電脳筆写『 心超臨界 』

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真珠湾攻撃の真実 《 第二撃準備完了――渡部昇一 》

2024-10-03 | 05-真相・背景・経緯
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南雲がもしここで燃料施設に攻撃を加えていれば、その後の日本とアメリカの戦争の展開はドロンゲームになった公算が大きいのです。このことはチェスター・ウィリアム・ニミッツという大東亜戦争中のアメリカ太平洋艦隊司令長官がその回想録で「あの時、真珠湾の燃料施設を爆破されていたら、太平洋で動ける艦船は半年はなかった」と述べていることでも明らかです。


◆第二撃準備完了

連載 第198回「歴史の教訓」――渡部昇一・上智大学名誉教授
(『致知』http://www.chichi.co.jp/ 2013年9月号、p130 )

過去の歴史を紐解(ひもと)いていくと、話にもならないような小さな出来事や判断の差がその後の歴史を大きく塗り替える、ということが時としてあります。

( 中略 )

近代史でいえば、大東亜戦争の発端となった1941年の真珠湾攻撃に同じことがいえます。

連合艦隊の第一航空艦隊司令長官は南雲(なぐも)忠一中将でした。作戦司令官だった南雲は軍艦攻撃によってアメリカ軍に大打撃を与え大戦果を収めました。ところが、その後、第二航空艦隊司令長官の山口多聞(たもん)少将が送った「第二撃準備完了」という打電に対しては、これに応えることをしなかったのです。

第二撃は米軍の燃料施設や海軍工廠(こうしょう)に攻撃を加えるというもの。しかし、南雲は第二撃は必要ないとしてそのまま引き返してしまいます。南雲は当初は真珠湾に賛成ではなかったと言われますが、南雲がもしここで燃料施設に攻撃を加えていれば、その後の日本とアメリカの戦争の展開はドロンゲームになった公算が大きいのです。

このことはチェスター・ウィリアム・ニミッツという大東亜戦争中のアメリカ太平洋艦隊司令長官がその回想録で「あの時、真珠湾の燃料施設を爆破されていたら、太平洋で動ける艦船は半年はなかった」と述べていることでも明らかです。アメリカ人作家のハーマン・ウォーク氏は、海軍が動けないとなれば、アメリカの全陸軍は西海岸に集結し日本軍の上陸に備えざるを得ず、欧州への援軍どころではなかった、とも言っています。するとドイツのロンメル将軍はカイロやスエズを占領し、日本と連繋する。そうなればイギリスも降伏せざるを得なかったろうと言うのです。

南雲は海軍兵学校で山口の四期先輩でした。それが逆だったら山口が第一航空艦隊を率いていたはずで、ここでもほんの僅かな差が歴史を大きく変えることを感じずにはいられません。
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