オリオン村(跡地)

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ざらっと石垣 旅程&旅情篇

2020-03-30 04:06:09 | 独り言

 

かつては時間とコストの節約で空港泊をするなどして朝イチで見学に臨めるような動きをしていましたが、寄る年波には抗えず前日からの石垣島入りです。
前年と同じく昼ぐらいに自宅を出て余裕なはずがしかし路線バスが大混雑で2度もスルーされたために空港行きのリムジンバスに乗り遅れてしまい、慌てての電車を乗り継いでの羽田空港、相変わらずの乗り継ぎの悪いANAで那覇空港を経ての石垣空港、そこからバスでホテルの最寄りは例年どおりでした。

現地ではこれまたお約束のレンタサイクルでぐるぐると、グルメ探しで街を散策することもしなかったので離島観光を除けば距離はこんなものでしょう。
行くところはほぼ同じなので4年連続ともなれば勝手知ったる我が家のよう、カーナビも持って行かなかったですし天気がよかったので太陽の位置でだいたいのところは分かりますからちょっと横道に逸れても何とかなったのは史跡巡りで鍛えられたところがあり、方向音痴とも言われていた子どものころが嘘のようです。

球場のある石垣市中央運動公園も目立った変化は無く、もっと佐々木朗フィーバーで盛り上がっているものかと思っていたので肩すかしでした。
選手の出入りで新しいのぼりが飾ってありましたが背番号が入っていなかったのはここ数年の背番号変更によるコスト削減を図ったのではないかと思います。
レアードのポスターが球場の外壁に貼ってありましたが、さすがに千葉海上保安部は石垣島の海まではカバーできません。

キャンプ休日には離島観光、予定では西表島だったのですが買ったばかりのカメラで事故が起きたためにリスク回避でお手軽な黒島に変更しました。
離島ターミナルではゴルフバッグを抱えた吉井、清水、的場、河野のコーチ一行と角中、田村、二木、味園の選手一行に遭遇、休みは満喫するに限ります。
高速艇で30分ちょっとは竹富島よりもやや遠く、その竹富島に行ったときとは違ってデッキに座席があったのでそこに座ったのですが爽快ではありながらも風が強くて目を開けるのがきついぐらいに痛い、の表現が適当で隣の人たちと苦笑い、ガラス越しではない海の青さを楽しめはしましたがあまりお薦めはしません。

黒島船客ターミナルには首輪を付けていたので飼い猫なのでしょう、やたらと馴れ馴れしかったです。
行く手を遮り足に絡みついたかと思えば体をごしごし押しつけてぐるぐると痒い背中を掻いているかのようで、暫くしたら満足をしたのかごろりと横になって毛繕いを始めました。
エサをおねだりしている感じでもなかったですし、気まぐれな猫が何をしたかったのかがさっぱり分かりません。

そんな黒島の見どころは猫、ではなくもちろん牛で、ただ思っていたのとはやや違いました。
もっとわんさかそこいらにいるものと勝手に思い込んでいたのですが、広い草原に点々とまさにフリーダムに放牧されている感じで人の姿はほとんど見られませんでした。
それよりも目に付いたのが山羊、思い返してみれば犬を見た記憶が無いのですが飼い山羊のように庭に繋がれていたりして、日本全国を旅しましたが初めて見る光景です。
沖縄には恐怖の料理として名高い山羊汁なるものがありますが、まさかそのための家畜というわけでもないでしょう。

そう、放牧されている牛は家畜なわけで、家畜市場や牛まつり会場がその行く末を暗示させます。
市場でセリに出された牛は当然に食肉となり、また年に一度の牛まつりで多くの観光客を呼び寄せる地元にとっては大切な存在です。
この牛まつりは2月下旬でキャンプのタイミングと微妙にずれているのが残念至極、抽選に当たれば牛一頭がもらえるそうですがもらってどうする、とても食べきれません。

道路事情は起伏のほとんどない、自転車でも余裕なものとなっています。
島の東西南北をほぼ十文字に立派に舗装された道路が一直線に、その他も整備されていますがちょっと横道に入れば両脇を森と言ってもいいぐらいの木々に挟まれます。
そこでがさごそとカラスとも思えない大きな音と奥に消えていく影を見てビビったのですが、その正体はその後に明らかになりました。

