったりする?とか考えたんですが、素直に嬉しかったようで良かった良かった。
みんなにMVPに選ばれたレイチェルがすごく可愛かった。レイチェルが本番でソロを歌っているとき、フィンが見とれていましたね。あれはすごくよく分かる。レイチェルの歌声ってそれだけですべてを許してしまいそうな心を奪われるパワーを持っているんですよね。

サンタナのオリジナルソング「Trouty Mouth」は完璧にサムを馬鹿にした曲で、サンタナらしいと言えばらしいんだけど、ちょっと酷かったな。パックの「Big Ass...Heart」とメルセデスの「Hell to the No」は結構マジでいけたんじゃないかな?
州大会で歌った「Get It Right」と「Looser Like Me」は、このシーズンでオリジナル曲を歌うと知ってからずっと楽しみにしていた曲でした。どちらもすごく良かったけど、「Looser Like Me」のほうはもうちょっと全員の歌声を聞きたかったな。それは全国大会までおあずけですかね。


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アンダルシア~女神の報復

2011-06-20 | シネマ あ行

外交官・黒田康作シリーズ。試写会に行ってきました。

前作の「アマルフィ~女神の報酬」は意外と面白かったと書きました。そして、ドラマ「外交官・黒田康作」も見ていたんですが、あちらはドラマシリーズで物語を引き延ばすのに必死という感じがしてしまって、これも2時間ドラマや映画に仕上げたほうが面白くなったんじゃないかなという作品でした。そして、今回舞台をスペインのアンダルシアに移し、日本人投資家・川島谷原章介が殺された事件をインターポールの神足誠伊藤英明とともに外交官・黒田康作織田裕二が追うという内容です。

フランスでのサミット中に日本人が殺されて、また国際テロ犯罪的な感じで進むのかなぁと思っていました。そして、もしそうなら国際的なテロ組織が日本人をターゲットにして世界に何か訴えようとするっていうのはちょっと考えにくいなぁと思っていました。これについては幸か不幸か分かりませんが、国際テロ組織にとって日本人というものがそこまで強く意識はされていないんじゃないかと思い、もしそういう展開だったら、説得力に欠けるしあんまり面白くないかもなぁと思っていたのですが、実際にはまったく違う展開でなかなか面白かったです。

第一発見者がアンドラ公国で通訳の仕事をしている新藤結花黒木メイサで、この役には少し若すぎないかという懸念があったのですが、見進めていくうちに違和感がなくなってきました。この謎の女性が事件の鍵を握ることになるのですが、黒木メイサの外見のおかげもあって信用していいのかダメなのか分からない女性という役どころがよく合っていました。

織田裕二は色んな役を演じてきた役者さんですが、どうしても「踊る大捜査線」のイメージがあって、あそこまで寡黙な織田裕二というものに少し慣れなかった時期があったんですが、もう黒田康作シリーズにもだんだん慣れてきました。ドラマシリーズの黒田はちょっとつっけんどんさがひどかったように思いますが、今回は黒木メイサ効果(?)か何か知りませんが少し柔らかい表情を見せることも多かったように思います。やっぱり黒田は日本にいるより外国にいるほうが生き生きするのかもしれません。スペイン語も妙に板についてきましたしね。

警察庁から左遷されたインターポールの刑事を演じた伊藤英明も織田裕二に負けないくらいカッコ良かったです。組織に楯突いてでも正しいことをしようとはするけれど、ただの熱血漢ではなく、人間らしい葛藤が見られて良かったです。

黒田が神足に「お前が組織を裏切ったんじゃない。組織がお前を裏切ったんだ」と言うシーンがありますが、あのときのセリフの響きだけはどうしても「踊る」の青島を思い出してしまいました。

前回の「アマルフィ」のほうが土地の美しさを表せていたような気はするんですが、前回同様外国で日本映画があそこまでできるというのは結構やるやんとまた思いました。

今回も客寄せパンダの福山雅治でしたが、きれいなお姉ちゃんといちゃいちゃできて本人的にはおいしい役だったかも。

先が読めた~という人もいるかもしれないけど、入り組んだストーリーのようでなかなかに整然と筋が通っていて、ワタクシは好きな作品です。

また良い脚本があれば、このシリーズは続けてほしいですね。

それにしても、日本人てなんかインターポールが好きなような…しかし、インターポールって左遷で行けるようなとこなのか…???

