電脳筆写『 心超臨界 』

もっとも残酷な嘘の多くは沈黙の中で語られる
( ロバート・ルイス・スティーブンソン )

人生を創る言葉 《 私はお金が欲しかったわけではない――ジョーンズ 》

2024-09-14 | 03-自己・信念・努力
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◆私はお金が欲しかったわけではない。個人の信用が欲しかったのだ


『人生を創る言葉』
( 渡部昇一、致知出版社 (2005/2/3)、p238 )
第7章 お金とのつき合い方――それぞれの金銭学

[ ジョーンズ ]
アメリカ・ミネアポリスにあった有力地方新聞の社長。借りた資金
を堅実に返すことで信用を高め、大新聞社を築いた。

アメリカのミネアポリスの有力新聞社の社長にジョーンズという人物がいた。この人が初めて新聞経営に乗り出したとき、一番欲しいと思ったのは信用であった。そこで、信用はどうしたらできるかといろいろと考えた。

彼はまず最初に、別に必要でもないのに、銀行から当時のお金で2百ドル借り入れた。元々要らないお金だったので、使わずにしまっておいて、期限がきたら元金に利子を添えてそのまま返した。そして、また2、3か月経つと、前回より少し多くの金を借り入れた。そして期日が来ると、ちゃんと利子を添えてきれいに返した。それから半年して、今度は倍のお金を借りた。それも期日が来ると、きちんと返した。返済がしっかりしていたため、ついには一度に2千ドルも借りられるようになった。

2千ドルを借りるというのは、当時では大変なことである。これについて、ジョーンズ氏はこういっている。

「私はお金が欲しかったわけではない。個人の信用が欲しかったのだ。ジョーンズに金を貸しても、期日には間違いなく返済する。ジョーンズは堅い男だ、という信用をつけたかったのである」

ジョーンズ氏はそのために必要もないお金を借りていたのである。

思惑通りに信用ができると、ジョーンズはいよいよ自分で新聞を発行しようと腹を決めた。いろいろ準備を整えたが、新聞を出すには1万5千ドル(当時の日本円で5万円)が必要だった。しかし手元には5千ドルぐらいしかない。そこで顔なじみの銀行に交渉してみると、日頃の信用が利いて、直ちに1万ドル貸してくれた。

慎重な男であるから、もちろん資金があって事業に乗り出せば成功する目算はあった。当然1万ドルも期日に完済し、ますます信用を高め、ついに地方の大新聞社を築き上げることになったのである。

事業には信用が一番重要だということを教える話である。信用を作るために、こういう工夫、努力をする人もいるのである。また、そういう信用を作った人に、ポンと大金を貸す銀行もいるということである。
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