電脳筆写『 心超臨界 』

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D・パイプス

過去は本当に存在したのだろうか?――篠原駿一郎

2024-08-17 | 03-自己・信念・努力
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そうさ。もし悪魔がいて、君の心の中にいろんな記憶を埋め込もうとする。それは現実におこったことではなくて、単に記憶として持たされるわけだ。そして、君はそれを本当に過去の出来事だと思い込むことになる。ということも考えられる。


◆過去は本当に存在したのだろうか?

『哲学するって、こんなこと?』
( 篠原駿一郎、未知谷、p34 )

【天真】 今日は私が時間について尋ねてみよう。

【知彦】 何でしょう?

【天真】 過去は本当に存在したのだろうか?

【知彦】 変なことをおっしゃいますね。過去はかつて存在した時間であって、今は存在しない。そして、現在、記憶として過去は存在する。

【天真】 なるほど。過去は思い出として現在存在するのだね?

【知彦】 そうですよ。

【天真】 その現在存在する過去の思い出は、どうして過去のものだと分かるのだろうか?

【知彦】 思い出は、現在経験していることがら、たとえば、今こうして先生と話をしていることがらとは違いますからね。この前、先生と山登りしたのは過去のことで、今はそれを思い出すことができるだけです。

【天真】 しかし、現在心に浮かぶものは、もちろんすべて現在のものだからね。

【知彦】 存在するのは現在だけだということですね?

【天真】 そうだろう? その中で、現在直接経験しているものと現在残っている思い出とどうやって区別するのだろう、という疑問なんだ。 

【知彦】 記憶として心に浮かぶものはぼんやりしてたり、途切れ途切れでつながりがはっきりしないことがありますね。でも、現在経験しているものははっきりしています。

【天真】 なるほど。しかし、そのぼんやりしているものが、本当の記憶であるか間違った記憶であるかは確かめようがない。 

【知彦】 記憶間違いもあるということですね? でもそのときは、その過去を一緒に経験した人に確かめてみればいいですね。一緒に山登りした先生や愛子ちゃんに確かめれば、その山登りの記憶が本当の過去だと分かるでしょう。

【天真】 私も愛子ちゃんも同じ記憶違いをするかもしれない。

【知彦】 ありそうにもないことだでけど、可能性としては、そういうこともありますね。

【天真】 過去なんて、それほど確かなものじゃないといいたいのさ。

【知彦】 そうすると過去と妄想とも区別できませんね?

【天真】 そうさ。もし悪魔がいて、君の心の中にいろんな記憶を埋め込もうとする。それは現実におこったことではなくて、単に記憶として持たされるわけだ。そして、君はそれを本当に過去の出来事だと思い込むことになる。ということも考えられる。

【知彦】 先生、その話はちょっと変ですよ。先生の考えだと、本当の過去なんて確かめようがないんですからね。悪魔が埋め込んだ記憶は本物かどうかは区別できないはずですよ。

【天真】 いやあ、参ったね。君の言うとおりだ。存在するのは現在の心に浮かぶものだけだからね。それが過去の記憶か悪魔が植えつけた記憶か、あるいは妄想か。区別できない。

【知彦】 だから、他の人の記憶と比べてみるしか方法はないのですよ。

【天真】 本当の過去とは、それを記憶としてみんなが共有しているかどうかだ、というわけだね。

【知彦】 少々頼りない過去になりましたね。
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