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SUPER8~スーパーエイト

2011-06-17 | シネマ さ行

試写会に行ってきました。“スーパーエイトフェスティバル”に出典するための映画作りに夢中になっている子供たち、ジョージョエルコートーニー、チャールズライリーグリフィス、ケイリーライアンリー、アリスエルファニングたちが撮影中に貨物列車に車が衝突する現場に居合わせ、倒れたカメラがその様子を撮影してしまう。

衝突した車の運転手は学校の理科の先生で「ここにいたことを誰かに話してはならない。話したら君たちも両親もみな殺されてしまう」と言う。貨物列車から謎のキューブ型の金属がバラバラとこぼれ、空軍が事態を収拾するのにやっきになっていた。

テーマがテーマだけに、そして、製作がスティーブンスピルバーグ、監督がJJエイブラムスだけに、SF大作のような宣伝のされ方をしていますが、SF大作を期待して見に行くと多分がっかりしてしまうと思います。もちろん、SF的な謎に満ちた話ではあるのですが、そこにはあまり力が注がれていなくて、どちらかというと子供たちの“ひと夏の経験”的な部分のほうに重きが置かれている感じでした。こぞって「さまざまな謎!」みたいに宣伝していますけど、そないにたいした謎じゃないので、あんまり期待しないでください。そういう宣伝をしないと大人が見に行かないからだと思う。

主役のジョーを演じた男の子がすごく可愛くて、エルファニングと恋に落ちるのですが、またエルファニングちゃんが可愛いんですよねー。お姉ちゃんのダコタちゃんより大人びてセクシーな感じがしますね。この先はお姉ちゃんより期待できるかも?8mm映画を撮るシーンでの演技では、ジョーたちがぼけーっとしてしまうくらいうまい演技を見せる、という演技をするんですが、それが本当にうまかったです。ゾンビ演技もね。彼らの淡い初恋とそれぞれの父親との確執とか、そういう部分がわりと丁寧に描かれていて好感が持てました。火薬好きのケイリーもお笑いパートを担いつつ、最後にはその火薬好きを生かして結構活躍していたのも良かったです。

この映画の良さはひとえに、この子供たちの好感度とそれを演出した力に尽きるかなぁ。同じスピルバーグが製作をした「グーニーズ」という映画が昔あったのですが、これは「グーニーズ」SFバージョンといった感じですかね。ただ、「グーニーズ」のほうがストーリー自体もしっかりしていて映画としては上だと思います。彼らが完成させたスーパーエイトフェスティバルに出典した映画をエンドクレジットのときに見せてくれたのは非常に良かったです。この時点で子供たちに感情移入していたので、「よく頑張って作ったね」という気持ちになりました。ケイリーのゾンビ演技も最高でしたね。JJエイブラムスもスピルバーグもこの映画に登場するような子供たちだったのかもしれません。

 

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X-MEN~ファーストジェネレーション

2011-06-15 | シネマ あ行

X-MENのいいもんとわるもんの親玉、プロフェッサーXジェームズマカヴォイとマグニートーマイケルファスベンダーの若かりし頃を描く作品。時間軸的には前3作よりもさらに前の時代を描いています。

ミュータントの存在がまだ世間に知られていなかった時代、CIAのエージェントモイラローズバーンによって存在を確認され、CIAに雇われた彼らはキューバ危機を救う。

X-MEN1~3で、因縁めいた言動が目立った敵味方同士のプロフェッサーXとマグニートーの出会いから友情の芽生え、そして決別までを他のキャラクターの存在や第二次世界大戦、1960年代の米ソ冷戦、キューバ危機を交えて非常にうまく描いてあります。

プロフェッサーXとミスティークジェニファーローレンスってこういう関係だったんだーとか、だからミスティークはマグニートーの側についたんだーとか、だからプロフェッサーXは車いすなんだーとか「1~3」を見ていると「なるほど!」と膝を打ちたくなるシーンがたくさんあって、「1~3」より前の時代の話とは言え、「1~3」を先に見ていたほうがより楽しめるように作られてあるのが絶妙だと感じました。ヒュージャックマンレベッカローミンがカメオ出演するシーンもあって「1~3」ファンには嬉しい限り。

