シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

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海外ドラマ ヒロインファイル その5

2014-10-28 | 海外ドラマヒロインファイル

ひさしぶりにヒロインファイルやります。

ヒロインファイルNo.021 エミリーウィッカーシャム as エレノアビショップ@「NCIS」



キリッと眉度★★★★★

ジヴァが8~9年ほどの長きに渡ってチーム唯一の女性メンバーを務めてきてその後を引き継ぐというのはかなりのプレッシャーだったと思うのですが、ワタクシはジヴァがそこまでお気に入りキャラじゃなかったこともあってか、ビショップになって全然違和感ありません。というかむしろ面白いかなぁ。ちょっと風変わりなキャラだし。若いけど結婚していることもあって今度はトニーとどうのこうのっていうまどろっこしいこともなさそう。これから彼女にはどんどん活躍してほしいです。


ヒロインファイルNo.022 タイッサファーミガ as ゾーイベンソン@「アメリカンホラーストーリー」




ナチュラル美人度★★★★★

ヴェラファーミガの歳の離れた妹タイッサ。素朴な顔立ちでありながら、その中に意志の強さを秘めていて「アメリカンホラーストーリー」という恐ろしい世界を生き延びるキャラクターにぴったりです。演技もこの年齢にしてはうまいと思いますが、これからまだまだ伸びしろがあると思います。


ヒロインファイルNo.023 エマロバーツ as マディソンモンゴメリー@「アメリカンホラーストーリー」



わがまま美女度★★★★★

彼女はジュリアロバーツの姪っ子。大きな口が似ているかもしれませんが、彼女のほうが正当派美人かも。ドラマではかなりのビッチを演じていました。ハロウィンにおばさんの当たり役である「プリティウーマン」の仮装をするなどユーモアのセンスがあるようです。


ヒロインファイルNo.024 レシュマシェティ as ディヴィアカダイ@「ロイヤルペインズ」



脚長度★★★★★

顔ももちろん美人さんなんですが、手脚の長さに毎回びっくりさせられます。「ロイヤルペインズ」ではコンサバ風セクシー衣装が多いかな。それがとてもよく似合っています。オペラの学位を持っているそうでミュージカルにも出演しているらしいのでいつかその歌声を聞けるといいなぁ。


ヒロインファイルNo.025 ケイリークオコ as ペニー@「ビッグバンセオリー」



好感度★★★★★

以前に「ビッグバンセオリー」を取り上げたときに書いたのですが、こちらでは取り上げていなかったので挙げます。ペニーはねぇ、肉感的で健康的でユーモアのセンスがあって、お勉強はできないけど英語で言うところの“ストリートスマート”ってやつかな。突っ込みも鋭いけど心の底には優しさを持っている魅力的な女の子です。演じるケイリークオコも勝手にそんなイメージになっちゃってますが。SNSなどで旦那さんとラブラブの写真をアップしたりして可愛らしいです。

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グレースオブモナコ~公妃の切り札

2014-10-20 | シネマ か行

始めはあまり興味がなかったのですが、予告編を見たら面白そうだったので見に行くことにしました。

これは実話をベースにしたフィクションということらしく、モナコ王室はこの作品を認めていないのだとか。どこまでが実話でどこからがフィクションなのかというのが分からないのがちょっともどかしいところなのだけど、この映画を見た限りの感想を書きます。

ハリウッドを去り、モナコ公妃となって6年。モナコの公用語であるフランス語をうまく話せず、王室の堅苦しい礼儀作法に慣れず、貴族階級から認められず、夫レーニエ公ティムロスは忙しすぎてすれ違いの生活を送り焦燥感の募るグレースケリーニコールキッドマンの元にヒッチコックロジャーアシュトングリフィスがやって来て新作「マーニー」の出演依頼をしてくる。ハリウッドへの復帰を願うグレースケリーだったが、モナコはフランスから属国扱いを受け国家存亡の危機に陥っていた。

ハリウッド女優がモナコ大公に見初められて結婚しお妃になったというお話は劇中でも何度も語られるように、まさにおとぎ話のようで、子供も早々に生まれ大公に愛されて順風満帆の人生を送ったのかと思いきや、この作品の中では、歯に衣着せぬ物言いをするアメリカ人として、王室の社交の場では疎まれ、どこの馬の骨とも分からないアメリカ人風情がと貴族たちには慕われず孤立した生活を送っていた様子が語られていて意外な気がした。

