一昨年には田村の正捕手ほぼ確定の全試合出場、昨年は一転して柿沼の台頭に吉田の復権で混沌とした捕手陣が今年は面白くなりそうで、そんな中で当然に田村、吉田、柿沼の一軍に佐藤がどう絡んでくるか、二軍は江村、宗接、細川、植田になるだろうと思っていたところでの宗接の一軍抜擢には驚かされました。
これはベテラン投手が二軍に多く配されたことで細川とともに吉田がその相手役として回されたのだろうとは想像でしかありませんが、それでも宗接にとっては崖っぷちの4年目、小池が4年、寺嶋が3年と下位指名の大卒捕手が見切られるラインに達しただけに生き残りを賭ける大事すぎるチャンスに僅か二日目で肩痛によるリタイアにはあまりに脱力です。
同じく早々に腰の違和感からリハビリ組の別メニューとなった松田と二人で一緒にいることが多く、打撃練習に合わせてダッシュをしたり軽いノックを受ける程度では出遅れは必至でしょう、そもそもが目に見える結果は残せていないものの打撃優先でDHやファーストでの出番が少なくないだけに捕手宗接は風前の灯火になりつつあります。
また昨年に故障リタイアで涙を飲んだ吉田は声を出して精力的に取り組んでいましたが、しかし2月下旬の練習試合で走塁中に左腓腹筋内側部筋挫傷はいわゆる肉離れ、これも体重増の弊害で二年続けてとなれば方向性は間違っていないとは思うのですが迷うことになりそう、田村、柿沼のどちらかに万が一があれば2008年の危機再来になるかもしれません。
そんな中でちょびっと注目をしているのが植田で、右肘のトミー・ジョン手術からようやく一年でまだスローイングはまともにできていませんが慶大では控え捕手でリーグ戦には僅かに7試合で1安打ながらも育成枠であってもプロからお呼びがかかったのですから潜在能力を評価されたのでしょう、夏ぐらいには捕手としての実戦も経験できるはずです。
江村二世ばりの愛されキャラを発揮する一方で、バントなどの個人練習での真剣なまなざしは他の選手とはひと味違っただけに努力の人でもあるのでしょう。
レギュラーには手が届かずともこういった選手を支配下に、そして一軍に押し上げてこその育成力だけに、編成部の眼力を信じ、二軍のコーチングに期待をしたいです。
【2020年2月 沖縄の旅】
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