人類とミュータントの平和共存を望むプロフェッサーXの志は素晴らしいものだと思うけど、所詮裕福な家庭で育ったプロフェッサーXとナチに迫害されたユダヤ人のマグニートーが相容れるわけはなく、いくらマグニートーの心の痛みを読んだところで、やはり実際にはマグニートーが抱えるセバスチャンショウケヴィンベーコンに母親を殺された憎しみは理解できるものではなかったんじゃないかなぁ。やっぱりお坊ちゃん育ちだしね。それにしても、ケヴィンベーコンの悪役ってほんとムカつくんだよねー。彼がうまい証拠なんだけど、本当に彼まで嫌いになってしまいそうな勢い。

ミュータントがキューバ危機を救ったあとでさえ、米ソ協力して“危険な”ミュータントたちを今のうちに殺してしまおうとした人類の愚かさに呆れ、先日「気球が静止する日」で書いた「人類は好戦的で理性的な話ができない」というのを思い出してしまいました。そんな人類なら滅ぼしてしまえ!と思うマグニートーの気持ちのほうが分かってしまう気がします。それでもプロフェッサーXの献身的な友情にも感動はしたし、彼らの出会いから決別までの紆余曲折がまったく無理なくスムースに描かれていてとても納得できる脚本だと思いました。

もっとも力を尽くしてマグニートーを止めようとしたプロフェッサーXが「彼らは命令に従っただけだ」という自らの言葉でマグニートーの復讐心をさらに燃えさせてしまったのは非常に皮肉な展開だったと同時にこのあと何年も続く二人の確執を決定的なものにしたものであり、こういった細かいひとつひとつのセリフや行動がすべて現在につながるところがあっぱれ。

美しい青いうろこで身体を覆われたミスティークや全身がダイアモンドになるエマフロストジャニュアリージョーンズ、昆虫の羽根を持ったエンジェルゾーイクラヴィッツ(レニークラヴィッツの娘さん)などのミュータントのCGが素晴らしく本当に彼らが存在するかのような錯覚に陥ります。

このシリーズ全編に描かれる自分たちと違うものを排除しようとする差別意識や、異端者としての哀しみや苦悩なども描かれていて、元あるシリーズにきちんと敬意を示したストーリーになっているところもまた素晴らしいです。

以前の「X-MEN」祭り
「X-メン」

「X-MEN 2」

「X-MEN~ファイナルディシジョン」


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イキガミ

2011-06-10 | シネマ あ行

ケーブルテレビで放映していたので見ました。

原作を読んでいて、原作自体が途中なのにどうやって映画にするのかなと興味がありました。

「国家繁栄維持法」で18歳から24歳までの若者のうち1000人に一人がランダムに選ばれ命を奪われる。小学校入学のときに打つ注射に1000人に一人ある時期に爆発するナノカプセルが仕込まれている。死亡する者は24時間前に通知を受ける。厚生保健省に勤める主人公の藤本松田翔太はこの通知(通称「逝紙(イキガミ)」)を配達する仕事をしている。

この「国家繁栄維持法」によって国民は命の尊さを噛みしめ、自殺率、犯罪率は減少し、出生率は上昇したという設定です。

漫画の中から3つのエピソードが選ばれてそれぞれの最後の24時間をオムニバス風に描いています。(正確には最初のいじめられっ子のエピソードも入れると4つかな)

原作を読んでからしばらく経っていたのでエピソードの内容を少し忘れていたのですが、見ているうちに少しずつ思い出しました。健康な若者が24時間後に「お国のために」死んでしまうという設定なので、やはりどうしても泣けてしまいます。感動的な作りになっていますし。漫画のどのエピソードも泣けるのですが、映画に選ばれた3つはどれも良いエピソードだったと思います。特にベタだけど山田孝之成海璃子の兄妹のエピソードはかなり泣けると思います。吹雪ジュンが演じた「国家繁栄維持法」推進派の国会議員が実はかつて退廃思想の持ち主で国によって“再教育”を受けた人間だという設定は興味深いものでした。

