電脳筆写『 心超臨界 』

人があきらめないと決心すれば
後は努力のみがその報酬を約束する
( ナポレオン・ヒル )

南京大虐殺という嘘 《 「南京大虐殺」の真相とは――渡部昇一 》

2024-10-03 | 04-歴史・文化・社会
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■緊急拡散宜しく『日本を崩壊へ導く「選択制夫婦別姓」問題』
■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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問題となるのは、松井大将が東京裁判において弁護人に与えたメモを、この日記に挿入(2ヵ所)し、日記本文と峻別しなかったということである。これは文献学的に大きな不手際であることには間違いないが、大虐殺を隠すことには関係がない。松井大将の日記には、大虐殺事件などの話が、そもそも書いてないのだから、隠すこともなかった。それを充分知っているはずの大新聞が、文献学的ミスを大虐殺隠蔽のための謀略のごとく2日間にわたって報じたことは、東京裁判エスタブリッシュメントが、いかに性悪なものであるかを示すものである。


◆「南京大虐殺」の真相とは

『日本史から見た日本人 昭和編』
( 渡部昇一、祥伝社 (2000/02)、p421 )

東京裁判と関連して、今日なお問題として熱いままにあるのは、いわゆる「南京大虐殺」である。

この問題の研究はひじょうに進んでおり、どの部隊がどの時期にどこにいたかも、かなり明確で、ホラは吹きにくい状態になっている。それらの研究に基づき、誰の判断力でも動かしがたいと思われるワクをはめてみたいと思う。

いわゆる「大虐殺」とはいかなる動かしがたい条件の下に論じなければならないかを知れば、おおよその真相が浮かび上がってくるであろう。


この問題については、実に多くの本が出ている。しかし、長い間その方面の業績を眺めていると、無理のない議論というものが見えてくる。

『パル判決書』の中にも、中国人の証言を信じがたいとする判断が見えるが、その当時は法廷に提出された文献で虐殺証拠として採用されたものがあった。しかし、この最重要証拠文献が偽物であることも最近は分かっているから、昭和62年頃以前のものは、あまり価値がない。

田中正明氏の『南京事件の総括』(謙光(けんこう)社・昭和62年)は、多年この問題に従事した人の総括であって、最も参考になる。

田中氏は『松井石根(まついいわね)大将の陣中日記』(芙蓉書房)の中において、900ヵ所をも改竄したとして「朝日新聞」(昭和60年11月24、5日)によって大きく採りあげられたため、インチキと思われやすいが、それは不幸なことによるものであった。松井大将の日記は、戦陣において書き記されたもので、読解がむずかしく、不明な個所(問題の本質には関係ない)もあったらしい。また仍而(よって)とか、不鮮(すくなからず)とか漢文調のものを、田中氏が仮名まじりにしたり、新仮名遣いに直したため、「900ヵ所原文とズレ」(朝日新聞)ということになった。

だが、問題となるのは、松井大将が東京裁判において弁護人に与えたメモを、この日記に挿入(2ヵ所)し、日記本文と峻別しなかったということである。これは文献学的に大きな不手際であることには間違いないが、大虐殺を隠すことには関係がない。

松井大将の日記には、大虐殺事件などの話が、そもそも書いてないのだから、隠すこともなかった。それを充分知っているはずの大新聞が、文献学的ミスを大虐殺隠蔽のための謀略のごとく2日間にわたって報じたことは、東京裁判エスタブリッシュメントが、いかに性悪なものであるかを示すものである。

田中氏のもののほかでは、阿羅健一(あらけんいち)氏や板倉由明(いたくらよしあき)氏らの調査活動に共感を持つ。富士信夫氏(前掲『私の見た東京裁判』下・564-81ページ)の総括も貴重である。

これと反対の立場の、いわゆる大虐殺派の人のものもあるが、本書は、この問題の専門書ではないので、立場には関係なく、誰でも認めなければならないし、認められうることのうち、重要と思われるものを、上に挙げた人たちの研究を踏まえつつ述べるにとどめる。
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