レーニエ公、グレースケリーを囲む人たちとしてオナシスロバートリンゼイ、マリアカラスパスベガなども登場してそういうのを見ているだけでも楽しい面がありました。ただレーニエ公、グレースケリーともに慕っていたようだったタッカー神父フランクランジェラという人が一体どんな存在の人だったのかいまいち分からなかった。アメリカに途中で帰っちゃった事情もよく分からなかった。

ハリウッド女優からモナコ大公妃となったグレースケリーのことは知らない人はいないわけで、好き嫌いは別として正統派美人という意味で言えばいまだに彼女の右に出る者はいないと言っても過言ではないと思う。そんな彼女を現代のハリウッドで演じるとしたら、確かにニコールキッドマンしかいなかったかもしれないな。そのニコールの女優魂が劇中のグレースケリーのモナコ公妃を演じきるという女優魂と重なってまさにニコールのワンマンショーのような作品だった。横に写真を並べれば似ていない2人なんだろうけど、オリヴィエダアン監督がうまく似ているように見えるカメラアングルを選んで映していたように思う。

ニコールキッドマンはちょっとお直しし過ぎ感があって、顔も引っ張り過ぎだなぁと思うのだけど、それでもやはりすらりと伸びた脚や全体的に醸し出す雰囲気などはとても美しく寝起きにさらっとシルクのガウンを羽織って小走りに廊下を行く後姿なんてもう、あなたそれ着て生まれてきたでしょ?っていうほどの神々しさ。それ以外にも公妃として当然とても華やかな衣装の数々が披露されるわけでニコールがそのすべてを見事に着こなしているのがもうため息ものでした。ただもうしわ伸ばしに関しては今が本当に限界だと思う。今でもかなり顔の筋肉が動いていないからこれ以上やると本当に女優として致命的になってしまう。

舞踏会のシーンでマリアカラスの歌が聞けて、とても心地よい気分になっていたらエンドロールの曲がなんか映画の世界観とは全然合っていなくてびっくりしました。あの曲が悪いというのではなくて作品とは合っていないと感じました。

カンヌでも評判は良くなかったらしいですが、日本人好みの作品ではないかなぁと感じました。

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イコライザー

2014-10-17 | シネマ あ行

試写会に行ってきました。予告編を見て面白そうだなぁと思っていたのでラッキーでした。

ホームセンターに勤務するロバートマッコールデンゼルワシントンは夜になると亡くなった妻が読んでいた本を抱えていつものカフェに向かう。そこにはテリー(本名アリーナ)クロエグレースモレッツという名の娼婦がいつも仕事前に来ていた。まだ幼い少女なのにロシアのマフィアに娼婦として働かされているアリーナと親しくなるロバート。ある日、殴ってきた客を殴り返したアリーナはボスのスラヴィらにぼこぼこにされ入院してしまう。

昼間はホームセンターで働いているロバートは、実は元CIAの凄腕エージェントで、彼は単身スラヴィの事務所に乗り込んで9800ドルでアリーナを引き取ると言うのだが、当然スラヴィはそれを許さない。事務所にいた5人を瞬殺でやっつけるロバート。その間19秒。

ひゃー、カッコ良かったよー。この時のデンゼルワシントン。デンゼルはそもそもカッコいいけど、今回どストレートにカッコ良い役でしたね。特にこのスラヴィたちをやっつけるシーンが一番カッコ良かった。

ロシアンマフィアを一気に5人も殺害してしまったことで、大ボスはテディマートンソーカスという奴を調査に寄越す。このテディという男がハンパなく危ない奴で、超暴力的なサイコパスでありながら頭も切れるという恐ろしい存在。ロバートがCIAのファイルで調べてもらった結果「名刺を持ったサイコパス」と言われていて、それが非常に当たっていてうまい言い方だと思った。

このテディの執拗な調査の手が徐々にロバートに伸びてくる。しかし、ロバートも只者ではない。常にテディの一歩先を考え速やかに行動する。しかし、こちらはたった一人。ロバートがどのようにしてこの危機を乗り越えるのか、非常に緊張感を持って見ることができる。

ロバートマッコールという男の人物像や彼の人生は詳しく語られることはないのだけど、ホームセンターでの他の従業員たちとの様子や、普段のストイックな生活を垣間見せることで彼がどんな人生を送ってきたどんな人物なのかということをうまく観客に見せている。後半になるにつれ、緊張の場面ばかりになっていくが、それまでは少しユーモアを感じるシーンなどもあり好感が持てる。