ワタクシは原作を人に借りて読んだので何巻まで読んだか忘れてしまったのですが、主人公の藤本の周りにどうやらこの法律に反対する退廃思想者ではないかと思われる者が現れたり、藤本自身も揺らいでいたり、というところまで読みました。映画ではその辺がどう処理されているんだろうと思っていましたが、課長笹野高史が意味深な発言をしたり、息子を亡くした父親塩見三省が「何年かかってもこの法律をぶっ潰してやる」と言ったりと、「これから徐々に反乱が始まりますよ」というニュアンスをうまく表現していたと思います。

ワタクシがこの漫画に期待することはひとつひとつのエピソードよりも、この洗脳国家からの脱却をどのように描くかってことなので、実は面白いのは映画のあとからってことになってしまいますね。といって、映画の続編を作る必要はないと思います。「これからの反乱」を匂わせることによってきちんと映画としては成り立っていると感じました。

上映時間が133分と長めで、もう少しテンポアップしても良かったかなとは感じましたが、全体的には面白い作品だと思います。

オマケ原作の「イキガミ」は星新一の「生活維持省」に酷似しているということで星新一の娘さんが抗議をしていらっしゃいますが、「イキガミ」の製作者側は星新一の作品を知らなかったと主張しているそうです。否定されれば証明のしようがないですね。ただぶっちゃけワタクシはソックリすぎて、否定するのは苦しいと思いますが、それは個々の判断に委ねられているみたいです。


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クロエ

2011-06-09 | シネマ か行

これでここんとこのアマンサイフリッド祭りは終了です。

アトムエゴヤン監督にしては随分分かりやすい設定の作品だなと思っていたらフランス映画「恍惚」のリメイクなのですね。ワタクシはエマニュエルベアールのファンなのですが、なぜか「恍惚」は見逃していますので、これがこの脚本そのものも初見ということになりました。

倦怠期の夫デビッドリーアムニースンの浮気を疑う妻キャサリンジュリアンムーアは、娼婦のクロエ(アマンダ)に夫を誘惑するように依頼し、それにどのように夫が反応するかを報告させる。ちょっと「ロンハー」のスティンガー的な感じ?

クロエはデビッドを誘惑し、そのときの様子を生々しくキャサリンに報告していきます。クロエとデビッドの情事の様子は、映像ではそんなに詳しく映し出されず、主にクロエの証言として語られます。それを聞くキャサリンの表情、仕草。このあたりはもうジュリアンムーアの独壇場。アマンダちゃんは天性の美しさでクロエを演じていますが、妖艶さで言えばジュリアンムーアに比べるとまだまだ小娘の域を出ず、頑張ってる感ありました。

なぜかクロエはキャサリンに執着するようになり、この二人もなんだかおかしな関係に陥っていきます。クロエは初めから妙にキャサリンを慕っている感があって、母親からもらった髪飾りを執拗にキャサリンにあげたがったりして、なんかクロエって母親との問題があった子?みたいなことを匂わせているのかな?その辺はやっぱりアトムエゴヤンなので勘ぐってしまうのですが、特に物語の中での説明はありませんでした。

アマンダサイフリッドは非常に魅力的なのですが、そこまで悪女という演出ではないので、後半夫と和解するところでは「ミドルエイジクライシスもの」って感じになっていますね。妻キャサリンを演じたジュリアンムーアは「キッズオールライト」でもミドルエイジクライシスゆえにレズビアンなのに男性と浮気をし、「クロエ」ではストレートな女性なのに女性と浮気をしてしまうというなんとも複雑なことになっちゃってますなぁ。

クロエはキャサリンに捨てられた腹いせに息子マイケルマックスシエリオットに手を出したりしちゃうんですけど、一番かわいそうなのはこの息子だよねー。自分を誘惑してきた可愛い女の子が、自分のおかんにキスしてるとこを目撃しちゃうわ、目の前でおかんがその子を突き飛ばして窓から落ちて死んじゃうわ。あの子ってまだ未成年の設定ですよね?あんなのトラウマになっちゃうよ。

結局、クロエが話してた旦那の浮気話は全部クロエのでっちあげと分かって、クロエが死んでハッピーエンド???みたいになってるけど、もうあの家族、わだかまりありまくりやん!あんなんで元の家族になんか戻れるかーーー!

