電脳筆写『 心超臨界 』

手本は人を教える学校であり
他からは何一つ学べない
( エドマンド・バーク )

「ベン・ハー」の名場面を詰め将棋に表す――内藤国雄

2024-09-05 | 03-自己・信念・努力
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「ベン・ハー」の名場面を何とか詰め将棋に表せないかと思った。基本形は1週間ほどで出来上がったが、結局、作品として発表したのは、2001年のことだ。映画を見たときから40年以上がたっていた。最後の10年は、もっと面白くならないかと思って試行錯誤を繰り返した。まだ不満は残るが、60歳を過ぎたので、発表しておかないといけないと思った。


◆映画「ベン・ハー」――40年かけて詰め将棋で表現
将棋九段・内藤国雄 [3]
(「こころの玉手箱」08.12.03日経新聞(朝刊)

12歳のとき、詰め将棋と出会った。たまたま古本屋で手にした本で、江戸時代の名棋士、伊藤看寿が残した詰め将棋を見つけた。天才だと思った。音楽でいえば、モーツァルトのような存在だと思う。

以来、自分でも詰め将棋を作るようになった。指し将棋の名局、一流のプロの名勝負というのは、割り切れない数学問題のようで、ファンには分かりにくい。詰め将棋の場合は、答えを見ながら並べても楽しんでもらえる。これまでに1万数千題は作っただろうか。その中の代表作の一つが「ベン・ハー」だ。その名の通り、チャールトン・ヘストンが主演した映画「ベン・ハー」(1959年制作)をモチーフにした作品だ。

この大作を見たのは四段のとき、母親を亡くし落ち込んでいたころだ。キリストが処刑されるゴルゴダの丘へ十字架を背負って行進するシーン、宿敵メッサラとの戦車競争のシーンは今も忘れられない。現在のような特撮技術がない時代にあれだけ迫力のあるシーンを撮影したというのは信じられない。

「ベン・ハー」の名場面を何とか詰め将棋に表せないかと思った。基本形は1週間ほどで出来上がったが、結局、作品として発表したのは、2001年のことだ。映画を見たときから40年以上がたっていた。最後の10年は、もっと面白くならないかと思って試行錯誤を繰り返した。まだ不満は残るが、60歳を過ぎたので、発表しておかないといけないと思った。

「香」を打たれ、「玉」が横に寄っていく動きで、キリストが十字架を肩に「悲しみの道」を進むシーンを表現した。戦車競争は、「竜」で「玉」を追い回す動きで表した。

2005年、「図式百番」という詰め将棋の作品集を刊行した。詰め将棋が掲載されている伊藤看寿の「将棋図巧」にちなんで命名した。私にとって至上の存在である伊藤看寿に献上する意味合いも込めた。私の詰め将棋人生の集大成というべきこの作品集の最後に「ベン・ハー」は載せてある。
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