シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

奥さまは魔女

2005-09-13 | シネマ あ行
遅くなったけどやっと見れた。

可愛かったなー、ニコールキッドマン。今までの彼女の作品の中で一番可愛かった。やっぱこの人、演技うまいんだよねと再確認。なんか賞とかもらってもワタクシの中では今までは半信半疑なとこがあったんだけど、かなり幅広くこなしちゃってるもんね。

今回の魔女イザベル役は本当にニコールにぴったりだった。まぁ、ちょぴっと年取ってるかなって感じもしなくもないけど、彼女の美貌でそれもカバーですな。もう冒頭からいきなり彼女の魅力大爆発です。魔法使いの世界を飛び出して人間界で人間たちのように暮らす決心をしたイザベル。魔法はもう使わないと誓ったもののやっぱり物事がうまくいかないときはついつい魔法を使っちゃいます。そして、必ず「今ので最後よ」という彼女はとってもチャーミング。それに、今までは魔法でやっていたことを自分の力でするのが楽しくてしょうがなくてジュースの缶をただただ何本も開けて喜んでたりする姿なんてもう可愛すぎ。人間界のことを知らないイザベルのピュアさがとってもです。ファッションもレトロな感じなんだけど、ニコールにはよく似合ってますね。

主役のふたりがくっつく過程っていうのはまぁそんな特筆すべきことはないような感じで、ノーラエフロン監督らしいやり方でした。この相手役のウィルフェレルはハンサムじゃないジムキャリーって感じですかね。ドタバタと頑張ってましたね。

やっぱ、特筆すべきはニコールの魅力とそのパパを演じるマイケルケインでしょうね。このパパ、娘のことが心配でどこにでも現れるんだけど、スーパーで買物してるイザベルの前に色んな商品のキャラクターに扮して表れるとこがもう最高。ほら、よく冷凍食品とか缶詰とかのラベルにキャラが載ってるでしょ?なんか和田アキ子もCMでやってたようなやり方なんだけど、、、ポールニューマンの似顔絵にマイケルケイン、グリーンジャイアントにマイケルケイン。よくまぁ、こんな大御所俳優がやってくれたなという感じです。本人も結構楽しかったのかな。終始、このパパがくすくす笑いを誘ってくれちゃいます。ホントに魅力的な俳優さん。

ほかの脇役で良かったのはテレビクルーのニーナですね。とぼけた顔して思いっきり過激なこと言ってるんですよね。密かに。それがまたくすくす笑いを誘います。この女優さんヘザーバーンズってどっかで見たことあるーと思ってたら、「ユーガットメール」でまったく同じようなキャラでしたね。甘い声ですっとぼけた演技がなかなかGOODですねー。

残念だったのは、シャーリーマクレーンの魅力があまり上手に活かしきれていなかったことですね。もう少し、広げるなり話に噛んでくるなりしてくれたら良かったんじゃないかなー。せっかく出てくれてるんだし。あと、原作を覚えてないと分かんないキャラとかもいてちょっと混乱したとこもあったな。

ともあれ、全体的に(音楽も含めて)ノーラエフロン色に染まったこの作品。良かったのはただのリメイクにしなかったことですね。「奥さまは魔女」のリメイクを本物の魔女が演じちゃうなんて、設定だけですごく素敵だなーって思いました。