シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

北京バイオリン

2005-09-15 | シネマ は行
中国の田舎にいる少年。母さんの形見のバイオリンを弾く姿以外はごく普通だが、バイオリンの腕前は天才的。彼のバイオリンの才能を伸ばしてやろうとお父さんはがんばってがんばってお金を貯めて少年を北京の音楽学校にやる。そこで、くたびれきった根津甚八のようなおじさん先生の個人レッスンを受けることになった。

この先生との関わりや近所のお姉さんに抱く恋心などが描かれるが、全体的にはかーーーーーなり野暮ったい感じ。これが田舎の風景だと素朴な感じがしていいのだろうけど、都会での話しなのでファッションとかがどうしても素朴以上だけど、洗練されていなさすぎてダサく見えてしまう。そのへんは、日本人の目から北京の人のファッションとかを見るから流行も違うしどうしようもないんだなー。

でも、息子のためなら何でもしてあげようというお父さんの一生懸命さは非常に心を動かされるものがある。それに反発する息子の気持ちも分からないではないけどね。年頃だし、そういう反発を覚えるのは当然。と言うか、そうであるほうが健康的なのかも。

けど、最後に明かされるお父さんが抱え続けてきた秘密がねぇ(ここでは言わないでおきますが)それまでのお父さんのけなげな姿を見ているので、思わず涙してしまいました。現代の日本では考えにくいですが、中国では実際にあるのかもなぁと漠然と考えたりしてしまいました。