ただ予告編を見る限りでは、彼が世の不正をどんどん陰で正していくという雰囲気があったのですが、他の事件も多少あるものの、ほぼこのロシアンマフィアとの対決に絞られている感じです。売り文句の19秒ってのもあんまり出ては来ないですしね。

テディ一味との対決シーンで彼が勤務しているホームセンターが舞台となり、ロバートはそこにあるDIYの道具などをうまく利用してマシンガンに対抗します。あんなに派手にぶっ壊してしまって、しかも壊しただけじゃなくて悪い奴らとは言え人があんなにいっぱいエグい方法で死んでしまって、あの店営業再開できるのかしら?とつまらん心配をしてしまいました。

「記憶探偵と鍵のかかった少女」のところでも書きましたが、おじさんと少女っていう定番の組み合わせで、少女のほうに演技力が求められるってのもまた定番で。そのあたりはクロエは若手ナンバーワンの演技力と言われていますから問題ないでしょう。

演技力と言えばほんの少ししか出てこないのですが、ロバートが力を借りる大物としてメリッサレオが登場するのですが、彼女って本当にものすごいビッチからこういう官僚系までこなせてしまう幅の広い女優さんですね。

今回デンゼルワシントンのカッコ良さで中盤のスローテンポな部分をカバーしたといった感じでした。最後の最後に大ボスと対決する時も最強にカッコ良かった。上映時間132分なんですよね。これはもうちょっとテンポよくして短くしてくれても良かったかなとは思います。

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荒野はつらいよ~アリゾナより愛をこめて

2014-10-16 | シネマ か行

「テッド」セスマクファーレンがまたもや監督兼主演、アマンダサイフリッドが出演するっていうんでずっと前から楽しみにしていました。

「テッド」をご覧になった方ならばお分かりになると思いますが、この作品ももうしょっぱなから下ネタオンパレード。セックス系の下ネタから排泄物系の下ネタ、人が死ぬ系やら人種差別系のブラックジョークともうこれいつもの「R-生真面目さん」ってやつです。

舞台は1882年のアリゾナ。西部劇の舞台となるような時代と場所。荒くれ者が町を牛耳る時代に生きるヘタレ男アルバート(マクファーレン)という羊飼いが主役。彼にはルイーズ(アマンダ)という美人の恋人がいたもののあまりのアルバートのヘタレっぷりに町の商売人で金持ちのフォイニールパトリックハリスに彼女を取られてしまう。

そんなある日、町に引っ越してきた謎の美女アナシャーリーズセロンと友達になったアルバートは、アナの薦めでルイーズにアナと一緒にいるところを見せ付ける。成行き上アルバートはルイーズを賭けてフォイと決闘をすることになってしまう。ヘタレなアルバートに銃など撃てるわけはなかったが、なぜか銃の腕が抜群のアナに特訓を受けることになる。特訓をするうちアナとアルバートの距離は縮まって行くが、実はアナには重大な秘密があり…

とまあ、一応ストーリーはちゃんとあるんですけど、とりあえず会話のすべてに下ネタが何かしら挟まれていて笑うのに忙しい。アルバートの親友エドワードジョヴァンニリビシは娼婦のルースサラシルバーマンと恋人で、彼女は一日十数人の客を取っているのにエドワードとはお互いにカトリックだから結婚まで性交渉は持たないとか言っちゃってて、娼婦ルースの客との会話とかその説明とかもうえげつないほどの下ネタだし、そういうセックス系の下ネタだけじゃなくて、この西部開拓時代は現代とは違って些細なことで人が死んだという話があって、本当にくだらないことで人がばかばか死んでいく様子を見せたりというブラックジョークも多い。元々原題が「A Million Ways To Die in the West」で「西部で死ぬ100万の方法」って意味だからそれを紹介していく作品みたいな側面もある。

