電脳筆写『 心超臨界 』

人生は良いカードを手にすることではない
手持ちのカードで良いプレーをすることにあるのだ
ジョッシュ・ビリングス

世界の「常識」――藤原正彦

2024-03-29 | 04-歴史・文化・社会
こんな番組が原爆記念日頃に繰り返し世界に流されていたことに、意図を感じてしまう。「軍国主義日本を凶暴残忍なアジアへの侵略者と決めつけたい。そうすることで無慈悲な原爆投下を正当化し、白人による3世紀にも及ぶアジア植民地化を免罪したい」という意図だ。 . . . 本文を読む

人工知能はそんなに偉いか――藤原正彦

2024-03-29 | 05-真相・背景・経緯
近頃アルファ碁という囲碁ソフトが、世界最強と言われる韓国の李世*(イセドル:*の漢字は「石」の下に「乙」がくる)9段を破った。チェス、将棋、碁と、代表的頭脳ゲームすべてでついに人工知能が人類を超えたとセンセーショナルに報じられた。 . . . 本文を読む

事実と噂と嘘――藤原正彦

2024-03-29 | 04-歴史・文化・社会
1687年にニュートンが『プリンキピア』を著わしてから2百年余り、物体のあらゆる運動はニュートン力学で説明できるとされていた。ところが分子や電子や原子といった微粒子の運動がそれでは説明できず、20世紀になり量子力学が誕生した。パソコン、ケータイ、クレジットカードなどを支える半導体は量子力学の生んだものだ。やはり20世紀初め、宇宙規模の現象を扱うのにニュートン力学では間に合わなくなり、相対性理論が生まれた。光速に近い運動やブラックホールをも扱えるよう修正されたのである。 . . . 本文を読む

大いなる暗闘――藤原正彦

2024-03-29 | 04-歴史・文化・社会
今年の米大統領選を見ると、1940年のそれが思い出される。当時は民主党のフランクリン・ルーズベルト大統領が2期務めた後、今年も民主党のオバマ大統領が2期務めた後だ。野党共和党の候補となったウェンデル・ウィルキーも今回の最有力候補トランプも、共に政治経験の一切ない実業家だ。1940年とは、前年9月にヒットラーのポーランド侵攻で始まった戦争が、欧州各国を巻きこみ英国すら危うくなっていた頃である。 . . . 本文を読む

祖国とは国語である――藤原正彦

2024-03-29 | 04-歴史・文化・社会
祖国とは国語である。ユダヤ民族は2千年以上も流浪(るろう)しながら、ユダヤ教とともにヘブライ語やイディッシュ語を失わなかったから、20世紀になって再び建国することができた。私には英米にユダヤ人の友達が多くいるが、ある者は子供の頃、家庭でイディッシュ語で育てられ、ある者はイスラエルの大学や大学院へ留学し、ヘブライ語を修得した。ユダヤ人の国語に対する覚悟には圧倒される。 . . . 本文を読む

「平等」は小うるさい――藤原正彦

2024-03-29 | 04-歴史・文化・社会
最高裁は先月、相続に関して婚内子(本妻の子)と婚外子の間に差をつけている現行法は憲法違反と判断した。憲法第14条第1項の「すべての国民は、法の下に平等」にふれるという。現行法は相続に際し、妾(めかけ)の子の取り分は本妻の子の半分と差をつけている。これが平等に反する、差別というのだ。同様の訴えが平成7年にもあったが、最高裁は合憲としていた。この間に何が起きたのか。 . . . 本文を読む

「昭和史」という不思議――藤原正彦

2024-03-29 | 04-歴史・文化・社会
東京裁判では昭和の戦前と戦中が考慮の対象とされましたが、歴史上のすべての出来事は因果により密接につながっていて、どこかからその一部を切り離すということに無理のあることは言うまでもありません。最近よく「昭和史」という文字が目に入りますが不思議な言葉です。「昭和史」という言葉を用いた瞬間に、それ以前を切り離すという暗黙の作業が含まれるからです。この作業には、意図するしないにかかわらず、非常に危険なものを含んでいますから注意が肝腎です。 . . . 本文を読む

だます手口「六つの原理」を導き出す――ロバート・B・チャルディーニ

2024-03-29 | 05-真相・背景・経緯
「六つの原理」とは、彼の著書『影響力の武器』(誠信書房)によると①返報性②一貫性③社会的証明④好意⑤権威⑥希少性である。 . . . 本文を読む

散歩の極意は無の境地に遊び、なにもかも忘れてしまうこと――小川国夫

2024-03-29 | 07-宇宙・遺伝子・潜在意識
散歩の無の境地とはどんなことなのだろう。「どこという場所もなくなり、いつという時間もなくなり、ついには、自分が自分でなくなり、さらに人間でなくなってしまう境地」と綴るのである。 . . . 本文を読む

人間は進化の過程で「瞬時の記憶力」を失ってきた――松沢哲郎

2024-03-29 | 05-真相・背景・経緯
人間が進化の過程であらゆる知的能力を伸ばしてきたと考えるのは誤り。7百万年前にチンパンジーと枝分かれした後、人間は言語の能力を発達させる一方で、瞬時の記憶力を失ってきた。 . . . 本文を読む

小さな怪物、クマムシを飼育する――鈴木忠

2024-03-29 | 09-生物・生命・自然
普段は苔のすきまで暮らし、周囲が乾燥すると、徐々に体を樽のような形に変えて行く。樽状になるや、セ氏151度の高温、マイナス273度の低温、6000気圧の高圧、ヒトの致死量の千倍を超えるX線照射にも耐える、不死身の動物になってしまう。 . . . 本文を読む

「左前」を調べる―― 佐原真

2024-03-29 | 04-歴史・文化・社会
719年、国が右前にする方針を決めた(『続日本紀』養老3年2月3日条)。中国の衣服が右前であることに習ったのだ。 . . . 本文を読む

経営は、利益よりも信用第一――吉祥寺駅北口商店街・「小(お)ざさ」

2024-03-29 | 08-経済・企業・リーダーシップ
預金通帳のゼロを増やすより、お客の信用を増やしておけば、どんな災禍がおきても戸板一枚で再起できる。 . . . 本文を読む

論語 《 夷狄だも君あり 》

2024-03-29 | 03-自己・信念・努力
子曰く、夷狄(いてき)だも君あり。諸夏(しょか)の亡きが如くならず。 . . . 本文を読む