ここからは、いわゆる観光名所を順不同でざっとご紹介します。
島の中央部に鎮座するは黒島展望台で、もうちょっと見てくれを何とかできないかとも思ってしまうただのコンクリートの塊でした。
てっぺんからは他の八重山諸島がかすかに見えるのがポイントで、右端の写真の左奥の方にうっすらと見えるのが地図を読み間違っていなければ西表島になります。

伊古桟橋は海に向かって真っ直ぐに伸びていて、どこまでも行けそうな錯覚に陥ります。
まるで海の上を歩いているかのようでその青さを感じるにはこれ以上に無いでしょう、竹富島の西桟橋と同じく黒島では絶対に外せないポイントです。
夏場は多くの人で賑わうのでしょうが冬場は閑散としていて、この空間を独り占めにできてラッキーでした。

仲本海岸はぱっと見は藻で覆われていて何か汚いなぁ、なんて思ってしまったのですが、これはただの物知らずでした。
かがんで何やら作業しているおばあさんがいたので聞いてみたら、これはアオサ、現地ではアーサと呼んでいるようですが黒島の名物の一つとのことです。
何でもいいのかと思えばそうでもなくあれこれ見ながら選んでいるようで奥が深そう、翌日からかなり気温が上がる予報でもうダメだろうと嘆いていました。

西の浜はウミガメの産卵地とのことで、4月から8月ぐらいに最近は数が減ったそうですがウミガメが産卵でやってくるそうです。
ただ残念なことに多くのペットボトルが、そのほとんどが見たこともない中国語のラベルが貼ってあるものですので波打ち際にも多くありましたから観光客が捨てたものではなくおそらくは大陸から潮の流れで漂ってきたものなのでしょう、プラスチックゴミ削減が叫ばれていますがこれを見るとその必要性を痛感します。

黒島は上空から見るとハート型なので、ハートアイランドとしていろいろとアピールがされています。
この宮里海岸には小石でハートと日付が、もちろん自分がやったわけではなく現地の方が毎日置き換えているのでしょう、ご丁寧にも撮影用の椅子まで置いてありました。
ぱっと見は分かりづらいかもしれませんが、その椅子に乗って少し高いところからの撮影です。

そのハートアイランドの先っちょ、南端にはレンタサイクルでもらったマップに恋人たちの聖地と謳ってある黒島灯台があります。
そうなれば永遠の愛を誓う、みたいに各地の似たようなスポットと同じく南京錠がぞろぞろぶら下がっているのかと思いきや何も無し、ただの廃れた灯台でした。
これは完全に企画倒れ、と言いますか誇大広告でしょう、きれいな海を見られましたのでよいですが聖地を期待して行くとガッカリどころの騒ぎではありません。

こちらは振り向き牛です。
牛の島としての無理矢理感が無いわけではありませんが、そう言われると牛に見えなくもなく、ただ何がどう振り向いているのかはよく分かりません。
ここ保慶海岸もアオサがいっぱいで、3組の女性連れが黙々と袋にいっぱいのアオサを詰めていました。

海に囲まれた黒島ですので多くの海岸があるのですが、よく分からなかったのが根性海岸です。
バイクが停めてあったので足を踏み入れてみたのですが木々が生い茂っていて道らしいものが無く、僅かに踏み固められたような痕跡はあったのですが波音も聞こえません。
無理をすれば行き着いたのかもしれませんがちょっと得体が知れず、それが問われているのであれば自分には特攻する根性はありませんでした。

こちらはプズマリで海を監視する遠見台とのこと、それにしては高さがないのは当時に比べると崩れてしまったのか、しかしそのてっぺんの大きさから考えるとそうでもなさそうです。
思わず登ってみたくなるような足場になっていますが、回り込んだところにある看板には危険なので登らないよう注意書きがありました。
そのシルエットがどこか似通っているように見えなくもないので、あるいは黒島展望台はこれを模しているのかもしれません。

旅先でこの手の博物館などに足を運ぶことはないのですが、せっかくなので黒島研究所です。
側溝に何やら黒いものが泳いでいるので鯉ではないよな、と覗いてみればどこをどう見てもサメ、聞いてみればレモンザメだそうです。
臆病なサメで人を襲うようなことはないそうですがそれでもサメは怖い、ジョーズのテーマが脳裏で危険信号を鳴らしていました。
受付の脇には人よりも10倍以上も牛がいる、とアピールする掲示が、さらっとサキシマハブに噛まれた人の数があるのは勘弁、ゼロでよかったです。