そして何と言ってもバカ受けしたのが「バックトゥザフューチャー」のドククリストファーロイドが登場したシーン。そうそう!「バックトゥザフューチャー3」の舞台は西部開拓時代だったよなー。そのシーンのBGMがしっかり「バックトゥザフューチャー」だったのも嬉しかった。アルバートがネイティブアメリカンの部族と交流するところは「ダンスウィズウルブズ」のパロディだったのかなぁ?最後のジェイミーフォックスの登場は「ジャンゴ~繋がれざる者」ですね。あと、アメリカドラマ「ママと恋に落ちるまで」のニールパトリックスミスの"Chanllenge accepted."という決めゼリフを彼に言わせたのも絶対わざとですね。日本であのドラマを見ている人がどれくらいいるか分からないけど。カメオ出演者の中にユアンマクレガーパトリックスチュワートって書いてあるんだけど、どこに出てきたか見つけられなかったな。多分ライアンレイノルズくらい一瞬だったんでしょう。DVDが出たらチェックしなくては。

アナが実は西部のお尋ね者クリンチリーアムニースンの妻だったということが分かり、アルバートは大ピンチに陥るのですが、アナもアルバートに恋をしておりクリンチをやっつけてアルバートの元に帰って来ます。アナがクリンチをやっつけたシーンがこれまた大笑い。アナを襲おうとズボンを脱いだクリンチに一撃をかましてノックダウン。アナはなぜかその裸のお尻にお花を刺して逃亡するのですが、あのお尻、本当にリーアムニースンのお尻だったのかなーって後半はそればかり気になってしまいました。

アマンダ目当てで見に行ったのですが、アマンダの出演時間はめちゃくちゃ短くて、あまり良い役でもなかったのはちょっと残念だったけど、彼女はユーモアのセンスがある人だから「ギョロ目」とか言われても多分ノリノリで撮影してたんだろうなぁと思います。今回アマンダの可愛さよりシャーリースセロンの美しさがものすごく目立っていました。彼女はもちろん素が美しいのだけど、わざと汚れ役を選ぶ傾向があるので素直にキレイなぁ~って思えたのは久しぶりだった。こういうスタイルが個人的に好きなせいもあると思うのだけど、アマンダの貴婦人スタイルとは対照的なカウガールスタイルにロングのブロンドヘアがすごくキレイだったなぁ。

本当にえげつない下ネタもあるので、こういうの好きな人には超オススメいたします。

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フランキー&アリス

2014-10-15 | シネマ は行

ゴールデングローブ主演女優賞にハルベリーがノミネートされたということで興味があり見に行きました。

1970年代のアメリカ。ストリッパーのフランキー(ベリー)は時折自分では覚えていないことを周囲からはやったと言われることがあり戸惑いを覚えることがあったが、普通に日常生活を送っていた。ある日、デートした男性の前で豹変し相手にケガを負わせてしまう。また別の場所で問題を起こした彼女は、警察に捕まり刑務所に行くのを逃れるため病院で診察を受けることにする。

彼女の担当となったサイコセラピストのオズワルド医師ステランスカルスガルドは、フランキーを診察するうち彼女の中に別の人格が存在することを発見し、解離性同一性障害と診断する。

オズワルド医師はフランキーを診察する中で、彼女の中にいるアリスという人格と名前を言わない幼い少女(IQが非常に高いため医師は“天才”と名付ける)と話すことができるようになる。“天才”ちゃんはフランキーをかばおうとする人格だけど、アリスのほうにはどうもフランキーに対して敵意があるようだった。フランキーとセッションを続ける中で驚くべきことにアリスの人格は白人であり、しかも南部出身の人種差別主義者の白人であることが分かる。しかもアリスはフランキーという人格を消滅させて彼女の体を乗っ取ろうとしているようだった。

ストーリーとしては特別山あり谷ありという感じでもないし、フランキーに何かとてもひどい出来事が降りかかるのではないかと思ってドキドキしていたのだけど、そういうこともあまりなく、オズワルド医師との関係も途中ちょっとした誤解があったもののおおむね良好でテーマのわりに穏やかな時間が流れていくのだけど、その中で少しずつフランキーがこの病気(病気と呼んでいいものかどうかちょっとはっきりしないのですが)になった原因が紐解かれていき、どうしてアリスという差別主義の白人が別人格として作り出されたのかというのが語られていく過程は興味深いものでした。

最終的にフランキーの身に何が起こったのかということもきちんと明かされるので、見終わってもやっとすることはなかったのですが、一点だけ、あの母親フィリシアラシャドとの関係というものをもう少し掘り下げて欲しかった気もしました。フランキーは母親から贔屓されていて妹マキシンチャンドラウィルソンはないがしろにされている風だったけど、どうして母親がそんな態度なのかを知りたかったし、あの少しゆがんだ親子関係というものもフランキーの症状の遠因であったのかどうかというのも知りたいところでした。母親がしたことはもちろん直接の原因ではありますが、そこではなく普段からの関係もなにかしら影響を与えたのかどうかが知りたかったです。