と、現実的なことを言いつつ、、、(おそらく家族愛も知らず)娼婦という仕事をしていたクロエは初めてキャサリンを通して母親に愛されているような幸せを感じ(ゆがんた愛情表現であっても)、映画の冒頭でのクロエの独白にあった「あなたを満足させれば私はあなたの夢となって生き続ける。そうすれば私は消えたって構わない」をついに現実のものとし、たとえ死んでもキャサリンの心の中で生き続けることで満足したのではないか。それが最後のキャサリンの髪をまとめていたクロエの髪飾りに象徴されている、と娼婦クロエのもの悲しさにスポットを当てて考えることもできるなぁと思いました。

これでアマンダ祭りはいったん終わっちゃいましたが、これからも彼女には注目していきたいと思います。


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地球が静止する日

2011-06-08 | シネマ た行

このブログを読んでくださっている方はワタクシがこのブログに取り上げる映画の基準というものをご存知の方もいらっしゃると思いますが、今日の作品を書く前にもう一度書いておきたいと思います。

1、現在公開中の作品のレビュー(良いと思っても悪いと思っても書く)
2、過去の作品でテレビ、DVDなどで見たものの中で良いと思ったもの。

要するに、今現在公開中のものは見に行く参考になることもあるかと、悪い評価も書きますが、古い作品をわざわざひっぱり出してきて悪い評価を発表はしないという方針です。「良い」という評価の中には、ストーリーは良くないけど、役者の演技が良いとか、ひとつのセリフが良いなども含まれます。

なぜ今回これを説明したかと言うと、今回の記事はちょっと例外だからです。この「地球が静止する日」という作品。先日テレビで放映されていたものを見たのですが、特に「良い」と思った点はありませんでしたが、この作品を見て感じたことを書いておきたかったので取り上げました。

1951年の「地球の静止する日」のリメイク版とされていますが、内容はかなり変わっているようです。オリジナル版はクラトゥという宇宙人が地球人が他の惑星を攻撃するのをやめるよう説得に来るという当時の冷戦や核戦争を意識した内容だったようです。この08版では、クラトゥキアヌリーブスは人類が地球を破壊してしまう前に人類を滅ぼしに来たという設定でした。現在の問題である自然破壊をテーマにしています。

そのクラトゥの目的を知った科学者ヘレンジェニファーコネリーが「私たち人類は変わる。だから助けてほしい」と言うのです。彼女は亡くなった夫の連れ子であるジェイコブジェイデンスミスを引き取って育てています。宇宙人キアヌはこの二人の血のつながらない親子愛に心を動かされ人類を助けるという展開なのですが…このあたりへの感想は書かないでおきます。

結局宇宙人キアヌは人類を助けてしまうのですが、、、見終わったワタクシはぽろっと「人類を滅ぼしてくれれば良かったのに」と呟きました。実際地球のためを思ったら都合よく他の生物を残し人類だけを滅ぼしてくれるパワーのある者がいるなら、そうしてくれたほうがいいんじゃないの?と。

普通に「社会の未来」を考えている人や子供がいる人には批判を受ける感想だとは思いますが、宇宙人キアヌが本部に報告していたように「地球人は話が通じず、非常に好戦的な種族」であると感じるし、地球にとって人類だけがいなくなることは非常に好都合なんじゃないかと感じました。「私たちは変わる」というヘレンの言葉がワタクシには空虚な言葉にしか聞こえなかった。人類は何千年も好戦的で愚かな種族であることはまったく変わってない。これからも変わるとは思えない。

あと、こういう宇宙人との戦い系で常に先頭に立って指揮をするはずのアメリカ大統領さまが全然登場せずに国防長官キャシーベイツばかり出てくるのが不自然だなと思っていたら、最後に大統領の愚かな決断のせいで人類を危機に陥れちゃうからなんですね。アメリカ大統領さまを登場させてそんなミスはさせられない、と。