館内には見たこともない魚などがいろいろといましたが、よく分からなかったので愛らしいウミガメ、恐ろしいサキシマハブ、そして名物のヤシガニです。
ヤシガニはカニと名付けられていますがヤドカリの仲間で、黒島ではヤシガニそばやヤシガニ汁などとして食されていて、かなり高価な食材とのことでした。
それならばとの意気込みが空振るのはいつものお約束で、これまた謎の影と同じく後の話になります。

内庭には大きめの水槽がいくつかあり、ウミガメやレモンザメなどが気持ちようさそうに泳いでいました。
その奥に何やら看板があったので寄ってみれば「ふれあいまなこラグーン」とのことで、誰がなまことふれあいたいんだろう、そもそもなまこって触って大丈夫なの、刺されたり噛まれたり毒があったりしないの、なんて知識の無さがぼろぼろと、これであればホームランラグーンの方が百万倍マシです。

こちらはインドクジャク、もしかしたらクジャクをナマで見るのは初めてかもしれません。
説明書きによれば観賞用として寄贈されたものが脱走して野生化し、各地で農作物を荒らすなどの被害をもたらしているそうで、もしやと思って係の方に野良クジャクって多いのかを聞いてみたら「人よりも多い、駆除しているがなかなか減らない」とのこと、木々の間で見かけた物音と謎の影については「それはクジャクでしょう」とあっさりしたものです。
それならば件の掲示にクジャクの数もあればいいのにとこちらは冗談のつもりだったのですが、「総数が把握できない」と真顔で答えられて焦りました。

名所とは違うのでしょうが何ヶ所か見かけたほにゃらら御嶽、御嶽山と書けばおんたけですが、こちらは「うたき」と読みます。
沖縄、と言いますか琉球で祭祀などを行う施設とのことで、今でも使われているのか放置されているのかが判断しかねる微妙な状態ではありました。
マップにはこれ以外にもいくつか記載がありましたので、島の規模からすればかなりな数があることになります。

黒島で飲食できるところは多くはなく、あーちゃんとうんどうやの二店がメジャーどころです。
しかしあーちゃんは休み、うんどうやは売り切れで開いておらず、たまたまカバンに入れたままだったカロリーメイトで飢えを凌ぎました。
予定ではあーちゃんでヤシガニそばを食べるつもりだったのですが、船客ターミナルの売店のおばちゃんに愚痴ったらヤシガニそばは前日までに予約が必要だそうで、休みで食べられなかったのと開いていて予約無しで食べられなかったのとどっちがダメージだったのか、なかなか答えは出そうにありません。


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コメント (3)    この記事についてブログを書く
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3 コメント

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Unknown (たかぽて)
2020-03-30 08:28:33
ヒマさぁー

夫婦で石垣に行きたいねぇーと言いながら早幾とせ、羨ましいです。

普段から鍛えているチャリの走行距離もご謙遜、何より天行で現在位置を把握するとは畏れ入りました。

にゃん吉、可愛いですよね。ワン太郎にも寄ってきて欲しい。

海の青さは別格、本土にもあれば良いのに、の色。

野良クジャクは遭遇したら驚くだろうなあ。事前情報なしで見てみたい。

さて、次回もお楽しみに‼️
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Unknown (猫好き)
2020-03-30 09:15:26
猫は頭の後や体から臭いを出す仕組みがあります。
その臭いをすりつけて自分のテリトリーにする仕草ですから気に入られたんだと思いますよ!
返信する
お返事 (オリオン)
2020-03-31 03:21:13
>たかぽてさん
暇ですなぁ。
あ~、現在位置ではなく東西南北の把握ですね、この時間で太陽があっちにあるなら向かう方向はこっちだろ、みたいな。
史跡巡りでカーナビを駆使していますがバッテリーの関係で常にそれに頼るわけにもいかず、大枠は地図を頭に叩き込んでから脳内コンパスで、迷ったり最後の詰めをカーナビって感じですので。
海は本当に青い、と言いますか緑と言いますか、なかなか本土では見られない素晴らしさです。
夏に人が殺到するのも分かります、もう30歳も若ければ自分も夏に海水浴がてら行くんですけどね(笑)

>猫好きさん
そうなんですか、うーん、どうなんだろう、自分では分かりません。
言われてみれば頭もごりごり押しつけていたような、やたらぐりぐりしていたので警戒されているのかと思っていました。
ちなみに自分は犬派です・・・
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