ハルベリーは「チョコレート」という作品でアカデミー賞主演女優賞を受賞していますが、この作品の演技もとても素晴らしかったと思います。解離性同一性障害で有名なビリーミリガンのドキュメンタリーを見ているように、人格が変わった時の目つきの変化などが素晴らしかったし、アリスになっているときなどは本当に南部の上流階級の白人のような話し方をしていました。全体の雰囲気もなんとなく変わるので話し始める前からどの人格か分かったというのは彼女の演技がそれだけ素晴らしかったということだと思います。

ステランスカルスガルドもちょっとドンくさいけど、優しくて頭の良いオズワルド医師をとてもうまく演じていたと思います。彼ってすごく怖い役もできるし、こういう優しくて知的な役もできるのがすごいですね。

先に書いたように特筆すべきほどのストーリーって感じではないのですが、それでも良い映画だと思えるのはやはりこの2人の演技あってこそかな。ストーリーとは関係ないですが、70年代ということでハルベリーの衣装も素敵なものが多かったです。

最後に本物のフランキーがその後どういう人生を送ったかということがテロップで流れるのですが、解離性同一性障害に苦しみながらも、それと共に生き、幸せな人生を送られたようで安心しました。

オマケハルベリーは英語の発音ではどう聞いても「ハリーベリー」って言われていると思うのですが、日本語での一般的な表記がハルベリーなので合わせておきます。

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ボディハント

2014-10-08 | シネマ は行

ケーブルテレビで見ました。いまのっているジェニファーローレンス主演のスリラーです。ちょっとチープそうなスリラーだから売れる前に出演したのかなと思いきや2012年の作品ですからそうでもないですね。

両親が離婚し母親エリザベスシューとともに森に囲まれた一軒家に越してきたエリッサ(ローレンス)隣の家(と言ってもアメリカの郊外なのでそこそこ離れている)で4年前に娘キャリーアンが両親を殺害するという事件が起きており、いまはそこに残された息子ライアンマックスシエリットが一人で暮らしている。両親を殺害した娘は森の中でひそかに生きているなどという都市伝説があり、その事件のせいで周辺の土地価格が下がったことなどもあり、ライアンは近所の人たちから避けられていた。

しかし、雨の日に一人で歩いて帰っているところをライアンに車で送ってもらったエリッサは徐々にライアンと親しくなり、彼の人柄を知るにつけ、彼がみなから誤解を受けていると感じるようになる。エリッサの母親はライアンを警戒し、2人きりで会わないようにと言うが若い2人は恋に落ちて行った。

観客にはライアンが地下室で妹キャリーアンの世話をしている様子が見せられる。精神的に障害をかかえている妹をかいがいしく世話するライアン。キャリーアンは時々発作のようなものを起こし何か凶器を持って暴れたり、隣家に走って行こうとするが、ライアンはすべて一人でそういった問題に対処してきたようだ。

このライアンを演じるマックスシエリオットくんが可愛らしくて、物静かなライアンにぴったりでやはりこちらとしてはライアンに同情しながら見てしまった。もちろん、途中で何かがおかしいな~とは思ったけど、そういうオチだと気付くのにちょっと時間がかかった。

エリッサがライアンの家族写真を見せてもらったときに「キャリーアンはきれいなブルーの瞳をしていたのね」って言っていたのが、ちゃんと伏線になっていたとはまったく思いもしなかった。ライアンがエリッサに説明していた、キャリーアンは幼い時ライアンとブランコに乗っていたときにライアンが手を掴み損ねてブランコから落ち、それからキャリーアンがおかしくなり最後には両親を殺してしまったという話にもライアンの解釈とは違うきちんとした説明が最後にされることになってそれにも納得した。

つまり、、、忘備録的にオチを書くことにしますが、ライアンはキャリーアンの面倒を見ているという妄想のため、年頃の女の子をさらってきてはキャリーアンとして地下室に監禁し面倒を見ていた。途中のシーンでキャリーアンが凶器を持って暴れたり隣の家まで走って行ったりしていたのはさらわれた女の子がライアンから逃げるためだった。女の子たちはキャリーアンに似せるためライアンからブルーのコンタクトレンズをつけさせられていた。それと女子大生のIDを発見したエリッサは真相に気付き、今度は自分が監禁されてしまう。

