電脳筆写『 心超臨界 』

心地よいサマーレインのよう
ユーモアは一瞬にして
大地と空気とあなたを洗い清めてくれる
( L・ヒューズ )

悪魔の思想 《 向坂逸郎――ひとつおぼえの教条的マルクス主義者/谷沢永一 》

2024-09-13 | 04-歴史・文化・社会
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向坂逸郎においては、資本主義は必ず何度も戦争する、というひとつおぼえの教条(どぐま)が頭にあるだけなんですね。だから、その信ずるところにしたがって、「三度(みたび)世界大戦が起こる」と荘重に予言あそばすわけです。資本主義はたえず戦争を惹き起こす。それに対して、共産主義は世界に完全な平和をもたらす、という根拠のない思いこみだけで議論したつもりになっているのですから、なんとも手のつけようもない石頭です。共産主義の教科書でおぼえたご託宣を、そのまま飽きずに繰り返している〝すりきれた音盤(レコード)″みたいな人でした。


『悪魔の思想』 「進歩的文化人」という名の国賊12人
( 谷沢永一、クレスト社 (1996/02)、p233 )
マスコミを左傾化させた放言家・向坂逸郎(さきさかいつろう)への告発状
第10章 最も無責任な左翼・教条主義者

  向坂逸郎(さきさかいつろう)
  明治30年生まれ。東京帝大卒。社会主義協会代表、社会党顧問、
  九大教授を歴任。社会党左派の理論的支柱。昭和60年没。

  マルクスとエンゲルスに心酔した向坂逸郎は、共産主義ソ連におい
  てはマルクスとエンゲルスによって論じられた理想主義が、そのま
  ま理論の通りに運営されていると信じこみ、この世の理想郷である
  ソ連にくらべて、日本はなんと駄目な国であるかと喚(わめ)き散ら
  す一本調子で、厖大な著作を残しました。共産主義は絶対の真理で
  あるから、その共産主義を表看板にしているソ連は、世界で最も自
  由で最も豊かで国民の教養が最も高い国であると、日本人に説教し
  つづけました。


10-4 ひとつおぼえの教条的マルクス主義者

向坂逸郎においては、資本主義は必ず何度も戦争する、というひとつおぼえの教条(どぐま)が頭にあるだけなんですね。だから、その信ずるところにしたがって、「三度(みたび)世界大戦が起こる」と荘重に予言あそばすわけです。資本主義はたえず戦争を惹き起こす。それに対して、共産主義は世界に完全な平和をもたらす、という根拠のない思いこみだけで議論したつもりになっているのですから、なんとも手のつけようもない石頭です。共産主義の教科書でおぼえたご託宣を、そのまま飽きずに繰り返している〝すりきれた音盤(レコード)″みたいな人でした。

したがって向坂逸郎は、世の中のすべてが必ず教科書のとおりに進行すると固く信じて疑いません。

  社會主義國が革命を「輸出」するだろうという考えは、わが國では
  保守的な方面でも、共産主義者と名のる方面でも行われたことがあ
  つた。中共が中國における指導権を確立した時、朝鮮半島でアメリ
  カ軍が敗退しつつあつた時、わが國の知識人の間には、いまに、中
  國から、朝鮮半島から「解放軍」がくるという噂が耳うちされた。
  (中略)

  他國民が欲しないのに、社會主義を強制してはいけないという考え
  は、マルクスやエンゲルスの昔からあつた思想である。高度に發達
  した資本主義諸國、その他の諸國に、社會主義を「輸出」して他國
  の政治に干渉することなく、諸國との間に友交關係をもつて世界平
  和を維持するということは、「他民族を抑壓(よくあつ)する民族は
  自らを解放しえない」というマルクスの基本的な考え方に據(よ)る
  ものである。
  (昭和31年5月『世界』「社会主義の古くして新しきもの」)

マルクスとエンゲルスは学者であるにとどまって、みずから政権の奪取をはかった革命家ではなく、また現実に政権を握った政治家ではありません。だから、レーニンやスターリンや毛沢東が、マルクスとエンゲルスが書き記した学説から一歩も踏みださないように、みずから固く戒めたという保証はまったくありません。事実、マルクスもエンゲルスも、共産主義の政府をどう運営したらよいかという心得や方法については、なにひとつ書き残してくれてはいません。

だから共産主義の政治家たちは、既成権力を打倒して政権を取る方法や、そのあと統治をどうしたらよいかについて、その時、その場に応じて考えなければなりませんでした。そして事実、革命が成功するより以前の段階において、レーニンがマルクスとエンゲルスの学説を大きく変えたことは、多少とも読み較べた者にとって自明の常識です。

共産主義陣営でさえ、誰もがその間の事情を認めて、レーニンがマルクス主義を〝発展″させたと言い慣らわしているではありませんか。だから、20世紀後半の共産主義が国家としてどういうふうに振る舞うかについては、レーニンやスターリンが実際にやったことを根拠に考えなければなりません。それを相も変わらずマルクスとエンゲルスとだけに基づいて論じるのは、これは、あきらかに時代錯誤ではありませんか。

繰り返しますが、マルクスもエンゲルスも書斎での執筆と会議での討論――それだけの経験しかないただの学者さんでした。政府を顚覆(てんぷく)する具体的な計画を練ったことはありません。たくさんの犠牲者がでるのも避けられない暴動を組織するほどの積極性を示しませんでした。

いわんや混乱騒動(しっちゃかめっちゃか)の流血の惨事を通じて政権を獲得し、運営するなんて難儀な苦労を、自分の仕事として遂行する覚悟はなかったはずです。だからこそ、ここに言及されているような、綺麗事を言って済ましておれたのです。マルクスとエンゲルスには、聞こえのよい夢物語をおっとりと論じている余裕がありました。

なぜ、スターリンは革命を「輸出」したのか へつづく
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