アメリカ大統領の判断ミスで人類を地上から完全に消し去ってしまうハリウッド映画、見てみたいなぁ。

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赤ずきん

2011-06-07 | シネマ あ行

試写会に行ってまいりました。

このブログは基本ネタバレありですが、今回オチの部分で非常にネタバレいたしますので、ご注意ください。

なぜかレオナルドディカプリオが「赤ずきんちゃんを映画にしよう」と思いついて製作したという作品です。

大人になった赤ずきんちゃんヴァレリーアマンダサイフリッドは幼馴染のピーターシャイローフェルナンデスと恋に落ちていたが、母親ヴァージニアマドセンは勝手にヴァレリーに恋するお金持ちの青年ヘンリーマックスアイアンズとの婚約を決めてしまう。ヴァレリーの村には昔から満月の夜には人狼が現れるため、仔羊や仔豚を生贄に捧げていた。そんなある日、ヴァレリーの姉が人狼によって殺されてしまい、村のオーガスト神父ルーカスハースは魔物ハンターで有名なソロモン神父ゲイリーオールドマンを村に招く。ゲイリーオールドマンってこういうイヤな奴がすごく似合うんですよね。なんかねちっこくって。「ハリーポッター」では良い人役でしたけど。

ソロモン神父はこの村の誰かが人狼だと言い、村人は疑心暗鬼に陥る。人狼が村を襲いに来たとき、人狼はヴァレリーに話しかけ「一緒に村から逃げよう」と誘ったため、ヴァレリーはピーターかヘンリーが人狼ではないかと疑い始める。

ある村の女の子と人狼の話ということで赤ずきんちゃんが関係あるんだかないんだかよく分からんようになってきますが、山奥に赤ずきんちゃんのおばあさんジュリークリスティーが住んでいてそこへ赤いずきんをかぶって山道を向かって行ったり、赤ずきんちゃんの夢の中でですが「おばあさんの目はどうしてそんなに大きいの?」「耳は?」「口は?」という例のやり取りがあったりとなんとかうまく赤ずきんちゃんの要素を取り入れようという努力の跡が垣間見られます。おばあちゃんもジュリークリスティーなので、妙に怪しい雰囲気を漂わせております。

結局、こいつか?こいつか?こいつも怪しいぞ。というのを見せておいて、なんと赤ずきんちゃんのお父さんビリーバークが人狼だったことにはビックリしてしまいました。あれで、途中で分かったわって言う人がいたらスゴイな、と。あそこまで、全然怪しくなさそうな人をオチに持ってくるというのも汚い手と言えばそうなんですが、まぁあとのネタ晴らしの解説の部分で納得はできました。ピーターと一緒に人狼であるお父さんを殺して、村人にバレないようにお腹に石を詰めて水中に沈めるというのも、童話を踏襲していて実写になるとかなりエグいですが、グリム童話というのは本当はエグいものらしいので、あれでいっか。アメリカではPG-13らしいです。確かに子供さんにはちょっと刺激的かも。

ピーターはお父さんに噛まれて人狼になってしまいますが、赤ずきんちゃんと二人で山奥でひっそり暮らしましたとさ、というエンディングもワタクシは結構好きでした。

とにかく全編にアマンダサイフリッドの美しさが際立つ作品で、彼女のことが嫌いだったらもうどうしようもないかなと思います。男前の子が2人出てくるし、アメリカでは中学生、高校生を対象とした映画なのかなといった印象です。大人な方はレンタルかテレビ放映待ちで十分な作品かと思います。


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パッセンジャーズ

2011-06-06 | シネマ は行

飛行機事故で奇跡的に生還した5人のセラピーを担当したクレアアンハサウェイの周りで不可思議な出来事が起こり始める。事故の真相を隠したい航空会社の陰謀なのか?

これを見ていて、やっぱりワタクシ、アンハサウェイが好きなんだなぁと再確認した次第です。最初は「プリティプリンセス」でそのうち消えていっちゃうアイドル女優かと思ったのに、どんどん実力をつけて色んな役に挑戦している彼女。この作品では、そりゃあこんな可愛い精神科医がいたら患者も誘いたくもなるわなーという感じで、航空会社の陰謀を暴きつつ、患者の一人エリックパトリックウィルソンとのロマンスが進展するというお話か、と思っていたらなんだか意外な展開に。