もちろん、主人公エリッサは危機一髪のところでライアンを倒し、ライアンは逮捕される。精神病院に収容されたライアンに実際の記憶がよみがえる。ブランコの事故でキャリーアンはおかしくなったのではなく、実際にはブランコから落ちて死亡していた。その責任をライアンに負わせた両親はライアンの人格を認めず、彼をキャリーアンと呼びキャリーアンとして育てるという虐待を続けついにライアンは両親を殺害してしまった。

この最後のライアンの生い立ちの真相が語られたことによって、スリラーとしての面白味が増したと言えると思います。既視感は当然ありますが、この手のパターンはそんなに数多くないので仕方ないかな。この最後のシーンがなければふーんで終わっていたと思うけど、ライアンの生い立ちがあってなかなかに興味深いスリラーになれたと思います。

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藁の盾

2014-10-07 | シネマ わ行

ケーブルテレビで見ました。日本映画は詳しくないので全然予備知識なしで見ました。大沢たかおが好きというのもあって。

幼い少女が撲殺され遺棄されるという事件が起き、同じ手口で事件を起こし保釈されたばかりの清丸国秀藤原竜也が指名手配される。被害者の祖父であり資産家の蜷川隆興山崎努は清丸を殺した者に10億円の報酬を払うと新聞広告を出す。清丸は身の危険を感じ福岡署に自ら出頭。SPの銘刈(大沢たかお)、白岩松嶋奈々子は警視庁捜査一課の奥村岸谷五郎、神箸永山絢斗、福岡県警の関谷伊武雅刀らと5人で福岡から東京まで清丸を護送することになる。

蜷川がものすごい資産家でっていうなら、あんな広告ださないでももっとこっそり誰かに依頼したほうが確実に清丸を殺せた気はするんだよなぁ。あんなに警察官まで抱き込めるなら、内部の人間にこっそり頼んだほうが、あんな大々的に護衛がつかなくて済むわけだし、、、とか思うところは多々あるのですが、まずこの設定は設定として受け入れるとしましょう。それができるかどうかでこの作品の評価は大きく変わってくると思います。ワタクシはとりあえず受け入れました。

この設定さえ受け入れてしまえば、結構面白い作品だと思います。1億人が敵みたいな中で護送しなければいけない5人の刑事たち。機動隊の中にも清丸を襲うものが出てくるし、清丸の居場所をどんなに工作してもネット上にばれている。この中のスパイは誰だと疑心暗鬼にもなる。一方で、幼い少女を無残な形で殺害した清丸という男の命を守る必要がどこにあるのかという葛藤もある。清丸を殺すことはできなくとも殺そうとしただけで未遂に終わっても1億円がもらえるらしく、敵は増える一方だ。

大沢たかおがいつものひょろっとした印象では全然なくて、さすがに角刈りまではいかないけど、いつものモデル風の髪型ではなくて実際に刑事さんや普通の中年のサラリーマンがしていそうな髪型にしていて、中堅どころの刑事という役柄にうまくなりきっていた。警視庁捜査一課とは言えあんなに若い神箸が年上の刑事にあんな口の利き方が許されるもんかいなぁと疑問があったんだけど、永山絢斗の憎ったらしい演技は見ていて本気で腹が立ったから上手だってことだろう。藤原竜也はあいかわらずの大げさ演技だったけど、今回はそれが清丸の気持ち悪さを増幅させていて良かったと思う。

途中、清丸の過去の被害者の父親高橋和也が清丸を殺そうとする場面で、白岩が「誰かが清丸を殺すなら彼が一番ふさわしい」と言うところは確かにそうだよなと思ってしまうのだけど、それでもやはり銘苅は任務をまっとうするほうを選ぶ。白岩にしてみても清丸を殺せば10億入ると銘苅に言われても「蜷川の誤算でしたね。お金が入らないなら殺したのに」と言うところは結構かっこよかったな。

白岩が清丸に殺されたのはすごく腹が立ったな。白岩は優秀なSPなのに油断し過ぎだよ。まぁそれでこそ、銘苅の怒りが倍増して最後の対決につながるわけだけどね。あの最後の大沢たかお鬼気迫る演技はすごく良かったなぁ。それまでもいつもよりかなり太い声を出して銘苅という刑事になりきっていたけど、あのシーンでは清丸や、自分の妻をひき殺した飲酒運転の犯人への怒りや悲しみややるせなさが全部出ていてすごく良かった。

あとから漫画「ビーバップハイスクール」の作者木内一裕が書いた小説が原作というのを知って驚きました。それでちょっとくさいセリフが多いのかなと思ったり、、、そこまでめちゃくちゃ変ってことはなかったけど、ちょこっと引っかかるセリフはありました。最後の「国家に威信にかけて(銘苅の)命を救ってくれ」なんて警察のエライさんが救急隊員に言うところは一番ぷぷっとしてしまいました。

死刑宣告を受けた清丸が「後悔、反省しています。どうせ死刑になるならもっとやっとけば良かった」というセリフがあります。このセリフは、もしただ衝撃の一言を狙っただけだったとしたらがっかりですけど、ワタクシはやっぱり考えさせられました。確かにそういう考え方ってあると思うんですよね。だからこそ、死刑はやはり抑止力にはなりえないんだろうなと思います。といって死刑廃止論者になれないどこか割り切れない思いがワタクシの中にはあるのですが。

ネットのレビューを見ると良い評価と悪い評価に極端に二分されている感じですね。ばっかばかしい~と思ってしまった人には面白くない作品だろうなぁとは思うし、そう思う人がいるだろうなというのは理解できます。ワタクシは楽しんで見ることができました。

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記憶探偵と鍵のかかった少女

2014-10-06 | シネマ か行

アメリカドラマ「アメリカンホラーストーリー」でとても魅力的なタイッサファーミガが出演しているということで見に行くことにしました。予告編も面白そうだったし。

人の記憶に入り込める記憶探偵のジョンマークストロング。奥さんが自殺してしまってからスランプ気味の彼に刑事事件ではなく食べ物を口にしなくなった16歳の少女・アナ(タイッサ)の記憶を探って問題を解決するという仕事が舞い込む。継父の不倫現場を目撃した幼少時、いじめられた学校でのことなどアナの記憶から彼女の問題を探っていく。

アナは非常にIQが高くいわゆる「ギフテッド」というやつでそのせいで普通の世の中に順応できないでいる少女という感じだったが、彼女の過去のファイルを見ると寮のルームメイトたちの殺人未遂事件や教師の淫行事件など怪しい事件が彼女の周辺では起きていた。

設定もキャストもとっても魅力的なんですがねぇ、、、ちょっと期待し過ぎたかな。監督がホルヘドラドというスペインの人らしいのですが、スペインというとアレハンドロアメナバル監督を思い出して、あぁちょっと似ているなぁと勝手に思ってしまった。

16歳の魅力的な少女にほんろうされるおじさんという図は、映画としてとてもよくあるよねぇ。一種のおじさんの願望が入っているからなのか。今回その魅力的な少女が最近超注目しているタイッサファーミガということでかなり期待していたんだけど、あまり彼女の魅力が出し切れていなかったような気がする。彼女のせいで出し切れていないというよりも演出の悪さのせいではないかなと思うのはワタクシのひいき目のせいでしょうか。

彼女は本当はサイコパスなんかじゃなくて、本当に本当のことを言っているだけじゃないのか?なぁんて一瞬でもくらっと信じてしまいそうってな部分が全然なかったんだよなー。それはやはり監督の責任だと思う。

なんかよく分からんけど、そもそもアナの両親からの依頼でアナに食べさせてくれってことだったわけで、それに関してはなんとまぁあっさりとクリアしちゃうのよね。。。え?じゃあもういいじゃーん、みたいな。アナを施設に入れたい継父に食べ物に幻覚剤か何かを入れられて狂人扱いされて施設に送り込まれるというアナの心配もすぐに分かったのに、それに対する対策は何もせずにずーーーっとアナの記憶をたどる作業をしていたのもよく分からなかった。アナの母親はアナを虐待していたとか、継父は不倫現場を見られたとかそういう過去があるくせによく記憶探偵なんかに依頼したよね。そういうの全部見られるのにぁな。

それとあの「マウシー」ってあだ名の女の子のことは一体なんだったの?アナが言ってたマウシーって子とは別の女の子がマウシーっていうあだ名だったことが分かったけど、それが何?他の生徒たちは「マウシーなんて子はいなかった」なんて言っていたけど、マウシーってあだ名の子は実際にいたわけで、他の子たちが誰一人マウシーを知らないってのも変な話だ。アナが書いていたにこちゃんマークにもジョンは最後になって初めて気付いていたけど、あんなの速攻で気付くでしょー。