途中途中で怪しいことが起こるので、もしやと思った人も多いだろうし、このオチには「なぁんや」という気分になった人も少なからずいると思うのだけど、全体の語り口がこういうオチの映画に多いおどろおどろしくビックリさせるようなものではなくて全体的に優しさが漂っている感じがするのはロドリゴガルシア監督の色なのかもしれない。

ワタクシは死後の世界というものを信じてはいないけれど、突然の死を受け入れられない人たちが、こんなふうにゆっくり受け入れられるようになっている制度だったら素敵だなと思える作品でした。

パトリックウィルソンという俳優さんは目下のところ、“主役の誰々さんの恋人”という役が多いなぁ。映画界ではそんな感じですが、ブロードウェイで実力を認められている俳優さんなんですね。だから、「オペラ座の怪人」に出演していたのか。ワタクシ、オペラは苦手なのですよね…

精神科医の役なので、知的な雰囲気のアンハサウェイが見られます。彼女を可愛いと思う人にはオススメの作品です。


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女バス

2011-06-04 | シネマ さ行

アメリカ、ワシントン州ルーズベルト高校の女子バスケットボール部を7年間に渡って追ったドキュメンタリー。

新コーチに就任したビルレスラーはチームにその年ごとにテーマを与え生徒たちを奮起させる。そのテーマがユニークで面白い。「ライオンの群れ」「狼の群れ」など野生動物に自分たちをたとえたり、「夏の嵐」「脳の進化」とかいうよく分からんものもある。

ワタクシは昔から体育会系というのが大嫌いな人間なのだけど、映画とかドキュメンタリーであれば逆に好きなほうかもしれない。特にそれが欧米のものとなると日本の体育会系とは一味違うものがあるから余計かも。(もちろん共通している部分も多いけど、なんか日本のほうがウェット感がひどい気がします)

ビルレスラーの指導は、もしかしたら日本の“健全な”スポーツを通した青少年育成を目指している人が見たらビックリするものかもしれない。彼女たちは敵を「仕留めろ!血祭りに上げろ!」と掛け声をあげ、地域のライバルチームとの対戦のときにはロッカールームの壁とか壁側のロッカーを全員(コーチも一緒に)でガンガンぶっ叩いて、相手チームにプレッシャーをかける。こういうやり方は高校生を教育する上でどうなんだ?という意見もきっとあるとは思うんだけど、ワタクシはスポーツが“爽やかだ”とか“感動だ”とかいうマスコミの無理やりな演出にうんざりしているほうなので、このコーチのやり方に逆に好感をもった。コートの中では(もちろんルールを守った上でだけど)野獣になって敵をやっつけるという発想がストレートで好きだ。その中で実は勝つことだけではない何か大切なものも存在するということを生徒たちは学んでいくこともできているし、コーチもきちんとそういうメッセージも同時に発しているところが良い。

ひとつのチームを7年間追っているので、その間に中心となる生徒が変わっていくわけだけど、ある少女は部活と同時にバスケ塾にも通い、だんだんバスケ塾のほうに傾倒していってしまい、退部してしまうがのちにそのバスケ塾のコーチから性的な関係を強要されていたことが分かったり、ある少女が妊娠してしまい1年間休んで出産したあと部活に戻ったが、その生徒に試合に出る資格があるかどうかで裁判にまで進んだり、これがなんの脚本もないドキュメンタリーということが信じられないようなスリリングな展開もあって驚かされる。これは追っていた製作者側もビックリの展開だったのかも。

7年間でチームが少しずつ強くなっていく様を見ていると、高校野球などで伝統校がなぜ強いかというのが少し分かった気がしました。いままではいくら伝統校と言ってもその学年の子たちは初めて出るんだから関係ないんじゃないの?と思っていたんですが、このチームの7年間で蓄積され受け継がれていった強さやノウハウを見ていると、やはり伝統校にはそういう強さが備わっているのだなと感じました。

最後に、邦題の「女バス」ですが、これうまくつけたネーミングだなぁと思います。高校のとき「男(だん)バス」「女(じょ)バス」「男バレ」「女バレ」って呼んでたなぁとなつかしくなりました。ちなみに男子ばかりの理系クラスは「男クラ」で女子が2割くらいだけいる理系クラスは「女チョロ」って呼んでました。


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