結局のところジョンがのぞいたアナの記憶はどこまでが真実でどこからが嘘だったのかということが分からないまま終わってしまったのが残念だった。アナがジョンの記憶を探る手法を逆手にとって利用したというのは分かるけど、結局アナはただのサイコパスでしたーっていう終わりだとちょっとしょーもないな。もっと彼女の過去に何か衝撃的なものが隠されていると期待したのだけどな。見ている最中は全然飽きずに見られたのでそれに関しては良かったですが。

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ファーナス~訣別の朝

2014-10-03 | シネマ は行

公開のずっと前から見に行こうと決めていました。クリスチャンベールが好きだし、ポスターが超カッコ良かったので。

さびれた町で製鉄所で働くラッセル(ベール)には、年老いて病気の父とイラク帰りでぶらぶらしている弟ロドニーケイシーアフレックがいた。恋人リナゾーイサルダナとつつましく暮らしていたラッセルだが、ある日車の事故で相手を死なせてしまう。飲酒運転だったこともあり服役するラッセル。その間にリナは警官のウェズリーバーンズフォレストウィテカーと恋仲になってしまう。

出所してきたラッセルは製鉄所に戻るが、何度目からのイラク出征から戻って来ていたロドニーは製鉄所で働くのをイヤがり、裏稼業をしているジョンペティウィレムデフォーにストリートファイトの元締めハーランデグルートウッディハレルソンを紹介してもらい、八百長試合に出る。その帰り、ペティのラグルートへの借金のいざこざに巻き込まれロドニーはペティとともに殺されてしまう。

デグルートが仕切るエリアは昔から警察でさえ立ち入るのを怖がるくらいの地域で、代々デグルートたちが独自のコミュニティを形成して暮らしていた。警察の捜査はアテにならないと考えたラッセルは自らの手で弟の復讐をしようとする。

アメリカの負の部分のあらゆる部分を見せつけられているような作品。とは言え、さびれた製鉄所、イラク戦争ってのはなんだか「ディアハンター」のころのアメリカを思い出させて、あの頃からあまり変わってないってのも切ない。デグルートがいる地域がアンタッチャブルっていうのは、 「ペーパーボーイ~真夏の引力」のスワンプの奥と同じようなところなのかな。

クリスチャンベールが予想通り渋い役を演じている。ただ中盤結構ダレる時間が長いな。冒頭、デグルートが女性に暴力を振るい、それを注意した見知らぬ男性のこともぼこぼこにしてデグルートの異常性を見せるんだけど、それ以降はそこまでえげつない暴力というものはない。ストリートファイトは別として。別に暴力描写を期待していたわけではないのですが、デグルートやその地域の人間の怖さというものを強調したわりには最後はあっけなかったな。

兄が弟の復讐をするんだけど、あの弟のイラク帰りの苦悩みたいなものをもっと時間を取って描いて欲しかったし、兄弟の絆ももう少し描いて欲しかった。それでないと、弟はただ無茶するから殺されただけじゃね?みたいな感じになってしまって兄の復讐の重みがあまりなくなってしまう。あれを最後に真面目に働こうとしていた弟、っていうのは切なかったけどね。

途中でクリスチャンベール、ケイシーアフレック、ウィレムデフォー、サムシェパード(兄弟の叔父)が住んでる町ってえらい豪華やなぁと思ってしまった。映画を見ている最中にそんなことを思ってしまうというのはちょっと集中できていなかった証拠かもしれない。

ラッセルの服役中にリナが去ってしまったのも、あれだけラブラブな感じだったのに随分冷たいのねぇって気がした。どれくらい服役していたか分からないけど、そんなに長い感じじゃなかったし、最初っから一回も面会にも来ないってのはどうなのよ?と不思議だった。これももう少し説明が欲しかったところ。

全体の雰囲気的には男臭くて良い作品だとは思うんだけどなー。もうちょっと理不尽なことで弟が殺されたとかだったらもっと共感できたかもしれない。

オマケfurnace(ファーナス)って溶鉱炉のことらしいんだけど、「ふぁーなす」で変換すると「ファー茄子」ってなって笑っちゃいました。

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